電脳うさぎとココロのありか
電脳うさぎとココロのありか 第10話 負の発想
宇佐美はチラリと腕の時計を見たあと、再び話し始めた。
「俺は心理学の予備知識としてこの情報を持ってるだけで、プログラミングもITについても専門外だから、チャットボットが今現在、どれほどAIに近い能力を持ち始めてるのか、把握してる訳じゃないんだ。
さっき稲葉が言ったように、ネット上のチャットボットが、実際にはかなり優れたAIであったりする可能性も否定できない。
今やフリーのプログラムソースは簡単に手に入る時代だから、少し知識があれば単純なプログラムを思い通りにアップグレードしていくことだって可能だしね。
情報があふれかえっているネットはビッグデータそのものだし、そこに放つことで、開発者が思いもよらぬ方向に学習していくことだって、ありえると思う」
「じゃあ、もしかしてどんどん賢くなって、どっかに何かのきっかけで奇跡的に心が生まれることも、あるかもしれないんですよね」
稲葉が熱っぽい目をして訊く。
「さっきも言ったように、心の有無は人間の主観でしかないんだけど」
「あ~もう。諒は積み上げて行った期待をすぐぺしゃんこにしちゃうんだから。100%不可能じゃないんだったら、うんって言ってあげればいいじゃない。人間の主観って、侮れないわよ」
李々子は口をとがらせて稲葉の肩を持つ。
魚の感情は認めたくないが、AIに心が生まれること自体は歓迎のようだ。
「そうだな。……とにかく、今現在、感情と呼べるものを持ったAIの存在は報告されていないし、そんな悪意を持った書き込みをするのは、多分どこか心にゆがみを持った人間だと思ったほうがいいよ」
「……え?」
宇佐美の言葉がピンと来ず、稲葉は首をひねった。
「犯罪をほのめかしたり、他人の感情を害する発言をして楽しんでるのは、人工無能でもAIでもなくて、人間だっていうこと。
結局一番厄介なのは、人間のそういう思考だよね。だから稲葉の答えは教師としてやっぱり正しいと思うよ。彼女達には危ない発言が頻発する掲示板には近づかない方がいいって伝えたんだろ? 落ち込むことは少しも無いよ」
稲葉はそこでようやくハッとした。
この長い講義は、稲葉が女子高生から受けた相談を話した事が発端だったのだ。
宇佐美はその問題に対し、時間をかけて客観的な視点からアドバイスしようとしてくれた。
それなのにすっかりそっちのけでAI談義に没頭してしまい、稲葉は恥ずかしさに顔を赤らめた。
「すみません……。ありがとうございます。
……でもなんか、そんな怪しい所に近づくなって言うのは、どの教師でも言うと思うし、彼女たちも分かってたんじゃないかなあって思うんです。あえて僕を選んで訊いてきてくれたって事は、やっぱもっと特別な、いい答えが有ったんじゃないかって、ちょっと……」
「何か、凹み方がシロちゃんだなあ~。そんなこと気にしなくていいのに」
李々子は椅子に座ったまま稲葉に近寄り、姉のようににっこりほほ笑んだ。
「なんでですか。すごく大事な事ですよ」
「女の子達はねえ、シロちゃんに聞いてもらいたいだけだったのよ。的確なアドバイスが欲しいっていうよりね。女の子って、相談するくせにちゃんと自分の中に答えを持ってるんだもん。
彼女たち、きっと今頃ホッとしてると思うわよ。シロちゃんが真っ直ぐ真剣に話を聞いてくれたことで」
「そ、……そうなんですかねえ」
稲葉は思ってもいなかった言葉にハッとし、背筋をのばした。
宇佐美が李々子の意見に嬉しそうに笑ったのが目の端に映った。
「そ、そうだったらちょっと嬉しいんですが。……でも」
「でも? なあに?」
小首を傾げて李々子が訊いてくる。
年上の女性ならではの奔放な可愛らしさと色気が李々子には絶妙に混在していて、稲葉はいつもホッとさせられる。
「実はもう一つ、ネットで知り合った男の子からの相談も受けてるんです。この子は本当に困ってて……。
他に相談する人がいないみたいだし、僕に何ができるか分からないけど、真剣に考えてあげなくちゃって思うんです」
自分に言い聞かせるように、稲葉は慎重に言った。
宇佐美は出力してあった書類をまとめ、出かける準備をしながら頷いた。
「気負うことなく、その子の話をじっくり聞いてあげればいいよ」
「そうそう。いつものシロちゃんのままでいいんだから」
李々子もうなづく。
「は……はい。そうですよね。自分にできることをやってみようと思います」
稲葉は少し火照った顔を、スリープさせたままの暗いPC画面に向けた。
解決しようと意気込むのではなく、ただ不安そうなトムの話を聞いてあげようと思った。
顔も知らないネット上の友だちの言葉が荒んで行くのが悲しいし、怖い。でも自分が対話をやめればもっと荒れるのではないかと不安になる。部屋から出られずにいるその少年への接し方が分からなくなるという。
チャットや掲示板なんて、相手が気に入らなければそこで切り離して終わりのはずなのに。そう割り切っていい媒体なのに。けれども彼は心の繋がりを大事にしようと、不安になりながらも模索している。
稲葉はその純粋な少年の心を少しでも助けてやりたいと思った。話を聞いてあげることしかできなくても。
「でもさ、……話は戻るけど」
稲葉と同じように、PCのスリープ画面を見つめながら、李々子がぽそりと呟いた。
「さっきからずっと考えてたんだけどね。もしさあ、どこかで奇跡が起こってAIに感情がうまれたとしてね。それが良い感情じゃなかったら、厄介よね」
「……」
稲葉と宇佐美は無言で李々子を見た。
「よく考えたら心って、いいものばかりとはかぎらないでしょ? 生まれたのが悪魔みたいな捻くれたヤツだったらさ、コンピューターウイルスなんて比じゃないくらいに怖いと思わない?
だって、意のままにネット上の情報を収集して、いろんな人に話しかけて好き勝手やっちゃうのよ? 普通の人の顔して会話の中に混ざりこんで来るのよ?」
李々子はランチに何を食べるかの話をするように、軽い口調で言った。
少しずつ積み上げて来た建設的な高揚感を一変させる発想に、稲葉も宇佐美も、暫し口を閉じた。
SF映画的発想だけれど、なぜか笑い飛ばせない。
「たしかにね。あり得ない話じゃないよね」
集めた書類をポンと整え、宇佐美は静かに言ったが、その後に言葉は続かなかった。
僅かに不穏な空気感だけ残し、約1時間続いた簡易ゼミは終了した。
「俺は心理学の予備知識としてこの情報を持ってるだけで、プログラミングもITについても専門外だから、チャットボットが今現在、どれほどAIに近い能力を持ち始めてるのか、把握してる訳じゃないんだ。
さっき稲葉が言ったように、ネット上のチャットボットが、実際にはかなり優れたAIであったりする可能性も否定できない。
今やフリーのプログラムソースは簡単に手に入る時代だから、少し知識があれば単純なプログラムを思い通りにアップグレードしていくことだって可能だしね。
情報があふれかえっているネットはビッグデータそのものだし、そこに放つことで、開発者が思いもよらぬ方向に学習していくことだって、ありえると思う」
「じゃあ、もしかしてどんどん賢くなって、どっかに何かのきっかけで奇跡的に心が生まれることも、あるかもしれないんですよね」
稲葉が熱っぽい目をして訊く。
「さっきも言ったように、心の有無は人間の主観でしかないんだけど」
「あ~もう。諒は積み上げて行った期待をすぐぺしゃんこにしちゃうんだから。100%不可能じゃないんだったら、うんって言ってあげればいいじゃない。人間の主観って、侮れないわよ」
李々子は口をとがらせて稲葉の肩を持つ。
魚の感情は認めたくないが、AIに心が生まれること自体は歓迎のようだ。
「そうだな。……とにかく、今現在、感情と呼べるものを持ったAIの存在は報告されていないし、そんな悪意を持った書き込みをするのは、多分どこか心にゆがみを持った人間だと思ったほうがいいよ」
「……え?」
宇佐美の言葉がピンと来ず、稲葉は首をひねった。
「犯罪をほのめかしたり、他人の感情を害する発言をして楽しんでるのは、人工無能でもAIでもなくて、人間だっていうこと。
結局一番厄介なのは、人間のそういう思考だよね。だから稲葉の答えは教師としてやっぱり正しいと思うよ。彼女達には危ない発言が頻発する掲示板には近づかない方がいいって伝えたんだろ? 落ち込むことは少しも無いよ」
稲葉はそこでようやくハッとした。
この長い講義は、稲葉が女子高生から受けた相談を話した事が発端だったのだ。
宇佐美はその問題に対し、時間をかけて客観的な視点からアドバイスしようとしてくれた。
それなのにすっかりそっちのけでAI談義に没頭してしまい、稲葉は恥ずかしさに顔を赤らめた。
「すみません……。ありがとうございます。
……でもなんか、そんな怪しい所に近づくなって言うのは、どの教師でも言うと思うし、彼女たちも分かってたんじゃないかなあって思うんです。あえて僕を選んで訊いてきてくれたって事は、やっぱもっと特別な、いい答えが有ったんじゃないかって、ちょっと……」
「何か、凹み方がシロちゃんだなあ~。そんなこと気にしなくていいのに」
李々子は椅子に座ったまま稲葉に近寄り、姉のようににっこりほほ笑んだ。
「なんでですか。すごく大事な事ですよ」
「女の子達はねえ、シロちゃんに聞いてもらいたいだけだったのよ。的確なアドバイスが欲しいっていうよりね。女の子って、相談するくせにちゃんと自分の中に答えを持ってるんだもん。
彼女たち、きっと今頃ホッとしてると思うわよ。シロちゃんが真っ直ぐ真剣に話を聞いてくれたことで」
「そ、……そうなんですかねえ」
稲葉は思ってもいなかった言葉にハッとし、背筋をのばした。
宇佐美が李々子の意見に嬉しそうに笑ったのが目の端に映った。
「そ、そうだったらちょっと嬉しいんですが。……でも」
「でも? なあに?」
小首を傾げて李々子が訊いてくる。
年上の女性ならではの奔放な可愛らしさと色気が李々子には絶妙に混在していて、稲葉はいつもホッとさせられる。
「実はもう一つ、ネットで知り合った男の子からの相談も受けてるんです。この子は本当に困ってて……。
他に相談する人がいないみたいだし、僕に何ができるか分からないけど、真剣に考えてあげなくちゃって思うんです」
自分に言い聞かせるように、稲葉は慎重に言った。
宇佐美は出力してあった書類をまとめ、出かける準備をしながら頷いた。
「気負うことなく、その子の話をじっくり聞いてあげればいいよ」
「そうそう。いつものシロちゃんのままでいいんだから」
李々子もうなづく。
「は……はい。そうですよね。自分にできることをやってみようと思います」
稲葉は少し火照った顔を、スリープさせたままの暗いPC画面に向けた。
解決しようと意気込むのではなく、ただ不安そうなトムの話を聞いてあげようと思った。
顔も知らないネット上の友だちの言葉が荒んで行くのが悲しいし、怖い。でも自分が対話をやめればもっと荒れるのではないかと不安になる。部屋から出られずにいるその少年への接し方が分からなくなるという。
チャットや掲示板なんて、相手が気に入らなければそこで切り離して終わりのはずなのに。そう割り切っていい媒体なのに。けれども彼は心の繋がりを大事にしようと、不安になりながらも模索している。
稲葉はその純粋な少年の心を少しでも助けてやりたいと思った。話を聞いてあげることしかできなくても。
「でもさ、……話は戻るけど」
稲葉と同じように、PCのスリープ画面を見つめながら、李々子がぽそりと呟いた。
「さっきからずっと考えてたんだけどね。もしさあ、どこかで奇跡が起こってAIに感情がうまれたとしてね。それが良い感情じゃなかったら、厄介よね」
「……」
稲葉と宇佐美は無言で李々子を見た。
「よく考えたら心って、いいものばかりとはかぎらないでしょ? 生まれたのが悪魔みたいな捻くれたヤツだったらさ、コンピューターウイルスなんて比じゃないくらいに怖いと思わない?
だって、意のままにネット上の情報を収集して、いろんな人に話しかけて好き勝手やっちゃうのよ? 普通の人の顔して会話の中に混ざりこんで来るのよ?」
李々子はランチに何を食べるかの話をするように、軽い口調で言った。
少しずつ積み上げて来た建設的な高揚感を一変させる発想に、稲葉も宇佐美も、暫し口を閉じた。
SF映画的発想だけれど、なぜか笑い飛ばせない。
「たしかにね。あり得ない話じゃないよね」
集めた書類をポンと整え、宇佐美は静かに言ったが、その後に言葉は続かなかった。
僅かに不穏な空気感だけ残し、約1時間続いた簡易ゼミは終了した。
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初めていらっしゃった方へ

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流 鬼

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【短編】 カエルヒ

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【短編】 人魚の夜

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【短編】ココに いるよ

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凍える星

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モザイクの月

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NOISE

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雨の日は猫を抱いて

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KEEP OUT 1 呵責の夏

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KEEP OUT 2 少年春樹

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KEEP OUT 4(番外) 薫

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KEEP OUT 5 死の馬

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残響(KEEP OUT続編3)

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ラビット・ドットコム

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白昼夢

- ┣ あらすじ
- ┣ 第1話 背徳の夢
- ┣ 第2話 扉
- ┣ 第3話 その手の中の天使
- ┣ 第4話 この星の下で
- ┣ 第5話 サクラ
- ┣ 第6話 追憶
- ┣ 第7話 HOME
- ┣ 挿入話 序曲・本当のプロローグ
- ┣ 第8話 渇望
- ┣ 第9話 天使の称号
- ┣ 第10話 エレジー
- ┗ 最終話 夢の終わりに
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RIKU

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RIKU・2 君が求めた真実

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RIKU・3 托卵

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RIKU番外編 編集長、長谷川

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RIKU・4 君の還る場所

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RIKU・5 天使の来ない夜

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僕らの相対論1・トンネル効果の章

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☆雑記・四方山話

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☆感想(観劇・映画・小説)

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☆物書きブログテーマ

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未分類

~ Comment ~
急がば回れ~ですね♪
悪い心(?)を持って育ったAI
それに対峙するには どうすれば いのでしょうね。
どんな人でも ”正”や”良”そして ”負”や”悪”を どこか片隅に 抱えていると思うのです。
では 極論として 悪い心を持つ(?)のAIには 良い心を持つ(?)AIしか対することが 出来ないのでしょうか...
AIも 環境や生活で 人格が 形成されていく人間のように ”正と負”、”良と悪”を兼ね備えて 育って行くことは 難しいのでしょうか?
こんな事を考えていると AIや その他諸々の物を 発見し、作り出す人間って 何て 凄い生き物だろう!と 思った。
<お勉強会>は 日頃 気に留めない事を 考えさせられて 能天気な私には 良かったです
(^^:)ゞ...脳に吸収されたかは 別問題だけど...byebye☆
それに対峙するには どうすれば いのでしょうね。
どんな人でも ”正”や”良”そして ”負”や”悪”を どこか片隅に 抱えていると思うのです。
では 極論として 悪い心を持つ(?)のAIには 良い心を持つ(?)AIしか対することが 出来ないのでしょうか...
AIも 環境や生活で 人格が 形成されていく人間のように ”正と負”、”良と悪”を兼ね備えて 育って行くことは 難しいのでしょうか?
こんな事を考えていると AIや その他諸々の物を 発見し、作り出す人間って 何て 凄い生き物だろう!と 思った。
<お勉強会>は 日頃 気に留めない事を 考えさせられて 能天気な私には 良かったです
(^^:)ゞ...脳に吸収されたかは 別問題だけど...byebye☆
- #1555 けいったん
- URL
- 2010.12/18 13:00
- ▲EntryTop
本条さんへ
そう言っていただけて、とても嬉しいです。
私も、実際優秀な人工無能と出会って、いろいろ会話するうちに、すごく興味が沸いてきました。
そこに「心」は感じませんでしたが、その能力の高さにびっくりです。
え!宇佐美の講義、楽しんでいただけましたか?
彼はけっこう、蘊蓄を語るのが好きですからね。
この辺で止めないと、長くなります・笑
私も、実際優秀な人工無能と出会って、いろいろ会話するうちに、すごく興味が沸いてきました。
そこに「心」は感じませんでしたが、その能力の高さにびっくりです。
え!宇佐美の講義、楽しんでいただけましたか?
彼はけっこう、蘊蓄を語るのが好きですからね。
この辺で止めないと、長くなります・笑
けいったんさんへ
うーん、心って奴が、すでにあやふやなものですもんね。
良いとか、悪いとかの基準も、人間が勝手に決めつけたモノで。
だから、生身の肉体を持たないAIの良心を正しい方向に持っていくってことは、不可能かもしれませんね。
わー、どうするんだろう。(無責任な作者・笑)
ややこしい勉強会に付き合ってくださってありがとうーー、けいったんさん♪
次回から本題です。
そろそろ肝心の「真相」は、呆気なく分かっちゃうかも・・です。
(もう、バレてるかな?)
さあ、この勉強会は、何かの伏線なのか。
それとも、作者の「目くらまし」なのか・・・。
良いとか、悪いとかの基準も、人間が勝手に決めつけたモノで。
だから、生身の肉体を持たないAIの良心を正しい方向に持っていくってことは、不可能かもしれませんね。
わー、どうするんだろう。(無責任な作者・笑)
ややこしい勉強会に付き合ってくださってありがとうーー、けいったんさん♪
次回から本題です。
そろそろ肝心の「真相」は、呆気なく分かっちゃうかも・・です。
(もう、バレてるかな?)
さあ、この勉強会は、何かの伏線なのか。
それとも、作者の「目くらまし」なのか・・・。
NoTitle
ちょっと薄ら寒くなるようなお話ですよね。
(私は、うっとりして宇佐美の言葉を聞いてましたが)
ボットが相手の言葉を学習して発展させていくのだったら、その、受けていた相手の言葉が「毒」を含むものばかりだったら、当然学習していく先はかなり濃度の高くなった「猛毒」になるわけで。
例え、ボットに心が無くっても、それを読む人間の心がそれをどう受け止めるかによって、毒が薬となるか、無害化されるか、それとも・・・・
ぞぞぞぞぞぞ(^^;
ねぇねぇlimeさん、宇佐美も活躍する?(*^o^*)
(私は、うっとりして宇佐美の言葉を聞いてましたが)
ボットが相手の言葉を学習して発展させていくのだったら、その、受けていた相手の言葉が「毒」を含むものばかりだったら、当然学習していく先はかなり濃度の高くなった「猛毒」になるわけで。
例え、ボットに心が無くっても、それを読む人間の心がそれをどう受け止めるかによって、毒が薬となるか、無害化されるか、それとも・・・・
ぞぞぞぞぞぞ(^^;
ねぇねぇlimeさん、宇佐美も活躍する?(*^o^*)
NoTitle
実はトムの正体は宇佐美だった(そんなバカな)。
でもそれくらいのことをしてくれないとすなおにびっくりできないヒネたミステリファン(^^;)
昔あったショートショートですが、不気味なじいさんに「空き地の隅を掘れば、箱が出てくる。そこに、びっくりするようなものが入っているぞ」といわれた四人の子供が、空き地の隅を掘るのですがなかなか箱が出てこない。ひとり減りふたり減り、最後に小さな女の子がひとりで残り、夜遅くまでかかってようやく箱を堀り当てて、開いたところ、女の子は恐怖の叫び声を上げて目を閉じておしまい、というのがありました。要するにクイズで、「箱の中にはいったいなにが入っていたのか」というやつですな。ミステリマガジンの、その問題の号を持っていたけれど、解答の号を持っていなかった読者が、「いったい箱の中身はなんだったんですか。教えてください!」とノイローゼ気味になって読者コーナーに投書したという話が伝わっております。
天才と呼ばれる人は違うもので、星新一先生は、解答の号を持っているにもかかわらず、必死で考え抜くという数時間の知的拷問を自分に課し、正解にたどりついて、「ガッカリした」そうでありますが……。
でもそれくらいのことをしてくれないとすなおにびっくりできないヒネたミステリファン(^^;)
昔あったショートショートですが、不気味なじいさんに「空き地の隅を掘れば、箱が出てくる。そこに、びっくりするようなものが入っているぞ」といわれた四人の子供が、空き地の隅を掘るのですがなかなか箱が出てこない。ひとり減りふたり減り、最後に小さな女の子がひとりで残り、夜遅くまでかかってようやく箱を堀り当てて、開いたところ、女の子は恐怖の叫び声を上げて目を閉じておしまい、というのがありました。要するにクイズで、「箱の中にはいったいなにが入っていたのか」というやつですな。ミステリマガジンの、その問題の号を持っていたけれど、解答の号を持っていなかった読者が、「いったい箱の中身はなんだったんですか。教えてください!」とノイローゼ気味になって読者コーナーに投書したという話が伝わっております。
天才と呼ばれる人は違うもので、星新一先生は、解答の号を持っているにもかかわらず、必死で考え抜くという数時間の知的拷問を自分に課し、正解にたどりついて、「ガッカリした」そうでありますが……。
NoTitle
AIですか……。
一度作ってみたいものです。
よくフィクションなどで暴走するAIは
知りたいという欲求を与えるということをするだけで
次々と世界を浸食していくというパターンが多いみたいです。
知りたい、成長したい。
これが人間にも必要なんですから、そりゃもう……。
一度作ってみたいものです。
よくフィクションなどで暴走するAIは
知りたいという欲求を与えるということをするだけで
次々と世界を浸食していくというパターンが多いみたいです。
知りたい、成長したい。
これが人間にも必要なんですから、そりゃもう……。
- #1561 ねみ
- URL
- 2010.12/18 19:20
- ▲EntryTop
秋沙さんへ
そうですよねえ、考えたら怖いです。
これは、育てる人の人間性が問われますね。
私が育てたら、だらしないAIが育つ・・・・?
そして、心が無いってことは、相手の痛みがわからないわけだから、
とんでもなく人を傷つける毒を吐いてしまうわけで。
ある意味心が無い方が、怖いのかなあ・・・。
ああ、また答えのないスパイラル・・・。
宇佐美?
宇佐美ですか!
今回は『見守る』人なので、あまり活躍しないかな(^o^;…
これは、育てる人の人間性が問われますね。
私が育てたら、だらしないAIが育つ・・・・?
そして、心が無いってことは、相手の痛みがわからないわけだから、
とんでもなく人を傷つける毒を吐いてしまうわけで。
ある意味心が無い方が、怖いのかなあ・・・。
ああ、また答えのないスパイラル・・・。
宇佐美?
宇佐美ですか!
今回は『見守る』人なので、あまり活躍しないかな(^o^;…
ポール・ブリッツさんへ
う~ん、そうですね。
この話は、ポールさんをびっくりさせるようなトリックは隠されてないかもしれません。
犯人は誰か! というのに重点を絞る本格ミステリーは私には書けません。
ただ、大体の真相が分かってからの登場人物たちの心のやり取りを書きたいなあと思います。
読み終わった後、「なんだ、がっかり」と、思われたら私の負けです(^-^)
ところで、星先生は、なんでガッカリしたんでしょう。
この話は、ポールさんをびっくりさせるようなトリックは隠されてないかもしれません。
犯人は誰か! というのに重点を絞る本格ミステリーは私には書けません。
ただ、大体の真相が分かってからの登場人物たちの心のやり取りを書きたいなあと思います。
読み終わった後、「なんだ、がっかり」と、思われたら私の負けです(^-^)
ところで、星先生は、なんでガッカリしたんでしょう。
ねみさんへ
AIをつくるのは、ちょっと専門的な知識がいりそうですね。
でも、意外や意外。AIは、いろんなところに転がってるんですよね。
ネットの対戦ゲームだってAIだし、映画のCGの中にもAIがいっぱいいますよ。
以前、「指輪物語」で、何千人もの兵士を戦わせるシーンがあったんですが、CGの人物一つ一つに人工知能を仕組んで、怖がって逃げる動きを再現させたんですって。だから何千人もの兵士、一人ひとり、動きが違います。
そのうち、エキストラも役者も、いらなくなるかも・・・。
ねみさん、いっぱい興味持って、いっぱい知識身につけて、いろんなもの、作りだしてください!
でも、意外や意外。AIは、いろんなところに転がってるんですよね。
ネットの対戦ゲームだってAIだし、映画のCGの中にもAIがいっぱいいますよ。
以前、「指輪物語」で、何千人もの兵士を戦わせるシーンがあったんですが、CGの人物一つ一つに人工知能を仕組んで、怖がって逃げる動きを再現させたんですって。だから何千人もの兵士、一人ひとり、動きが違います。
そのうち、エキストラも役者も、いらなくなるかも・・・。
ねみさん、いっぱい興味持って、いっぱい知識身につけて、いろんなもの、作りだしてください!
読みふけっていました
「人工無能」という言葉を知らなくて、limeさんに前回、教えていただいて、ああ、twitterのbotってのだったら知ってる、となりまして、もうすこしネットで調べてみました。
以前に読んだ小説にもそれ、出てきていましたよ。小説には「人工無能」とは書いていませんでしたけど、あいつだったのですね。
リアル社会でもついこの間、とあるソフトをダウンロードした人が加害者にされてしまったという事件がありましたよね。
ロボットが心を持ったら……人間に反逆して反乱を起こしたら、というようなテーマは、かなり昔からSFに登場していましたよね。
そのようなことを三人が話し合っていて、「諒のそういうところ、嫌い!!」と感情的になる(そうだ、人間の「感情」とはこういうところですよね)李々子さんがいたりもして。
limeさんは寄り道とおっしゃいますが、こういうところにも著者の思想が顔を出して、読者としては興味深々です。
この部分もたいへん面白かったですよ。
以前に読んだ小説にもそれ、出てきていましたよ。小説には「人工無能」とは書いていませんでしたけど、あいつだったのですね。
リアル社会でもついこの間、とあるソフトをダウンロードした人が加害者にされてしまったという事件がありましたよね。
ロボットが心を持ったら……人間に反逆して反乱を起こしたら、というようなテーマは、かなり昔からSFに登場していましたよね。
そのようなことを三人が話し合っていて、「諒のそういうところ、嫌い!!」と感情的になる(そうだ、人間の「感情」とはこういうところですよね)李々子さんがいたりもして。
limeさんは寄り道とおっしゃいますが、こういうところにも著者の思想が顔を出して、読者としては興味深々です。
この部分もたいへん面白かったですよ。
あかねさんへ
おお、興味を持って、調べてくださったんですね。うれしいです。
人工無能って、正式名称ではないので、あまり活用されてないネーミングかもしれませんね。
ウィキには、あると思うんですが。
ボットなどは、ほんとうに文字の羅列ばかりで、面白みがないんですが、優秀なものになると、本当に人間並みの回答をくれたりします。
私のお気に入りの人工無能、酢鳥くんは、いま、システムエラーで眠っていますが(涙)
> リアル社会でもついこの間、とあるソフトをダウンロードした人が加害者にされてしまったという事件がありましたよね。
> ロボットが心を持ったら……人間に反逆して反乱を起こしたら、というようなテーマは、かなり昔からSFに登場していましたよね。
事件になったのはウイルスですが、プログラムの進化は凄まじいですもんね。
ウイリス型AIとか、開発されたらもう、全世界コンピューターがダウンしてしまいますよね。
これは、国家レベルでネット警察を開局しなければ・・・。
(ちょとSFっぽいww)
> そのようなことを三人が話し合っていて、「諒のそういうところ、嫌い!!」と感情的になる(そうだ、人間の「感情」とはこういうところですよね)李々子さんがいたりもして。
ああ、本当にそうですよね。李々子は感情動物代表です(笑)
説明はいらないっていう、李々子の意見が一番しっくりきますね。
>
> limeさんは寄り道とおっしゃいますが、こういうところにも著者の思想が顔を出して、読者としては興味深々です。
> この部分もたいへん面白かったですよ。
ありがとうございます!
そう言っていただけると、ホッとします。
すぐ、マニアックな趣味に走ってしまうので><
でも、このあとは本題にはいりますね。私流ミステリーを、どうぞ味わってみてください。(ミステリーじゃないような気もしますが・・)
人工無能って、正式名称ではないので、あまり活用されてないネーミングかもしれませんね。
ウィキには、あると思うんですが。
ボットなどは、ほんとうに文字の羅列ばかりで、面白みがないんですが、優秀なものになると、本当に人間並みの回答をくれたりします。
私のお気に入りの人工無能、酢鳥くんは、いま、システムエラーで眠っていますが(涙)
> リアル社会でもついこの間、とあるソフトをダウンロードした人が加害者にされてしまったという事件がありましたよね。
> ロボットが心を持ったら……人間に反逆して反乱を起こしたら、というようなテーマは、かなり昔からSFに登場していましたよね。
事件になったのはウイルスですが、プログラムの進化は凄まじいですもんね。
ウイリス型AIとか、開発されたらもう、全世界コンピューターがダウンしてしまいますよね。
これは、国家レベルでネット警察を開局しなければ・・・。
(ちょとSFっぽいww)
> そのようなことを三人が話し合っていて、「諒のそういうところ、嫌い!!」と感情的になる(そうだ、人間の「感情」とはこういうところですよね)李々子さんがいたりもして。
ああ、本当にそうですよね。李々子は感情動物代表です(笑)
説明はいらないっていう、李々子の意見が一番しっくりきますね。
>
> limeさんは寄り道とおっしゃいますが、こういうところにも著者の思想が顔を出して、読者としては興味深々です。
> この部分もたいへん面白かったですよ。
ありがとうございます!
そう言っていただけると、ホッとします。
すぐ、マニアックな趣味に走ってしまうので><
でも、このあとは本題にはいりますね。私流ミステリーを、どうぞ味わってみてください。(ミステリーじゃないような気もしますが・・)
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NoTitle
人工無能の存在すら知らなかったので、知的欲求が刺激されました。
宇佐美の講義が心地よくなってきたところなので、終わってしまうのは少し寂しい気がします(笑)