不可視光線 (KEEP OUT続編2)

不可視光線 第19話 救いのないままに

 ←(雑記)なんか、がんばれ~って言いたくなるね →(おまけ漫画)『NAGI』 クリスマス編
雲ひとつ無い快晴の空からは、眩しい陽光が降り注ぎ、目に痛いほど街路樹の青葉を光らせている。

あの日、春樹と待ち合わせた小さな公園に、塚本は向かっていた。
たぶん一生記憶から消えないだろう事件が起こった“あの日”から、もう10日が経とうとしていた。

今日は塚本の方から春樹を呼び出した。人に電話を掛けるのに、手が汗ばんだのは、生まれて初めてかも知れない。

電話の向こうで春樹が、『いいよ。何時?』と自然な感じで言ってくれたときには、まるで初めてのデートの誘いをOKしてもらった中坊のように緊張した。
自分はとうとう、本当にどこかイカレてしまったのだろうかと不安になった。


閑散とした市営図書館の坂を下り、植え込みの間から公園に入った塚本は、前と同じ花壇の縁に座っている青年の、後ろ姿を見つけた。
けれどその後ろ頭は、亜麻色の柔らかそうな髪ではない。少し寝癖のついたままの、色気のない黒髪短髪だ。

「なるほど、そう言うことか」

冗談交じりに言ったにもかかわらず、本当に心が萎むのが自分でも滑稽だった。
青年が立ち上がり、こちらを振り向く。
思った通り、その表情を見る限り、ご機嫌はナナメのようだ。

「俺、天野を呼び出したつもりだったんだけど、フラレたのかな」

いつものように噛みつかれるのだろうと思ったが、隆也は無言のまま、また花壇の煉瓦の縁に腰を下ろした。
そして遠くの国道をゆっくり走りすぎるバスを目で追いながら、静かに口を開いた。

「あれから春樹、夜、眠れてないみたいなんだ。だいぶ参ってる。大学の方も休んでるみたいだし」

「……」

へえー、と言ったつもりだったのに、声にならなかった。

想像はしていた。いや、そう思うからこそ、どうにもやりきれなくて塚本は春樹を呼びだしたのだった。
けれど、そんな自分の胸の内を今、この男に話す気には到底なれなかった。

「昨日、あんまり心配だったんで、ちょっと様子を見に行ったら、ちょうど出かけるところだった。どこに行こうとしてたと思う?」

分からなかったので、肩をすくめた。

「松岡の家だよ」

「松岡の?」

何で、という間抜けな言葉を、塚本は飲み込んだ。
分かりきっている。春樹は自分にできる最善を尽くそうとしたのだ。
自分の身を切ってまで。

松岡が横川弘喜を自分の車でひき殺し、死体を遺棄し、その事実を隠蔽しようとしたことは驚く程の速さでマスコミに取り上げられた。

週刊誌には、『ひき殺した少年の双子の兄をストーカーし、自爆か!』などという記事まで掲載された。松岡が祐一を付け狙ったなどと、確証も無しに警察が安易にマスコミに語るはずがない。

塚本には情報の出処ははっきり分かっていた。横川祐一だ。

祐一は悲劇の兄を演じ、積極的にマスコミに語ったのだ。偽りのシナリオを。

あの日塚本にSOSの電話をよこした段階から、すべてそれは祐一の計算だったのだ。さしずめ自分は、事の成り行きを見届ける証人だったのだろうと塚本は推測した。


祐一の廃ビルでの罪だけでも暴くことができれば、事態は変わっていたかもしれない。けれど、春樹の証言はどれも裏が取れず、結局松岡の転落も、祐一の正当防衛としてけりがついた。

何の立件もなされなかったこの廃ビルでの“殺人事件”を、再調査するものは、もう誰もいない。

祐一の目論見通り、彼に不利な証拠は何一つ発見されず、罪に問われるどころか、10日足らずのうちに横川祐一は悲劇の少年として世間に認知されてしまったのだ。

祐一という人格は、塚本の想像の範疇を遙かに超えていた。

要領がよくて気さくで、両親や教師の注目をいつも集めている弟が日頃から気に入らず、あの日の殺害もほんの些細な喧嘩が発端だった。けれど祐一は反省どころか少しも動じていない。あるのは、自分の身の保身のみ。

「反省とか罪の呵責とか、大事な感覚がすっぽり抜け落ちてる。今でもあの感覚を思い出すと気が変になりそうになる。普通に愛され弟と同じように育ったのに、他者への愛情がまったく欠如してしまってるんだ。
ただ、サイコパスとか、そいう人格障害じゃない。だから余計怖い」

事件後、隆也の口を通じて、春樹のその言葉を聞いたときは目眩がした。
少しも見抜けず利用された自分の間抜けっぷりに、塚本は言葉もなかった。

けれど、これら一連の事件の顛末を、一番自らの罪としてもがき苦しんでいるのは、他ならぬ春樹だったのだ。


被疑者死亡で書類送検。この事件は不起訴となり、早々に幕を閉じた。

残ったのは、世間から殺人者、変質者の汚名を着せられたまま葬られた松岡の家族だ。

「春樹、言ってた。自分は一体、何をしてしまったんだろうって」

隆也は足元の花にささやくような静かな口調で続けた。

その穏やかさは、静かなナイフになって塚本をゆっくりと刺してくる。
もうその先は聞かなくても、嫌になるほど想像できた。想像できたからこそ塚本は今日、ここに来たのだ。

けれど、耳をふさぐことを、この男は許しはしないのだろう。

「せめて家族には真実を伝えたいって。松岡って人が、どれだけ家族を愛していた優しい人だったかを、伝えたいんだって……春樹、言うんだ。
罪の片棒を担いでからはその汚れた手で、娘にも触ることができなかったんだって。本当は真っ直ぐで、心根が優しくて。死の直前どんなに無念だったのか。そんな想いを全部、奥さんに伝えたいって」

「まさかそれ、行かせてないよな」塚本は語気を強めて訊いた。

「止めたよ。そんなこと、どうやって説明するんだよって。捜査のきっかけになったのが春樹だってわかったら、さらに奥さんを逆上させ、恨みを買うだけだ。真実がわかったって、もうどうしようもないんだよ。家族はきっと、祐一を恨み、関わった春樹を恨んで生きていくだけなんだ。きっとそれも家族にとって地獄だよ。もう自分らがやってあげられることは何もないんだ」

隆也の口調は次第に怒気を孕み、もって行き場のないその怒りを、最後に地面に落とした。

「松岡さんにも罪が無かったわけじゃない。その償いを今、してるんだ。家族は可愛そうだけど、春樹が苦しむことじゃない。だからもう全部忘れろ……って。俺、そんな言葉しか掛けてやれなかった」

息が詰まった。

春樹の苦しみは塚本の思う以上に深く、そして果てがなかった。

救いなど、どこにも生まれる余地はない。自分が救われようとも思っていない。それが春樹という青年なのだと、塚本は今まで感じた事の無い痛みと共に理解した。


「侵されるんだ」ふいに隆也が言った。

その言葉は余りにも唐突で、塚本は思わす振り返った。

「春樹をとても大事に思ってた女性が昔、そう言ってた。悪意や狂気や妬みや嫉み。それに、絶望とか恐怖とか。他人の中で膨らんだそんなものに触れるたびに、春樹は侵食されていくんだって。その人間にシンクロして共鳴して、蝕まれる。

少女を強姦した犯人に触れたとき、春樹は自分も同罪を犯したんだって絶望して、散々苦しんだし、自殺願望の女に触れた時、春樹は死の誘惑に感化されて、一緒に死のうとした。弱いからじゃないよ。優しいから、春樹は触れた人間に呑み込まれてしまうんだ」

隆也はそこまで一気に喋ると、少しばかり強い視線を塚本に投げてよこした。
けれど口調は穏やかなままだ。

「その春樹に、あんたは『お前は卑怯者だ。その力を埋もれさせるのは罪だ』って言ったんだ。何も知らない癖に。あの力がどんなものなのか知らない癖に、面白がって、正義漢ぶって。お前みたいな奴には一番知られたくなかったよ。春樹のこと」

怒鳴って喚いてくれれば、塚本も言い返せた。
別に、面白半分で春樹の力を試そうとしたわけではない。自分は自分なりに真剣だったのだと。

だが、できなかった。

2人が共有した長く苦しい年月の中に、自分の安っぽい正義感など到底入る隙など見つからなかった。

「春樹を巻き込んだ事に関しては、すまないと思ってる」

口に出してみると、塚本自身呆れるほど薄っぺらい言葉だった。
けれど隆也は、そんな言葉など聞いてもいない様子で、自分たちの居る桜の木陰からグッと手を伸ばし、光に手をかざした。

「そう言えば5月って、1年で一番紫外線がキツイんだってな。高校んとき1日中上半身マッパで川釣りしてて、その晩ひどい水膨れになってさ。翌日学校で会った春樹にすげえ呆れられたことがあった」

塚本は話の意図が見えずに、いぶかし気な視線を隆也に投げた。

「こんな晴れた日は特にさ、人間の目に見えない有害な光線がいっぱい降り注いでんだよな。人の肌を焦すだけじゃ足りなくて、細胞を癌化させたりもする怖い奴。
ここに来る間フッと思ったんだけどさ、春樹の力が第3の目って言うんなら、例えばそんな有害な不可視光線を全部見ちまうようなもんなのかもなって。
嫌だろうなって思う。普通は見なくていいもんだよ。春樹が見てしまうものって。それは世界中どこにでも溢れてて、春樹が目を開ければ見えてしまう」

塚本は眩しくて直視できない5月の天空に目をやる。

隆也の例えは突飛だが、言いたいことは痛いほどわかった。

春樹が見てしまうのは、普通ならあえて覗き込むことも無い、人間の身勝手な欲望や赤裸な悩み、そして悪意。

ただ人に触れるという、そんな人として基本的な行為が自らを蝕んでしまう。

「自分が動かなきゃ救えない人がいるんだって思い込んだら、あいつは自分を犠牲にする。今までだってそうだった。
だから今回も、嫌な予感しかしなかったんだ」

隆也はひとつ息を吐き、遠くの歩道を走っていく子供の方に目を向けた。

「でも分かったろ。春樹の力は犯罪捜査の証明には使えない。焦って方向性を見誤ると、今回みたいに真実が伝わらないままに終わって、傷つくのは結局、春樹なんだ」

隆也の柔らかいナイフが、再びゆっくり塚本を刺して来る。

「本当言うとさ、俺だってあんたをあんまし責められない。あの時、何が何でも春樹を止めればよかったって思ってさ。……俺もどこかで見たいって思ったのかもしれない」

「見たい?」

「春樹の力が、本当に正義の…………、ぁ」

けれど、答えながら塚本の方へ顔を向けた隆也の表情が固まった。
その驚いたような視線は明らかに、塚本の後方に向けられている。

え? と塚本が後ろを振り向こうとした瞬間。

不意に首すじに肌を切るほどの冷たさを感じ、塚本は声も出せずに花壇の縁から飛びのいた。

そのままの勢いで振り向くと、キンキンに冷えた缶コーヒーを3本抱えた春樹が、してやったりといった表情で笑いながらそこに立っていた。

「……あ」

今日はもう来ないと思っていた相手に別の意味で不意打ちを喰らい、塚本はとっさに言葉を失った。


「結構スキだらけなんだな塚本って。ちょっと意外」

そう言って春樹は、右手に持っていた1本を、「はい」と塚本の手に握らせた。


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~ Comment ~

今日の隆也は… 

工エエェェ(0口0;)ェェエエ工
別人! もしかして 双子の片割れ!…かと思うほどの語りを 聞かせてくれましたね。
塚本じゃないけど、「肯」とも「否」とも 何も 言えないです。
ただただ 隆也が口にする 春樹の事を 粛々したる気持ちで受け止めるしかないです。

今回の件で 塚本に 全て罪を背負わせる事はしたくないけど、やっぱり 今の春樹を思うと 許せないです。


美沙姐さん、お元気ですか?
子供さんは、大きくなったかな♪
春樹と隆也は、相変わらず 仲良しさんです。
あの頃より 少しは成長した2人と 会って欲しい。
でもね…春樹は、変わっていません。悲しい程 あの頃と変わっていないんです(泣)

今 苦しんでいる春樹 そして 彼から逃げずに見守っている隆也を 
あの 厳しくて どこまでも優しい美沙の目で見て欲しいと、思って…


春樹~ そのニッコリ笑顔が~私は~悲しいよ~(つд⊂)エーン...byebye☆ 

NoTitle 

タイトル、きましたね。
目に見えているものと、目に見えないものが同時に存在する。
プラスとマイナスがあるから世の中成り立っているのに、
それが、プラスだけ、マイナスだけ、自分に降りかかるのだとしたら・・・

隆也が本当によく分かっているんですよね。
分かっているのと、実際に身に持つのとは違うんだけどね。
でも、持たずしてこれだけ理解する・・・ホント良い奴です。

さあ、春樹の語りを待ちましょう。

けいったんさんへ 

ふぉっふぉっふぉ。
隆也には双子の兄が・・・。って、そんなことはありません。
隆也も、たまには大人びた口調で喋らせてあげないと、馬鹿だと思われますもん。・・・いや、馬鹿なんですが。熱血馬鹿です。

>ただただ 隆也が口にする 春樹の事を 粛々したる気持ちで受け止めるしかないです。

ありがたいです。うん、ここは流石に塚本にも、神妙に聞いて欲しいと思ったんです。
もっと早くに隆也は伝えたかったんでしょうが、塚本があんなふうだしね><
でも、静かに語る隆也って、ちょっと怖い^^;

>今回の件で 塚本に 全て罪を背負わせる事はしたくないけど、やっぱり 今の春樹を思うと 許せないです。

やっぱり、そういう気持ち、消えないですよね。全て塚本のでいではないって、わかってるんだけど
この物語、どんな風に終わらせようかと昨日まで悩んだんですが、やっぱり・・難しいです。


そしてそして、美沙にお便り、ありがとうございます。 (*ノд`)・゚・
なんか、ほんと、美沙に相談したくなっちゃいました。
今後の物語では、極力美沙の存在は出さずに進めていこうと思ってるんですが。
なんか、思っちゃいますよね。
美沙に優しく励まされたら、春樹きっと嬉しいだろうなあ~って。

うん、春樹は変わってないですよね。
いや・・・一歩進んで、二歩下がる・・・みたいな。
今回のことは、もしかしたら本当に大きな痛手なのかもしれませんもんね、春樹。

美沙~~。幸せに、奥さんしてる場合じゃないよ。って、伝えたいなあ。

けいったんさん、ありがとうございます。
なんか明るく登場した春樹ですが。
うーん、次回は少し微妙な最終話になるかもしれません。

でもきっと、そこは春樹の人生の、ほんの通過点なのかも・・・と、思って読んでやってください^^

けいさんへ 

こんばんは~。
はい、きっとすっかりタイトルのこと、忘れられてるだろうと思いましたが、ここいらでちょっと、触れてみました。
あんまりうまい例えじゃないけどね、隆也(やつのせいにする)
これって、細菌や有毒物質にも置き換えられるなあと思ったんですが、やっぱり光にしてみました。
(語呂がいいんですもん、不可視光線・・・そんだけ?)

隆也はバカっぽいですが(笑)春樹を気遣う気持ちにかけては右に出るものはいないかもしれませんよね。
ずっと苦しむ姿を見ていたし。
本当は、どんな苦しみなのか、わかっちゃいないんでしょけど。
きっと、分かりたいと思ってるんでしょうね。

うん、ありがとうございます。
隆也、馬鹿だけど、きっといいやつなんだと思います。

まだまだ、男の子の20歳なんて、本当にお子ちゃまなんですけど・・・。
次回は、そんな二人の手探りが・・・見えたらいいな^^

春樹、何も語らなかったらごめん><

NoTitle 

次回が最終回になるんですよね。
こりゃ悩むわ。
どんなふうに終わるのか、読者としては楽しみですけど。

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NoTitle 

 こんばんは。
うん 次回で終わりなのですね…
春樹の笑顔が… 少し吹っ切って成長した笑顔なのか 其れとも 理解されない事に慣れきった笑顔なのか。

此れから後の 此の三人の関係はどうなるのだろう 塚本は 元の全くの他人状態にもどるのか 其れとも関係を続けるのか… 想像がつかないな。
次回 楽しみです。

しのぶもじずりさんへ 

そうなんですよ。
実は、数か月前に書いていた下描きを、全部書き直しました。
微妙なテーマの物語ほど、最終話って悩むんですよね。

書いていくうちに、少しずつ書く側の気持ちも変わっていくし、キャラたちも変わっていくんですよね。
すっきり何かが解決する物語では無いかもしれないけど、これはこれで…いいのかな、なんて思いつつ、書いています。

鍵コメHさんへ 

ああ、そこを特筆してくださって、うれしいです。
今までちっとも出てきませんでしたもんね、この単語^^;
さりげなく、最後に入れたいなとおもいまして。
(もしかしたら、このタイトルが浮かんだから、書き始めたといってもいい物語かもしれません)

そして、そこの部分のピックアップ、またもや嬉しいです。
決して鋭くも辛辣でもない言葉だけど、呵責の想いがあれば、痛みを感じてしまうのかも・・・。
塚本は、悪いやつではないようです^^。

最後は、盛り上がる内容ではないかもしれませんが、春樹の人生の一コマとして、捉えてやってくださるとうれしいです。

ウゾさんへ 

すっかりクライマックスが過ぎ去ってから、ゆるーーく、最終回です^^
いつも、最終話にクライマックスを持ってくるのが好きな私ですが、こういう、問題を抱えながらのラストも、たまにはいいかな・・・なんて。

そうです!
いいことをおっしゃってくださった。
このラスト、3人の今後の関係を示唆するものだと言ってもいいかもしれません。
このシリーズが続くかどうかは別として。

緩い感じで終わると思いますが、どうぞまた、寄ってやってください。

NoTitle 

確かに救いのないままに、ですね。

何だかやりきれない気持ちでいっぱいですよ。
祐一のズル賢さにやり場のない怒りが。Σ( ̄皿 ̄;;

次回、最終回ですか。
こんな雰囲気かな? なんて勝手に想像しながら待ってます。

ヒロハルさんへ 

ですよね。なんともやりきれない方向に動いてしまいました。
真実がわかっても、どうにもならないと気づかされたら。

最終話では、なるべくすっきり希望を見せて終わりたいんですが・・・。でも、たまにはこんな、悩みの途中の若者を描いてもいいかなって、割り切りました。

祐一。こいつはちょっと怖い存在ですよね。
たいてい今まで、可愛い系の少年は「善」として書きましたが、今回はちょっとヤバい系の子でした。

はい次回、最終話。
ヒロハルさんは、どんな最終話の会話をよそうされているのかなあ。とても気になります^^

塚本…… 

好い人説を主張しておりましたが、訂正します。
浅はかなんですね。多分、自分の正義感に酔って、自分の読唇術というちょっとした技術?にも酔っていて……でも、何だか当たり前の普通な奴だったんだな、だから自分の範囲を超えたところにあるものに対してちょっと想像力が足りなかったんだろうな、と思います。
春樹の気持なんか何にもわからないで、ひどい奴、許せない、と単純には言えないなぁ。ひどいとも思うけど、きっと自分も誰かに対してこんな無神経なことをしているのかも、とちょっと反省モードに入っておりました。
色んな意味で興味深い人物です。
最後の春樹の登場の仕方からは、少し救いがあるのかな?

隆也は……頑張りましたね。
というのか、今回のことで、よりヒーロー意欲を掻き立てられたのでは。
隆也のヒーロー意欲は春樹にしか向いていないので(って、視野がせっま~い^^;)、他の人にあまり迷惑はかからないだろうし、何より春樹はそんな隆也がいるから、ついコンビニも通ってしまうんですね。……じゃなくて、役に立とうが立つまいが(ごめん、隆也)、隆也を大事な友だちだと思っているんだろうな。どんなふうでも、気持ちが自分に向いている、自分のことを考えてくれている人の存在って、やっぱり嬉しいじゃないですか。
でも、何となく予想していたことだけど(というのか、これまでの春樹のことを思い出すと)、春樹って最後の最後には大人の反応しますよね。苦しいのに、無理して。
(だから、どこか似ていると思ったのかも。思いを全部出してしまわない辺り)
ちょっと痛々しいけれど、そうして頑張っていなければ、ちゃんと立っていられないのかなぁ。でも、思い遣ってくれる人がいる、それを噛みしめているからこそ、頑張れるんですよね。
「人が救われるのは、誰かの言葉や行動によってではない、その存在に救われる」というのが私の信条で、物語の中でも何度か書いていますが、このlimeさんのお話の中にもそれを感じました。
取り合えず、最終話、楽しみに待っていますね(*^_^*)

大海彩洋さんへ 

おはようございます。
私も最近、寝落ちがひどくて、夜コメントしてると、そのまま意識がなくなったり。とんでもない文字打ってたり。ひやひやです。

そう! 塚本って本当に浅はかという言葉がぴったりかも。今までは「小者」でしたがw
しいて言いかえれば、中二病をまだ患っている20歳。
反省も一応するし、いいやつなんだけど、問題ありな男のようです。
いや…もしかしたら私も含め、誰の中にも塚本ってちょっぴり、いるのかもしれませんよね。
自分が正しいと思ったことしか、なかなか受け入れられない。『特別』を手に入れた時、自分がなんだか昇格したような気分になってしまう。別視点で物事を見れない。他者にそれを押し付けてしまう。とか。
私のキャラは、そんなにすぐに大人にならないので、この塚本も、この話の中で変化するとは思えないのですが。最終話の彼は、どうなんでしょう><

すぐに大人にならない…と言えば、春樹もそうなのかも。
最終話、なんらかの答えを見いだせるのかどうなのか。その辺は、書いている私にも何とも言えないのですが。
大海さんはどう感じてくださるのかなあ。

おっしゃるように、春樹はきっと、もともと同年代の青年よりも大人なんだと思うんです。だけど今回はものすごく自分に自信を失っています。それを前面に出さないのが、いつもの春樹なんですが。
ある意味、今回の物語は成長物語とは逆なのかもしれません。
問題提起…的な感覚で書きました。
最終話。すっきりしたい皆様には、もしかしたらがっかりさせてしまうのかも。読者様の反応が、まったく今回予測できません。
一歩進んで二歩下がるのか、春樹。と、じれったく読んでくださるとうれしいです。


はい!
隆也は今回がんばりました。・・・って、今までが、あまりに何の役にも立たなさ過ぎた(笑)
だけど大海さんの言葉で救われた気分です。
隆也のベクトルは、そう!いつも常に春樹に向いています。春樹に対しては常に100%(こわ)
隆也自身も、自分が春樹を救えると思ってないだろうけど、もうここまで来たら、自分の事よりも気になってしまう存在なのかも。
春樹が本当に大人で、強い人間ならば、隆也もここまでくっついていないんでしょうが。

しっかりしてそうなのに、ある部分でものすごくもろい。・・・ほんと、似てますよね、大海さんの所の彼と。
ほんと、二人でちょっと語り合ってほしい(ぜったい話が弾まないだろうけどw)

今回、テーマがとても微妙な分、最終話もめちゃくちゃ悩んでいます。
そこになにも答えがないかもしれませんが、これから続く春樹の人生の物語の、一部分として、温かく見守ってやってくださるとうれしいです。

いつもじんとくる感想、本当にありがとうございます。
前回のコメ返の視点のお話も、とても興味深く読ませていただきました。
私はブログ用として物語を書いているのに対して、大海さんは本を想定して描かれている。
この違いはきっと、とても大きいのだと思います。
私もいつか、字数やシーン展開の仕方に規制を作らず、長編を書いてみたいなあ・・・。
でもそれはきっと、本当に人生を隠居してからになりそうです。
(それでもきっと、書くジャンルはかわらないんだろうなw キュンを求めて・・・)

NoTitle 

ずっと小説を読んでいて

特殊な能力に憧れる自分がいました。

でも、それってなにもわかっていないから

憧れを持っているだけで

やっぱり、その人その人に

悩みがあることを現実とシンクロさせました。

いよいよ、最終話ですね。

大変お疲れでしょうが

作品、楽しみにしていますね♪


NoTitle 

いよいよ最終回になるのですね。
楽しみであり、淋しくもあり・・・

あたくし、隆也くんをとても気に入ってます。
熱くもあり友達思いでもあり正義感あり・・・・

春樹の辛さも、想像すると・・・・
あたしなら耐えきれないだろうと思います。

しかし、最後のお茶目な春樹から、自分でそこを
クリア出来る方法を見つけたのかな?なんて想像もしておりますが・・・

むぎわらさんへ 

能力者の気持ちになって考えてくださたのですね。
うれしいです。

想像の域を出ない感覚ですが、考えてみたらとてもしんどい能力ですよね。
これを書くにあたって、毎日のように想像し、「やっぱり、超能力なんて、無いにかぎる」と、改めて思いました^^;

でももしかしたら、この世にはサイコパスって、存在するんじゃないかなあ・・・なんて。
ちょっと思います。

最終話は、漠然とした感じで終わると思うのですが、よかったらまた来てやってくださいね^^

海青藍花さんへ 

>楽しみであり、淋しくもあり・・・

うれしいお言葉です。いつも本当にありがとうございます。
そして、あの熱血馬鹿(笑)の隆也を気に入ってくださって、感激です。

もう、ほとんど喚いてばかりでしたから、今回はいいとこなしだな・・・なんて、作者が思っていたほどで。
隆也も喜びます。
(ほんと、春樹以外に友達いないんじゃないかな、なんて心配になってるんです・笑)

春樹の能力って、本当に辛いですよね。
きっと恋人も作れないよなあ・・なんて。

最後の春樹の明るい表情ですが。さあ、どうなのでしょうね。
今回は今までにないくらいにショックを受けて、自信喪失してる春樹ですから・・・。
本当の笑顔であるように、祈っててください><

 

これは人類の知識欲の寓話かもしれない、と読んでいて思いました。

使ってはならない知識や能力を、「あったら便利だ」という軽い考えで使用し、結局誰もが悲惨な目を見る……春樹くんの能力は、まるで原水爆みたいですね。効果はより限定的だけど。

そうした知識や能力を使わないでいられるようにするべきだ、という隆也くんこそ、地球に住む人間たちの持つべき「良心」なのかもしれません。

春樹くんが象徴するように、知識や能力それ自体は善でも悪でもない、「イノセンス」なものであるのだけれど。

いかんまじめなことを書いてしまった。昨晩悪いものでもたべたのだろうかわたし(^_^;)

ポール・ブリッツさんへ 

おもしろい! そうか、そういうとらえ方もあるんですね。
なんか、すこし方向性が見えてきたような気がします(いや、ほんと)

イノセンス・・・なのに、こんなに苦悩して、自分の存在意味を確かめようとした途端、罪なき人を苦しめ、善から遠ざかる。春樹って、いったい・・・。

最終話、すっきり終わらないですが、すっきり終わるはずがないんだって、諦めがつきました(おいおい)

ポールさんが、何か悪いものを食べてくれたおかげです。感謝。

しかし、この物語は、どこへ行くんだろう。
また、アドバイスお願いします><

つらいなあ・・・ 

すごく辛い話ですよね・・・・・・
なんかもう、ただひたすら辛い・・・・・・
今は、春樹の無邪気な行動だけでも
とても救いになりました・・・・・・
ちょっとだけホッとした気分に(^^;)
きっと春樹はそんな無邪気な行動とは、うらはらに
悩みに悩みぬいて悟るしかないから
にっこり笑ってるんだと思うんだけど・・・・・
最終回は、どうなるのかな??
みんなの傷ついた魂に救いは訪れるのかな??
楽しみにしています(^v^*)v-238

かじぺたさんへ 

かじぺたさん、おはようございます。

うれしいなあ。もう、ここはね、ひたすら辛い想いを伝えたかったので。
春樹の辛さを感じて下されば、この物語は成功したと、作者は思っています。
(読者様的には、すっきりしませんよね><ごめんなさい)

春樹、そうとう今回はダメージをうけていますからね。
この笑顔・・・本当の笑顔ではないかも。
頑張ってるんだと、きっとかじぺたさんには、伝わってくれてますよね。

さあ、最終話。・・・ほっこりラストになるかどうかはわからないですが、じれった感満載で、お送りします。
春樹の苦悩の人生の、ほんの通過点だと思って、読んでやってください^^
いつもありがとうございます!!

拍手鍵コメNさんへ 

Nさん、こんばんは。
微妙な感情、伝えたかったことを感じ取ってくださって、うれしいです。
なかなかコメントが難しい、ラスト2話だと思うのですが、暖かい感想、感謝です。
ラスト1話。ますますコメしにくいかもしれませんが、どうぞ読んでやってください^^
このシリーズは、もう少し続く予定です。(終着点がないよね><)

NoTitle 

侵されるか・・・。
まあ、ごもっともですね。
罪と罰の文化ではありませんがね、職業柄、命の価値は考え続けなければならないものでね。個人的にですが。夜勤をやっているときに、廊下の巡視をしているきに、いつも「いのち」というものを感じております。いまみんな生きているんだなあ。。。という感慨思いながら夜勤をやっているものですね。
・・・みんな、まっとうに死ねたらそれが幸せなんでしょうけどね。

年末ご挨拶です。
今年一年ご愛読ありがとうございました。
来年もまたよろしくお願いします。

LandM さんへ 

LandMさんは、そういう意味で命の現場におられるわけだから、人の命に、また特別な感慨をお持ちでしょうね。
本当に、儚いものですし、けがれやすくて侵されやすくて。
そうですよね。
安らかな最後が迎えられるのが、一番の幸せかも。
そのためには、清く生きなきゃ。
黒いものに染まらずにね。

いつもご訪問とコメ、ありがとうございます。
来年も、頑張っていきましょうね。
どうぞ、よいお年を!
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