☆雑記・四方山話

(雑記)レダと白鳥。絵画のエロス

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ああ、またlimeったら、もっともらしい題名をつけて、好きな絵を並べたいだけだろ・・・。
なんて思ったあなた。 鋭い。

前回の『凍える星』の中に、散々出てきた、カストルとポルックス。
彼らの親が、ご存知「レダと白鳥」なのですが。
そのレダと白鳥の、ちょっぴり妖艶な絵画がね、いっぱいあるのですよ。ちょっと見てみませんか?

《神話より》
スパルタの王、テュンダレオスの妻レダはとても美しい人でした。
大神ゼウスは、またもその美しさに魅了され、なんとかレダをものにしたいと考えて一計を案じました。
ゼウスは愛の女神アフロディテに協力を頼んで、アフロディテに一匹の鷲に化けてもらい、自分は白鳥となってスパルタに赴きました。
白鳥のゼウスはレダが窓辺にいるのを確かめると、彼女の見ている前でアフロディテの化けた鷲にわざと追い回されはじめたのです。
その様子を見ていたレダは白鳥をかわいそうに思い、胸を広げて白鳥を呼びました。
ゼウスの化けた白鳥は得たりとばかりにレダの胸に飛び込み、想いを遂げたのです。
この時の白鳥の姿が白鳥座になったといわれています。


↑ゼウスって、徹底したエロおやじ(笑)でも、このキャラは好きです。


それにしても、なんでこんなにも? というくらいに、あらゆる画家が描いているのです。
白鳥と、レダの抱擁を。
そもそも、なぜヨーロッパ絵画には、あんなに神話の絵が多かったか、ということなんですが。
現実の女性の裸体を描くことは許されないのが、暗黙の約束事としてあったらしいです。
だけど、神話の神々ならば、男も女も子供もその範疇ではない。
富豪たちはもちろん、そういう絵を欲しがるわけです。(すごくわかる。)
画家も、売れる絵を描かねばなりませんものね。
そういうわけで、妖艶な神々の裸体が多く生み出された、ということです。

とはいえ、やはりきわどいシーンはおおっぴらに描きにくいじゃないですか。
リビングに飾りにくい。
ところがどうです。
白鳥と、麗しい女性、スパルタの王妃レダならば! なんと妖艶かつ神秘的。私だって欲しいです!


じゃあ、まずは、レオナルド・ダ・ヴィンチの「レダと白鳥」から。
15歳未満の方、お気を付けください^^


ダビンチ

意外と、妖艶さは薄いです。
足元に、双子の子供、カストルとポルックス(ポリュデウケス)が、いるからでしょうか。
レダが、穏やかな母の顔になっています。(白鳥の方は、なかなか節操なさそうな表情ですが)

面白いことに、同じ構図で、別の画家が描いた作品があります。
チェザーレ・ダ・セストによる、模写です。


7304551.jpg

模写のはずが、随分変わってしまっていますね。
足元の子供が、多い!
でも、実はこちらの方が、神話に忠実です。レダは2つの卵を産み、ふた組の双子を孵したのです。
一つから、カストルとポルックスの兄弟、もう一つから、クリュタイムネストラとヘレネの姉妹が生まれたのです。

けれど、私の小説の中でエピソードとして取り上げたように、カストルとクリュタイムネストラは人間の夫テュンダレオスの子、ポルックスとヘレネはゼウスの子・・・という内訳です。

ああ、そんな説明はもう、いいですよね。
では、いろんな画家の描いた「レダと白鳥」をいくつか、ピックアップしてみましょう。



bu-sye2.jpg

↑フランソワ・ブーシェ
この人の絵は、柔らかくていいですね。
可愛らしくて、どこか清潔感があります。
好きです。


838.jpg

↑ああ、これは作者名がわからなかったのですが。
ちょっとゼウスがうまく化けすぎて、ゼウスなのか、それとも本当にその辺の白鳥を連れてきちゃったのかわからない危うさがいいですね。
本当にただの白鳥だったら、レダさん、危ない人。


ギュスターブ・モロー

ギュスターヴ・モロー

↑ギュスターブ・モロー、2作品

この方は、本当にたくさんのレダと白鳥を描かれたそうです。
やはりどこか、清潔感があって、独特です。
ゼウスさんの方が、レダよりもやはり、積極的ですよね。


コレッジョ

↑コレッジョ
この絵は、トリミングしてしまったんですが、周りにたくさんのギャラリーが。
そういうやつですか?(どういうやつ)
でも、この絵の質感は、とっても好きです。
なめらかで、色っぽくて、体温を感じます。
白鳥がやや小さめで、キュッとしたくなる。


ポール=プロスペル・ティリエ

↑ポール=プロスペル・ティリエ
小さな絵しかなかったんですが、これ、かなり好きです。
私の大好きなブグローさんに、ちょっとタッチが似ています。
なんでしょう、言い争って、レダが白鳥を水に落とそうとしてるようにも見えますが、そんなことはないですよね。仲良く戯れているのでしょう。
微笑ましいです。

これらの他にもちろんたくさん絵はあるのですが、濃厚すぎるのもあれですし、私の好きな数点だけ、紹介してみました。

巨匠たちの絵、そして無名画家たちの絵。
みんなそれぞれに素晴らしいです。
絵画って、いいもんですよね^^
それでは、また。

まだ続くのか、エロス特集! そんなばかな!



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~ Comment ~

 

最初にこのテーマの絵を百科事典の図版に見つけた小学生のときの背徳感はいまだに覚えています。(^_^;)

誰がどう見たってエロスというよりは合法的ポルノグラフィーじゃなかったのかこのテーマ! と思ってしまうわたしは心が汚いのでしょうか(^_^;)

ちょっとまともにコメントできません。冷静になってから考えよう……(^_^;)

ポール・ブリッツさんへ 

おお、そうなんですか、
そうですね、小学生にはちょっと、衝撃が大きいかもしれませんよね。男の子には。

だって、制作目的は、どちらかというと合法的ポルノグラフィーですもん。
レダとか、ダナエとか。
でも、芸術でもある。
ここの線引きの曖昧さがまた、絵画の魅力なんですよね。

あれ、未だにそんな衝撃が? 殿方には刺激が強かったのでしょうか。

NoTitle 

 おはよう御座います。
あるある 教科書や資料集に載せていいのかって類の絵画!!!!
題名忘れたのですが… ソファーに横たわる裸婦を 黒っぽい雲が襲っている…
今でも 色々な理由で禁じられていたり 難しい国では 大人気らしいですよ こーゆー絵画。
旅行者に 良いのがありますよと現地の方が言い拠って来て 
何かと思ったら 此の類の絵画の写真だったと…

拍手鍵コメNさんへ 

limeパワー、全開ですか!
そうか、こんなところにパワーの源が(笑)
Nさんに楽しんでいただけて嬉しいです。
絵画鑑賞って、かしこまっててもだめなんですよね。

森村泰昌先生の著書に、(もっとぶっちゃけた)絵画鑑賞の本があって、目からウロコでした。
古典絵画は、楽しんで見ちゃいましょう^^ってことで。
また、いつかやります。絵画特集^^
次は、美青年特集にしようかな?

ウゾさんへ 

ウゾさん、こんにちは~。

> 題名忘れたのですが… ソファーに横たわる裸婦を 黒っぽい雲が襲っている
ああ、その雲も、ゼウスが変身したんですね。また浮気です。(コレッジョの作品でしょう)
女性は、イオ。
イオは、その後、ゼウスの奥さんヘラに恨まれて、牛にされちゃいます⇒牡牛座の誕生。(かわいそうに)

変に、いろいろ禁じてしまうから、そういう絵で、人々は楽しんだのでしょうね。わかる気もします。
まあ、そんな事情は抜きにしてもやはりこういう絵は、魅力的です。
できれば、影でこっそり写真など売らずに、堂々と、白日のもとで鑑賞して欲しいものですよね^^

NoTitle 

絵画、魅力的ですよね。細かいっ。
レダやんと白鳥もそうですが、背景も。

最後の見つめあっているの、良いですね。
神話の世界って、妖艶なのですねえ(何をいまさら)

NoTitle 

ゼウスの話の内容を知っていると、美しい白鳥の目が、なんだか卑猥に見えて笑えてしまうのはなぜだろう。
卑猥というか下ネタくらいに見えてしまう(^_^;)
神話の話は大好きでいろいろ読んでるけど楽しいですね☆

けいさんへ 

絵画、うっとりですよね。
どんな目的で描いたって、やはりいい絵は、いい^^
背景だって手を抜かないのがプロですね。
いい仕事してます。

最後の絵、いいですよねえ。
あれ、複製画でいいから、部屋に飾りたいな。
そう、神話の世界は妖艶。
そして、どんな(正装した絵だって)色気が大事なのです^^
小説にもね♪(それは個人的なこのみか??)

kaziさんへ 

> ゼウスの話の内容を知っていると、美しい白鳥の目が、なんだか卑猥に見えて笑えてしまうのはなぜだろう。

そうですよね、あんな好色な表情の白鳥いないし(笑)
ゼウスって、本当にどうしようもなく節操がないですよね。
でも、ある意味命懸けで浮気を繰り返すところなんか、けっこう根性があって、好きかも。

戯曲で、ゼウスの話なんて書いたら、なんだか楽しそう。
ドタバタコメディになりそうですが^^;

NoTitle 

今も昔も裸婦が結構多いものですからね。
もっとも、日本ではあまり多いものではないですが。
若い画家が名前を売るにはまず裸婦からといいますからね。
裸婦をデッサンしてもらえるコミュニケーション能力、人を神秘に描く空想力、画力など人として必要なことが凝縮されていますからね。

LandMさんへ 

そういえば、日本画には裸婦画は、ありませんよね。
日本画で裸婦といえば、春画しか、思い浮かばない・・・。
日本の方が、そういう意味では戒めが厳しかったのでしょうね。
芸術としての裸婦を、描けなかったのは可愛そうです。

今の美術界でも、美大生からアマチュアまで、裸婦スケッチや油絵は、デッサンの基本のように、軽く描かれますよね。
これにはまったくエロティシズムはなく、単にデッサンを正確に美しく取るための手法なんでしょう。
女性の体って、そのものが美しいものですものね。
この、昔の神話絵画とは、全く違った意味合いですよね。

殿方は、どちらがお好きでしょう?
私は、たぶん性格が男寄りなんでしょうか。ちょっと妖艶な、神々の裸体の方が、好きです(笑)

神話と絵画 

やっと『流星群』という曲が完成し、アップが完了。
ほっと一段落着いて、お邪魔しましたら、
こちらで、タイムリーに星座に纏わる神話の登場人物のお話が。
この頃の絵画も彫刻も、どこか人間を超越した感性で描かれているように感じます。
今よりもずっと、人の意識や生活が神信仰と密接に共存していたんでしょうね。
不思議な魅力が詰まってますよね。
あ、歌の内容は全く神話とは関係ありません。^^;

銀さんへ(1) 

おお、そうなんですか。新曲ですね!!
後で聴きに行かせてもらいます^^

そして、こちらにもようこそ。
最近、洋画と神話、宗教の関係性にとても興味をもちまして、本を買いまくって調べています。
絵や美学に国境はないですよね。(音楽もですが)
見ているだけで、いろんなものが伝わってきます。
神話の神秘性は、そのまま星座の神秘性に繋がり、銀さんがおっしゃるように信仰心にも通じるのですね。
知るほどに興味深いです。
流星群かあ~。幼い頃に見たきりですが、これも神秘的な響きがありますね^^
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