KEEP OUT 2  少年春樹

少年春樹 第6話 呼吸

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『大学には行かない。僕を美沙の事務所で雇ってよ』

美沙の先隣りの部屋でひとり自炊し、真面目に高校に通っていた春樹だったが、3年の進学時期に、改まって美沙にそう言った。

大学を出るくらいの資金は、彼の親が残してくれたもので何とかなるはずだったにも関わらず。
成績も優秀で、決して勉強嫌いな方ではなかった春樹の言葉とも思えなかった。


『はあ? 高卒でどうすんのよ。支店って言っても実質は個人事務所だし、軌道に乗りかけたばかりで収入も安定してないのよ? それに探偵なんていざって時に潰しが効かないじゃない』

思わず親目線になり、そう美沙が強く説得しても、春樹は頑として譲らなかった。柔和そうに見えて、言い出したら聞かないところが春樹にはある。


本当のところ、美沙は大学進学を機に春樹が自分の元から離れて行くのではないかと思っていた。

秘密を知られるのを避けるためとはいえ、あからさまに春樹に触れるのを避け、心を鬼にして一切のいたわりの言葉も掛けない美沙を、春樹がこれ以上慕うはずは無いと。

サヨナラして、この少年と遠く離れてしまった方が、美沙自身、楽になれる。
そうに違いない。それが正解なのだ、と。

ところが春樹は、まるでヒナが親鳥を求めるような純粋さで、美沙を慕った。
それはある意味、『そんな仕打ちに慣れてほしい』と願っていた美沙の思惑通りだったのだが。

正直、美沙の方が戸惑った。

けれど、まだ誰かを頼りたくて甘えたくて、しかしそれを懸命に堪え、一人前の顔をしようとしている少年を突き放す事が、美沙にはできなかった。

唯一彼の持つ“異能”を知っている人間がそばにいる事がこの少年の安らぎならば、それくらいの願いは聞き入れてやっても罰は当たらないのではないか、と。


適正審査に難なく合格した春樹は、3か月間本社の訓練校に通った後、立花聡のお墨付き優秀メンバーとして、美沙の元に送られて来たのだった。

「富田健吾って人、本当にここに帰って来てるんだよね」

春樹は美沙が残した焼き鮭に箸を伸ばしながら訊いた。

「それは間違いないわ。同窓会幹事に同級生の姉を装って出席予定者を聞き出すの、苦労したんだから。すっぽかされたらたまんないわよ。同窓会に出る出ないは関係ないけど、とにかくこの町に帰って来てくれないとね」

「実家はもう無いんでしょ?」

「腐れ縁の友達の家はちゃんと調べてあるわ。きっとそこで寝泊まりするんでしょ」

「でもこんな時に同窓会って気分になるのかな。共同経営者に借金全部背負わせて失踪してる身なのに」

「その友人に当面の金を借りるのが帰省の本当の目的なのかもしれないよ。それにさ、罪の意識ないんじゃないかな富田は。きっとその共同経営者が、探偵を雇って自分を追ってるってことも知らないと思うよ。だから危機感も何もなく、フラフラしてんのよ」

「そんなもんなのかな。でもさ、ちょっと経営がうまく行かなくなったからって逃げ出す富田もあんまりだけど、そんな薄情な富田を信じて共同経営者になった依頼人も、ちょっと間抜けだよね」

人の分まで平らげておいて、まだ物足りなさそうな顔をしながら、春樹は言った。

「なかなか厳しいご意見ですね、大食漢さん。でも依頼人は神様なのよ。悪口は禁物」


春樹はやっと箸を置き、目を輝かせて美沙に微笑んだ。

「じゃあ、その神様のために早いとこ富田を捜しに行こう。ピクニックの時間が無くなるよ」

できればピクニックは冗談であって欲しいと思いながら、美沙は苦笑した。
アウトドアは大の苦手なのだ。


『ねえ、探偵の仕事なら、僕の力が役に立つと思わない?』

入社した当初、春樹は信じられない事を美沙に言った。

本気でそう思っているのか、自虐的な質の悪い冗談なのか、最初美沙には分からなかった。
ただ、その言葉に猛烈に腹が立ち、『馬鹿にすんじゃないよ!』と大声で怒鳴った。

『犯人探ししたいなら刑事にでもなりなさいよ。片っ端から人に触って、凶悪犯探して、ヒーローになりなさいよ。ついでに善良な人たちの、人に知られたくない秘密も全部盗み見たらいいんだわ! あんたがそんな事言うなんて思わなかった! 人の仕事をなんだと思ってんの? あんたは、人に触らなきゃ、人の気持ちが読めないわけ?』

言うそばから感情が高ぶった。

それはもう、春樹を想っての言葉ではなく、ただ探偵としてのプライドを傷つけられた事への怒りでしかなかった。

春樹がその異能にどれだけ苦しんで思春期を送って来たかも知っていたし、その言葉がどれほど春樹を傷つけるかも分かっていたのに、自分の苛立ちを制御することができなかった。

ショックを受け、怯えたような薄い琥珀色の少年の目を見ていると、もっと傷つけてやりたい気持ちにさえなってくる。

―――こんなにも私はお前を想い、苦しんでいるのに!
お前はそんなことも知らずに、ただ無垢な目で私を見つめ、傷つけられたと悲しんでいればいいだけなのだ。―――


けれど、少年の次の言葉が、美沙を我に返した。

『ごめんなさい……言葉が足らなかった。この仕事を舐めてるとかじゃ、決してないんだ。ただ、こんなガキの自分を傍に置いてくれた美沙に、僕が出来る事は何かって考えたら、これしか無いかなって思って……』

美沙はごくりと息をのんだ。

今尚その異能は春樹には耐えがたいものなのだ。その苦痛を差し置いてまで、春樹は美沙に忠誠を表してくれた。まさにそれは血を吐くような決心だったのだ。

それなのに……。

忘れられない。

自分はあの時はっきりと、春樹の力が「罪」だと言ってしまった。

お前は息を詰めていろと。決して誰にも触れるな、と。


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~ Comment ~

NoTitle 

おー。捜していたのは富田だったんですね。ということは、呵責の夏で富田に声をかけていた美人というのが…。

春樹はほんとうにただ『美沙の仕事に少しでも役にたちたい』と思っただけなんでしょうね。やさしい子ですね。
でも美沙がたちまち反応して腹をたててしまった気持ちもわかるような気がするし…。春樹のことが好きだから、余計にカッとしてしまったのかな??
美沙はかなり後悔しているみたいですね。こちらまで胸が痛くなってきます。

西幻響子さんへ 

はい、富田でしたね。
あいつはあんまり真面目に生きていなかったみたいです(^_^;)

そうなんです。春樹は本当に純粋に美沙を慕い、役に立ちたいと思ってるだけで。
そんな純粋さが、美沙を苛立たせるんでしょう。
(・・・美沙、もう少し優しくしてあげられないかな・笑)

美沙の気持ち、わかってもらってうれしいです。
彼女も情が深いだけに、苦しいんですよね。もう、情を通り越して愛になっていますし。
今の時点では、美沙の方がかなり苦しいかな・・・。

今回の「2」は美沙の苦悩ですが、「3」では、思いっきり春樹が苦しみます。
(でも、面白キャラも登場する予定)
先の見えないシリーズですが、どうか彼らの切ないお話にお付き合いください♪

NoTitle 

愛してるけど触れるわけにはいかんとは……。(涙)

どこかで見たなこういうシチュエーション。

「フルーツバスケット」?

NoTitle 

おおっ、1と2が絡んできましたねえ。
あの悪ガキが出てくるとは。
やっぱり人の本質とはそう簡単に変わるものではないのですね。笑。

楽しいですね。こういうサイドストーリー的なのは。
是非やってみたい書き方です。

ポール・ブリッツさんへ 

ああ、ありそうですね。
触れられないシチュエーション。
死に至る未知の感染症・・・とかだったら。(>_<)

でも、春樹が真相を知らない分、美沙、かわいそうかな・・。

フルーツバスケット?なんか聞いたことがあるな。

ヒロハルさんへ 

はい、「1」と「2」はセット作品ですからね(^.^)

まあ、富田は実際には登場しませんが・・・。

友哉は登場します♪

こういう作り方も楽しいですょ~。
最初から、仕組まないといけないですけど♪

こんにちは^^ 

ここで「富田」が出て来るとは(笑)。

「少年春樹」では初コメになりますね。
何かずっと読ませてもらって、前回の章で納得出来ました。
春樹が置かれていた環境って、結構苛酷だったんですね~。
でも何か・・・りくに似てる??(外見も境遇も・笑)

しかし・・・報われないなぁ~~~。
そうそう、ポールさんがコメントに書いてた「フルーツバスケット」は、高屋奈月先生が「花とゆめ」で描かれていた漫画です。
異性に抱きつかれたら、十二支の物の怪に変身してしまうという呪いを背負わされた一族に纏わる「コメディー」だったんですが、本当に感動で・・・・・・。
という、何とも説明しがたい内容なので、ぜひ読んで下さいv-290
多分、頭が痛くなるくらい、泣けます。

蘭さんへ 

初コメ、ありがとうございます^^

ははは。そうですね、リクに雰囲気似てますね。
リクはもっととっつきにくくてイヤミな部分もありますが、基本優しいですから。
どうも、かわいそうな背景を背負わせてしまうのも、私の癖かも・・・。 (^_^;)
これからは、「RIKU」と「KEEP OUT」の二本柱で進めて行くので、二人の書きわけが難しいです・爆

あああ。もう、同じ役者さん使ってるドラマと思ってくださいi-201(いいのか、それで)

「フルーツバスケット」って、コメディなのに、そんなに泣けるんですね??
面白そう・・。
私も漫画で育った人間なので、そういうのには弱いです。きっと。
(ポールさん、幅広い。。。)




NoTitle 

limeさんは本当に、こういう「優しさ故の行き違い」みたいなのを書くのが上手だなぁ~~~。
どっちの気持ちもわかるよぉ、悪くないよぉ・・・って思わせるんですよねぇ。

なるほど、富田を探してたんですね。納得。

そうかぁ、そういう能力を持ってる人って、最初はそれが呼吸をするように自然なことなんですもんね。
「触れなきゃ人の心がわからない」のではなくて、「触れるとわかるから触れてきた。」
なるほど~~~と思いましたよ。
「人の気持がわかる人になりなさい」って教育を受けて育つのに、全てが見通せてしまうとまるで罪のようになってしまったり苦しむことになったり・・・

人間って矛盾だらけだなぁ(^^;

春は ドコ?(゚д゚;≡;゚Д゚)ドコ? 

もう寒いったらありゃしない。せっかく 治りかけた風邪が 胃と腸に。。。〓■●ポテッ ~□○O

守りたいのに 苛めたくなる、春樹。
春樹が 肉親の情に似た気持ちで 美沙に接すればするほど 複雑な感情を抱く 美沙自身が 持て余し、 揺さぶられてますね~。
美沙、春樹と一緒に居て 持ち堪えられるの?

”富田” ゲッ! Σ(・ω・|l|)  そうだッ 「 呵責の夏」にも 名前だけ出てたわ!
キャラ濃いのに 存在感が薄い奴ですよねー。何で(*'ω'*)b......ん?

美沙の気持ち、探偵の仕事、そして ハプニングな友哉と春樹の出会い...
美沙の気持ちは 簡単には 片付けられないけど 、この 三つが どう絡んで行くのか 楽しみ♪

limeさま、「RIKU」と「KEEP OUT」の二本柱とは 嬉しいなぁ~~~
ルン♪ (≧▽≦) ルン♪...byebye☆



秋沙さんへ 

二人の気持ちが伝わって、とっても嬉しいです♪
なかなか、こんな人たちいませんから・笑
脳内でその世界観や感覚をシミュレーションする日々でした。

次回は春樹視点になります。
春樹はね、美沙よりもやっぱり単純明快なところがあります。
良くも悪くも18歳の子供。
その純粋さがまた、美沙を苦しめるんですが (^_^;)

とにかく・・・春樹を気に入っていただかないと、このお話は楽しめません。
がんばろ。

富田・笑
彼じゃなくてもよかったんですが、なんとなく、間抜け加減が気にいって。
ごめんね、富田。

実際、あるべきものでない能力を持って生れた人間って、霊感にしろ何にしろ、
ごく当たり前に使ったんでしょうねえ。
しかし・・・。
考えたら恐ろしい能力ですょ。
お母さんの記憶なんて、春樹、100%読んじゃってる・・・。
それって怖い・・・・。
親だって敬遠してしまうかもしれません。我が子を。

春樹の能力の闇。まだまだ深そうです。

けいったんさんへ 

けいったんさん、風邪は大丈夫???おなかは?
今日は大阪もめっちゃ寒かったです!

さあ、春樹と美沙、このまま近くに居て、どこまで持ちこたえるでしょうか。
そんでもって、この探偵と言う仕事が、春樹に取ってとてつもなく恐ろしい仕事に・・・・。
あ、それは次の「3」でのお話になります。

「2」の「少年春樹」は、さらっと、あと4話で終わりますが、本当の苦悩は「3」で。
「3」は、春樹が、その能力のためにひどく辛い目に・・・。
お・・・お楽しみに(>_<)

RIKUも、次のシリーズを書いています。
ちょっとヤバイ?・・・かも・笑

どちらも、じわじわと怪しい香り付けがしてありますので、これからもよろしく!
(ひそかに宣伝も・笑)

風邪、お大事に~~(^o^)/

NoTitle 

あぁ、けなげな春樹君がだんだんと
可愛く思えてきました。
それにしても
自分を罪だと言ってしまうなんて。

追い込まれすぎといいますか。

もう涙でてきました(まだ早い

ねみさんへ 

テスト終了、おつかれさまでした!

わあ♪ 春樹を可愛く思ってくださって、ありがとうございます!
健気で、いいヤツなんですよ。
春樹を好きになってくださると、一番うれしいです♪

そう、だんだん春樹は自分を追いつめて行くことになりますね。
無鉄砲な事もしちゃうし。

また次のシリーズでは、かなり可哀想なことに・・・。

まだまだ、泣くのは早いです・笑

一気に読んでくださって、感謝!

NoTitle 

lime様、こんにちは♪

もう、もうもう何か感情移入しすぎて胸が痛いですorz
何でこんなに苦しいんだろう‥‥。
つい先へ先へと気が急いてしまって、ぽちぽちとクリックしてここまで来たのですが、心に残った場面がありすぎて言葉になりません(´;ω;`)ブワッ
これ以上進んだら、コメントが恐ろしく長くなってしまいそうです(笑)

美沙は、なぜそこまで頑なに春樹を拒むのか?
天野家に起こった事件と、その理由が、大元だったのですね。
春樹の絶望的な孤独に、唯一優しい、家族への思慕を壊してしまいたくない美沙は、激しい人だけど、とても優しい人なんだと思います。
優しくするだけが優しさではないと、知っている人。
でも、だからこそ切なくて。

そして春樹。
心を読めるのが当たり前のことで、不自然だと思わなかったんだ‥‥
その吐露が、ものすごく刺さりました ・゚・(つД`)・゚・
触れることも、触れられることも許されないのに、自分の存在自体さえ異常なこと、罪だと言われたら、どれほど苦しいだろう。
だけど、それでも美沙に対しての態度が変わらないということは、やっぱり春樹はそれでも美沙のことが(男女の愛も含めて)好きなのではないのかと思うのですが‥‥。
むむむ、早く現行の更新に追いつきたいです~。

ところで、あれっ‥‥美沙が春樹に抱いている「愛」って、てっきり男女の愛だと思い込んでいたのですが、もしかして親愛の方の愛でした!?
私、思いっきり読み間違ってたり、してます?
もしそうなら、すごい恥ずかしい‥‥(笑)

土屋マルさんへ 

マルさん、丁寧なコメ、いつもありがとうございます。

マルさんが、二人のそれぞれの想いを汲んでくださって、すっごく嬉しいです。
もう、なんだって作者はこんなに二人を苦境に立たせるのか・・・。
って、自分でも思ってしまいますね^^;

美沙は本当は春樹と離れた方が幸せなのかもしれないのですが。
この時点で、春樹が美沙を求めてしまってるんですよね。

春樹は、まだ、ヒナ鳥状態なんですが・・・・美沙はね。。

マルさんの思いこみは、バッチリ当たっています。
美沙は、もうずっと前から春樹に激しい恋心を抱いています。
美沙は、実は結構、その・・・なんといいますか・・・激しい愛情表現を好む女性なので・・・・。

早い話、触れられないなんて、拷問なのです。(ごめん、美沙、言っちゃった)
最終話で、ちらっとそんな表現も出てきますが、その辺の美沙の激しい愛情を分かっていただけた方が、
美沙の苦悩も分かりやすいような気がします^^。

美沙は、激しい女性なんですが、臆病でもあります。

春樹は純粋培養された、ピュアな、がんばり屋の少年。けど、酷く傷つきやすい。
そして、だんだんと美沙への愛に気づいて行きます。

この二人の愛憎劇・・・最近の更新分は、酷い重さになっています・汗・汗

このガキんちょは時々、冗談と思う事を現実にやってのける。 

↑ここにちょっと笑いました。
親の目線で、子どもに対して思うのと似てますな。

美沙がカッとした心理も、実は、親の心理ですね。
そして、これは単なる自分の感情に引きずられているだけで、本当の問題はそこじゃないってことを分かっていても止められない‘オトナ’の悲しい心。
そして、普通ではないことを自覚してしまった‘子ども’が、‘親’の役に立ちたい、ただ、相手を喜ばせたいという一心でむしろ相手の神経を逆なでしてしまうっていう悲しさ。

愛しているが故に、お互いに相手を想う故に傷つけあう。
この構図の悲しさに心が痛みます。

「でも、ここは譲れませんでした。
そんな安易な問題じゃないな・・・と。
美沙の抱えてる問題は、「秘密」を持っているから、という事だけじゃないような気がして。」

↑本当にそうだと思います。
美沙は普段、ものすごくしなやかに強く生きているけど、その分、崩れたときは危ういなぁ、と。
それでも、彼女は彼女自身であることすべてを賭けて、何かを死に物狂いで選び取っていけそうな、そんな気がします。

fateさんへ 

fateさんのコメを読みながら、自分の中で一つ、発見をしました。
(えへ、内緒ですが)

美沙と春樹の問題について、一つの答えが出たような気がします。
最終章は、やっぱり間違ってなかったな・・・と^^

やはり俯瞰で見た時、美沙の感情は親目線に近いですよね。
でも、聖母とは行かない。そこへ行くには、美沙はまだ子供過ぎて。

>美沙がカッとした心理も、実は、親の心理ですね。
そして、これは単なる自分の感情に引きずられているだけで、本当の問題はそこじゃないってことを分かっていても止められない‘オトナ’の悲しい心。
そして、普通ではないことを自覚してしまった‘子ども’が、‘親’の役に立ちたい、ただ、相手を喜ばせたいという一心でむしろ相手の神経を逆なでしてしまうっていう悲しさ。

ここ、一番描きたかったところなので、ビシッと感じてもらえてすごくうれしいです。
この二人は、ずっとこんな感情を抱きながら苦しんで行きます。

>美沙は普段、ものすごくしなやかに強く生きているけど、その分、崩れたときは危ういなぁ、と。

そうなんです。
もしかしたら、弱いのは春樹よりも、美沙?
最後の最後で、それが露見してきちゃいそうです^^;
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