☆感想(観劇・映画・小説)

(雑記)『聖なる黒夜』のサイドストーリー『歩道』と『ガラスの蝶々』

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ついに『聖なる黒夜』を読み終えました! (読み終えたくなかった!)
前回この作品の途中レビューで、散々興奮していましたが、予想を上回る、切なくも愛おしいラストでした!!

釘づけになって読み、久々の、茫然自失。
やられた・・・・というのが、一番近いでしょうか。くやしい! と思うほどに、ハマってしまいました。

「何度再読しても 打ちのめされるほど おもしろい」 ( 三浦しをん)
上巻に付けられたこの帯は、まさにその通り。偽りなしです。

この本の最後の100ページほど。
100ページ前あたりから、「心揺さぶるカウントダウン」がスタートするんです。
電車の中で読んでたんですが、何度も乗り越しそうになりました。
急行やめて、じっくり読める普通電車に乗りました。

どんなふうにおもしろいの? というのを説明するのももどかしい。
三浦しをん氏の解説に、
『いい作品は“いい”の一言なんだよ。それ以上は野暮だ。といって、ふて寝したい』・・・と書かれてあって、まさしくそうだね、と笑いました。

きっとしばらくは、私の中に麻生龍太郎と山内練の二人は住みつくことでしょう。

さて。

この上下巻の巻末には、それぞれ24ページ前後の、短いサイドストーリーが2編付いています。
『歩道』と、『ガラスの蝶々』です。
これは、本編を読み終わるまで、絶対に読まないでくださいね。

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例えば『歩道』はね、知らずに読むと、それ自体はごく普通の、短い、何気ない物語です。
ところが、本編を読み、その魔法にかかってしまった後だと、もう初っ端から心が大洪水です。
読みながら常に心がわんわん泣いてしまう。
そんな、物語なのです。

そして、『ガラスの蝶々』これも、現実なのに「ファンタジーでしょ?」と言いたくなるほど幻想的で、心を掴まれる、お話。

ああ・・・そうだ。あの蝶だ。
なんて人だ、柴田先生。もう、ずるい!

この二つのサイドストーリーは、単行本発行の時に、ほんのわずかな読者にのみ、読むことができた物語だったそうです。
これを読むためにファンは必死になったとか。
それを文庫本に載せる事を、作者はとても迷ったそうですが・・・。
うん、わかります。
わかりますが・・・・・・・読めて良かった!(ToT)

もう、『歩道』なんて、『歩道』を読むために本編が存在したと言ってもいいほどの、卓越した切なさ。
(あくまで私の感想です)

読めてよかった・・・


さて・・・・熱が冷めません。

でも、いいんです。今回は。だって、続きがあるんですもん(*^_^*)

続編があるんです!『私立探偵・麻生龍太郎』。
私の為に、ありがとう、柴田先生。

じつは柴田先生の著書には、いろんなところで練や、麻生が登場するんです。
それほど、思い入れの強いキャラクターなんですね。
そりゃそうですよ。忘れられるもんですか。
これからしばらく楽しめそうです。この出会いに感謝。

私はよく、好きになった作家さんに「会いたい!」と切実に思うんですが、柴田先生に関してはなぜか少し違うんです。
柴田先生に「なりたい!」・・・って思うんです。(笑)




ウスバシロチョウ2

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~ Comment ~

NoTitle 

limeさん、私のために(?)
読後レビューとサイドストーリーのおまけまでありがとうございます!!

limeさんのやさしさと、サービス精神に、心の洪水中・・・
読めてよかった・・・

なぜかというと、実は私は日本語の本が簡単には手にはいらないところに住んでいるので、こうしてlimeさんが私の読めない本のレビューを書いてくださるのが隠れ楽しみであるわけなんです。

limeさん、「なって」ください。
いや、すでに「なって」いらっしゃるのでは?

お話をいつも楽しく、ワクワクしながら拝見させていただいています。
これからも応援させてください^^

けいさんへ 

私の方こそ、けいさんの優しいコメに、心の大洪水!(流行らせますか、これw)

そっか、けいさんはすぐに日本の本が手に入らないんですよね。
うう。私なら泣いてしまう。
アマゾンとかでも、送ってくれないんですかねえ。

私の、独りよがりなレビューを喜んでくださって、感激です。
もう、今日のなんて、読んでないとまるで伝わらないレビューでしょ?笑
でも、なんか、書いてしまわないと興奮が収まらなくて。

素敵な本を読み終わるたびに恋に落ちる私としては、どうしても想いを残さずにはいられなくて。
意味不明な興奮ですが、うまく読みとってください^^(←勝手なひと)

いつも、隅々まで読んでくださってうれしいです。
けいさんも、楽しみながら頑張ってくださいね^^
私も応援しています。

NoTitle 

うう…limeさんが羨ましいです。
なぜかというと、最近そういう感動して恋する本に出会ってないから。
素敵な本との出会いというのも、まさしく恋ですよね~。

ああそうか、ここ数年の西幻は活字よりも音楽に恋してるから ^^
ふしぎですね、十代、二十代のころはあんなに活字に夢中になっていたのに、三十代をすぎたころから遠ざかってしまいました。
そんな私が小説なんて書いていいのでしょうか?(笑)
でも、音楽への恋心を昇華させる方法として、小説しか思いつかなかったんです。

西幻響子さんへ 

いやあ、音楽に恋することができる西幻さん、すっごくうらやましいです。
音楽こそ、それを受け入れる感性が必要ですから。

小説を読んでいると、音楽に関する記述がかなり多いことに気づきます。
自分が知らない世界、特に音楽に関する感覚は、学んで取り入れることはできませんから。
すごい武器ですょ。
(もう、武器にしちゃってるし)

無駄な恋はないですよね。
私は小説にしか恋できなかったけども^^
小説を通して、いろんな世界に、恋したいと思います。

音楽への恋心を昇華させる手段としての小説か~
それもまた、すてき!

NoTitle 

読んで見たい……。

探して見ます!

ルルさんへ 

え。

はやまってはいけません、ルルさん、すごくハードなシーンが・・・・汗
大人になってから読んだ方が・・・・・汗

でも・・・・素晴らしく面白いのは間違いないです!

NoTitle 

どうせ夢を抱くのなら、「なりたい」ではなく「超えたい」と思ったほうが前向きでは(^^)

できるかできないかはおいといて、倒れるときは前のめりに(ってどんな梶原一騎原作漫画やねん(笑))

ポール・ブリッツさんへ 

そう言われてみれば・・・。

超えたいとか、思ったことないですね・笑

いや、きっと私は勝負を挑むのではなく、好きなものに同化してしまいたいタイプなんでしょう^^

(もちろん想像するだけですが)超えたらそこには、孤独しかないような…。(どんなスポコンモノよ)
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