☆感想(観劇・映画・小説)

(雑記)「真夜中の相棒」胸が痛くなるほど愛しい小説(前編)

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もう、この小説を読み始めて数日、頭の中はこの物語でいっぱい。
こんなに心を奪われる作品は初めてです。
実は、今まだ読んでる最中なんです。バカですね~、読んでる途中で感想書くなんて。
でも、きっと全部読んだ後だと長くなるんで、半分に分けます。

これは25年くらい前に女流作家テリー・ホワイトによって書かれた作品で、MWA賞を受賞したサスペンスです。タイトルは『真夜中の相棒』

この作品は、リンクさせてもらってるポール・ブリッツさんからの「強い」お勧め作品でした。
私の書く作品「白昼夢」に、なんとなく設定が似ている・・・と思われたのでしょうか。
『面白くなかったら、お代は返す』というくらいの熱心さ!
わたしも他のレビューを読み、「白昼夢」に重なるところがあるのを知り、早速Amazonで購入。
この本、もう売られてないんですね。マーケットプレイスや、古本のみの扱いです。

数日後届いた本を数ページ読み・・・・もう絶句。
止まらない・・・・。なに?この引力! 感情移入!

【あらすじ】
ベトナム戦争で、心身喪失状態のジョニーに出会ったマック。金髪に青い目、すらりとしたその青年は戦争での殺戮が原因か、酷く怯え、精神に異常をきたしていた。
マック以外とは口をきかず、周りの連中から「頭がおかしい」といわれるジョニーを重荷に思いつつも、マックは母国へジョニーを連れて帰った。
ジョニー以上に、マック自身、孤独だった。
ジョニーは常にマックを慕い、マックに嫌われることだけを恐れた。・・・そしてマックを失うことを。
借金が元で命を狙われたマック。
ジョニーは、その相手を殺害してしまう。
何も悪いとは思わない。
大切なマックを守ること。それがジョニーのすべてだった。
そうして、どうにも抜け出せないしがらみの中、二人は「殺し」という犯罪に手を染めてゆく。
果てしない、切なく壮絶な転落が始まった。


・・・・ここまでが前半です。
(以下、ちょっとネタばれ的エピソードがあります)

もう、この二人のやり取りが切なくて、でも愛に満ちていて、1ページ読むごとに胸がキュンとするんです。
10ページも読むと、本当に心臓が痛くて死ぬんじゃないかと思うくらい。
ある意味、危険です。

あまりにもマックを慕うジョニーを重荷に思い、何度か逃げ出そうとするマック。
でも、孤独に育ち、友人もいないマックには、ジョニーは手放せないんです。
いつもにこっとして、無邪気にTVの話をし、アイスをせがむ美しい青年。

銃が怖くて打てないマックのかわりに、殺しはジョニーが請け負います。

初めてジョニーが「仕事として」、何の恨みもない男を殺してきた夜。
平静を装いながらも不安定になるジョニー。
ジョニーがやっと眠った後、その髪をなでながら、はじめてマックが涙を流します。
朝まで一睡もせずに、そうやって泣くのです。
とても印象に残り、胸を締め付けられました。

出会ってしまったために堕ちてゆく二人。

すべての会話やエピソードを書きだしたいくらい、素晴らしいんです。
(もうすでに書き過ぎでしょうか・汗)

ああ、もう、続きが読みたいのに終わってしまうのが寂しすぎる!
じっくり、じっくり読みたいと思います。
ラストは、ポールさんによれば「放心状態になる」とか・・・・。
もう、それをきいただけで読むのが辛い。

永遠に終わらないでほしい。そんな小説です。



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~ Comment ~

NoTitle 

ううむ。結末をしゃべりたい(^^)

あのやりきれないラストシーン……。

アイスをめぐるやりとりはいまだに記憶にあるからなあ。

本は十数年前に手放してしまったけれどもう一度買おうかなあ……って置き場がない!(笑)

できれば3人目のあの人も嫌いにならないでください(^^)

ポール・ブリッツさんへ 

ラストシーン、言わないでくださいね(T^T)

あまりレビューって書いたことがないんですが、喋り過ぎでしょうか。
今日はまだ読んでないんで、禁断症状です。
これから、あの警察官が出てくるんですね?
ぅうう・・・想像するだけで悲しい。

しかし、なんでこうも惹きつけるんでしょうね。
あの、淡々とした語り口でしょうか。
その辺も見極めたいと思います。
スペシャルサンクスです!

NoTitle 

「永遠に終わらないでほしい」分かります!
僕も読んでいる小説がクライマックスに近づいたら後書き部分にどれだけのページが
使われているのかを確認します。
そして残りのページを指で摘んで「あぁ、あとコレだけ…」なんて事をよくやっていますよ。

良い作品に出会われたようですね。 ストーリーによっては「ネタバレするかも知れないけどココに触れなければ説明できない」という事がよくあります。
その辺りの事を思案してご紹介するのもレビューの楽しさの1つですね。
僕は思いっきりオチバレさせてますが…(^-^;)

蛇井さんへ 

やっぱりありますか!
実は、私は今まで、たくさん小説を読んできたんですが、なかなかそこまで思うのは珍しいんです。
殺伐としたミステリーが多かったせいですね。きっと。
ほんとうに出会えてよかったです。
漫画にしろ小説にしろ、星の数だけあるなかで自分が出会えるのはほんの一握りですから。
ラッキーでした。

蛇井さんのレビューはとっても面白いです。
でも、本編よりももしかしたら、蛇井さんのレビューのほうが面白いんじゃないか、
と思って、買うのをやめてしまう人、多いとおもいます・笑

こんにちは 

「胸が痛くなるほど愛しい小説」・・・

その表現にその小説に興味を持ちました。
機会があれば是非、読んで見たいと思います。

っていうか、最初に limeさんのを読んでからにします。

っていうか、最近、雑多な事でバタバタで..

 
   いつになる事やら...

すとすさんへ 

いらっしゃい~♪
今朝もすとすさんの記事に爆笑させられてきました(今日は休日なんです♪)
でもすとすさん、いっぱいコメントもらってて、返すだけで半日かかりそうだなあと感じ、
書かずにこっそり帰ってきてます。(^^ゞ

今まさに、小説のラストを読んでいます。
一人で「ああ~~!」とか「ああああ、出会っちゃう~~」「やめて~~」とか
叫びながら。

あとで感想かきますが・・もう、興奮でちゃんと書けるかどうか・・・・。

NoTitle 

なんだ遅いとかいっていて、けっきょく一週間くらいで読んでしまったではないですか(^^)

海外ミステリを読むペースとしては、巷間それは「早いほう」というのではないかと……(^^)

要するにぶっ続けで読みまくって一日一冊とかいっているマニアのほうが常識的にはおかしいわけで(笑)。

感想読みたいです~♪ 

アイス……。

ポール・ブリッツさん 

本当に私は読むの遅くて、1冊読むのに2カ月とかかかるんです。
1日1時間くらいを読書に当ててるので。そして私の集中力もそれ以上続かない。

それがね、これはすーーっと染みこむように読めてしまうんです。
心理描写に無理がない。
肌に合うんです。
でも・・・・本当に、読み終わりたくなかった!
読み終わった今、後悔してます。
楽しみが無くなって抜け殻です。
もう一度彼らにあいたい・・・。

ってことで、もう一度読みます。

感想書きたいです。すごく細部を語りたいです。
でも、めっちゃネタばれですもんね。
だめですよね。
ああーー。寂しくて苦しいです。
最後、じわーーーと、なぜあんな結末になってしまったかが分かってきました。
もう、それしかなかったんですよね。サイモンは。
でも・・・・全部ぶち壊して、関わる全ての人を地獄に落としたのはあなたじゃない!
もう、やりきれないです。(いえ、彼にも同情しますが)
あまりにも彼らは私の中に根付いてしまいましたよーーー。
テリー・ホワイトさんにお願いして、特別編を書いて貰いたいです。 (>_<)

あ、語りすぎましたか・・・。
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