かげろう 〈春樹サイドストーリー〉 

かげろう 最終話 光、満つ

 ←かげろう 第3話 チョコレート →(雑記)お礼と、新作の予定
男の子は手を後ろに組んで、山村を優しい目で見つめてくる。
沸き立つような懐かしさがあった。
生まれてまだ4、5年の、柔らかく、エネルギーに満ちた生命の匂いがする。
2年前、当たり前に山村の傍にあった、愛おしい命と同じモノだ。

「おじさんは、……悪くないのかな」
山村がそう言うと、男の子は大きく頷いた。
「優しいから、春樹大好きだよ。 正輝くんも、おじさんのこと、大好きだったよ。絶対に。すこしも怒ってなんかいないよ」

めったに来ることもない、この大阪で。
自分や息子の知り合いになど、出会うはずの無いこの土地で。
この春樹と言う子は、愛おしい息子、正輝の名を口にしたのだ。

ふわりと、風が動いた。
ゆっくりと背を伸ばし、春樹の目を見つめ返した山村は、もう、うろたえはしなかった。


天から降りてくる言葉のように、山村はその言葉を聞いていた。
体中の細胞ひとつひとつで、その声を受け止めていた。

「そうだったら、うれしいな」
山村はそう小さく言うと再び頭を垂れた。
今、ここで何かを発信すれば、その言葉は正輝に届くような気がした。

「でもね、……寂しいんだ。正輝がいなくなって、パパはすごく寂しいんだ。体のどっかが千切れてしまったみたいに、寂しくて仕方ないんだ」


あたりに音は無かった。
さっきまでのまとわりつく暑さも感じられなかった。
ただ、再び山村の頭を撫でる手があった。
小さな柔らかな手が、いたわるように、優しく撫でてくる。

正輝は許してくれているのだろうか。天から自分を見ていてくれてるのだろうか。
自分は自責の鎖を解き、正輝の柔らかい思い出だけを抱いて生きてもいいんだろうか。
眠気に似た心地よさが、山村を包み込んでいた。

〈 いいんだよ、パパ 〉

そんな声が、脳の中に、優しく響いたような気がした。



いつの間にか、頭に触れる手の感触が消えていた。
ゆっくりと山村は頭を上げてみた。

あたりにはもう、あの男の子の姿は無く、次第に山村の耳にザワザワとした喧騒が戻ってきた。
準急が到着するというアナウンスが流れ、山村の意識は現実に引き戻された。

白昼の夢から放り出され、暫くボンヤリと辺りを見回していた山村だったが、不思議と心はシンと落ち着き、心地よい睡眠から目覚めた朝のように穏やかだった。

手の中に残ったペットボトルの緑茶を眺め、腰を上げる。
これも、あの子にあげようと思っていたのに、山村の胸の澱を溶かして行ったあの天使の姿はもう、どこにもなかった。

―――天上の正輝にチョコの話をしてくれるだろうか。
泣き虫の正輝の父親は、それでも正輝を愛して、日々を生きているのだと、伝えてくれるだろうか。

そんなことを思いながら、いつしか山村は微笑んでいた。

頬にまだ残る涙を手でぬぐうと、山村はホームへ入ってきた準急電車を、穏やかな気持ちでじっと見つめた。


          ◇


「春樹、ちゃんとついて来なさいって言ったでしょ!? どうしてあんたはいつもはぐれちゃうのよ! こんな所に置いて行かれちゃってもいいの?」

母親の憤慨する声に肩をすくめ、春樹は「ごめんなさい」と、うなだれた。
母親はいつまで経ってもホームから降りてこない春樹に業を煮やし、再びホームに様子を見に来たのだった。

階段から怒った顔を覗かせた母親の姿を確認するやいなや、春樹は慌ててあのベンチから離れ、母の元に飛んでいったが、母親の機嫌はなかなか直らなかった。
関西の暑さにやられ、2泊した旅館も満足が行かず、久々に会った旧友と仲違いし、この旅行を酷く後悔しているらしい。
そこへきて、春樹は火に油を注いでしまったのだ。

「今度はぐれたら、置いて帰るからね、春樹!」
プンプンと腹を立て、春樹のほうを振り返りもせず、母親は改札の方へ歩いていく。

春樹はこれ以上叱られないように、必死でそのあとをついて行った。
けれど、こんな時は必要以上に近寄らない。
怒りにまかせて、焼けるように熱い手で自分の手を握られることが、春樹には一番怖かった。
肌を通して、怒りの棘が、真っすぐ自分に刺さって泣きたくなるから。

改札の手前で、そんな2人を、兄の圭一が笑いながら待っていた。
普段はおとなしく、母親の機嫌を損ねることのない春樹の失態を、8歳年上の兄は、少し気の毒がり、少し楽しんでいた。

「バカだな春樹。母さん、暑いとイライラしちゃって、機嫌が悪くなるんだから。怒らせちゃダメだって」
近寄って耳打ちしてきた圭一の忠告に、春樹は必死で頷いた。
「うん、春樹、今度はちゃんとついて行くから」

キャリーバッグを引きずりながら改札を抜けていく母親を追って、圭一も春樹も同じように改札をくぐった。
屋外に近づくにつれ、蝉の声と熱気が強まった。

「あれ? 春樹、チョコ食ったのか?」
ふいに春樹の顔を覗き込んだ圭一が言った。
「口の横に、チョコ付いてるぞ」
春樹はハッとして、慌てて口を手でぬぐった。

「誰かにもらったのか? チョコ。 母さんにバレたらやばいぞー。あの人、そういうの大嫌いだから。マジで置いて帰られちゃうかもな」
圭一は横から肘でつんと、面白がって突いてくる。

どんどん距離が離れてしまう不機嫌な母親の背を追って必死に歩きながら、春樹は圭一を振り返り、そして懇願するように言った。

「ナイショね」

チョコのほろ苦さと共に、さっき触れた男の人の、溢れ出す優しさと寂しさが、ふわりと再び、春樹の中に香った。




         (END)


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~ Comment ~

NoTitle 

最近、涙腺が弱いのかなぁ(^_^;)

梶さんへ 

最後まで読んでくださって、ありがとうございます!
(今回ちょっと、辛い設定でした)

何か少しでも、感じていただけたなら、嬉しいです。

 

この平和な家庭が……。

十四年後の悲劇も、ここから始まったのかもしれないですね。

今となってはなんですが。
  • #6473 ポール・ブリッツ 
  • URL 
  • 2012.06/12 11:40 
  •  ▲EntryTop 

良かったです 

あはは。
母はぎゃんぎゃん怒るものですね。
子供の手を引きながら大きな声で怒鳴っているお母さんを見ると、「分かる、分かる」と思ってしまいます。

春樹の母がある意味普通の人で救われました。
繊細で寄り添われたり、はたまた同じ能力を持っていたりしたら…
ちょっと逃げ場がないですもんね。

手が熱い。
なるほど、面白いです。

NoTitle 

山村の心の奥底に ヘドロの様に沈殿した様々な想いと感情
掻き乱し 吐き出させたのは
幼い天使の 拙い言葉と あどけない笑顔と たどたどしい手

悲しみと後悔を引き摺る父へ 正輝が遣わせた使徒かもしれませんね。

非日常な場面からの 何所ででも見られる日常の場面
ちょっと オカンムリな母と 優しい兄と 甘えん坊の弟♪
春樹が、こんな穏やかで幸せな時を過ごしたんだな~に ホッと(^-^)b
でも 数年後には・・・と思うと 胸にくるものがあります(T _ T)b

可愛い春樹に会えて嬉しかったよ~limeさま♪
☆^ヽ(*^-゚)vThank you♪v(゚∇^*)/^☆byebye☆

NoTitle 

春樹のママ、普通のお母さんでしたね。よかった。

はい、私は泣き虫のようです。
>「体のどっかが千切れてしまったみたいに、寂しくて仕方ないんだ」
山村の台詞に、そうだよねえ、と泣きました。

ポール・ブリッツさんへ 

一見、どこにでもある、普通の家庭ですよね。

何が狂っちゃったのか。
少しずつ、あの惨劇に向けて、圭一の心が歪んでいったのか。
今となっては、なんですが><

この、「親にはいい顔しとこう」という、優等生な圭一の一面を、少しだけ混ぜてみました。

ごろちゃんさんへ 

へへへ。
春樹の母、まったく普通の怒りっぽいお母さんでした。
イライラすると、余計に子供に怒りを感じてしまったり・・・するんですよね^^;

でも、優しい時はきっとすごく優しくて、そんな時は春樹も、甘えるんでしょうね。
(う、そんな描写が、無性に書きたくなってしまいました)

こんな厄介な力を持っていながら、春樹が妙にひねくれなかったのは、母親がある意味、単純で(ごめん)平凡な母親だったからかもしれません。

ああ、しばらく、春樹の物語とも、お別れです。(さびしいです)
ごろちゃんさん、ありがとうございました!

けいったんさんへ 

けいったんさん、ぐぐっと踏み込んだ感想、今日もありがとうございます^^

春樹、璃久とはまったく違うタイプの子でしょ?(璃久が異常なのか)
そう。
拙くて、たどたどしくって、・・・でも、チョコをねだるあたり、末っ子のわがままさが、ばれちゃうかな^^;

この偶然の出会いが、山村の悲しみにピンポイントで何かを埋めてくれればいいな、と思います。
人は時には、ファンタジックな現象を信じてみたくなるのかもしれません。
山村も、「天使」を信じてみたかったのかな、なんて思います。
ほんの少しでも、悲しみが薄まれば、いいな・・・と。

>非日常な場面からの 何所ででも見られる日常の場面
ちょっと オカンムリな母と 優しい兄と 甘えん坊の弟♪
春樹が、こんな穏やかで幸せな時を過ごしたんだな~に ホッと(^-^)b

はい。すぱっと、現実に戻してみました。
春樹のお母さん、キレやすい、ふつうのお母さんでした!(爆
あまりに普通すぎて、私も書きながら笑ってました(←変だ)

数年後の惨劇は・・・ちょっと考えたくない、穏やかな夏の日ですね。(春樹には穏やかじゃないけど)

これでしばらく、春樹ともお別れです。さびしいい~~。
(しばらく・・・というところが、ミソです)

けいったんさん、ありがと。また遊びにきてね^^

しのぶもじずりさんへ 

しのぶもじずりさんが、第1話で「春樹のお母さんは出てくるんでしょうか」と書かれていたので、にんまりしました。
そうなんです。
普通の、ちょっと気の短いお母さんでした^^

おお、しのぶさんは、泣き虫さんでしたか。(ちょっとうれしい)
そこで反応してうるっとしてもらえたら本望です。
やっぱり、・・・そこが山村の叫びですよね。
どうにもならない、悲しみだと・・・。

ありがとうございました!

NoTitle 

>正輝くんも、おじさんのこと、大好きだったよ。絶対に。
すこしも怒ってなんかいないよ」

決定的な救いには、ならないにしても、小さな救いは、探せば
見つかるのかもしれないですね。
小さな幸せ・・・例えば、花がきれいとか、犬がかわいいとか・・・が、
結構あなどれないように、小さな救いも、必要ですよね^^。

そして、高村薫先生のような方がいらっしゃるので、
人間にも救われますよね。。。

鍵コメyさんへ 

今回は鍵コメではないけど、鍵コメyさん・・・へ^^

そうですよね。
本当に辛い時って、ほんの少しの優しさが、心にしみる事って、あるような気がします。

小さな小さな出来事が、救ってくれること、あってもいいですよね。
救われたいと思えば、いろんな救いがこの世には溢れてるのかも・・・。と、思いたいです^^

高村先生のエッセイなど読むと、ビシッと背筋が伸びます。
あの、一見鋼鉄のような意思の中に、なんとも柔軟な考えがあるのが、素敵です。

拍手鍵コメNさんへ 

Nさん、こんばんはー。
拍手鍵コメありがとうございます^^

あのね、拍手鍵コメが、
「それと、いつも来ていただいているので・・・」で始まっていたので、もしかしたら前半部分が消えちゃってるのかな? と、思ってしまって。
でも、なんか、きっと優しいことを書いてくれてたような気がするので、もう、まるっと感謝です^^

そして、キリバン無しでリクエストOKですか? わ~い。
ムチャブリしに、いきます!!w

NoTitle 

ナイショにしたくないよぉ。
チョコの話じゃなくて、お宅の息子さん、良い子ねぇ~って話。

これって、ほんの20分ぐらいの間に起きた出来事なんですよね。
山村にしたらこの2年の何かを取り戻すくらいの大きな出逢いだったのでは。

気が付いたら消えていた春樹。
呵責の夏で友哉の前から消えた春樹とシンクロします。
春樹は与えてくれて消える・・・余韻が残ります。

春樹は咲子にも与えたんですよね。
美沙にも与えて今まだ消えているところかな。

春樹には何が与えられているのでしょう。
受け取っているものがあると良いのですが。

どうも病み上がりでいつもにも増してイミフなコメですいません。

春樹のママは、大阪のおかん?

こほこほ・・・

けいさんへ 

けいさん、まだ風邪でしんどそうなのに、ありがとう~~><
でも、本当に無理はしないでくださいね。

でもでも、うれしい^^

なにより、春樹の昔の話も、ぜんぶ覚えてくれてて・・・(´;ω;`) ウレシナキ

そうでしたね。
呵責の夏でも、ふっと消えちゃったし。

春樹、実は、・・・逃げ足の速い子だったのね。^^;

>春樹は咲子にも与えたんですよね。
美沙にも与えて今まだ消えているところかな。

そうですよね。咲子にも、きっと最後に幸せをあげたと思います。
美沙にも、きっと。

>春樹には何が与えられているのでしょう。

春樹には・・・きっと思い出の全てが、大切な宝物ですょ。そうであってほしいな。
実はね、春樹の物語は、私の中で、まだまだ続いています。
まだ、どうしても終われない「春樹の役割」があって。
いつかまた、春樹の長編を書いたら、笑って読んでやってくださいね^^

春樹のおかんは、東京育ち^^
この小旅行は、ご主人の出張の合間に、子供らを連れて京都、大阪、奈良を回ろうと思いついてのこと。

でも、早くも疲れちゃったみたいですね。子連れだし^^;

この京阪のN駅近くに友人がいるので、途中下車して見たんですが、暑くてへとへとで、イライラしちゃってたんですね。
そこへ、春樹の迷子。
まあ、春樹が悪いです(^_^;)

>お宅の息子さん、良い子ねぇ~って

けいさんが言っても、春樹ママは「はあ? あのボンヤリした子が?」って、言うかもww

けいさん、ゆっくり養生してくださいね^^

おじさんだって、ちっとも悪くないよ 

↑こういうハナシ、最近、読みました。
確か、誘拐系のサスペンス。うう、題が思い出せない!
中学生の女の子が、自分を誘拐させて、祖父の心に正しさを問うstory・・・って感じのやつ。

その中で、その誘拐犯としてスカウトされたのが、似たような感じで我が子を失ったお父さん。そちらの場合、自殺でしたが。
まぁ、その中学生の同級生・・・自殺してしまった子の友人のお父さんだったのです。

春樹くんは、そういう素直な性質故、神様がその能力(ちから)を与えてしまったんでしょう。
そして、彼は天使の選択で、きっと‘誰か’に安らぎを与えるために、それを受け取って生まれてきた。
カルマは、自身だけのものじゃなくて、もしかして血を分けたお兄さんのためでもあったのかな。それをすら、一緒に背負って、彼が解消するために。

奇跡が起こる瞬間って、神様がふっとその眼差しを向けたときだから、きっと誰の心も素直になって、神様の声を言葉を、受け取ることが出来るのかも知れない。その瞬間、春樹くんは、神様にその身体を貸して、言葉を紡いでいるのだろうか。

きっと春樹くんは、その年齢では決して知る筈のないことを沢山知って、ヒトの心の優しさや悲しさや醜さを文字通り体感して、いっぱいいっぱいになって大人になり、だからこそ、しんと静かに生きる術を身につけてきたんだろうな。

春樹くんの静けさってのは、きっとそうやってヒトを知る度に透明になっていった結果なんだろう。
だけど、彼の命の若さや情熱が、彼をそこにただ留めておきたくなくて、恋や友情や家族愛、そういうものを求める切なさで人間である最低限を保っている。

透明になり過ぎないように。

なんちゃって。

可愛い春樹くんにお会い出来て、大変幸せでした~(^^)
(↑結局、言いたかったことってこれだけさ~)


fateさんへ 

嬉しいコメント、ありがとうございます。

小さな頃の春樹は、本当に普通のポヨヨン幼児なんですが、人の心に直に触れることが日常だっただけに、彼独特の感情がきっと、育ってしまってたんだと思います。

>春樹くんは、そういう素直な性質故、神様がその能力(ちから)を与えてしまったんでしょう。
そして、彼は天使の選択で、きっと‘誰か’に安らぎを与えるために、それを受け取って生まれてきた。

春樹がそれを聞いたら、きっと喜ぶと思います^^
本当に、自分の能力は忌むべきものだと思ってるので。
(実際、本当にしんどいですよね><)

春樹の力が「人を癒す」ものなのか、そうでないものなのかは、永遠のテーマ何だと思います。
そしてそれが、これから後の、春樹の戦いなんだと思います。

まだ・・・春樹の苦悩は続きそうです。

>春樹くんの静けさってのは、きっとそうやってヒトを知る度に透明になっていった結果なんだろう。
だけど、彼の命の若さや情熱が、彼をそこにただ留めておきたくなくて、恋や友情や家族愛、そういうものを求める切なさで人間である最低限を保っている。

>透明になり過ぎないように。

ああ、そうなんですよね。
潔癖で正しくあろうとすると、どんどん彼は傷ついて行く。
もっと奔放に、自分の力を逆に利用するほどの逞しさがあれば、もっと楽に生きられる。

でも、それはもう、春樹じゃないんですよね。きっと。

春樹が春樹であり続けるには、彼は常に苦悩の中にないといけないわけで。
(作者はどんだけイジワル)

透明でありながら、幸せを見つけることができるのかな・・・^^; 幸せになってほしいのだけど。

丁寧なコメと、そして小さな春樹に会いに来てくださって、ありがとうございます。

よかったです 

読みました。
じりじりと暑くなる前のほんの束の間の、夏の白い朝…
まだ時間は眠りから覚めず、そこには静かな時間が漂っている。
そんな束の間の夢のようなやさしい印象の物語でした。
本編はこの春樹くんが成長した内容なんですね。
わくわく。
映画『シックスセンス』大好きだったので、これから読むのが楽しみです。
(ブログの小説は期限がないので、安心してマイペースでいられます。マイペースすぎるかも…と思ったり。苦笑)
バッチリ、ポチっとしてきます。(^-^)b

銀さんへ 

春樹のサイドストーリー、読んでくださって、感激です。
詩的な感想、すごくうれしかったです。

4歳の春樹から読んでくださるのは、本当に少人数だと思うので、作者的にも、この後の本編がどう映るのか、ドキドキ^^

第1章の「呵責の夏」は、春樹とは別の子が主人公なのですが、そちらも読んでもらえれば幸せです。

はい!ブログなので、ゆっくりと、お好きなところを読んでやってくださいね。
ありがとうございました!

N駅ですね 

たぶんあそこかな、と。
私も暑いのが大の苦手ですので、怒ってる春樹くんのお母さんの気持ちは痛いほど、熱いほどわかります。
春樹くん、さわらぬママにたたりなし、ってところでしょうか。

山村さんにとっては、小さな素敵な奇跡でしたね。
だからって完全に救われたりはしないのでしょうけど、いいお話でした。

こうして予備知識をいただきまして、次はなにを読もうかなあ。
リクくんも玉ちゃんも稲葉くんも、春樹くんも気になる今日このごろです。
あ、それから、隆也さんにも会いたいです。

あかねさんへ 

たぶんそこです!
事実と違う部分があるので、駅名は出しませんでしたが、「ね」駅です^^

暑いし疲れてる時に、言う事を聞いてくれなかったら、やっぱりイライラしますよね^^;
このお母さん、じつはけっこうな癇癪持ちで・・・。
ガ~~っと怒っちゃうんです。
そんな些細なことが、この12年後の惨劇のきっかけの一部になるんですが。
それは「KEEP OUT 2」からのお話^^

山村を本当に救う事は出来ませんが、ほんのひと時でも、安らげる一瞬をプレゼントしたいな、と思いました。
彼はこのあと、「天使」の存在を信じ続けるかもしれませんね。

あかねさん、いつもいろんなお話を読んでくださって、本当にありがとうございます。

新作もスタートしますが、「KEEP OUT」の春樹は、この後も別の形で登場すると思います。
(私の秘蔵っ子です)
どうか、またゆっくり時間のある時でいいので、「KEEP OUT」を読んでやってください^^
ありがとうございました。

NoTitle 

良い話ですね。
不思議な話でもあるのでしょうかね。
チョコレートでここまでひきつけられるのもよいですね。
考えてみれば、子どもはほとんどチョコが好きですからね。
  • #6520 LandM(才条 蓮) 
  • URL 
  • 2012.06/17 20:54 
  •  ▲EntryTop 

LandM(才条 蓮) さんへ 

ありがとうございます。

チョコレートという小道具で、ここまでひっぱってみました^^

でも、真夏にチョコは、春樹もちょっとしんどかったかな・・・なんて、ちょっと思いましたね。

アイスの方が、きっと食べたいよね、なんて。

NoTitle 

limeさん。
こんばんは♪

あぁ、今回、さやいちには心に沁みるものがありましたね。
亡くなってしまった愛息子。
もう二度と会えないその息子に山村は贖罪の念を持ちながら生きていたのでしょうね。

さやいちは12歳の時にさやいちパパを亡くしてますので、
この山村が思うように、亡くなって、もう二度と会えない者に対しての、
伝えたいけど、伝えられない、
聞きたいけど、聞けない気持ち、わかりますよ。

山村の、あの日からこの時まで、
心に重なり幾重にも溜まってしまった澱が、
春樹のおかげで溶けたのではないでしょうか?

さやいちはそう思いたいです。

さやいちさんへ 

番外編も読んでくださって、すごくうれしいです。
そして、さやいちさんの心に響いて、さらに感激です。

どんな状況でも、子供を亡くすって耐えられないほどつらいのですが、
山村のような亡くし方も、本当に自分を責めるばかりで、やさしい思い出に切り替わらないですよね。

実は、この悲劇は10年前くらいに本当にあった事故を参考にさせてもらっています。
あのときの、あの親は、本当にいつまでも苦しいだろうなと・・・。
春樹のような存在がいて、「もう苦しまないで」って言ってあげられたら、と、そう思って綴りました。

さやいちさんは、そんな早くにお父様を亡くされたのですね。
さびしかったですよね。
もう、二度と話ができない寂しさ。
夢でも幻でもいいから、会いたい気持ち。
そのつらさは、本人にしかわかりませんよね。

もしも春樹のような存在がいて、その寂しさを理解して、やさしい言葉を書けてくれたら、私なら泣いてしまうだろうな。
本編では、春樹の力は、まがまがしくて厄介なものでしたが、本来あの力は、こんな風に人を癒すものであってほしかったです。
短編では、そんな優しい力の使い方を、書いてみたかったのです。
さやいちさん、お付き合いいただいて、ありがとうございました。

NoTitle 

う~ん、可愛いですね、春樹君!
こんなに小さな頃から、こんなに魅力的だったんですね、彼は。
というか、そんな魅力がひしひしと感じられた短編でした。

それに、山村さんの悲しみとか、春樹君に癒されたシーンとか、とてもジーンときました。
自分の罪悪感が癒されるというか、許される時ってほんと、ありがたくて泣けてきますよね。
そんな山村さんの心情が、じわりと伝わってきました。

この数年先に待っている苦悩をまだ知らない春樹。
なんともいえない切なさと・・・
うう、うまく言葉に言い表せない・・・ ^^;

NoTitle 

あ、書きわすれた・・・ ^^;
このあいだのlimeさんからのコメ返、すごーく嬉しかったです。
ありがとうございます♪♪

西幻響子さんへ 

> う~ん、可愛いですね、春樹君!
> こんなに小さな頃から、こんなに魅力的だったんですね、彼は。

ありがとうございます。そう言っていただけて、すごくうれしいです。
春樹がまだ、自分の能力に悩んでいない、一番幸せな時を書いてみたかったんです。
こんな子だったら、いいなあと。

> それに、山村さんの悲しみとか、春樹君に癒されたシーンとか、とてもジーンときました。
> 自分の罪悪感が癒されるというか、許される時ってほんと、ありがたくて泣けてきますよね。
> そんな山村さんの心情が、じわりと伝わってきました。

山村のように、自分のせいで最愛の子供を失ったと嘆く親、きっと少なからずいると思うんです。
悲しい事故を見るたびに、どうにかして、気持ちを救ってあげられないものかと思ってしまいます。
春樹のような、不思議な存在が、そんな苦しみをほんの少しでも癒してあげられたら・・・と、願いながら書きました。
西幻さんに、伝わって、すっごくうれしいです。

> この数年先に待っている苦悩をまだ知らない春樹。
> なんともいえない切なさと・・・
> うう、うまく言葉に言い表せない・・・ ^^;

ほんとうですよね><
なんとも、可哀そうとしか・・・。
いつか春樹も大人になって、幸せになる方法を見つけてほしいと思っているのですが・・・・。

実は今、春樹の番外を書こうかどうか、迷っています。
でも、また苦しめちゃいそうで><
せっかく穏やかに本編が終わったのに・・・と、怒られちゃいますかね^^;

西幻さん、読みにきていただいて、うれしいです。

再び西幻響子さんへ^^ 

ふたたびありがとうございます^^

いえいえ、ほんとうですよ。
本音を言うと、同志がいなくなったようで、さびしくて仕方ないのです。
西幻さんの物語は、私と方向性が似てるような気がしていたので。
マジ、帰ってきてほしいのです><

長くブログ用の小説を書いていると、必ず大きな壁にぶつかりますよね。
いろんな理由が混然一体となって。
私も、でっかい壁に立ちはだかられていますが、今、その壁を観察しているところです。

書くのが楽しければ、書いててもいいんじゃないか・・・って。壁に訊いているところです。

で、最近またちょっと読書熱が復活。
萌キュンな小説を探して読んで、エネルギー充電します!(漫画も、ありww)

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鍵コメ西幻さんへ 

わ~い、再び、うれしいです~~^^
秘密のラブレターをもらった気分で(きもい?)

ええ、もう、私なんて壁にぶち当たりっぱなしですよ。
ひと作品終わるたびに、「ああ~、もう、何も書けない。何も浮かばない。私なんて枯葉なの~」と、へたれています(笑)
で、何か月も悩んで、やっとプロットができたら、「ふっふっふ、楽しいやんけ」と、復活するのです。
(単純馬鹿なのです)

私の作品を、そんな風に読んでくださって、もう感無量です。
いつも「降りてきてくれた」ストーリーを綴っているだけなのですが。私の物書きの神様も、喜んでいます!
(最近、来てくれませんが><)

ブログをやっても、やらなくても、胸を熱くして書く、という事が大事なのかもしれませんよね。
お料理も手芸も旅行も、触手の動かない私ですが、「趣味(特技)は?」と聞かれたら「小説を、少し・・・」と、こたえられるくらい、自信をつけてみたいと思います^^
(なんの話だ?)

西幻さんもいっしょに、萌えキュンしましょう^^

NoTitle 

春樹の能力は、決して忌まわしいだけのものではなかったんですね。
深い愛情や、誠実な謝罪の心も、同じように感じ取ることができるわけですから。
その後の春樹を思えば、今回は、何かほっとさせられるようなお話しでした。

ちょっと複雑な気持ちになったのが、お兄さんの初登場シーン。
ああ、どこで間違った方向へ進むことになるんだろう、などとつい考えてしまいました。
こういうのは、シリーズ作品ならではですね。

冗長さを感じさせない文章。必要最低限の登場人物。
limeさんの、物語を簡潔にまとめ上げるという能力には、いつも感心させられます。
一方では、もうちょっと脱線した部分、遊びの部分があってもいいかなとも思います。
矛盾した感想ですいません。

小説を読んでいて、ストーリーとはほとんど関係ないにもかかわらず、なぜか強く記憶に残っている部分ってありませんか?
作者自身の、抑えきれなかったこだわりや、遊び心といったものが、そういう部分に現われるような気がします。
読者のために、という意識はもちろん大切ですけど、作者のエゴが見え隠れするというのも、時には面白いんじゃないでしょうか。結局、それがオリジナリティにつながるんだと思います。

これからも、作品、楽しく読ませてもらいますね。
一読者としてはもちろん、同じ物書きとして、limeさんの作品には、とても大きな刺激をもらっています。

片瀬みことさんへ 

片瀬さん、この短編も読んでくださったのですね。うれしいです。
ちょっと綺麗な内容になりすぎてしまった気恥ずかしさはあるのですが、どうしても幼いころのピュアな春樹を書いてみたくて。(今でも、うざいほどにピュアなやつですが・笑)

そうなんですよね、昔の春樹は、本当に呼吸するようにこの能力を自然に使い、人の心を受け止めてきました。
子供の方が、許容量と、受け流す力が大きいのでしょうね。
そしてこの能力故、「察する」能力も、人一倍育ったのかもしれません。
思春期に入り、いろいろ複雑な心理が芽生え、性の欲求などが生まれてきてしまったらもう、辛いかも。

お兄ちゃんの圭一のシーン、複雑に思ってくださってうれしいです。
この一瞬だけですが、まだ圭一は(ちょっとひねくれてるけど)普通の子供ですよね。まだあの性癖は目覚めてないのでしょう。
母親も、ちょっとわがままで、短気で、大人気ない、普通の母親です(笑)
この母親が、もう少し、包み込むような愛情をもった大人だったら、もしかしたらあそこまで惨劇にならなかったかも。 そんなことを思いながら書きました。

> 一方では、もうちょっと脱線した部分、遊びの部分があってもいいかなとも思います。

そうなんですよ。そこが私の特徴でもあり、弱点でもあります。
私は20歳の頃、漫画を書きました。
たった16ページで、ひとつのまとまったテーマを持った物語にしなければいけない。
この鍛錬を2年やったせいで、無駄と思われる描写は極力省く癖がついてしまったんです。
今でも、「ストーリーに深く関係しないエピソードを書く事はマイナスポイント」という観念が、どこかにあるのかもしれません。

そして、私が書くものが、サスペンスタッチであるということも、「遊び」を書けない理由かもしれません。
すべての描写が、何かの伏線でありたい。濃厚な、コンパクトな緊張感を持たせたい。
そういう願いがあるから、どうしても脱線させられなくて><

例えばプロとかになって、そのキャラが市民権を得て、そのキャラが喋ること全てに読者が魅力を感じてもらえるようになったら、バンバン脱線話を書くのになあ・・・なんて(笑)
今はただひたすら、濃厚な、まとまった物語を書く鍛錬をしている途中です。

あ、でも、今書いている、少し児童文学的な物語には、たくさんの脱線話があります。
そのため、ぼんやりとした印象なんですが。(書くのは楽しいけれど、それが作品として面白いのかどうか、今の段階でまた、見当もつきません。チャレンジって、ワクワクするけど、ヒヤヒヤの方が大きいです)

片瀬さんのコメには、いつもいろんなことを考えさせられ、そして気づかされます。
本当にありがたいです。
なかなか、すぐに改善できることではないのですが、「面白い物語とは、なにか」を模索するのに、参考にさせていただきます。
これからも、よろしくお願いします^^

(追記)
あ、そうだ、次の『醒めない夢の中で』は、私にしては少し、遊びを入れたかもしれません。わりとコメディタッチで書いています^^。
(遊びの意味が、ちがうかな??)

NoTitle 

久しぶりに来れましたwww
で、これ。
う・ぎゃーーーーーーっ
ちび春樹たんwww(;゚∀゚)=3ハァハァ
な。。。なんて犯罪な可愛さでしょうっ
小脇に抱えてダッシュしたい!
その瞬間、邪な思いを読み取られて嫌われること請け合い(笑

というか、limeさんてばズルいっ!!(いい意味で
いい話しすぎて目から汁が。。。。
子どもネタは涙腺がゆるくなってしまって困ります;
山村さんの気持ちを考えたらもう、たまんなくって(TдT)
草津も高層住まいなんで、息子が小さかった頃はヒヤヒヤしていました。
たとえ怪我だけだったとしても、想像だけで心臓がギューーーッってなっちゃいますもん。
どれだけ彼が春樹くんのおかげで救われたことか。。。。
ああ、でも彼は救うばかりなんですね。
まるでランプの精のようですね。
彼の願いが叶う日が来て欲しいですわ。

シリーズ制覇まであとちょっと!!

草津輝夜さんへ 

草津さん、いらっしゃいーーー^^

このチビ春樹の話も読んでくださったのですね!
うれしいなあ~。
もう、小脇に抱えてダッシュしてください。あ、肌に触れたら、全部読まれちゃいますよ!
何かに包んで・・・(凶悪犯だな)

これはまだ、「呼吸のように自然に」他人の心を読んでいた頃ですね。
だんだんと、大きくなるにつれ、それが苦痛になっちゃうんですが。

ズルいって、最高の褒め言葉です、うれしいです。
でも、子供を使った話は、やっぱりずるいですよね。
私も、涙腺は硬い方ですが、動物と子供には弱いです><

草津産は高層マンションにお住まいですもんね。(って、あの写真でw)
だったら、この話はぞっとしますよね。子を持つ親としても。
実は、実際にこれによく似た事故をニュースで見たことがあって。あの時はベランダに置いてあった家電だったのですが。
それで子供を亡くした親は、一生自分を責めるんだろうなと思ったらやりきれなくて。

春樹はその子の魂を代弁したわけではないのですが、この山村はたぶん、天からの声と受け止めたのかもしれませんよね。
それが、山村を救ってくれたらいいな、と。
(春樹は単に、チョコバーをゲットしたに過ぎないんだけど・笑)

>ああ、でも彼は救うばかりなんですね。
まるでランプの精のようですね。

うう、そうですよね。
それなのに春樹は、自分の存在を罪だとしか思っていなくて。
今公開中の話も含めて、まだまだ、春樹が救われる日は遠いような気がします。

次回の「醒めない夢の中で」は、コメディタッチです。
草津さんのハートをつかめればいいな^^

もう、本当にいつもありがとうございます。ものすごくコメ、楽しませてもらっています。
だけど、年末でお忙しいと思いますので、本当に、お時間のあるときに、・・・^^




NoTitle 

また、泣かされましたよ~(ノД`)・゜・。
深い悲しみがほぐれていく様が美しかったです。
春樹君が天使に見えました。

でも、この力で未来は苦しむのですよね…。
人間って本当に難しい。

そこを描かれるのだから、limeさんはやっぱりすごいです!!

雨降りさんhe 

わ~~、雨降りさん。
こんなに早く、番外第1弾を読んでくださるとは思っても見なくて!
本当にありがとうございます。
でも、どうぞ目を休めてくださいね(汗

そしてこの『かげろう』の春樹を、温かい目で見つめてくださって大感激です。
また泣いてくださるなんて(´;д;`) なんて優しい・・・。

春樹は、これくらいの年齢の頃は、本当に自然に人の心に触れていたんですよね。
子供の方が、きっと邪推なしに、素直に人の悲しみを受け入れて、自分の中で浄化していけるのかも・・・。
でも小学校に上がるくらいから、だんだんと他人の中に潜む重苦しいものを感じるようになって、触れることをしなくなったんだと思うんです。

この5歳の頃の春樹は、一番純真で、一番天使に近い存在だったのかもしれません。
雨降りさんにそう言っていただけると、本当にそんな気がしました^^

青年期を迎える春樹には、辛いことがいっぱい待ち構えています。
実はこの後も、更に苦しいことが待っていたり・・・。

でも「醒めない夢の中で 」は、可愛い大学一年生のお話です。
苦しくないです><

また、もしもお時間があったら、ちらっと覗いてみてやってください^^
本当にいつも、ありがとうございます!


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