☆感想(観劇・映画・小説)

小説の主観、融合、胸の高まり!

 ←RIKU・2  第五話  過去に触れる →RIKU・2  第六話  迷い
物語は一人称で書かれる場合と、3人称、いわゆる神の目線として書かれる場合がありますね。

自分で書くまでほとんど意識して読んだことはありませんでした。
けれど書くようになって、好きな作家の作品を意識してみるようになりました。

伊坂作品は多くの場合、一人称。
ミステリーでは難しいのでは?と思いましたが、逆にそれがいい味を出しています。

今読んでいるオムニバスの「チルドレン」は、登場人物は同じなのに、その話ごとに違う人物の視点、一人称で描かれています。ただ、破天荒な主人公を除いて。

その登場人物の中に、とても気になる人物がいます。
いつも冷静沈着、傍らに主人に忠実なレトリバーを従え、スマートで賢くて優しくて、どうにも惹かれてしまう盲目の青年です。
彼の視点では書かれておらず、物語は最終話へ。
ああ、もう、ラストの章。さびしいな・・・と。

最終章、「イン」を読み始めました。


描写が、感覚的です。・・・視覚的表現ではなく、触覚、音、声、かすかな匂い。

あ、・・これは。

これは、あの盲目の青年の一人称なんだ!
そう気づいたとき、どうしようもないときめきを感じました。

彼の視点だ。
それを読むことによって、外からしか感じられなかった「彼」と融合するんです。
ただ横で憧れて眺めていた人とひとつになる瞬間です。

小説って、不思議です。本当に面白いですね。
読む前からときめきます。

これは漫画やアニメではありえない、すべてその人の想像、空想、イメージの膨らみで成立する世界だからこそ実現するトキメキです。

今、改めて小説のすごさを感じました。

・・・しかし、読み始めて10行ですっかり興奮して、その先がもったいなくて読めなくなっている
自分って、いったい何だろう・・・笑
関連記事


もくじ  3kaku_s_L.png 流 鬼
もくじ  3kaku_s_L.png 凍える星
もくじ  3kaku_s_L.png モザイクの月
もくじ  3kaku_s_L.png NOISE 
もくじ  3kaku_s_L.png RIKU
もくじ  3kaku_s_L.png RIKU・3 托卵
もくじ  3kaku_s_L.png 未分類
  • 【RIKU・2  第五話  過去に触れる】へ
  • 【RIKU・2  第六話  迷い】へ

~ Comment ~

はじめまして。 

一人称と三人称。以前、一人称は子供っぽいと思っていました。でも一人称でも素晴らしい作品ってあるんですよね。それに気付いてから、一人称で書く事が多くなりました。ちなみに私は乙一さんの「GOTH」に影響を受けました。「チルドレン」ぜひ読んでみたいと思います。突然に失礼しました。

リサさん、はじめまして。 

いらっしゃいませ、リサさん。
リサさんも書かれてるんですね。自分で書くまであまり意識しなかったことって多いですよね。
改めていろいろ気付かされます。
一人称では不可能なこともあるし、一人称だからこそ書ける世界もある。
まさに「チルドレン」の最終話は、それを思い知らされました。
ぜひ、読んでみてください。
乙一さんの作品はまだ読んだこと無いのですが、覗いてみたいと思います。

ご訪問、ありがとうございます!
管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。

~ Trackback ~

トラックバックURL


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

  • 【RIKU・2  第五話  過去に触れる】へ
  • 【RIKU・2  第六話  迷い】へ