☆雑記・四方山話

(雑記)方言を使う難しさ

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こんにちは。
早朝、少しばかり秋の気配が漂い始めましたね。
でも、油断大敵。
9月に入ると、また猛暑がぶり返すそうです。
気を付けましょうね。

さて、相変わらず苦悩中の私です。
新作を模索し、下書きを今現在10話まで進めているのですが、
「これは、いったい面白いのだろうか」と、いつもながらの疑問に苛まれています。
とにかく、全部書いてみて没にするか考えよう。
そんな光の見えない重苦しさで、日々過ごしています。
つらい(>_<)

さて、同時に推敲真っ最中なのが、更新中の「雨猫」です。
毎回、楽しいコメントをありがとうございます。とても励みになります。

この雨猫には、(あまり必然性がないのに)方言が出てきます。
シロウさんの大阪弁ですね。私の設定では浪花言葉です。河内弁とは、少し違うかな。

以前『KEEP OUT 呵責の夏』で回想シーンに山口弁を使いましたが、あの時もとても苦労しました。
自分ではちゃんと想像できているのに、いざ文字にしてみると、違和感があるのです。
さらに、本当にそのまま書き出してしまうと、たぶん標準語圏の読者には、意味さえも伝わらないのではと、気づきました。
ですから、ところどころ、小説用にわざと変えて表記しました。
リアルな方言を使いたい気持ちもありましたが、ちゃんと日本語としてテンポよく理解してもらわなければ、本来の意味が廃れてしまう気がしたのです。
日本語に注釈をつけるのは、紙面を汚すようで、しのびないですもんね。

大阪弁は、芸人さんたちの活躍のおかげで、ほとんどの方はイントネーション込みで理解してくださっているようですが、それでもやはり、文字にすると違和感があります。
シロウさんを大阪弁にしたのはとくに深い意味はなく、印象付けるためだったのですが。
そのおかげで、方言を使う難しさを再認識しましたね。

ところがですね。
この「方言、難しいわ~~」と言っているのは、こんなアマチュアの私だけではなかったのです。
なんと、私の尊敬してやまない高村薫先生も、そうだったのです!(とたん、なぜか嬉しくなる私)

なんと、あの、高村先生も、小説に使った大阪弁で編集者にダメ出し&訂正を食らったそうなのです。

『黄金を抱いて翔べ』も、『神の火』も、『マークスの山』も。
舞台は大阪。男臭い大阪弁が飛び交うハードな世界。知り尽くした大阪弁。
けれど、文字にしたときに、どうしても違和感がわくのだそうです。
話し言葉のリズムが、そこで狂ってしまうのだそうです。(『半眼訥訥』より)

そのせいでしょうか。
先生の作品の主人公は、大阪出身でありながら、全員標準語なのです。
最初「なんで標準語?」と思ったんですが、きっとそれが大きな原因でしょう。
『マークスの山』の合田刑事の台詞は、当初大阪弁で書かれていたらしいのですが。
いや・・・。大阪弁の合田刑事が、想像できない・・・。(>_<)
幸田も、島田も、標準語でよかった。本当にそう思います。

こうなると、地方を舞台にした物語って、とても難しくなりますね。
本当に、難しい。
その地方を舞台にしながら、主要人物を標準語でつっぱしらせる勇気が必要になります。

時に物語をとても味わい深いものにしてくれる方言。
けれど、あの高村先生をして、「もう大阪を舞台にした物語は書かないでしょう」と言わしめた、方言という大きな壁。実に手ごわい。しかし、手ごわいながらも興味深い障害です。

(ああ、『KEEP OUT』の続編を断念したのは、彼らが地方へ行ってしまったせいだったなあ・・・><)



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~ Comment ~

NoTitle 

同様の問題にぶち当たっています。ネイティブの視線からいくらでもダメ出ししてください。

なにをって? 明日の更新……(^^;)

ポール・ブリッツさんへ 

え? そうなんですか? 同様の問題とな。

はい。あすの更新、楽しみにしています。(お邪魔するのは夜になると思いますが^^)

拍手鍵コメNさんへ 

そうなんですよ。
私も簡単に考えていたんですが、かなり難しかったです。
大阪弁ならまだしも、あまりイントネーションの流通(?)してない方言は、伝えるのが難しそうです。

>春樹君達の続編、読みたいに一票!w

おお、そうですよね。そうです。
長編はあきらめましたが、短編は書きます。
方言は出てきませんが、福岡キャンパスが舞台の春樹たちの短編、必ずや!

NoTitle 

福井弁とかどうですかっ。
書いてみてほしいとです。

にはははっ。
福井弁っ。

るるさんへ 

福井弁。
いいですねえーー。
使いたいです。
でも、残念ながら分かりません。
「と」がつくんですか?
ちょっとかわいい言葉っぽいですよね。

もし福井弁を使う事になったら、るるさんを、監修に雇います!

NoTitle 

時代物小説ってのがありますよね。アレはアレでとても読みにくい(^_^;)
ただ、読み進んでおくとソレに慣れてきてだんだんとその世界にいるような感覚に陥る・・
池波正太郎作品の「剣客商売」をシリーズで読んでたもので。昔、舞台をやるというので、プロットで脚本家を決めるという所に何故か梶が組み込まれ、しっかりプロの作家に負けてしまった事があった(笑)その時に作家としての勉強を多少したんですが。ちなみにその話は自体ボツになったので何ともなってませんが(笑)

まあ、その時に思ったのが言葉使いの難しさってやつで。
時代に応じた言葉ってのはわかりにくいものですね(^_^;)
方言というか、まったく別の言葉というか。。

kaziさんへ 

同じ日本語なのに、時代物の言葉遣いはまた、独特ですね。
私は時代小説が苦手でほとんど読んだことがないのですが、やはりその理由はあの話し言葉です。
趣はあるのですが、すんなり頭に入ってこない。
ストレスを感じてしまうのです。
ドラマや映画や舞台で縁者さんがしゃべる言葉は、まったく問題がないのですが。

そうですか、梶さん、脚本家の候補に挙がってたのですね。
それ自体すごいことです。
実現しなくて残念でしたが、その時にリアルに思ったことや学んだことは、宝ですね。

方言も時代言葉も、うまく使いこなせるようになれたら本当のプロなんでしょうね・・・。
あ、でも、一番は、おもしろい物語を作ることですよね^^
梶さんに、いつか脚本を書いてもらいたいなあと願ってます。

NoTitle 

 おはよう御座います。
関西弁って 結構 細かく分かれていますからね…
微妙に 大阪だけに限っても 既に TV の芸人だけが使っているような 死語もあるし。
もう Tv によって植えつけられた 大阪弁キャラ 面白い兄ちゃんポジションのレッテルが
小説書くときに 地味にキツイ。

言葉は本当に難しい 

以前ブログを大阪弁で書いたら、読みにくくて酷いものだった^^
純粋な大阪弁を文字におこすのは、読み辛くて無理ですね。
試行錯誤の結果、セリフとしてのみ使用するようにしています。

たかがブログでもニュアンスを伝えるのは難しいのに、小説となるとどれだけの苦労だろうか。
どの小説でも、大阪弁が使われる時は、それなりに書き言葉に直された大阪弁。
これだけ社会で認知されている大阪弁でもこうですから、他の地域の方言をさりげなく差し込むのは至難の技でしょうね。
うーーーん。
考えただけでも固まってしまった^^

キャラの書き分けが難しいときに、方言の入った人間を入れると楽なのかしらと、勝手に素人は想像していましたが、よくよく考えるとそれはとても大変な事なんですね。
limeさんのを読ませてもらっている限り、私は違和感を全く感じていませんよ。
がんばれ!

ウゾさんへ 

そうですよね。
吉本の活躍で、なんとなく大阪弁ってお笑いのイメージが強いですね。
それか、ヤクザか(w)
イメージが強烈すぎると、ほんとうに使いづらいです。
大阪が舞台の小説って、やはり難しそうです。

ごろちゃんさんへ 

> 以前ブログを大阪弁で書いたら、読みにくくて酷いものだった^^
> 純粋な大阪弁を文字におこすのは、読み辛くて無理ですね。
> 試行錯誤の結果、セリフとしてのみ使用するようにしています。

ブログの文章をですか!
それは難しそうです。メリハリがつかないというか・・・。
でも、どんな感じなのか、ちょっと読んでみたいです!
頭の中に流れる大阪弁を、文字にしたときの妙な感じって、なんでしょうね。
ちょっと気恥ずかしい感じも漂うし。

高村先生の小説に出てくる大阪弁の老人の話し方が大好きなんですが、あの独特の言葉選び、逆立ちしたってかないません。
小説用に手を加えるにしても、やはりプロというのは、違うなあと感じました。
やはり、私にとって高村先生は神です^^

> キャラの書き分けが難しいときに、方言の入った人間を入れると楽なのかしらと、勝手に素人は想像していましたが、よくよく考えるとそれはとても大変な事なんですね。

方言が使われると、とてもキャラに深みと個性が与えられて、「いいな」と思うのですが、癖が強くなりすぎてマイナスになることもありそうですね。
やはり、リズムですもんね、読書。

> limeさんのを読ませてもらっている限り、私は違和感を全く感じていませんよ。
> がんばれ!

うれしいです!!
小心者のため、いつも自信がなく、おっかなびっくりの更新なのですが、応援してくださる皆さんのおかげで、なんとか続けられています。
拙作にいつもお付き合いいただいて、本当にありがとうございます。
鳩は、もう出しません!

NoTitle 

上のごろちゃんさんのお話ではないですけど、
ときどき、地の文まで方言を使われている方がいるんですけど、
これは本当に読みにくい。

「そこは一人称でも標準語で」と思います。
私はこのスタイル。
でも使われている方言は地元の大阪弁だけですが。笑。

ヒロハルさんへ 

> 上のごろちゃんさんのお話ではないですけど、
> ときどき、地の文まで方言を使われている方がいるんですけど、
> これは本当に読みにくい。

それって、ブログでですか? 小説?
うん、どちらにしても確かに読みにくいでしょうね。
話し言葉だけなら変化があって面白いんでしょうが。
すべて大阪弁の小説が少ないのは、そのせいでしょうか。
「ミナミの帝王」とか、あれってマンガでしたっけ。

私は結構いろんな土地を移動してきたので、いろんな方言が混ざってしまって。
どれが正しい方言なのか、最近では分からなくなりつつあります^^;

NoTitle 

僕も文章では自分が言った『』←の言葉以外は全て標準語(?)で
書いていました。
理由は只一つ、≪変≫だからです。
我が土地のイントネーションを誇りに思っていない、という訳ではない
のですが、ソレをそのまま文章におとしてしまうとやはり変です。
高村先生の仰る「リズムが狂ってしまう」というのもよく分かります。

そうですか、limeさんはその大阪弁をご自身の小説に…、
やりがいのあるチャレンジですね!
『いっぺんやってみてもええんちゃいます?』
やはり変です。
なんか失礼な気もしますし(笑)

蛇井さんへ 

蛇井さん、いらっしゃい^^

なんか、失礼な気がする(笑
そういえば、なんかフランクすぎるというか。
敬語の効果が、大阪弁は薄れてしまいますよねw(盲点)

そっか、蛇井さんも大阪弁をあまり使ってなかったですよね。
ブログの文章も、リズムが大事ですもん。

今回大阪弁のキャラを書いてみて、その話を読むとき、
どうしても大阪弁の所で速度が緩くなってしまいます。
これがリズムが狂うということなのかもしれませんね。

でも、高村先生の大阪弁のおじさんは、深みがあって、よかったなあ~。
そこがやっぱりプロなんでしょうね。

NoTitle 

話し言葉と文字言葉(?)の違いなのでしょうか。

ドラマなどでは、例えば、「おおきに」なんてセリフで、わあ、って思ったりするのですがね。

小説で「おおきに」の文字を読んだとして、印象が違うのは仕方ないことなのでしょうか。

私は方言大好きで、習いたいと思うほどなのですが・・・^^

ちなみに、今、人生初の大阪訪問に向けて、おばちゃん方とどう仲良くなれるか妄想中^^

けいさんへ 

> 話し言葉と文字言葉(?)の違いなのでしょうか。
>
> ドラマなどでは、例えば、「おおきに」なんてセリフで、わあ、って思ったりするのですがね。

本当に巧い作家さんが書く大阪弁、京都弁は、本当に唸るほど味わい深いんです!
高村先生の笹倉や江口の関西弁はもう、ほんとすごくて・・・。
あ、またマイナーな話を延々としそうになりました。
そんな先生ですらあの、大阪弁の語尾の「・・・わ」というのが、しっくり来ないというんです。
うん、そう。女言葉の「・・・わ」に、似てる。
ドラマと小説の違いは、やはりイントネーションの表現ですよね。


> 私は方言大好きで、習いたいと思うほどなのですが・・・^^

私も習いたいです。東北弁とか。高知弁とか。

> ちなみに、今、人生初の大阪訪問に向けて、おばちゃん方とどう仲良くなれるか妄想中^^

え? 大阪のおばちゃんと? まさか、行きずりの大阪のおばちゃんと仲良くなるつもりですか?w
チャレンジャーだ!

でも、食べ物屋のおばちゃんはみんな気さくで面白いですよ。
あ、そうだ。
黒門市場とか、どうですか?
大きな商店街めぐり。
日本らしくていいですよ。
夏だったら、絶対、お祭りの縁日とか、花火大会なんだけどなあ。
10月は、お祭りないですもんね><

NoTitle 

え? えっと、例えば道に迷ったりしたら、行きずりの大阪のおかん系のおばちゃんに聞こうとしているんですけど、それ、チャレンジなんですかね?

私ほら、ハマっこなんで、大阪訪問は港を出て外国に行くようなものなんですよ。
うーん。できたら仲良くなって、飴ちゃんとか交換したいよ?
相手にされなかったらどうしよ。路頭に迷う・・・

商店街めぐり、良いですね。そそられる^^

けいさんへ 

けいさん。大阪を日本の外国と思ってますね?(笑)

でも、言えてるかも。
肝っ玉母さんみたいなおばちゃんを捕まえたら、きっと豪快に道案内してくれるでしょうw
片っ端から、道を訊いてください。
楽しい場所、まだまだ時間があるから、探しましょうね^^ 
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