「白昼夢 」
第5話 サクラ

白昼夢 第5話 サクラ(3)

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その日の深夜。
いつまでも黙りこくってソファに座っている陽を気にかけながら、坂木は読みたくもない雑誌の活字を眺めていた。
何を考えているのか聞き出せる雰囲気でもない。

「眠れないのか?」
そう問いかけても、返事もしない。

「・・・なんだかなぁ。反抗期の息子を持った父親の気分なんだよな~」
少し大げさに坂木がため息をつくと、陽はやっと少しだけ笑ってみせた。
「先に寝ていいよ、坂木さん」

その時ドアのベルが鳴った。
「誰だ? こんな時間に」
面倒くさそうに立ち上がる坂木。
けれど陽はその先に待っていることを悟っているかのように体を強ばらせ、
ドアの方は振り返らず、目の前の何もないテーブルの上をじっと見つめていた。

「辰巳? どうした、何しに来たんだ?」

無言で部屋に入ってきた辰巳は坂木をちらっと見た後、複雑な表情で陽の近くまで歩み寄った。
坂木は少しただならぬ気配を感じ、あわてて辰巳を追う。

「陽。・・・ノゾミが死んだよ」
辰巳が低い声で陽に告げた。
陽は何も言わずにまだ一点を見つめている。

「本当なのか? だって、今朝ノゾミは・・・・」
坂木は青ざめた表情で陽と辰巳をかわるがわる見た。
「この近くのホテルで自殺したよ。一応監視は付けておいたんだが。てっきり逃亡するんだと思ってたのにな。・・・・・なぁ、陽」
陽はまっすぐ辰巳を見上げた。
「昔お前たち親しかったし、最後にコンタクト取ったのもお前だ。知らせてやろうと思ってな」

坂木はじっと陽を見ていた。
驚きもせず、悲しい表情も見せず、まばたきもしないで辰巳を見つめている陽を。

「ありがとう辰巳さん。でも、分かってたんだ」
「分かってたって?」
「ノゾミは逃げられるなんて思ってなかったんだよ。僕の前に現れた時から」
「どういうことだ?」

陽?  ・・・坂木は胸の辺りが重く疼くような感覚を覚えた。

「OEAを抜けて他の生活を手に入れるなんて出来るはずないって、彼女はちゃんと分かってたんだ」
「監視に気づいたのか?」
「そんなんじゃない。・・・貴方には分からない」
陽は空虚な視線をずっと辰巳に向けていた。
自ら手を汚すことのない、傲慢な“神”の側に立つ人間に。

「じゃあ、どうしてノゾミは・・・」
「最後の最後に 僕に救いを求めて来たんだ」

“もういいよ、陽。やめろ”

「すべてに押しつぶされそうになって、孤独に耐えられなくなって、
遠い昔にほんの少し希望を与えてくれた人間に救いを求めてきたんだ。僕はその手を振り払った」
「・・・・・」
「追い打ちをかけるように僅かな光さえも奪った」

“・・・やめてくれ!”

「僕が彼女を殺したんだ」

バン!! と大きな音を立てて坂木はウイスキーの入ったグラスを陽の前のテーブルに置いた。
ビクリとして陽は大きな瞳を見開いて坂木を見上げる。
「飲め!」
坂木は半ば強引に陽の顔の前にグラスを持ち上げて促す。
「いらない」
「飲めって言ってんだろ!!」

坂木の気迫に押されるように陽はグラスを受け取った。
少しムッとした視線を坂木に投げたが、陽は素直にそれを飲み干す。
辰巳はそんな二人を無言で見ながら、少し距離を取るようにそっと部屋の隅の小さなライティングテーブルの椅子に腰掛けた。

「なぁ、陽」
「・・・・・」
「もう、そういう事言うのはやめてくれ」

坂木は肘掛けの部分に腰掛けてソファの陽を見おろしていた。
めまいを堪えるように陽が手を額のところに持っていくのをじっと黙って見ている。
うつろな目を坂木に向けて陽は何か言おうとした。
「坂木さん・・・ぼくは・・・・・・・」

けれどそのまま陽は瞼を閉じた。
部屋の隅で気配を消していた辰巳が坂木を見る。

「クスリか?」
「・・・・そうだよ。俺がツライんでね。眠らせた」

辰巳は立ち上がってニヤッと嫌な笑いをした。

「それにしても。まったく呆れるくらいコイツには適応力があるよ。この仕事には打って付けだね。
時々こっちが怖くなるくらい冷酷になりきれちまうんだからな。コイツの目を見てるとゾッとするよ」

坂木は無神経なその言葉に、苛立ちを紛らわそうと拳を握りしめた。

「ま、何にしてもカタがついて良かった。
ノゾミの事でずっと頭が痛かったんだが、まさかコイツが引き金を引くとは思わなかったよ。
さすがだね。良い拾いモノをしたな、坂木」

「タツミ!」

あまりの大声にギョッとして辰巳は坂木を見た。
「何だよ」
「帰れよ。……頼むからもう帰ってくれ」
「……」

大げさに肩をすくめて「わかったよ」と不機嫌そうに部屋を出ていく辰巳を、
坂木は冷たい視線で見送った。

そして一つため息をつき、ソファに横たわっている陽を見おろした。
強い薬のせいだろう、少し苦しそうに呼吸している。

坂木はその体に毛布を掛けてやった後、柔らかい髪をそっと撫でた。
どんな悪夢も見ずに、今は眠って欲しい。


“坂木さん……ぼくは……悪魔なのかな” 
眠りに落ちる前、陽の唇はそう動いた。

「まったく……」
坂木は眠っている陽に静かに話しかけた。

「このバカ野郎が。お前みたいな奴が悪魔だったらこの世は魑魅魍魎の掃き溜めだ。だいたいさ……。俺にそんな事、訊くなよ」

立ち上がりライトを消すと、坂木は何気なく窓の外を見おろした。

街灯の光を浴びて、夜の桜がゾッとするほど冷たく妖しく静かに立っている。
昼間はあんなに優しげに人々を受け入れる暖かな花なのに。

―――まるで誰かみたいだな。

ソファの中の青年の呼吸が少し穏やかになったのを確認すると、坂木は安心したように微笑んだ。


「おやすみ」





        (第5話・END)

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~ Comment ~

第五話完結お疲れ様でした。 

陽はRIKUと同じで不思議な青年ですね。
OEAという組織・・・・・・
善なのか・・・・・・
それとも悪なのか・・・・・・。
ハードボイルドな設定にしびれますね。

ありがとうございます~ 

ヒロハルさん、いらっしゃい。
ちょっと、リクとキャラがかぶり気味ですね・笑
OEAについては、さらにいろんな内情をこれから語りたいと思います。
ハードボイルなイメージを出したかったので、そういっていただけると、
すごくうれしいです。
偏った私の主観が入ってしまって、至らない部分も多いと思いますが、
またぜひ、お寄りください。

・・・すいません、また暗い話になりますが・・・(^^ゞ

NoTitle 

暗殺集団もつらいものですなあ。

大義に宗教的に身を任せてしまえば楽ですが、そうでもない場合はある部分で理性を研ぎ澄まし、またある部分では理性をマヒさせなくてはならない。

ノゾミちゃんはそこのところで失敗したのでしょう。マンガのカムイ伝みたいに組織から逃亡するにもタフな心臓がいるようで……。

逃げるならひとりで逃げないといけなかったんでしょうね。

Re: NoTitle 

>ポール・ブリッツさんへ

完璧にカリスマトップを信じて、自分が正義だと思いこむ集団は嫌いですね。
ここに出てくる連中は絶えず上を腐しながらも、自分たちの信じる道が間違ってないか、確かめながら行く・・・みたいな。
危ういです・笑

ノゾミも一時は法から逃れて組織に身を任せたにしても、やはりその閉鎖的な世界で自分の正当性を確立できなかったんでしょうね。そう、マヒできなかったんですね。
ちょっとね、ほのかな恋でも実らせてあげたかったです。
陽にとっての坂木のような存在が、ノゾミにいたら、また別の逃げ道があったかもしれません。

倫理的に歪んでいるこのお話にお付き合いいただいてありがとうございます。
でも、次話から女の子さえも出てきませんよ・笑
そしてさらに辛辣化しますが、大丈夫ですか?
どこまで・・・と突っ込まれても仕方ないです(^_^;)

NoTitle 

わたしもシニカルで辛辣な話ばかり書いているから大丈夫……だと思います(弱気)。

Re: NoTitle 

ポール・ブリッツさんへ

そうなんですか?笑
ついつい書いてしまいますね。でも、なるべく美しい悲劇がいいです。
少々少女趣味な展開になるかもしれませんが、もしよかったら読んでみてください。

NoTitle 

陽の幼い頃をふと考えてしまう。
自我が芽生える頃に何かの理由で犯してしまった殺人。
それは想像もつかないほど過酷な理由なんだろう。
人はどうするだろう。
心を壊すのかな。
心は正義や愛や友情、いろんな要素がある。
その大事な心を壊してしまったら、戻るのかな。
ノゾミの気持ちを理解できるのに、何もしないのではなく、したくなかったのかな。
だとしたら陽が哀しい。
哀しすぎるね。

ポチって帰りヤーース。

ぴゆうさんへ 

ぴゆうさんの言うように、陽はもう心が壊れかけてるんです。
坂木がいるから、なんとか生きていられるわけで。

陽はこの時、きっとがんじがらめだったんでしょうね。
OEAで始末する人間は極悪人だけども、自分たちは正義ではないと分かってるんです。
自分たちは神ではない。なのに命を奪う。それはもう、許される事じゃなくて・・・。

だから、のぞみにも、「人として僕らは幸せに生きてはいけないんだ。生きてここを出てはいけないんだよ」と、あまりにも冷たいメッセージを送ったんでしょう。
でも、それは陽自身が、耐えられないほど辛いことだったんですね・・・。
彼も、不器用な子ですi-241

陽の子供の頃の話や、あの、人を刺してしまった夜の話は、もう少ししたら出てきます。
『序曲・本当のプロローグ』で^^
一話完結です。

またこうやって陽の話が出来るのがとっても嬉しいです。
ぴゆうさん、ありがとう(*^_^*)

NoTitle 

陽の心と坂木の心がかみ合っているようないないような・・・
複雑な流れにこちらの心が付いていくのが大変ですよ(笑)
時に一方通行で、時に合流していて・・・
もう、どうなっていくのか・・・
お話のしっとり感がたまりません。。。・

けいさんへ 

陽って言う子は、私の書く登場人物の中で、一番難解な人物かもしれません。
陽自身の心の描写が、一切書かれてないのですしね^^;

そのぶん、坂木の苦悩が分かるかもしれません。
坂木の気持ちになって、あの青年を感じてやってください。

話を追うごとに、けいさんのなかにも、陽への親しみが湧いて来てくれるといいな~。
あの子は、この後も、狂おしいほど、坂木を悩ませます(^.^;)

大義名分の犠牲者 

二つに分かれた人格の裏と表のような二人でしたね。
双子でも、どちらかが善を引き受けるともう片方は‘闇’を背負うしかなくなる、みたいな。
むか~し、『双樹』という物語を考えたことがありました。
男女の双子のホラー・ファンタジー。
妹に光の道を歩ませるために、血に潜む闇を一手に引き受けた兄。だけど追い詰められて捕われて、死が迫った時、自らの死が、彼女に‘闇’を思い出させることになる。どうしたら良い?
…今、思うと身勝手で壮絶な物語でした。

ノゾミと陽の対比は、そのまま組織に関わるすべての人間の光と闇を投影しているような気がしました。
人の心は、善悪で動くのではないから。
革命が、大義で成り立つのではなく、大切な人を奪われた怒りと憤りが、実は原動力となっているように。

ノゾミの死は、ある意味、陽にとって‘良心’の死、のような重いものを背負った瞬間だったかも知れません。敢えて、それを殺すことで彼自身が生きていけるための。

切なくも辛い、壮絶な一話でした。
ここに、この組織のすべてが語られたような感じですね。

すみません(--; 

また、引っ掛かったようです。しくしく。
何がいけなかったの?
神様、教えて!

fateさんへ 

その『双樹』というお話も、読んでみたかったです。
人間の中に同時に住み着く光と闇。
それを描きだせば、やはり壮絶で苦しい物語になってきますよね。

陽は、本当はノゾミを助けたかったんだと思います。
でも、それは自分の罪を許すことと同じで・・・。
善悪関係なく、人をあやめた人間は幸せになってはいけない、という、陽の信念なんでしょう。
もしかしたら、陽が考える“安息”が、死なのだとしたら・・・。

これは、陽の望んだ結果??
でも、それでも陽は心乱してしまう。
永遠に続く、血を吐くような葛藤です。

fateさんのおっしゃる通り、ノゾミの死は、自らの死と同等なのかもしれませんね。
そして、彼らのそんな感情こそ、この組織を象徴するものなんでしょう。

この先も、苦しんで足掻きながら生きていく彼らを、見て行ってやってくださいi-201

※、お知らせありがとう~。ちゃんと裏ボックスから拾い上げてきましたよ^^
不正ワードって、厳し過ぎますよねえ。

切ない… 

ノゾミさんのような人、いずれはお話に登場するんじゃないかなあ…と思っていましたが、存外早かったように思います。

あの美しい桜は、陽君そのものじゃないでしょうか…?

昼と夜では全く違う顔を魅せる…。

今回も坂木さんが読者の気持ちを代弁するように激高してくれたので、少し救われました。

そういえば陽君とリク君は、誰も購えない罪を抱え込んで生きている…その結果精神が無垢な少年のまま止揚してしまったように思います。
彼らは双子のようですね。

有村司さんへ 

ノゾミのような存在を予感されてましたか^^
白昼夢って、どうも女性の登場が少なくて・・・・。ちょっと頑張って女性を入れてみました。(裏事情)
このあと、本当に男ばっかりになりますから・笑

桜を見ると、なぜか切なくなるんです。
美しいのに、その木の下に立つだけで、胸が苦しい。
陽そのものだと言ってもらえて、すごく嬉しいです。

私の作品に出てくる青年は、どうも陽やリクのようなタイプが多いです。(もう一人、そんな子がいます)

ポール・ブリッツさんが以前、すっごい小論を書いてくださったんですが、
私の作品の青年は、何らかのトラウマや傷をかかえたせいで、大人になるのを拒む傾向があるんだそうで。
誰かの庇護のもと、そのまま先へ進むことをしない。
それらを断ち切って先へ進むと言う課題が残されているんです。

さあ、私のキャラたちは、傷を癒し、骨太の大人になって行けるのか・・・・。
(私が一番知りたい答えです^^)

陽はね・・・もう答えは出てしまっています。

NoTitle 

ノゾミさんは心にどこかで常に罪悪感があったのでしょうか?
善良な人(この場合殺人を犯してない人)たちと、
自分が同じ世界で生きられないと思ったのかもしれませんね。

そして、陽さんも健全な精神を持ち合わせてない事が
自分でもわかっていて、
そうじゃない自分を責めているんでしょうか。

今日はここで〆とします。

さやいちさんへ 

ノゾミは圧倒的に孤独だったのでしょうね。
自分の罪の重圧からも、逃れられなくて。

陽は、まだ坂木が居てくれたから、なんとか生きていられたのかも。
そんな陽も、自分の存在の意味を疑問に、あるいは恐ろしく感じながら日々を過ごしているんでしょう。

なかなか、救いのない世界です><
重苦しい物語が続いて申し訳ないです。
いつか、この物語にも「解放」があることを願いながら、描いていた記憶があります。
(今読むと、描写の稚拙さが目に付きまくりますが^^;)

ちなみに、さやいちさん、もしもこの物語が重くてしんどかったら、他の物語に移ってもらってもかまいませんよ^^
わりと軽めのものも、そろえてあります。

半分来たので… 

ご挨拶です(^^)
現代版仕掛人(仕事人ともいう)なわけですね…(って、そんな簡単に括ってはいけませんね)
陽はともかく、坂木氏やノゾミはどうしてこの仕事に入ったんだろう?と思いながら読んでいました。
タイプ的にはかなり難しそうな……
優秀な兵士というのは上の命令に逆らわないもの(疑問を感じないもの)、と米兵の教えにあるそうで、また、今戦争をしている国に多くの少年兵がいるけれど、優秀な戦士を作るには小さいころに洗脳するに限る、ということになるわけでしょうね。彼らには、戦う・殺すことへの疑問がない。
恐ろしいことですが、陽はまさにそういう立場なんじゃないかと思うのです。
でも、坂木氏は熱いし脆い……この組織の中にあって、どうなっていくのか、そして陽をそこから救い出すことができるのか……う~ん、楽しみです。

上川隆也が主演をしていたお芝居で、堺雅人が冷酷な殺し屋をやっていました。
それが、あのにこやかな顔のまま殺すんですね。
『そんな顔で殺されても、殺されるような気がしない』(と犠牲者)
『よく言われます』(堺雅人演じる暗殺者)…で、あっさり殺す。
芝居的には笑いをとる場面なのかもしれませんが、怖いシーンでもありました。

立場は違うけれど、うちでは真の父親も、ジョルジョの子ども(生まれたことを知らない子)も殺し屋です。
どちらも極めて冷淡な男です。感情の起伏がほとんどない。
でも冷淡な男って、家では普通の顔をしていたりするんですよね。
それが本当は恐ろしい。
中村主水にしても……隣は何をする人ぞ、ですね。
誰も信じるな、とも言います。

題材をきちんとお話にする力、って本当にすごい。
またまたlime節に捉まりそうな、楽しい予感なので、ゆっくり読みます(^^)
あ、うちの青虫とアーモンドの実、アップしますね(^^)

大海彩洋さんへ 

こんばんは^^
この、コメントしにくい組織のことに、思いを巡らしてくださって、ほんとうに感謝します。
現代版仕事人なのですが、ここには肝心の「悲しい依頼人」がいません。
だからよけいに、このOEAの実態がわからないですよね。
あるとき、海外ドキュメントを見てて、どうしても法の手にかからない、どうしようもない悪党たちに、腸が煮えくり返りまして。そんな時に、このOEAの原型を思いつきました。金を出す依頼人はいない。でも、天に変わって悪党を退治する集団がいても、いいんじゃないか。
(それも、自分勝手な願望なのですが^^;)

坂木がOEAに入ったいきさつは、実は私の友達が、二次創作に書いてくれまして。(「もうひとつのDOOR」というブログで^^)
けっこう重い過去を背負い、大事な思い人を殺され、理不尽なこの世に見切りを付けて、入り込んだ設定です。
すごく、リアルに書いてくださって、私はすっかりその設定をうけいれました。

陽は、大海さんのおっしゃるように、殺人マシーンになりうるタイプですね。(う、やっぱりそう見えちゃうんですね)
実は、陽という人間は、誰かを守ることで、ようやく自分の生きる価値を見い出してるような奴で。
ずっと後で出てきますが、母親を守れなかったことで、生きる意思を失います。
そこに現れたのが、坂木で・・・。冗談抜きで、あのオッサンを守るために、ここにいるんです。だから、OEAは嫌いだけど、お仕事はします(笑)坂木が困らないように。
忠犬なのです。

うわ~~、堺さんの殺し屋!!
ぜったい怖い! 彼って、柔和な顔をしていますが、あの笑顔は殺人者の笑顔ですよ。(とか、勝手にごめんなさい)
でも、大好きです。堺さん。もう、彼が殺し屋なら、諦めて殺されます。

> 立場は違うけれど、うちでは真の父親も、ジョルジョの子ども(生まれたことを知らない子)も殺し屋です。

おお、そうなんですか。ジョルジョの息子も。どんな人生なのか、気になりますね。もう時代は現代なのでしょうか。
感情を持たない殺し屋。
単に冷徹に徹することができる人間ならば、書きやすいですが、サイコパスとなると、難しいですね。
ちょっと今、そんな人物を模索しているのですが、とても難しくて、挫折しそうです。
中村主水的な殺し屋が、一番タイプなんですが、あれは時代劇ならではで、なかなか現代劇としては書きにくそうです。時代とともに、モラルというか、許せる設定が変わっていくのが辛いですね。

OEAと坂木の不破のようなものは、このあとまだまだ続きますが、このできそこないの殺し屋坂木を、応援してやってください。
書きながら、この集団と、仕事の是非に悩み続けたのですが、答えが出たかどうか・・・。

このあとも、感想を書きにくいとは思うのですが、どうぞお付き合い、よろしくおねがいします><

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鍵コメKさんへ 

まさしく、そうかもしれませんね。
のぞみは自ら死を選びましたが、もう、そうするしか魂の安息がなかったのですから、暗殺されたといってもいいのかも。
実際、組織を抜け出した人間の末路がどうなったかを、本編では書きませんでしたが、とても幸せに生きていけるとは思えません。陽が言ったように、強迫観念のもとで生きるって、死よりもつらいでしょう。

陽の感情の揺れを、察していただいてうれしいです。
本当はとても繊細な子なんですが、坂木のためにいつも自分の感情は押し込めています。
でも、時々こんなふうに壊れてしまうことも。
そんな危なっかしいやつなのです><

NoTitle 

今回の坂木はカッコよかった。そして、やっぱり辛い立場ですね。
陽の痛みを敏感に察知できるゆえの苦しみなんでしょうね。

「あの日から、人間じゃなくなったんだ」
これ、陽の内面を象徴するかのような言葉に感じました。
たぶん、自分自身の命すらも重要とは思っていないんでしょう。
破滅の衝動さえ感じます。
うーん。どうなるんだ、この先。

それにしても、この作品。
作家名を明かさずに、人に読ませた場合、おそらく男性が書いた小説と思われるんじゃないかなあ。
limeさんの中に潜む“男の美学”が、きっとこの作品を魅力的なものにしているんでしょう。

片瀬みことさんへ 

> 今回の坂木はカッコよかった。そして、やっぱり辛い立場ですね。
> 陽の痛みを敏感に察知できるゆえの苦しみなんでしょうね。

片瀬さん、「サクラ」も読んでくださって、うれしいです!
いつも見守るだけで何もできずにいる坂木ですが、そう言ってもらえてうれしいです。
本当に気苦労の絶えないおっさんです。きっとそのうち禿げると思います^^;

まさしく、そうなんですよ。なんか陽は、自分のために生きていないんですね、結局。
誰かを守るためだけに存在するといったら、理解しやすいかもしれません。
母親が守れなかったいま、きっと坂木を守るためだけに生きてるというか。
なぜ? という疑問に答えるのが次のお話「追憶」なんです。

> うーん。どうなるんだ、この先。
最後はきっと「そんなの普通ダメでしょ」って展開になるかと・・・。

> それにしても、この作品。
> 作家名を明かさずに、人に読ませた場合、おそらく男性が書いた小説と思われるんじゃないかなあ。
> limeさんの中に潜む“男の美学”が、きっとこの作品を魅力的なものにしているんでしょう。

わあ~、めちゃくちゃうれしいです。
男性作家のような語り口で書きたいと常々思っているものですから。
さすがに処女作だけあって、いま読み返すと表現が拙いのですが、逆に今では書けない無鉄砲さがあって、これはこれで大事な作品になりました。
まだこの後、坂木の苦労が続きますが、もしよかったら応援してやってください^^(坂木のおっさんを)
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