☆雑記・四方山話

(雑記)『秘密 ―トップ・シークレット―』うわぁ!

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最近、猛烈に読んでいる漫画がありまして。
もう、アマゾンで大人買いです。ふふ、大人って素敵。(いつも、子供に戻りたいって言ってるくせに)

私の大好きな、清水玲子先生のコミックです。

就職した頃から清水先生の本の虜になり、それまでの作品すべて読み尽くしました。
うっとりするような美しい画風と、胸をえぐるような鮮烈で残酷で切ないストーリー展開の巧さに魅了され、
どの作品も、読み終わったあとはいつも茫然自失です。
多くは、しっかりとした土台と考察によるSF。そしてその根底には生命の不思議と作者の哲学が散りばめられ、ああ、どうしてこんな展開を描けるのだろうと、ひたすら感動してしまうのです。

そしてこの、画力ですもん。 撃ち落とされますって。

ワルツ―清水玲子画集 2ワルツ―清水玲子画集 2
(1995/07)
清水 玲子

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清水先生に憧れて、社会人なのに突然漫画家を目指してしまった私。(今まで描いたことなかったんですが)
清水先生の所属する白泉社に毎月投稿し、いくつか小さな賞をいただいたり、セミナーに招待していただいたり、白泉社様には本当にお世話になりました。
が、自分の画力の無さに気づき、その夢は2年ですっぱり諦めました。
でも、そのときの鍛錬のおかげで細々と広告イラストレーター始められたので、そう言う意味でも清水先生は、私にとって特別な方なのです。

今、私がはまっているのは先生が1999年に読み切り短編で描かれた『秘密-トップ・シークレット』・・・の、続編です。
まさか、新たな登場人物で、大長編が始まっていたとは!
あれから10年以上、ほとんど漫画を読まなかったので、知りませんでした。

秘密―トップ・シークレット (1) (Jets comics (234))秘密―トップ・シークレット (1) (Jets comics (234))
(2001/12)
清水 玲子

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秘密 -トップ・シークレット- 10 (ジェッツコミックス)秘密 -トップ・シークレット- 10 (ジェッツコミックス)
(2011/12/28)
清水玲子

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【概要】
舞台は近未来。MRIスキャナーにより生前の脳が見たものを映像化し難事件を解明する事が可能になった。
死者(被害者・被疑者)の脳を素早く取り出し、記憶を映像として保存し、真実を暴く。
その特権を与えられた科警研 第九研究室(通称:第九)の苦闘を描く心理サスペンス。
新人として第九に配属された誠実で心優しい青木を待っていたのは、女の子のように小柄で美しいが、氷のように冷徹で捜査のためならば部下に容赦ない、薪警視正。
被害者の見た画像を見ることにより、大半が精神をやられ、狂い、自害してしまった経歴を持つ第九で、さらにこの薪の部下として、青木はやっていけるのか。

想像を絶する殺人犯の狂気、被害者の恐怖。
その心の闇を見る事で精神的に消耗していく捜査官の心理描写が実に巧く描かれています。

※平成23年度、文化庁メディア芸術祭優秀賞受賞作品。

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もう、グロいシーンも、惨殺シーンも、容赦ない!
あの画力で描かれる惨殺シーンは、ものすごいです。でも、美しくて目が離せない。

121001_2125~02


死者の脳を覗くという罪悪感とそのシーンの狂気に苦しむメンバー。
5年前に見たある真実を、自分の脳に収めてしまっている薪。
その脳(データ)を狙う者。
冷徹で優秀で完璧なエリートを装う薪の、脆さに気づいてしまう青木。

幾重にも絡む人間模様。悲しい連鎖。
こんなに胸がキュンキュンしたのは久々です。これが清水マジック。
でも、でも。

今、10巻までしか出てないんですよ!
さっき、10巻を読み終えたんですが、もう、めちゃくちゃ気になるところで終わってるんですよ。
どうしてくれるんですか!


待ちきれません。罪ですよ。
ああ、どうなっちゃうんだ、薪~~!


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でも、待つしかないですもんね。ええ、待ちましょう。待ちますとも。

何かをこうやって、じりじりしながら待つっていうのも、楽しいもんです^^


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~ Comment ~

NoTitle 

おお~!
私も清水先生の漫画、大好きなんですよ~っ。

今は経済的な理由もあって漫画とはご無沙汰してるんですが、(大人買いできるlimeさんがうらやましい!ううっ、西幻もれっきとした大人なのに…)
以前はよく清水先生の漫画を読んでいました。

しかし、この先生がこんなグロい画を描くなんて・・・
と、意外な思い。

ああ、そういえばlimeさんの絵ってどことなく清水先生の絵に似てらっしゃいますね~。
透明感のあるところとか・・・

西幻響子さんへ 

> おお~!
> 私も清水先生の漫画、大好きなんですよ~っ。

やった。そうなのですね^^
惹きつけられますよね~、清水先生。

他にあまりお金を使わないので、書籍や漫画には、贅沢をすることにしています。
(なのにアマゾンの中古本か!)
まあ、生活も楽とは言えないので、節約しなきゃいけないんですが^^; 別腹です(意味が違うか)

> しかし、この先生がこんなグロい画を描くなんて・・・
> と、意外な思い。

グロいですよ~~~。えづきますよ~~。でも美しいのです。
清水先生はけっこう、ショッキングな内容が多かったので、「ついにか!」とワクワクしました^^

> ああ、そういえばlimeさんの絵ってどことなく清水先生の絵に似てらっしゃいますね~。
> 透明感のあるところとか・・・

いや、もう、お恥ずかしい限りです。
やっぱり少しは影響されましたでしょうか。汗
でも先生の絵は、独特の癖があって、マネしようにもできないです。
先生の絵を見て初めて、人体ってこんなに美しいものなんだ!って気づきましたね。
手の動き、体のひねり方、ライン。
芸術です。
漫画って、もっともっと評価されていい。
そう思いました。

 

今、手持ちの「ザ花とゆめ」の広告ページを開いてみたら、10月29日に11・12巻同時発売だそうですな。

広告にはあらすじとかいろいろ書いてありましたが、その他のことについては、「秘密」ということで(^_^)

なーに、あとたった、二百二十五万秒とちょっと待つだけですよ、少しのガマンであります(^_^)

……わたしは本気で根性悪かもしれん。
  • #7362 ポール・ブリッツ 
  • URL 
  • 2012.10/02 17:12 
  •  ▲EntryTop 

ポール・ブリッツさんへ 

> 今、手持ちの「ザ花とゆめ」の広告ページを開いてみたら、10月29日に11・12巻同時発売だそうですな。

きゃ~~~!そうですか!
10巻が、去年の12月だったから、もしかしたら・・・と思ったんです!
しかし手元に「花とゆめ」があるポールさん。
前々から只者じゃないと思っていましたが、やっぱり只者じゃない!

> 広告にはあらすじとかいろいろ書いてありましたが、その他のことについては、「秘密」ということで(^_^)

もうね、本当にいいところで終わってるのですよ!
ここでか! ここでかーーーー! って。発狂しそうでした。

> なーに、あとたった、二百二十五万秒とちょっと待つだけですよ、少しのガマンであります(^_^)
> ……わたしは本気で根性悪かもしれん。

二百二十五万秒ってか!
いや、いいんです。もっともっと先かと思ってましたから。
嬉しいです。

……わたしは本気で根性悪かもしれん 

↑・・・
コメントは控えさせていただきます(^^;
ほほほほ~っ♪

fateは「秘密」初回辺りを立ち読みしておりやした。
その後は、まったく見てなかったんですが、まだ続いてたんですな。

♪フラスコの底で蠢いてるあなたは、今これから始まる儀式の生贄♪

♪いなくなる前にあの人は言った。
もう、ここには戻らない。君は君の実験を続けなさい♪

あの人が、私を作り、あの人は去った。
私はあの人を作り出したい。

なんか、そんな唄らしいっす。

ふと、そんな世界を想ってしまいました。

清水玲子の世界観はものすごく冷たいのに、根底に流れるマグマのような愛憎にぎくりとしますね。そして、人物は淡々としているのに、読者が振り回されて悲鳴をあげて、引きずり回される。
静流の底に煮えたぎるモノが普通に存在する。
感情を持たない筈のモノが垣間見せる人間らしさ。
そこに打たれて、その世界はその瞬間に許しを得るのだ。
すべての読者から。
それは神の眼差しとなってその世界を見下ろしているような錯覚を得るほど、美しい。

・・・そんな感じですかね(・・;

fateさんへ 

お。久々に、ほかのコメに反応するfateさんを見た(笑

fateさんも、初巻を読まれたんですね?
私も、あれから十数年、まったく漫画を読まなかったので、今回アマゾンを閲覧しててびっくりしました。
続いてるーーー!と。
これが買わずにおれようか!

その意味深で美しげで気になる唄は、なにかの引用でしょうか。
fateさんの中からは、泉のように甘美な唄が流れてくるので、楽しいです。

> 清水玲子の世界観はものすごく冷たいのに、根底に流れるマグマのような愛憎にぎくりとしますね。そして、人物は淡々としているのに、読者が振り回されて悲鳴をあげて、引きずり回される。
> 静流の底に煮えたぎるモノが普通に存在する。
> 感情を持たない筈のモノが垣間見せる人間らしさ。
> そこに打たれて、その世界はその瞬間に許しを得るのだ。
> すべての読者から。
> それは神の眼差しとなってその世界を見下ろしているような錯覚を得るほど、美しい。
>
> ・・・そんな感じですかね(・・;

うん。もう、何より、fateさんのその例えが素敵すぎる。
通り一遍の感想しか書けない自分が恥ずかしいです^^;

私にとって清水先生は、一番見たい世界を見せてくれる女神。
「そう、こんな世界が見たかった! これなの!」という世界を、惜しげもなく描いて見せてくれる。
そして、想像もつかないラストで感嘆させてくれる。

fateさんが言うように、清水先生の人物は淡々としていながら、ものすごい熱を帯びています。
悪役、脇役ほど特に。
だから、感情的で情熱的なキャラがものすごく映えて、対比が鮮やか。
(この作品の青木くん^^)
その美しい画風とともに多くの読者を魅了して離さないのはもう、仕方がないですね。

fateさん、残酷描写が苦手でなかったら是非、本屋さんで2巻も立ち読みしてください^^
1、2巻でもう、その世界に引きずり込まれてしまいますよ~~。

ああ、もう、11、12巻が待ち遠しいです!

 

いえわたしは懇意にしていただいているぷろとん先生の4コマが読みたくて、増刊の「ザ花とゆめ」だけ買っているもので。(^_^)

毎回アンケートハガキ書いてます。これまでに図書カード何枚かと、グッズをいくつかもらいました。意外と当たるものであります。
  • #7368 ポール・ブリッツ 
  • URL 
  • 2012.10/02 22:53 
  •  ▲EntryTop 

ポール・ブリッツさんへ 

あ、そういうことですか^^
「冷蔵庫物語」のぷろとん先生ですね。
いつもLaLaだったけど、今はどんな漫画やってるのかなあ。

懸賞、あたりますか!
そういえば、懸賞って出したことないですね。
くじ運がないのでだめだろうと・・・。
でも、出さなきゃ当たりませんよね^^;

NoTitle 

お久しぶりです、高丘です。
いや「秘密」のお話とあって、つい、でてきましたw
私も愛読者です、全巻持ってます^^

でも雑誌のほうは見ないので、新刊の案内は知りませんでした。
(いつも書店で新刊情報を見て買ってた)
いや、楽しみです!
そう、ものすごくいいとこで切れてるんですよね、10巻!!
早く先が見たい、同感です!

清水さんの本はたぶん全部そろえてありますよ。
大好きなんです。
たぶん、好きな理由もlimeさんと同じです。

お互い、月末が待ち遠しいですね♪
(新刊情報を教えてくれたポール・ブリッツさんに感謝です^^)

高丘明さんへ 

高丘さんも、ファンですか! うれしいですねえ~。

私は「輝夜姫」の表紙を書店で見かけてから一目惚れで、過去作品全部集めました!
月の子とか、エレナとジャックシリーズも最高ですが、短編の鮮烈さ、さらにすごいですよね。

10巻を読み終えたあとは吠えましたよ。
全部ひっくり返ったような展開。
でも、今月末に読めると知って、とてもうれしいです。
半年先とかだったら泣きます。
いい時期に読み始めたもんです。

11・12巻読んで、興奮したいですね~~。
まだその先、続くんでしょうか。
その先が・・・辛い。
掲載雑誌、買おうかしら・・・。

拍手鍵コメNさんへ 

ね、ね、なんだか惹きつけられるでしょう?^^
私、一目ぼれなんです。

これだけ魅力的な絵柄で、その上、私のツボをガバっと刺激してくれる漫画家さんは、他にはいません!(樹なつみ先生も好きですが^^)

ツボがいっしょというのはいいですよね。
私のツボは多分ちょっと変態的(爆)なんだとおもってるんですが(ああ、逃げないで)、清水先生は、そこをガッツリすくい上げてくれます。
もう、新刊本を、指折り数えて待ってます。

Nさんの作風はまた、全く違うものだし、Nさんのキラキラした世界を構築して言ってくださいね。
Nさんの作品も、唯一無二のもの!いい作品ができるのを、心待ちにしています!
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