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お題掌編 『もう半分の君と』(後編)

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2019年、皆様、明けましておめでとうございます。 
……って、もう10日ですが (*'‐'*)

こんな感じで、今年ものんびりマイペースでやって行こうと思います。
秋ごろから、小説を書くことに、なかなか集中できない日々が続いていたのですが、徐々にまた、ペースを元に戻そうと思います。(戻ればいいな……)

では、前回、前半までしか更新していなかった短編を、ラストまでUPしたいと思います。
かなり長いと思いますが、もしよかったらどうぞ、少しずつ読んでやってくださいませ。

感想コメなどはお気になさらず、お気軽に、お立ち寄りください^^



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『もう半分の君と』 【後編】


「目玉焼き半熟じゃないからヤダ。野菜はいらない」
「黙って食べなさい。あんたじゃなくて朔の体のための朝食なの」

翌朝も、やっぱり悪魔だった。

けれど朔の顔をした生意気な生き物とのやり取りは、不思議な事に、私の中にしっくり来ていた。邪悪な感じのしない悪魔を、少し可愛いとすら思えてしまう。

「担任の中沢は冴えないオッサンだが女の子のレベルは高くて、3年2組はなかなかいいコミュだね」
「絶対に妙な事しないでね。朔の体なんだから」
「JKとイイ事するのも?」
「当たり前でしょ」
「1回くらい」
「だめ」
「それってジェラシー? JKに」
「悪い?」
思い切り睨みつけると悪魔は眉尻を下げて笑った。

「ちょっと僕の恋心が疼いちゃったけど。そっか、まさかあんなガキをね」
「朔に言わないでよ」
「そんな事に悪魔は時間を割かないからご心配なく。じゃあ学校行ってくる」

「ねえ、待って、あんたは朔の記憶とかは読めるのよね。あの子は……」
ああ、と振り向いて悪魔は笑う。

「葉月ちゃんの事、朔がどう思ってるか知りたい? じゃあ今夜は早く帰っておいでよ。たっぷり教えてあげるからさ」

悪魔を見送った後も鼓動のざわつきが止まらなかった。仕事中もずっと。

―――朔の本心。

ジワリと不安が募る。

けれどその日も予定外の残業になってしまった。
遅くに帰宅すると昨日と同じく不安そうな表情の朔が待っていた。

「SNSでみんなが、昨日から朔はテンション高いよなって……。でも学校の記憶がない」
「大丈夫。すぐ元に戻るから」
「なんでそんな事が分かるの」
「経験値よ。ほら、ご飯作るから、先にお風呂入って来なさい」

納得いかないながらも、素直に従う弟の背中を見送った。そして思わずため息がこぼれる。
何故だろう。今日、日没までに帰れなかったことを悔やんでいる自分がいる。
いや、私が悪魔に会いたかったのは、ただあの答えを早く知りたかっただけ。

―――きっとそれだけだ。

「なんで昨日、日没までに帰って来なかったのさ。待ってたのに」

翌朝、悪魔は不服そうに言った。けれどなぜか今日は朝食に文句を言ってこない。
和食が好きなのだろうか。朔が苦手な長ネギの味噌汁を美味しそうに飲んでいる。
「ごめんね」
「やめてくれよ、マジで謝られると面食らう」
「ねえ、悪魔さん」
呼び方が変だったのか、悪魔が笑う。

「そっか、葉月ちゃんは朔の気持ちが知りたいんだったよね。聞きたい?」
箸を置き、面と向かって来た悪魔に、私は胸がぎゅんと痛んだ。

今やろうとしてることは、とんでもない事なのかもしれない。
朔の隠された本心を、悪魔を使って聞き出すなんて。
信頼関係を崩す背徳行為だ。

「やっぱりいい。言わないで!」
咄嗟に悪魔の腕をぐっと掴んで止めた。
「なんで?」
「朔に申し訳ないもん。こんな事で気持ちを探るなんて卑怯よ」

大きくて綺麗な瞳がじっと至近距離で私を見つめてくる。不意にじんわり涙が滲んで視界がぼやけた。

「朔とは、ちゃんと面と向かって話がしたい。卑怯な事、したくない」
ヤバイと思った時にはもう遅かった。涙が座った悪魔の膝にこぼれる。
制服のズボンに黒いしみが出来た。

「葉月ちゃんに、また濡らされちゃったな」
悪魔は手を伸ばして私の頭をそっと撫でた。

驚いて首をすくめたが、胸がジンと熱くなり、あまりの安心感に、そのまま動けなくなった。

「葉月ちゃんってさ、ちょっと頑張り過ぎじゃない? 年上だからしっかり弟を支えなきゃとか、そんな事ばかり思って自分を追いつめてるでしょ。もう自由になればいいのに。朔だってもう子供じゃないんだ」
フッと手を離して、悪魔は立ち上がる。

「今日で僕の契約は終わる。明日からは大富豪の67歳のおっさんが僕の宿主だ。因果な研修期間だよ、ほんと」
ネクタイをほんの少し緩め、視線をまた私に向ける。

「仕事が終わったらなるべく早く帰っておいで。君と、ゆっくりお別れがしたい」
悪魔はそう言い残して、出て行った。

悪魔がそんな優しいなんて、どんな書物にも書いてなかった。ずるい。
今日は早く帰って、その正体を突き止めてやるんだ。

「そのために……早く帰るんだから」

ぽそりと、言い訳のように呟いてみた。


        ***

けれど今日も予定通り仕事は終わらず、結局自宅前にたどり着いたのは、陽がずいぶん陰った頃だった。

もうアウトだろうか。それともまだ悪魔は待ってくれているのだろうか。
息を切らせて玄関に飛び込むと、弟が廊下まで出て、私を待っていた。腕組みをしてニンマリ笑う。

「遅い」

――悪魔だ。

私は気が緩んでその場にへたり込みそうになる。その体を悪魔は支えてくれた。

「なんとも劇的なラストシーンじゃない。でも気絶しないで。日没まであと3分だ」
「残念。もう行っちゃったと思ったのに」
「その憎まれ口、もっと聞きたかったなあ。葉月ちゃんに惚れてもらえなかったのがほんと、唯一の心残り。やっぱ朔には勝てなかったのかな」
「当たり前でしょ。なんで悪魔なんか」
「残念。やっぱり3日じゃあ、このイケメンでも無理かぁ」
「この顔は朔のものよ。借り物で、都合よすぎる」
「あと3日あれば、きっと僕の気持ち届いたのに」
「何日だって一緒よ。さっさと消えちゃって」

言う端から、鼓動が騒ぐ。自分が何に混乱しているのか分からない。
ホッとしてるのか、悲しいのか、寂しいのか……。

悪魔が立ち上がり、握手を求める。

「お別れだ。3日間ありがとうね。君と出会えて嬉しかった。元気で」

「あなたは……もっと悪魔らしくなった方がいいよ」

しなやかな、けれどしっかりと力強いその手を握り、私は胸が張り裂けるような寂しさを感じた。

―――そう寂しいのだ。もう、この生意気で優しい悪魔とは、お別れなのだ。

「さよなら」

手を離さなければ。もう、この手は……。


「……え。葉月? ……俺、ここで何してたんだろ」

張りつめた不安げな声にハッと私は飛びのいた。
悪魔と入れ替わった朔が、自分の手と私を困惑気味に交互に見つめている。

「何って、今帰って来たところでしょ? さ、早く着替えて来なさい。ご飯すぐしたくするから」
「手、握ってなかった?」
「やだ、なんで。そんな事しないわよ。ほら早く……」
「葉月は何でいつもそうなんだよ」

思いがけない尖った朔の声に、私は思わず振り返った。

「俺はここ最近葉月と、ご飯の話と進路の話しかしてない気がする。今、確かに手を握ってたよね。なんで誤魔化す? ここ数日、おかしなことばかりでタダでさえ混乱してるのに。飯なんて何だっていいよ。俺は葉月に母親になってもらいたいわけじゃないんだ」

ぐっと眉根を寄せて見つめて来る朔は、今までとは別人のように感じた。
従順で優しい彼のイメージが、ふっと遠のいた。

「……ごめん。でもまだ朔は17歳で。普通の家庭の子のようにしてあげたくて」
「普通の家庭じゃないからいいんだよ。俺も葉月も親を亡くして悲しいのは一緒だし。血だって繋がってないんだ。葉月にずっと世話になるつもりもない」

朔の声は、内容とは裏腹に、とても優しかった。それが余計に私の心をえぐる。

「卒業したら義理の姉弟を解消しよう。そしたら葉月はもう、変な責任を感じなくて済むだろ。俺も自由に進路を決めるから」

「そんなに嫌だったの? ここで家族として暮らすのが。朔には苦痛だった?」

泣くまいと思った。泣いたりせずにちゃんと朔の言葉を聞こうと思った。
これは昨日の夜、悪魔に聞くはずだった朔の本心なのだ。
ちゃんと朔の言葉として聞けただけ、よかったじゃないか。少なくとも私は卑怯者にならなくて済んだ。ただ、胸が痛くて苦しくて、ひたすら悲しかった。

悪魔の口を通して聞いたなら、もしかして悪魔に縋りついて泣いたのかもしれない。
でももう、あの優しい悪魔もいない。

「ごめんね。葉月にはすごく感謝してる。……今日はもう、ごはんいらないから。おやすみなさい」

「朔……」

朔はそのまま部屋に消えてしまった。
私も食事などする気にもなれずそのまま冷たいシャワーを浴びながら泣いた。

―――これから、わたし、ひとりぼっちなんだ。


翌日は土曜日で、私も朔も休日だった。けれどそのことが余計に気を滅入らせた。あんなに大切な存在だった朔なのに、顔を合わせるのが辛い。

いつものように朔に朝食を作っていいものかどうかも分からないまま、リビングに行くと、休日は遅くまで寝ているはずの朔が、なぜか庭に立っていた。私に気づいたのか、まぶしい光を浴びながらゆっくり振り向く。

戸惑いはすぐに驚きに変り、私の鼓動は馬鹿みたいに高鳴った。

「悪魔?」

朔の姿をしたそれは、あの人懐っこい笑みで私を待っていたのだ。
「起きるの遅いよ葉月ちゃん」

「なんで? どうして? 大富豪のおじさんは?」
私は思わず庭に走り出てその腕を掴んだ。頭が混乱し、心臓がバクバク音を立てる。

「ここの3日間は今までで一番刺激的だったから戻って来た」
「戻ってって……契約は?」
「あれ? 葉月ちゃんは悪魔がちゃんと約束を守る輩だと思ってた?」

「……あ」

そう言えばそうだ。なぜこの悪魔は嘘をつかないと思ったのだろう。人間には非情でわがまま放題のはずの種族だ。

悪魔は言葉を失くした私に視線を合わせ、そっと肩に手をのせて口を開いた。

「昨日の夜、朔は酷い事を言ったみたいだね。こんなに一生懸命な君を悲しませる奴を僕は許せない。だから戻って来た。これまで通り昼間は僕、夜は朔に体を返す。……ね? いいだろう? 朔が夜、君に素っ気なくしたら、昼間の僕が慰めてあげる。朔がここを出て行こうとしたら。僕がくい止める」

「でも……悪魔は約束を守らないんでしょ? いつか夜の朔もあなたが乗っ取ったりしない?」

「そうだね、なかなか鋭い。でもどうだい、あんな恩知らずで素っ気ない朔なんかより、僕と暮らす方が楽しいと思わない? 僕は好きになった人は真剣に守る。これだけは嘘じゃない」

悪魔の言葉は真剣だった。朔と同じ眼差しで、じっと私を見つめて来る。

この悪魔の優しさはきっと本物だ。
きっと辛い時、慰めてくれる。甘えさせてくれる。

もう、朔の中に私はいない。どんなに私が想っても、その気持ちは届かない。

だったら……。でも。それって……。

「悪魔さん」

「答えは出た?」

「お願い。この体を朔に返してあげて」

「……え? なんで」

予想外だったのか、悪魔の声が裏返った。

「悪魔も、朔も、朔の体もみんな好き。でもどれひとつ私のモノじゃないの。朔の事が大好きで、ずっと一緒に居たいけど、そんなこと私が決めることじゃない。朔の事が大事だから、朔は朔として幸せになってもらわなきゃ困る。私の我が儘を通していいわけないのよ。
だからお願い。この体から出て行ってあげて。全部朔に返してあげて。お願いします」
私は万感の思いで深く頭を下げた。

「大事な朔……か。ねえそれは、弟として?」
悪魔の質問に、顔を上げて、首を横に振る。

「愛してる。一人の男の人として」

悪魔相手になら何でも言えた。きっと笑い飛ばさずに聞いてくれると思ったから。
この優しい悪魔ともお別れ。朔とも。―――もう全部終わったんだ。


「わかった。じゃあ悪魔は消えてあげる。これからは、君だけの朔だ」

優しく抱き寄せられ、胸の氷がじんわり溶けていく。もう少しだけ、このままでいたかった。もうこれからは、愛おしい朔も、優しく頭を撫でてくれる悪魔も、いなくなるんだ。

「私だけの朔なんて、いないよ。私、ひとりぼっちだ」

「葉月の朔だよ。これからもずっと」

「……え」

声質が変わった。悪魔じゃない。けれど、いつもの朔でもない。

私は顔を上げた。すぐ間近に朔の恥じらうような笑顔があった。

「朔?」
私が口を開くと同時に、背後から聞き覚えのある男の声が響いた。

「僕の完敗だ。朔くん、君にはウチに来てもらうよ」

手を叩きながら生垣の裏から現れたのは、4日前、私がコーヒーをかけてしまったあのアゴ髭男だ。

「あなた! 悪魔!」
一体どうなってるの? 朔は驚くでもなく、「よろしくお願いします」と男に頭を下げている。私は口を開けて呆けたように立ち尽くした。

「葉月さん。朔君の夢を知ってる?」
アゴ髭男が朔の傍まで来て問う。私は首を横に振った。

「朔君はずっと役者志望だったんだ。うちの劇団に何度も押しかけてね、高校を出たら正式に役者にしてくれと言って来た。ずっと迷惑を掛けてる人がいて、その人を解放してあげたいんだと言って」
「あ、その話は」
朔が顔を赤らめたが、男は続けた。

「うちも使えない役者を取る余裕は無いんでね。既定の入団試験を受けてもらった。“悪魔に半分乗っ取られる男”を演じ、一番近しい存在の人に信じさせられるかどうか。という難題。
そして、彼は見事に合格。最高得点だ。いい拾いものをしたよ。彼はきっとうちの看板スターになる」

「入団試験……」

私はどこか感情と切り離されたところで、ふわふわ浮いていた。

「葉月、騙してごめん。この試験をクリアするために、俺の夢を言い出せなかったんだ。昨日も言葉足らずで不安にさせちゃったよね。でも葉月に自由をあげたいと思ったのは本当なんだ。守られる立場じゃなくて、これからは一人前の男として、君と一緒に居たい。……だめかな」

あの照れた、私の大好きな朔の笑顔だ。

不意に劇団の座長が役者のように一礼し、気を利かして植え込みに消えた。
ここからは二人の舞台だ。

「だめかな……って。ずるいよ朔。私、さっき本人相手にめちゃくちゃ恥ずかしい告白したし」

視界が歪む。安堵と疲れと嬉しさとで、気持ちのコントロールが利かない。

「いろいろごめん。でもこの試験は俺の一生を左右する難関だったから、バレないように悪魔パートのテンションハイに持って行くのに必死だったんだ。悪魔は、言わば俺の理想。もう半分の俺」

「……もう半分の?」

「葉月への気持ち、ずっと隠して来て辛かった。ばれないように、わざと素っ気ないふりをした。でも気持ちは膨らむし、葉月の気持ちも気になるし。……だから、あの悪魔のキャラが生まれた。あいつは俺。馬鹿だけど正直な、もう半分の俺。卑怯だと思ったけど、このチャンスに葉月の俺への気持ちを確かめたかったんだ」

言葉が出なかった。涙がこぼれないようにするのが精いっぱいで。

「試験のために葉月を巻き込んで、嫌な思いをさせちゃったけど。でももうこれからは絶対騙さない。今まで閉じこめてた気持ちも全部出していく。だから……」

腕を伸ばし、ぎゅっと抱きしめてくれたのは、まるであの悪魔。そうだ。この朔の中には、ちゃんとあの悪魔も住んでる。

ユーモラスで優しくて、ふんわり守ってくれる大きな存在だ。

ああ。なんだか悔しい。悔しくて、そして嬉しくて、愛おしくてたまらない。


「ずっと一緒に居てくれる?」

朔が、こくんと力強く頷く。

私は心地よい日差しの下、しなやかでたくましい体をギュっと抱きしめた。



 -fin-


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~ Comment ~

NoTitle 

執筆、お疲れ様でした。

ご希望どおり、二話続けて一気読みさせていただきました。
たしかに、この読み方が正解ですね。すごく面白かったです!

悪魔とか、いかにも胡散臭いよなぁ、と思わせておいて、「契約」どおりに憑依してるから、こりゃホンモノだと思って読み進めましたが……ラストは思わぬ展開とオチで、思わずうなってしまいました。
上手いなぁ、やっぱり。

朔と葉月、血の繋がっていない姉弟ですけど、お互いがお互いを思い合う気持ちが、とても素敵でした。「悪魔」がちらつかせる性的な関係よりも、二人の絆は深いところにあったんですね。
「悪魔」のささやきには乗らなかったけど、「悪魔」に甘えて本心を吐露する葉月。すごく頑張っているのに、このまま報われないのかなと悲しくなりましたが……最後のどんでん返しには意表を突かれましたが、お話自体は納得の結末。

読みやすさ、わかりやすさもさすがのクオリティで、楽しませていただきました。
素敵なお年玉作品、ありがとうございました。今年もよろしくお願いいたします。

TOM-Fさんへ 

TOM-Fさん~、一気に読んでくださったのですね。嬉しいです。

途中で時間を置くと、間延びしちゃうな~と思っていたんですが、いきなり1万字をUPするのも気がひけて。(でも結局、同じ事でしたね(;・∀・)スミマセン。

すごく面白かったって言ってもらえてよかった~。
軽いうえに、出来過ぎた展開だったんですが、書いててとても楽しかったし、ファンタジーじゃないのに、ファンタジーを描き上げたような気分にもなって……(笑)

そうなんですよね、お互いすごく思い遣っているんだけど、ほら、確かめるきっかけが無いですよね。
仮にも兄妹だったし、葉月の方が年上だし。朔は朔で、男として、意地とかプライドがあって、素直に気持ちを出せないし。

ここで難しかったのは、葉月が悪魔に惹かれていくのを、マイナスのイメージに取られないように書くことだったんです。
「おい、優しくされたらもう、そっちに乗り換えか?」みたいなイメージを持たれずに、共感してもらえるかが心配でした。(結果的に、最後はどっちも朔なので、矛盾はないんですけど)
だからTOM-Fさんが、優しい気持ちで葉月を見守ってくれて、すごく嬉しかったです^^

恋愛ものを書いても、こんな感じでミステリーじみてしまう癖をどうにかしたいと思うんですが、これもぼちぼち、勉強中です。
今年もスポンサー広告との闘いになりそうですが、どうぞよろしくお願いいたします。
コメント、ありがとうございました^^

NoTitle 

こんばんは。

あああ、なんかやられた。
今回は「limeさんの小説だから」と前編で納得したことにやられました。先入観はいけませんね。
とはいえ、とてもよく出来た構成で、しかもありきたりではなく、後味もよく、さらにいうと「萌え」要素もたっぷりと幕の内弁当のような素敵な作品でした。あ、幕の内弁当は、私が一番好きな駅弁なので、最上級の意味で使っております。

でも、これ、小説だからいいけれど、実際にこの結末で、あとで朔くんはともかく劇団のおっちゃんに会うのはいやだろうなあ。小っ恥ずかしくて。いや、それだけ朔の演技が真に迫っていたからですよね。うん。

個人的には、悪魔モードの朔くんの方がいいかも。葉月も別人だと思っていたのにたったの三日でぐらつきかけたぐらいだし。この後の二人の関係性が氣になりました。

NoTitle 

うわ~!!!
・・・やられました。
トリッキーと仰っていましたが、ここまでだったとは・・・。
なるほどぉ。こういうふうになっていましたか!
悪魔の存在するファンタジーとして読んできましたが、実は現実世界だったのですね。
すべては朔の演技だった。こういう設定なら矛盾点も無く、すんなりと納得出来ますね。
「半分」のお題からのこの発想!さすがlimeさんです。

でもずっと一緒に過ごしてきた葉月に悪魔の存在を信じさせ、惑わすことができるというのは相当な(言い換えれば悪魔的な)演技力ですよね。
しかもその演技力を使って、ちゃっかりと葉月の本心を聞き出している。
役者、という職業を極める人全般に言えることですが、朔の人格はどういう構造になっているんだろう?いったいどれが本物の自分なのか、極めれば極めるほどわからなくなっていくんじゃないのでしょうか?
幾つかの人格を書き出すだけのサキですら不思議な感覚を味わうことがあるくらいなのに・・・。
そしてこの演技力を見てしまった葉月は、愛する人、朔をずっと信じ続けることが出来るのでしょうか?
「これからは絶対騙さない」と言ってくれているけれど。

こんな課題を出し、導入部分を演じたアゴ髭男こそ、本当に悪魔だったのかも・・・。

八少女 夕 さんへ 

夕さん、読んでくださってありがとうございます。
10000万文字にしないといけないので、すごくいろんな感情をぶった切ってしまって、粗削りな感じになっちゃったのがお恥ずかしいです。
でも、やられてくださってうれしい~。
幕の内弁当みたいな短編を作りたかったんです(笑)

葉月があまりにも早い段階で悪魔な朔によろめきかけたんで、作者的にも「おい、もうか!」と突っ込みたくなったんですが、やっぱり、大好きなマスクで、あんな誘惑的な事を言われちゃあねえ。どうにもならんです( ;∀;)

結局、朔の中にも悪魔が半分いたって事で、丸く収めるんですが、朔、気をつけないと、もしかしたらちょっと葉月は浮気性かも(笑)←いやいや

とりあえず、劇団の座長にはしばらく、会えませんね^^

コメント、ありがとうございました!

山西 サキ さんへ 

サキさん、読んでくださって、ありがとうございます~。

まずは、だまされてくださってありがとうございます。
これ、本当にファンタジーだったら、ツッコみどころがたくさんありますもんね。
朔、昼間の記憶が無い事をもっと悩め!とか。

でも、あっさり信じちゃう葉月もちょっとどうかと思うんですが。(笑)
そう、きっと本当に朔の演技、凄かったんでしょうね。(そういう事にしておきましょう)
なにしろ、一生の仕事が決まるかどうかの試験ですもん、必死だったんでしょう。
葉月はちょっと、材料に使われちゃった感がありますよね。

サキさんのコメントで、改めてハッとしました。朔って、すごく策士なんじゃないかって。
これから先も、この迫真の演技でいろんなことをやってのけそう。葉月、大丈夫なのかなあ。
↑いきなりサスペンスになるw

そして、あごひげ座長。この人もちょっと、油断できませんよね。
本当に悪魔だったとしたら……。
え? 朔ももしかしたら騙されてる(;・∀・)←やっぱりサスペンスに展開……。

サキさんの楽しいコメントで、またいろんな可能性を想像することが出来ました^^
お付き合いくださって、ありがとうございました!!

NoTitle 

今回はこれですんだけど、語り手女性にとって朔が最後まで「どーでもいいやつ」だとしたらどうなっていたんだろう、と考えると、皮肉な笑みが……性格だろうか。

それはそれとして、「真夜中の相棒」もろもろの理由があって再読しましたが、limeさん、布教用とでも思って買うしかありません。ミステリ評論家の池上冬樹が、マニアックな解説書いてます。解説のために買うのはマニアの始まりですが、これは売ってるうちに買わんとあかんでしょう。

ポール・ブリッツ さんへ 

> 今回はこれですんだけど、語り手女性にとって朔が最後まで「どーでもいいやつ」だとしたらどうなっていたんだろう、と考えると、皮肉な笑みが……性格だろうか。

ああ、そういうことも無きにしも非ず、ですよね。
でも朔って、実際すごく頭が切れるし戦略家だから、葉月の気持ち、分かってたんじゃないかなって思うんです。
こういう形で葉月に自覚させなきゃ、事がうまく運ばないって、そう言う計算も有ったんじゃないかなあ。
うまく丸め込まれちゃったわけです、葉月は^^


池上冬樹さんの解説ですか。私が持っている本とは、また別なのかな? あの本は誰の解説が書いてあったっけ……。
本がちょっと、(片付け方が雑で)行方不明なので、また探して読んでみます!

拙作、読んでくださってありがとうございました。
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