☆雑記・四方山話

(雑記)ツバメのミリ

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今朝、家の軒下にツバメが飛来しました。
巣を作れる家かどうか覗きにきたんでしょうね。
大歓迎だけど、出入りが激しくて落ち着かないでしょう?あきらめたかな。

そんなことを思ってると、ふと小学生の頃育てたツバメの事を思い出しました。
ちょっと思い出話を書いてみます。


小学5年の時、友達がツバメのヒナを2羽学校に持ってきました。
登校中に拾ったんだとか。巣が壊されちゃったんですね、蛇に。

私に育ててくれと言うので、仕方なく1羽だけ引き受けました。
ツバメを育てた経験はなかったので不安でしたが。(ふつう、ないかな)

とにかく、家に帰るとすぐに巣になる容器を探し、布をひき、そしてご飯探しです。
ツバメの餌は昆虫オンリーですからね。
大変なわけです。
クモやバッタ、コオロギ、なんかよく分からない羽虫。祖父にも手伝ってもらって探しました。
それはそれは気持ちの悪い食卓です
昆虫はちょっと私、苦手なんです。

このツバメの赤ちゃん、なかなか元気で食欲旺盛です。
虫をピンセットで差し出すと、真っ赤な口をひし形に大きく開けて、ピーピーとねだります。
これがね、可愛いのです(*^_^*)
あの口の色は、親鶏が「餌を入れてあげたくてしかたなく」なる効果があるんですって。
でも、それって誰がいつ、そういう仕組みにしたんですかね。
神の意志を感じますよね。

あ、名前は「ミリ」と名付けました。小さいからミリ。情けなくなるほどネーミングセンスないです(涙)
あとで、こんなにふさわしくない名前はないな・・・と、後悔することになるんですが。

朝、晩、学校がない時間にはとにかく餌をあげました。
でっかいバッタだって丸のみです。3週間もすれば、産毛はちゃんとした大人の羽根に生えそろってきました。

一番大変だったのは巣の掃除とシラミ取り。
昆虫食の鳥は、シラミがわくんです。スズメなんかの、穀物食の鳥はそんなことないんですけど。
見つけては取り、見つけては取り・・。
巣はとにかく清潔にしないといけませんからね。

だんだん大人の姿に近づき、ある夜いよいよ飛ぶ練習を始めました。
ちゃんと自分で飛ぼうと練習するんですね。
親が促すんではなく。
ちょっと感動でした。
ばたばたと羽ばたいて、巣から床に落下。でもそこからまた羽ばたいてホバークラフトのように低く飛び・・・・ドアにぶつかります。
家の中ですからね(^o^;…

「もう、2日かな」
なんとなく家族でそう話しました。

そして2日後。
私は外へ続く引き戸を大きく開けました。 巣立ちです

狭い家の中でしか飛ぶ練習をしなかったミリ。大丈夫なんだろうか。ほかのツバメを仲間だとおもうんだろうか。自分でえさを取れるんだろうか。その段階になって、心配が津波のように押し寄せました。
でも、親のこころ子知らず。
ミリは、ありがとうも言わず、す~いと空に飛びだしました。

ああ。 行っちゃった。
んん。寂しい。

空になった巣。食べ残したバッタ。
寂しかった・・・と、思います。巣立ちの寂しさを経験するなんて、なかなかないことですよね。


そして、翌日。
その日は日曜日だったとおもいます。TVを見ていたら、なんだが外が騒がしい。

チチチチチチチチチ。なんか騒がしいんです。
戸を開けてみて、笑いました。
そりゃあもう、笑えました。

裏にすぐ電線があるんですが、そこにミリが止まってるんです。
ほかのツバメ6羽くらいと一緒に。
なんでミリだと分かるかって?
だって・・・・

巨大なんですもん。


ああ、育ててるときは気付かなかったんです。比べるものがないから。
あんなに巨大なツバメに育ててしまったとは!!

そりゃあそうですよね。一人っ子ですもん。餌も愛情も独り占めです。そりゃあそうです。
もう、「ごめんね~~~~~(´A`。)」としか言いようがなかったです。

あんな巨体で海を渡れるのかしら。いや、絶対むりだ。どうしよう。なんて罪深いことをしたんだろう。
思わず「ミリーーー」って呼びました。
ほかのツバメは飛び立って行きましたが、ミリは待ってましたとばかりに電線からバタバタと舞い降り、私の手に止まりました。
とにかく、もう一晩だけ。ね。

と、言うわけで、早速里帰りしてしまったミリを向かえ、我が家は最後の晩餐を楽しみました。
バッタですが。

翌日、いよいよ本当にお別れです。
でも、ほかのツバメとちゃんと混ざることができて良かった。
人間関係・・・いや、ツバメ関係もしっかり築いてほしいと思いました。


渡って行けたかな。ちゃんと餌、つかまえれたかな。永遠に分からないことです。
罪なことをしちゃったのかなとも思います。
本当は自然の生き物にむやみに手を差し伸べることはいけないんです。

でも・・・、5年生ではじめてした子育ては、今でも忘れられない思い出です。



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~ Comment ~

NoTitle 

僕も小学生の頃に、まだ飛べないツバメのヒナを拾った事があります。
僕は「家で飼う!」と言い張ったのですが、母が「渡り鳥は飼ったらアカン」というので渋々断念した記憶があります。

その後、近所にあったツバメの巣にその家の方の承諾を得てヒナを戻したのですが、もし他人(他鳥)の子だとしても親鳥は育ててくれたのでしょうか…。

しかし感動的なお話ですね!癒されました。
与える餌の量によっては規格外の大きさになるものなのですね。


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