「ラビット・ドットコム」
第3話 0.03秒の悪魔

ラビット第3話 0.03秒の悪魔(2)

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稲葉と李々子が笹倉の依頼を受けた2日後。


ひと気のない貸し倉庫の裏口で、宇佐美は時計を見ながら壁に寄りかかっていた。
ラビット事務所のあるビルの裏通りを少し入った所だが、行き止まりになっていることもあり、立ち入る人間はほぼいない。

しばらくして彼に近づいて来たのは一見パートの帰りと言った感じの、表情の乏しい中年の女。

女は特に挨拶するでもなく宇佐美の横に並んで同じように壁に寄りかかり、大きなバッグから紙の束と手帳を取り出してパラパラとめくり始めた。

「8分の遅刻ですよ、チカさん」

少し笑いながら宇佐美はその女をチラリと見た。

「こんなところで待ち合わせするから時間が気になるんでしょ。この場所を指定するのは先代からの引継ぎなの?」

「情報屋と仕事の話をするのには打って付けでしょ」

「雰囲気重視か」

「あたり。ところで何かわかりました?」

チカと呼ばれた女は仏頂面をやめ、宇佐美の目の前でバサリとこの街の地図を広げた。
地図には色違いのマーカーで、道に沿ったラインが何本も引かれている。

「あの異常行動を起こした人たちの生活圏をラインにしてみたの。近いでしょ? やっぱり偶然じゃなく、この街自体に何かあるのよ。当事者やその家族、それぞれから聞き出したその日の情報もファイルにまとめておいた」

「それは助かります。ここまでやってもらえるなんて思っていませんでした。ありがとう」

「遠い親戚、保険のおばちゃん、バスで隣り合わせになった気のいい主婦。いろんな役に変装して聞きだしたんだけど、今回は特に苦労したね。みんな口が重くてなかなか教えてくれない」

「わかります。みんな思い出したくもないはずですから」

「だけど不思議な偶然だよね。あんたが私にこの“一連の事件”の真相を探りたいって言って来たすぐ後に、同様の依頼を受けるなんて」

「依頼をして来た人間も医学の心得のある人物なので……」

「厄介な依頼人っぽいね」

チカは面白そうに笑う。

「とにかく、もともと依頼の事とは関係なかったんです。原因なんて無い自然発生的なものという考えもできますが。人間行動学や精神医学に照らし合わせてもあり得ない現象だし。……性分かな。僕自身が気になって仕方なくて。
だけど事務所を放り出して調べ回る訳にも行かず、今回チカさんに協力いただきました。この情報、きっと役立てます」

チカは少しうつむいた宇佐美の目をチラリと見た。
そして持っていた資料をバサリとまとめてその手に渡すと少し柔らかい口調でつぶやいた。

「いつ辞めて逃げ出すんだろうと思ってたけど。大丈夫だったね、ウサギさん。卯月の旦那もあっちで喜んでるよ、きっと。まあがんばって。私にできることがあったらいつでも手伝うからさ」

顔を上げた宇佐美と目が合うと、チカはほんの一瞬だけ口元で笑って見せたが、すぐに向こうを向いて足早に歩いて行ってしまった。

相変わらずサバサバした情報屋だ。
“卯月の旦那もあっちで喜んでるよ、きっと。”
その言葉が妙に重く、そして僅かに嬉しく、胸に響く。

いずれにしてもしっかりこの事務所を維持していかなければ。
そう思いながら宇佐美はその女の影を見送った。

情報屋の渡してくれた資料を小脇に抱え、歩き出したちょうどその時、携帯の着信音が鳴った。李々子からだ。

「諒、あの依頼人が来てるの! 笹倉って人。ねェお願い、早く戻ってきて!」

少し潜めた緊張気味の声。

「わかった。すぐ戻るから」

二日前に稲葉と李々子が話を聞きに行ったばかりだというのに、改めて出向くとは何の用だろう。
宇佐美は携帯をポケットに落とし込むと、急いで事務所に向かった。

「やあ、久しぶり、宇佐美くん。10年ぶりじゃないかな? 変わらないな君は。私はほら、不摂生のせいでかなり太ったよ」

宇佐美が事務所のドアを開けるなり、中央の応接用ソファに座っていた笹倉が、出っ張った腹をさすりながら、にこやかに話しかけてきた。

まるで久々に会った幼なじみのような気安さだったが、在学中、宇佐美はこの依頼人とは特に親しい間柄ではなかった。この男の笑顔を見たのも、これが初めてかもしれない。

妙な違和感はあったが、それをひと先ず置いて宇佐美は李々子を探した。

先ほど怯え気味に電話をかけて来た李々子は、パーテーションの裏の給湯スペースで、なぜか喫茶鳳凰のバイトの女の子、ナオと並んで黙って立っている。

「あれ、ナオちゃんも居たの? どうした」

宇佐美は笹倉に返事をする前に小声でナオに聞いた。

「さっき李々子さんに“大至急来て! 手ぶらじゃなんだから、コーヒーもついでに!”……って頼まれて……。でも帰っちゃ嫌だっていうもんだから……」

ナオはトレーを持ったまま困ったように笑った。

「ごめんねナオちゃん、諒が帰って来たからもういいわ」

にっこり笑う李々子。

「ほらやっぱりそう言う事なんですよね~。李々子さん正直すぎる」

ナオは拗ねたように口を尖らせてみたが、すぐにカラッと笑いながら事務所を出て行った。

宇佐美は子供にするように、李々子に渋い顔をしてみせた後、ようやく笹倉に向き直った。

ソファにどっしり座る笹倉に軽く会釈し、自分もその向かいに座る。

「お久しぶりです笹倉さん。先日は所用で出向けず、申し訳ありませんでした」

「堅苦しい物言いはやめてくれよ。学友だろ? 私たちは」

「いえ。あなたは今クライアントですから」

「じゃあクライアントとしての指示だ。逆に馬鹿にされてるような気になるから普通にしゃべってくれ」

口を真一文字に結んで笹倉は宇佐美を見据える。
奇妙な沈黙が刹那その場を浸し、宇佐美は気づかれないように一つ息を吐いた。


「わざわざ来てもらって申し訳ないけど、依頼の件だったらまだ何もつかめてないよ。当事者であるあなたの叔父さんにも会わせてもらえなかったし」

「ああ、二人とももう忘れたがっていてね。悪いね。他の線から何か解るかと思ったんだが。やっぱり探偵さんでもお手上げって事なのかな。医学においては天才的ひらめきを持っていた君でも分野が違うとダメかい? おっと、今はこっちが本業だったね、失礼」

「笹倉……」

「10年経っても解らないんだよね、私は。教授陣から高い評価を受けながらも突然大学から去ってこんなちっぽけな探偵事務所で働き出した人間の思考が。あのまま行けば准教授の椅子だって狙えるだろうって誰もが噂してたんだぞ。信じられないよ。私がどれだけ足掻いても手に入れられなかった物をどうしてそんなにあっさりと捨ててしまえるのか。まったく理解不能だ!」

「笹倉。……いったい君は何を言いにきたんだ?」

宇佐美は笹倉の顔を見つめたまま、思案するように膝の上で手を組んだ。

「でも勝ったのは私だよ、宇佐美。あの頃は私の研究が倫理的でないと事あるごとに注意してくれたけども。教授陣もラボの連中も、いつも君の言葉を聞き、君しか見てなかったけども。結局君は何も達成せずに消えた。逃げたんだ。この状況を10年前の連中に見せてやりたかったよ。分かるよね、今は仕事も地位も私の方が上だ」

「ああ……」

宇佐美はようやく飲み込めたと言うように組んだ手をほどき、笹倉を見つめたまま穏やかに笑った。

「そうかもしれないね。勝負した覚えはないんだけど」

宇佐美の反応が意外だったのか笹倉が眉を吊り上げ、口を開きかけた。
けれどその時。突然何の前置きもなく“バンッ”と激しい音が事務所内に響いた。

見ると李々子がこれみよがしにドアを大きく開け、無言のまま笹倉を睨みつけている。

笹倉はフフンと笑い、ゆっくりと立ち上がった。

「気に障る客は帰れって事ですか? すばらしい社員教育だ。どうやら私はこのお姉さんには嫌われてしまったみたいだね。依頼の件は引き続きお願いしておきますよ。まあ、期待はしてないけども」

片方の唇だけ上げて笑うと笹倉は李々子の横を通り過ぎ、ゆっくり出ていった。
李々子は勢いよくドアを閉めるとガチャリとカギをかける。
鼻息が聞こえて来そうな剣幕だ。

「あれ? カギかけたらだめでしょ、李々子さん。君のお気に入りの稲葉くん、もうすぐ来る時間なのに。入って来れなくなっちゃうけど、いいのかな?」

「……」

からかうような口調の宇佐美を、李々子はじっとりと上目遣いに睨む。
膨らんだ頬で不機嫌さを最大限アピールしながら、李々子は後ろ手にドアのカギをそっと開けた。


      ◇

「脳科学……ですか?」

講師の仕事を終え、途中から参加した稲葉も加わり、3人は丸テーブルを囲みながら今回の案件の調査方向を検討する作業に入った。

けれど自然と話は笹倉の話に移行していく。

「そう。院に残り、精神物理学とも言われる分野に彼は足を踏み入れて人間を科学しようとしはじめた。神経の機能をコンピューターで再現する神経科学はもうすでに研究され初めていたんだけど、彼の研究は生き物の尊厳を踏みにじる無謀なものでね。動物実験を進めようとしていた彼を、倫理的な面から俺が責めたこともある。他の研究グループの無言の圧力によって彼はしだいに研究室を追われる形になったから、その部分でも俺を恨んでるのかもしれないな」

「根に持つタイプなんですね。やだなー、そういう奴。でも今は総合病院で脳神経外科のドクターなんでしょ? 順風満帆ってやつかあ~」

稲葉はちょっと癪だというように口を尖らせた。

「今はドクターじゃないらしいよ」

「え?」

「たまたまその病院に知人がいてね。笹倉はトラブルメーカーだったらしく、それが原因なのかは不明だけど半年前に辞めたと聞いている」

「医者、やめちゃってるんですか? 昔の名刺なんか僕に渡してきて……。自分だってちっとも成功者じゃないじゃない。いったい、何をもってあの人は自分の勝ちだって言ったんでしょう」

稲葉は真っ直ぐな目で宇佐美を見た。

「ねえ、もういいじゃないの。あの男がどんな人間かなんて興味ないわ。ねえそれよりお仕事しましょうよ。依頼人は気に入らないけどさあ、こうなったら警察よりも早く真相を見つけて笹倉を見返してやろうじゃないの」

李々子はいつになく気合いの入った表情で、情報屋の持ってきた資料をポンと指ではじいた。

「そうだな。笹倉本人の話はもうやめよう。ただ、この件については焦らずにじっくり探ってみたいんだ。
この突発性異常行動を起こした男性の奥さんが、自分のご主人の病歴や人格障害に不安を持ってしまって、ご主人の過去を洗いざらい探ってほしいという相談も来てるんだ。正式に引き受けずに保留にしてあるんだけど」

「え、どうしてですか? それを調べることで、何かヒントが出てくれば一挙両得なのに」
稲葉が訊く。

「俺はどうも、これは個人的な過去や人格の問題じゃ無いような気がしてて。ほら、これ見て」

宇佐美はマーカーでラインが書き込まれている大判の地図をバサッとテーブルに広げた。
稲葉が食い入るようにそれに顔を近づける。

「例の症状を起こした人の、発症前数日間の移動ルートが色別で書きこんである」

「すごく似通ってますね、行動範囲。うわあ~、ここなんか交差して真っ黒。必ずこの桜木駅とガイアを通ってる。偶然でしょうか」

「この事件が起きているのが日本でここだけ。この街だけだ。こんな偶然はありえないよね」

宇佐美の捕捉に稲葉は再び地図を睨む。

「何かその……この周辺に神経ガスみたいなものが発生してるとか?」

「だったらとっくに突き止められて避難勧告がでてるよ。李々子どう思う?」

「私も駅かガイアが怪しいと思う。他に共通点見あたらないもの」

「でも、こんな公共の場に一体何があるんでしょう」

稲葉は李々子をチラリと見た。

「バカねえ、それを調べるんでしょ?」

「バ、バカって言った」稲葉は傷ついたように声のトーンを下げる。

「諒、私このあたりに何かヒントになる物がないか現場に行って見てくる。ここで考えてても始まらないでしょ?」
「じゃ、俺もいっしょに行くよ」
「えっ。諒が?」
「えっ、て何だよ」
「うーん、じゃあシロちゃんと一緒に行く」
「なんだよ、俺が一緒じゃだめなのか?」
「だって。ほら、諒ったら休憩挟ませてくれないんだもん」

「だから一緒に行くんだよ。李々子は休憩ばかりだろ。俺が以前女子高に潜入調査に入った時は、仕事してないってけっこうボヤイテくれたけど、李々子は外に出て行ったらいつだってそのままフラフラと道草食って……」

「あ~~、聞こえない聞こえない。李々子は仕事スイッチが入っちゃったから余計なものは聞き取れないのです」
「おまえなあ」
「もう~、大丈夫だったら。今日はばっちり気合いもやる気も充分だから!
シロちゃんと一緒にいい仕事してきますって」

李々子は視線を泳がせて笑う。

「ねえ、シロちゃん、一緒に行ってくれるでしょ? ……あれ? ……シロちゃん? どこいっちゃった?」

けれど、さっきまで横にいたはずの稲葉の姿が見えない。

その代り、稲葉が普段入り込む事の無い給湯スペースの方から、カチャリと微かに金属音がする。

李々子は何気なくそちらを振り向いたが、けれど次の瞬間、聞き取れないくらいの小さな悲鳴を上げた。

ゆっくりとパーテーションの影から出てきた稲葉の表情は明らかにいつもの彼ではなかった。

稲葉の形をしているが、まるで魂を感じさせない。
流し台の引き出しの隅に眠っていた果物ナイフをしっかりと手に握り、獲物に近づく獣のように、慎重に歩を進める。

そしてその感情の無いトロンとした目と鋭い刃先は、確実に宇佐美に向けられていた。


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NoTitle 

次に行くのをぐっと堪えて書いてます。
なんか、都はるみの♪涙堪えて編んでますぅ~~みたいな(歳がバレバレ)
ニャハハハ
v-283

白ちゃん、隙だらけの性格がばっちりでござるなぁ。
でもこの事が鋭い宇佐美にヒントを与え、核心に向かわせるのだろうね。
楽しいなぁ~~
白ちゃんにナイフは似合わないよねぇ~~
果物ナイフ、この頃見ないよねぇ。
「愛と誠」誠が果物ナイフで死んだなぁ・・・

さばさばのバがサパサパになっているよ。

ぴゆうさんへ 

次を読みたいって言ってもらえのが、うれしいな~~e-266

シロちゃん、スキだらけだし、頼りないし・・・成長しない感がいいでしょ・笑
でも、無くてはならないキャラなのです。
宇佐美の過去が表に出てきたときにね。

でも、シロちゃんはずっと、ドジでかわいいシロちゃんのまま。
ずっと李々子のペットですww

実はこのラビットも、第一話で終わるはずだったんです。
こんなシリーズモノになるとは思わず。
今思えば、シロちゃんが(第一話で)ナイフ握るなんて、ありえないんだけど><
その部分だけが悔やまれます。
今となってはシロちゃん、優しい子ですから。
この3話のナイフは・・・仕方ないんですがね^^

え? サパサパ・・・。
そっか、サバサバと同じ意味合いで使ってた><
ググってみたら、同じような使い方してる人もいたけど、きっと私と同じ間違いしてんですね。
言われるまで気付かないもんだなあ。
ありがとう~ (*´∀`)ノ

NoTitle 

サパサパとも言うのか。
知らなかったです。
単純にさばさばを打ち間違えたのかと。
ごめんね。
余計を言うてしまった。
v-388

ぴゆうさんへ 

いやいや、とんでもない。
正しい日本語を使わなきゃいかんです^^
(ときどき怪しくなる私の日本語)

地方出身名なので、標準語と思いつつ、方言を使っていたりもするんです・笑
(いまだに、「のける」というのが方言なのか標準語なのか分からない人)

妙なところ、拾ってくださると、すっごく助かります。

これからも宜しくお願いします!^^

すこしずつ明らかになっていく 

見えてくるそれぞれの過去、ってのもあるんですね。
それに、今回はすごく大きな事件?
SFふうなのかなとも思う事件にもわくわくです。

そういえばlimeさんは、劇団と関わってらっしゃるようなことを書いておられましたよね。
先回の質問に答えてくださった役者さん、どんな方なのかなぁ。
私は昔は時々、劇団のお芝居を見にいきましたけど、最近はとんとご無沙汰です。
ラビットのシリーズが舞台になったら、見にいきたいです。

あかねさんへ 

> 見えてくるそれぞれの過去、ってのもあるんですね。

そうですね、宇佐美には、何やら過去があるみたいです。
最終章まで、引っ張ります・笑

> それに、今回はすごく大きな事件?
> SFふうなのかなとも思う事件にもわくわくです。

今回は、ちょっとした事件ですょ~。
でも「ちょっと」です^^
SFではないかな? 科学・・・でしょうか。

ふふ。稲葉君のモデルさんは、なかなかイケメンクンですよ~。
まったく普段、あんな感じの残念男くん^^
お、あかねさんもお芝居観られるんですね。
私も学生の時からずっと芝居好きで。
最近は忙しくてそんなに行けないんですが。(お金もかかるしね^^)
ラビットが舞台になったら、たのしいだろうなあ~~^^

NoTitle 

この笹倉さん、なんか嫌な感じですね。
敵対心まるだしですね・・・

何か魂胆があるんでしょうね・・・続きは明日にします。

さやいちさんへ 

笹倉は、久々に書いた、「嫌な奴」ですね。

さてどんな魂胆があるのか・・・。

なかなか、大変です。
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