☆感想(観劇・映画・小説)

(雑記)久々に、観劇

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昨日、久々に、舞台を観に行ってきました。
大好きなマキノノゾミ氏、作・演出による、『非常の人 何ぞ非常に~奇譚 平賀源内と杉田玄白~』です。

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↑このDMのおかげで、先行予約ができ、なんと前から2列目で見ることができました。

タイトルからも分かるように、平賀源内と杉田玄白の友情、葛藤、それぞれの生き様を描いた、マキノ氏渾身の脚本です。

エレキテル復元で有名な平賀源内
様々な発明に留まらず、陶芸、広告美術、舞台脚本、執筆活動、絵師、様々な才能を発揮し、早すぎた天才と言われた、マルチクリエーターです。
豪快、自由奔放、とにかく常ならざる人。
けれど、・・・そう、早すぎたのです。
彼の情熱を注いだエレキテルにしても、当時の人々にはその正体も意味も価値もわからない。
エレキテルの偽物が出てきても、「まあ、いいじゃない」と、奉行所に言われる始末。
まだまだ夢希望はたくさんあったはずなのに、人を殺めた罪で、獄中死。

そんな・・・。あの源内さんが、人を殺めてしまうなんて。
源内さんに惚れ込んだ元MOP脚本家、マキノノゾミ氏が、愛情を込めて書きおこした、友情と男のロマン、野望溢れるストーリーです。

ここで忘れてならないのが、ターヘル・アナトミアの翻訳に心血を注いだ、真面目で誠実で、源内の無二の親友、蘭方医の杉田玄白
彼が苦悩して苦悩して苦悩して、『解体新書』を出すまでの日々が、なんとも楽しく演じられていました。。

とにかくね。キャストのこの5人が、本当に素晴らしかったのです。

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●佐々木蔵之・・・平賀源内。
豪快で気さくで、自由奔放。けれど常に激しく葛藤する、孤高の天才を、見事に演じてくれました。
彼の怒りの演技には、心臓が縮み上がります。
2列目で見るには、迫力ありすぎでした。やっぱり、すごい役者さんです!


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●岡本健一・・・杉田玄白。
穏やかで、真面目で思慮深く、友人である源内を、ちゃんと把握していた男を、なんとこの岡本健一くんが!
写真とはガラリと変わり、丸坊主にして、挑んでくれました。
まさか、彼がこんなに素晴らしい役者になっていたとは!!!もう、アイドルなんて呼んではいけない。
本当に素晴らしい舞台役者です!
時代物ならではの舌を噛みそうな長ゼリフも、なんともなめらかにこなしてしまう。
優しく、可愛らしく、源内を見守るその姿はもう、涙モノです。


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●小柳友・・・菊千代・佐吉
陰間茶屋で働く、若き男娼。この子がね、色っぽいのですよ。
源内の小姓として、そばに仕えるんですが、なんとも癖の悪い子で。
結局は源内の人生を狂わせてしまうわけなんですが・・・。


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●奥田達士・・・中川純庵、ほか多数
相変わらずこの人は、器用な役者さんです。
この舞台、5人だけなので、笑いどころとして奥田さん、何人もの役を掛け持ちだったのですが。
何をやらせても、揺るぎない。
端役では、もったいなかったかな?なんていう思いも、ちょっとしました^^;


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●篠井英介・・・前野良沢・おきぬ・菊之丞、他多数
もう、美人女形をやらせたら日本一! 元、花組芝居の篠井さんですよ! もう大好き^^
女よりも女!!さすがです。この人がオカマバーをやったら、ぜったい行く!
あ・・・関係ないことでしたね><
この舞台では、源内が関わる様々な人々を掛け持ちで演じてくれたのですが、陰間(男娼)茶屋の女将の時と、前野良沢の時と、・・・え! 同じ人??という感じの、変身ぶり。
この演じ分けを見れただけでも、今回は儲けものでした。

源内がこころざしなかばで非業の死を遂げたのは、変わらぬ事実。
だけど、舞台は、お涙頂戴ものでは決してなく。
早く生まれすぎた天才へ贈る、友人からのメッセージだったように思います。

この舞台のタイトルは、杉田玄白が、平賀源内に宛てた、送辞だったのですね。

『ああ、常ならぬ人。だからこそ、奇異なものを好み、異彩を放っていた。だからって、尋常じゃない死に方をしなくったって、いいじゃないですか。』

奇抜な演出は何もない。
しみじみと観客の心に訴えていく、男という不器用な生き物のひとつの形。
じわじわと心に染みる舞台でした。


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~ Comment ~

お、いいですね 

佐々木蔵之介さん、私も好きです。
きゃ~v-343というのじゃないけど、いわゆる気になる俳優さんの一人。他には、堺雅人さんとか上川隆也さんとか(比較的王道^^;)。
こういうちょっとこじんまりした劇場で、渋いお芝居を観るのって、いいですよね。
実は、中学~の時演劇部だった私^^;
ま、大したことはしていませんでしたが。
大人になって? 和ものに走ってしまい(歌舞伎・能・狂言)、あまり現代劇を観に行かなくなったので、う~ん、また行きたいなぁ。
この脇を固める俳優陣、いいですね(^^)
観に行かれたら、またレポートしてください(^^)

大海彩洋さんへ 

おはようございます^^
佐々木蔵之助さん、わたしも「きゃ~」というのではないのですが、好きです。本当に実力派俳優さんですね。
今回は、マキノノゾミさんの脚本だということで、チケットを取ったのですが、役者さん5人、とてもいい配役でした。
男5人というのは、なんだかとても安定してて、バランスがいいように思えます。
群像劇よりも、こっちのほうが好きかも。
堺雅人さん、いいですよね。
あ、そういえば、『アフタースクール』という映画、見ました?あれはすごい、夢の共演でしたよね。
大泉洋、堺雅人、佐々木蔵之助。あの映画は、脚本も合わせて大好きです。

大海さんは、演劇もやってらしたんですよね。とても羨ましいです。
私は中学の3年間、文化祭で演劇を経験しただけで^^;でも、いい思い出です。

ここ、ピロティホールは、『WARRIOR』をやったところで、キャパ1100人くらいでしょうか。
別の舞台を見に行った時に、客席から一人、選ばれて、舞台上に引っ張り上げられて演出家の後藤ひろひとさんに、遊ばれたことがあります(笑)
舞台から客席を見るって、不思議と興奮しました。観客の笑い声って、嬉しいもんなんですね^^

次回は、10月に音尾くんと、内野聖陽さんの舞台です^^
とっても楽しみ^^
内野さんは、ドラマ『仁』で、大好きになりました。

NoTitle 

ああ、良いですね。空間が良いです。
天井が高い感じ。そこにせりふが吸い込まれていく感じ。
贅沢だー。いーなー。

展開を目に記憶・・・できないんだなあ。
でも、ビデオとかDVDじゃ、ダメなんだなあ。ライブでないと。

けいさんへ 

そうなんですよ、あの空間か、たまりません。
役者さんの息遣いまで聞こえそうな、生のライブ感。
この演技は、もうこの一回きりっていう、そんな感動も、舞台の醍醐味ですよね。
まさに、贅沢な空間です。
(チケット、高いけど・笑)

DVDでも観れるけど、やっぱり全然違うんですよね。
ライブが、いいのです!

森ノ宮ピロティホールだ~(笑) 

観劇・・・良いですね~~~
実は私・・・高校の時に演劇部の部長してたんですけど
1回も観に行ったことが無いんですよ!!!
まあ、演劇部に入った理由も不純でしたけどね~~
(友人が演劇部に居て、演劇部員でもないのに
反省会に潜り込んでお菓子を食べちゃったから
1人ずつ反省の弁を述べる部分で
「お菓子食べちゃったので入ります。」って言っちゃったの(爆))

佐々木の蔵ちゃんも好きだし
平賀源内にも杉田玄白にも興味あるので
すごく観たい!!!

森ノ宮ピロティホールには高中さんの
カウントダウンライヴで行ったんですよ~(^0^;)\
実は大阪はこのカウントダウンライヴとUSJと
大阪万博(バンパクバンザイバンパクバンザイ(笑))
の3回しか行ったことが無いんです(^0^;;)\

良いなあ~~
大阪、行きたい(暑くない時期に(爆))

かじぺたさんへ 

ああ~、かじぺたさん、覚えてますよ~!
かじぺたさんのピロティホールの記事(笑)
あそこは、ライブなんかもやってたのですね!
高中さんのライブ、良かったでしょうね~。私も若い頃、いっぱい聴いていましたよ^^
すっごくわかりにくい、地味~な場所にあるんですよね。
同じところに、かじぺたさんがきたんだなあ~って、不思議な気持ちです^^

ええ~、お菓子食べちゃったから、演劇部にはいったんですか!
なんか、すごくかじぺたさんらしくて、ますます好きです!
そして部長さんまでやってしまう。
それなのに、演劇を見に行ったことがない。
やっぱり、かじぺたさんだな~~^^

大阪に、またぜひお越し下さい。でも、夏は・・・しんどいです!(笑)

NoTitle 

マキノさんが男のおも語り書いたら、そりゃおもろい!!
MOPを見た時もそうだった。。
楽しそうな舞台ですね☆
最近はウチで預かっている若い子の出演してるミュージカル(市民)を見に行きました。小さな子から大きな大人?まで総勢100人の舞台(^_^;)
でも、歌があるとやっぱぐっときますね。
それでも大人な舞台で見たいと思うこのごろです(笑)

kaziさんへ 

kaziさん、こんばんは~。
そう! マキノさんの男の友情ものは、本当に胸にぐっときます。
ストレートなんだけど、作り物めいてなくて、いいんです^^
男に生まれたかったなあ~なんて、思ってしまう。
MOPはなくなっちゃったけど、こうやってまだまだ作品が見れるのは、すごくうれしいです。

おお~、総勢100人の舞台!それはすごい。kaziさんの教え子たちの舞台なんですね。
kaziさん、どんな気持ちで見てるのかなあ~。やはりドキドキ?
歌って、ゾワゾワ~~っときますよね。感動を呼び起こすというか。
子供たちの歌は、とくにね^^

また、少し時間ができたら、ぐっと大人なお芝居も、ゆっくり見れたらいいですね。
kaziさんは、観客としてなら、どういう舞台がお好きなんでしょう。

拍手鍵コメNさんへ 

Nさん、ありがとう~。そっか、Nさんも演劇やってたんですよね!
今回の出演者、Nさんもお好きな方ばっかりだったのですね^^
岡本健一くんが、丸坊主にして望んだってのが、すごかったです。
かつらじゃないのが、前の席なのでよくわかりました。
彼、すごくいい役者になってましたよ!

いつか、なゆさんとお芝居みれたらいいなあ~。
4か月前から予約しなきゃなんないのが、辛いですね><
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