流 鬼

流鬼 最終話 夜明け前、そしてエピローグ

 ←流鬼 第29話 遅すぎた想い →(イラスト)2018年戌年♪
「おおー。和貴もあんたも、無事か?」

飛田がうっすらと目を開けると、自分を覗き込んでいた宮野老人と、その横の数人の男たちが安堵の声を漏らした。
手に猟銃を持ったその男たちに揺さぶり起こされるまで、飛田は意識を失っていたのだ。

焦げ臭い匂いにむせ返りながら、鈍く痛む頭を起こして周囲を見回した飛田は、愕然とした。
周囲一帯の木々は葉を焼き尽くされ丸坊主になり、そこにあったはずの祠は石の台座があるのみだ。自分と和貴が無事でいられたことが逆に不自然なほど、辺りは変貌していた。

「飛田さん、一体何があった。煙が上がったのを見て皆で山家事かと思って来てみたが、この周辺だけが何かに囲われたみたいに火柱が立っとって。あんな火の出方は初めて見たよ。こりゃもうそん中に居たもんは助からんだろうって皆で話しとったんだが、あんたらが無事で……」

「秋人!」
飛田は一瞬のうちに先刻のすべてを鮮烈に思い出し、宮野老人の言葉も無視して立ち上がろうとしたが、先に叫んで走り出したのは、同じく飛田の横で意識を取り戻したらしい和貴だった。

男たちを掻き分け、先ほど秋人が倒れていた祠の横に走って行く和貴を、胸がつぶれる思いで飛田は目で追う。
腕時計の時間が正確ならあれから2時間ほどしか経っていないのに、何かに意図的に沈静されたかのように火はすっかり収まっていて、すべてが遙か昔の惨劇のように思われた。

周囲を見渡したが、小菊やキヨの姿がない。健造の姿もだ。

幻。そうだ。夢か幻を見たのに違いない。秋人のあの最後もすべて。
どこか狂気じみた笑いを自分の中に感じたが、秋人の名を呼びながら、祠の土台の傍まで走って行った和貴の仕草が、それを打ち砕いた。
焼け焦げた地面を見下ろし、言葉を失い、体をこわばらせたのだ。

「おい待て。見ん方がいい」
鋭く言ってがたいの大きな男が和貴に近づき、その場から離そうと肩を掴んだが、その手を叩き落として和貴はまた立ち尽くした。

「来た時にゃあ、まだ人の形して燃えてたってぇのに、こんなわずかな時間に、人がそんなふうになっちまうもんなのかね。気味の悪りぃ話だが……。その子はあれか? 小菊んところの子だったのか」
肩に猟銃を担いだままの宮野老人が、和貴になのか、飛田になのか、そう問いかけた。

その言葉を聞きながら飛田は、すべてが終わってしまったのだと、体中の血が抜け落ちてしまうような言い知れぬ脱力感に襲われた。
どこかで痛めた足首を引きずりながら飛田は、呆然と立ち尽くす和貴の元にゆっくり歩み寄る。10メートルほどがやけに遠かった。

宮野老人の声が取り繕うように和貴に再び投げられた。
「和貴、だが安心しろ。お前の親父さんは無事だ。ついさっき若いもんに担がせて山を下ろしたから。火傷は少しあったが、なに、すぐ元気になるさ」

だが宮野老人の言葉は、じっと地面を見つめる和貴を少しも救ったとは思えなかった。
逆に、「なんも悲しむことは無い。損失は最小限だ」とでも言わんばかりの軽い声色が、飛田の中にある、何かとてつもない憤りにつながる導火線を燻らせた。

「和貴」
蒼白になり目を見開く少年の肩にそっと手を置き、飛田も足元に視線を落とした。

黒く焼け焦げた土の上には凄惨な肉体の燃え残りがあるわけでもなく、それでも先刻目にした悲劇は夢でも幻でもないのだと物語る為だけに、その悲しい名残りは、そこに有った。

まるで背を丸めて眠るおさな子のように、あの少年はただ静かに穢れの無い白い灰と化して、焦土に横たわっていた。
実体を残すことも拒絶するかのように、それは白い灰でしかなかった。

宮野老人が言ったように自然発火でこんな風に人がすっかり燃えてしまうなどとは考えられなかった。
飛田は、今すべてを受け入れることに、何の抵抗も無くなった。どんな講釈も必要ない。これが秋人の力なのだ。

ずっと押さえ込み、どんなに迫害されても他人を攻撃することをギリギリまで耐えて来た異能。
その本当の威力を、あの少年は結局、自分自身をすっかり燃やし尽くすことに使ったのだ。

「和貴……。秋人は健造さんを殺さなかったよ」

飛田の言葉で和貴は崩れ落ちるようにその場にへたり込み、まるで糸を切られた操り人形のように肩を垂れた。
けれど眼だけは見開き、その目の前の事実をじっと見つめた。

飛田が見守る先で、その手はやがて何かに導かれるように延ばされ、真っ白な灰の端に落ちていた、赤いものを摘み上げた。
秋人の足首に巻かれていた赤い組みひもだ。
真っ先に燃えてしかるべきその柔らかな紐は、信じられない事に鮮やかな色のまま、ほぼ完全な状態で残っていた。

掌の上でそっと撫でながら、和貴が声を震わせた。
「秋人……、これ……」

「和貴が夏休みにイタズラして、秋人の足に結んだんだろ? 自分がロクに結んでやったのと同じで、なんかその事が嬉しくって、ずっとつけたままにしてるんだって秋人が言ってた。赤い紐は親愛の証なんだよって―――」
言い終らぬうちにその紐を握り締め、うずくまったまま拳を焦土に叩き付け、和貴は体を震わせながら嗚咽を漏らし始めた。

子供のように手放しで悲しみを吐き出すのとは違う、自分の罪を思い知り、悔やむ、もうこれ以上底は無いと思われるほどの慟哭だった。
飛田自身も、もう立っていることさえ叶わず膝から崩れ落ち、和貴の肩を抱きながらいつの間にか自分も同じ嗚咽を漏らしていた。
悲しみを通り越し、取り返しのつかない罪への憤りに、胸がつぶれそうだった。

「じゃあやっぱり燃えちまったのは小菊んところの子供なのか。秋人って言ったな。いったいどうやったらこんな有様になっちまうんだ? 火をつけたのは秋人なのか? 祠を焼いちまったのも。なあ和貴、お前一緒にいたんだろ? いったい何をやらかしたんだ、この鬼の子は」
宮野の急いた質問攻めは飛田を極限まで苛立たせた。
立ち上がって老人の傍まで行き、声を殺しながら威圧するように懇願する。

「今はそっとしておいてやってください。和貴には親友だったんだ。説明は後で私から……。それより小菊さんとキヨさんは? 誰か下山させてくださったんですか?」
「小菊とキヨさんだって? おい、誰か見たもんはいるか?」
他の3人の男も首を横に振ったが、そのうちの一人が気色ばんで言った。

「そうか、やっぱりあの女の仕業か。小菊が全部の元凶なんだ。カラスを狂わせたのだって健造を狂わせたのだってあの女さ。祭りの前に流鬼を封印した祠を燃やして、この山まで全部燃やそうとしたんだろ」
「じゃぁあれか? 勢い余ってうっかり自分の子まで燃やしちまったってのか?」
「秋人が出来損ないだから次の子を孕んだって、うちのババアが噂聞いたらしいが、まさか本当だったのかよ」
「だから俺が言ったろ、13年周期で次の流鬼を生むために戻って来たんだってさ」
「じゃ、次の流鬼生むために喰われたのはだれだ?」
「要らねえ子供は殺して次を生むってか? ひでぇ化けもんだ」

「殺したのはあんたらだ!」

予期していなかった飛田の怒号に、その場は一瞬水を打ったように静まった。
誰もが口を開くよりも先に、ただ飛田を凝視した。

「過去にどんな言い伝えがあったって、祠で拾われただけで小さな餓鬼の戯れ言のように鬼だ何だのって、いったいあんたらは何なんだよ! 小菊さんも秋人も人間だよ。人間だったよ。少なくとも、あんたらが小菊さん達を馬鹿らしい伝説に絡めて追い詰めるまでは! 頭イカレてんのはあんたらの方だ。秋人を撃ったのは健造だが、この上夜千代の人間全部が秋人たちをここまで追い込んだんだ! あんたらが秋人を殺したんだよ!」

「よそもんが知った口きくな。小菊が今までに何人殺したと思ってんだ。ちょっと小菊をからかったってだけで十にもならん子供が頭かち割られてんだぞ。鬼じゃなければ化け物だ。それとも小菊のせいじゃないってぇのか?」

先ほど和貴を止めた浅黒い大男が泡を飛ばし、肩に掛けた猟銃がガチャリと音を立てた。

「小菊さんは確かに普通の人間にはありえない、説明の出来ない力を持っていたんだと思うよ。秋人もキヨさんもそう言ってた。だがそんなもの普通に人間らしく暮らしてりゃ表に出すことなかったろうよ。陰湿なイジメがどんどんそれを制御不能にさせてったんだろうが。まだ幼い小菊さんはそうやって身を守るしかなかったんだよ。他の方法を知らなかった。あんたらの馬鹿げた噂が一人の女性の人生を狂わせ、尊厳を奪い、とうとうその子供を殺しちまったんだ! 鬼みたいな力を持って生まれて来たことと、鬼だって事は全く関係ない!」

矢を放つような飛田の憤りに満ちた言葉にしばし男たちは言い淀んだが、宮野老人の落ち着いた声がその間合いを埋めた。

「じゃあ飛田さん。あんたの友人が昔ここで死んだのはどう見るんだい。遺体の状態から見て俺は小菊の仕業だと思ってる。何の罪もないあんたの友人が殺されたんだぞ? 殺されてカラスに食われたんだぞ。カラスはあの女の使い魔のごとく動く。村のもんがそう思い込んで警戒したって仕方ないだろう。みんな自分がかわいいんだ」

「根岸は……。僕の友人は、制裁を受けても仕方ない卑劣な事をしたんだ。あいつは―――」


その後に飛田が続けた言葉を聞き、男たちは息を呑み、しばし口を閉じた。

《飛田、俺どうしよう。とんでもないことしちまいそうで。鬼が--------》

あのメッセージも写真も、飛田に見せるつもりで用意されたものではなかったのだろう。
12~3で子を産む怪しげな鬼が存在し、自分はその魔力に抗えないのだという自分勝手なストーリーに、あの頃の根岸は酔いしれた。
根岸の撮った小菊の写真には、もうすでに性的に魅了された感が色濃く浮き出ていた。
村中に鬼として虐げられている少女だと知り根岸は都合のいい洗脳に身をゆだねたまま、卑劣な行為に走ってしまった。
確信犯なのだ。

「小菊さんにちゃんと話しをしようと思ってる。根岸のやった事も含めて。そして人として生き直してもらいたいと思ってる。そんな事をしても小菊さんの生きた苦渋の時間も、秋人も、もう帰って来やしないけど」

「そんな話を蒸し返したら、それこそ小菊に殺されるぞ」
宮野がボソリという。

「それでもいい」

飛田がグイッと顔を上げ、宮野を見た時だった。坂の下から上ってきた中年の男が青ざめた顔で告げたのだ。

「下も酷ぇ事になってたよ。由良の家の庭であんまりカラスが騒ぐから覗いてみたら……」
その場にいた誰もがその先を促す様に一斉に男を見た。

「小菊が死んでたんだ。血だらけで。うちの嫁も一緒だったんだが、ありゃぁあの場で子を産んだんだろうって」
みぞおち辺りを殴られたような不快な衝撃が飛田を襲った。

「赤ん坊は? キヨさんは?」
「家ん中も周りも探したがどこにもいやしねえ。カラスが恐ろしいほど騒ぎまくってたし、赤ん坊は食われたかもな。あたりにゃあ血やらはらわたやら散らばって、もう目も当てられん酷いありさまだったし」

「そんな……俺、探しに……」
走りだそうとした飛田の肩をグイと掴んだのは宮野老人と傍にいた別の男たちだった。

「いい。俺らが行くから。……たぶん赤ん坊もダメだろうが。小菊をそのままにしたら狂ったカラスに食われちまうかもしんねえだろ。小菊はカラス使いなんかじゃなかったようだし。……最期くらいちゃんとしてやんなきゃあな。俺ら、夜千代村のもんの手で。
飛田さん、あんたは和坊を頼む。あんたに任せるのが一番いいように思うし。……すまないが」

最後にもう一度だけ秋人の灰の横たわる焦土に無言の視線を投げ、宮野老人や男たちは山を下りて行った。

まだ僅かに煙の立つ、焼けただれた空間に残されたのは、飛田と、まだ肩を震わせてむせび泣く和貴だけだった。
弔いとも取れるその声をかき消さぬように、飛田は自分自身に問うように、小さく言葉をこぼした。

「村の創設時の伝説の鬼も、100年ほど前に居たって言う流鬼ももしかしたら、小菊さんや秋人のように少しだけ特別な力を持って生まれてしまった、普通の人間だったのかもな。人間はなんで、異端を憎んで、排除してしまうんだろう」
「鬼だから」
「……え」
問うと、泣きはらした和貴の目が、まだ涙を滴らせながら飛田を見上げた。

「人間こそが鬼なんだよ。俺も父さんもあんたの友達も村の大人も子供もみんな鬼なんだ。500年前も100年前も、今も鬼ばっかりなんだ。人間が鬼なんだよ。でも秋人は……違うのに。本当に良い奴だったのに。鬼は、俺らの方だったのに。なんで秋人が居なくなっちゃうんだ」

悲痛な嗚咽が和貴の喉の奥から絞り出され、堪え切れずに飛田はただその震える背中をしっかり抱いた。
どんな言葉を掛けることもむなしく、やり場のない憤りと悲しみが飛田を突き上げ、思わず空を見上げた。
そしてゾッとする。

今もなお夥しい数のカラス達が我が物顔で、上空を旋回しながら飛び交っていた。
まるで地上に蠢くちっぽけな人間を高みから監視しでもするように。
否。もしかするとこのカラスこそ、この台地、神の化身であり、地上の者たちの愚行をひっそり傍観し、時には黒い羽根で悪行に誘いながら、嘲笑っていたのかもしれない。

けれどもそれならそれで、カラスどもを恨むのは筋違いだった。人の愚かさが天に暴かれただけの話。

ただ、ここで自分の愚かさを悔いて泣く少年と、愛を得ようとしてもがき、その果てに幼くして消えてしまったもう一人の少年の魂だけは嗤わないでやってほしいと、飛田は願った。

「和貴……。秋人を小菊さんの所へ連れて行ってあげよう」
そう言って、まだ震える和貴の肩をなでてやると、少年は何度かしゃくりあげた後、小さく頷いた。

その手には、秋人の白い燃えがらと、鮮やかな赤い組みひもの切れ端が、慈しむようにそっと乗せられていた。


        
           ― エピローグ


全てきれいに洗い流し、衣服も着替えて来たというのに、生臭い血のにおいが消えない。
けれど単にそれは自分だけの錯覚なのかもしれない、とも思った。

現に電車の中の客は大きな布袋を提げ、髪をふり乱したままのキヨを、気にする様子もない。都会の人間の無関心は、キヨにとって何よりも好都合だった。

もうあの呪われた地には二度と戻らぬつもりでキヨは身支度を整え、とりあえず以前暮らしていた街へ向かった。
けれど、どうしても捨てていくことが出来なかった荷物が大きな布製の手提げ袋の中にまだあり、それがずしりと重い。
足元に置いた布袋をそっと覗くと、つい数時間前に小菊の腹から出てきた嬰児が穏やかな表情で眠っているのだった。

あの時、耳と肩に散弾を受けたうえ、秋人の死を目の当たりにして半分意識を失った小菊を、キヨは負ぶうようにして山を下りた。
街に住む間も、自分を阻害する他人に危害を与えてしまう小菊に、キヨは既に恐れしか無く、親としての愛情は失くしてしまっていた。
けれどあの状態のまま小菊を山に放置して行かなかったのは、破水しながら秋人の名を呼び、血を流す小菊が、ほんのわずかに不憫に思えたからだった。

自分は愛されていないのかもしれないと嘆き、愛欲しさに母の言いなりに身を差し出し抱かれ、そしてそのトチ狂った母親を守って死んだ秋人。
今ならば言ってやれるのに。お前はそれでもちゃんと母親から愛されていたのだと。最後の最後に小菊は、お前のために涙を流したんだと。
その皮肉にキヨは顔をゆがめ、苦しげに笑った。

産婆の経験のあったキヨは、家の手前の藪での出産となった小菊の子は取り上げることは出来たものの、弱り果てすでに大量に出血していた小菊を救う事は出来なかった。
小菊の弔いは集まってきたカラスどもに任せ、嬰児の身を清めて処置した後、嬰児と必要最低限の金品だけ持って、キヨは村を飛び出したのだ。

陽がすっかり沈み、半年前まで住んでいた街の駅で電車を降りたキヨは、まるで季節を飛び越えてしまったかのような寒さに身を縮めた。
半年前、あの村の須雅様の前で、今度こそ本当の強靭な流鬼を生むのだという小菊の願いに渋々賛同し、この街を去った。この街は流鬼の住むところではないと、小菊は嫌っていたのだ。
キヨにしても何の愛着も無い街であったし、もう一度あの村の連中の青ざめる顔を見るのも悪くないと思った。

結局、あの村も小菊達の存在を許さなかった。
すべてを失い、キヨはまたこの猥雑な埃っぽい街に舞い戻ることになってしまった。

少なくともこれからは自由に生きていけるという安堵を抱えて村を出たはずなのに、寒さのせいだろうか、1人で生きていく不安がぐっと胃を軋ませ、思いがけず気を滅入らせた。
住むところを探さねば。仕事もだ。なるべく早く。そう焦る毎に布袋の重みが苦痛になった。

そうだ。自分はなぜこんな厄介な荷物を大事そうにぶら下げて来たのだ。小菊と秋人の血を受け継ぐ、生粋の化け物ではないか。
小菊の力も秋人の力も、結局キヨを脅かし、行く先々で生きにくくしただけで、救ってくれるものではなかった。
全ては誤算だったのだ。化け物の力など無用の長物。
いったい自分は何をやっていたのだろう。どこで人生を間違えてしまったのだろうか。

散々歩き回り、薄着の体が冷え切った頃、頭上でバサリと音がした。
見上げると一羽のハシブトガラスが梁のように渡された鉄柱に止まり、街灯を黒羽に反射しながらキヨをじっと見下ろしている。
ハッとして周囲を見渡すと、いつの間にかそこは見知らぬ駅の高架下であり、キヨのすぐ横には古びだコインロッカーの無機質な扉が並んでいた。

―――そうだ。あの祠の扉からだったのだ。

キヨは心の中で頷き、そして布袋の中から、泣きもせず薄っすらと目を開けてキヨを見つめている嬰児を取り出した。

あの扉の中から小菊を拾ったのがそもそもの始まりだった。
ならば再びその化け物の血を扉の中に還えせばいい。それですべてが終わる。

小菊や秋人によく似た黒々とした眼から、キヨは目を反らし、木綿の生地に包まれた小さな体を、冷たいそのスチールの箱の中にそっと押し込んだ。そしてガチャリと扉を閉める。

「お前が生きたいなら生きればいい。あの時小菊が私を呼び寄せたように、心の声で誰かを呼ぶといい。そうやって生き延びることが出来たなら、それはそれで何か意味のある事なのだろうから。
私にはもう、その濃すぎる化け物の血を手元に置く気力も自信もないんだ。悪いね小菊。すべてをこの赤ん坊の力に託すよ。……恨まないでおくれよね、秋人」

コインロッカーの前から立ち去る前に、聞こえるはずの無い赤ん坊の声が小さく聞こえた気がしたが、キヨはもう二度と振り返ることもなく、街の雑踏の中に消えて行った。


     -了-



――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
長い間この物語にお付き合いくださった皆様、本当にありがとうございました!
最終話は切る場所が見つからず、長くなってしまって申し訳ないです。

そして、きっとこのラストは、皆さんが期待したものではないと思うし、賛否両論あると思うのですが、私が描きたかったテーマは、拙いながらも込めることができたかもしれないと、今は思っています。(説明不足が目立つなあと、読み直して焦ってはいるのですが)

村八分に込められるような、悪しき感情って、いったい何なのか。鬼とはいったい何なのか。そんなものを思ううちに、生まれた物語です。とても地味で、とても単純な物語でした。
もっと壮大な展開に出来てたかもしれないし、それを期待する読者様もいらっしゃったようなので、そこは本当に申し訳ないのですが。

あ、途中で質問をいただいたのですが、自分の体から何度も発火したインドの少女、というのは実在します。
秋人はその記事で得た情報から生まれました。

そして、エピローグ。
私の過去作品を読まれた事のある方は、もしかしたら「あ」、と思われたのではないでしょうか。

この事件のあったのは9月30日。
そして『NOISE』の第1話が、10月1日です。 (*´ω`*) はい。

さてこの物語……、本当に鬼だったのは、誰なのでしょうね。……(゚ω゚:)

最後まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございました!!

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~ Comment ~

NoTitle 

『流鬼』の連載お疲れ様でした~。
人間って自分達で手を取る事も出来るのに、
それを自ら壊す事もするので、
本当に鬼や悪魔と呼べるのは人自身なのかもしれませんね。

それにしても、和貴と秋人の友情も壊れかけたのに、
一周回って秋人の死によってまた友情の再確認できるというのは、
なんとも悲しいところですね(><)
赤い組みひもだけ燃やさなかったのは、
秋人なりの最後の友情の証だったでしょうし、
死んでから確認できる友情というのもなんとも無情な形になってしまいましたね。
いやでも何も知らない子供だからこそ、
鬼なんていう事に気にせず更に仲良くなれる可能性もあったと思いますし、
そう考えると周りの大人達や雰囲気に飲まれるというのは怖いですね。

あー、『NOISE』のロッカーの中の赤ん坊は、
小菊の子供だったんですねΣ(・ω・ノ)ノ
だからこそ、ロッカーの中から、
力を使って助けを求められたという事だったんですね~。

NoTitle 

最後まで読みました!
とっても面白かったです^^
真実を知った後、あれほど怖かった小菊の見え方ががらりと変わって、でもストンと腑に落ちる感じが気持ちいい。笑

そうか……建造は生きているのか……それはそれで今後の和貴の生活が不安でなりませんが…何とか立ち直って元気に生きていてもらいたいものです。

そしてなんと、NOISEという作品のゼロストーリーだったんですね!
気になるなぁ……積本がけっこうあるのに…ww

執筆お疲れ様でした♪

ツバサさんへ 

ツバサさん、長い物語、最後まで読んでくださってありがとうございました。
そして、拍手コメに引き続き、最終話のコメントも、とてもうれしいです。

鬼とはなんだろう。なぜこんなに鬼の伝説が残ってるんだろうと考えた時、この物語の原型が生まれました。もしかしたら人間の愚行の隠れ蓑では……なんて思ってしまって。

そして、そう、秋人と和貴の友情。
あんな形で一旦決裂してしまった二人ですが、そう、一周回って、そして悲劇を通して、もう一度確かめられました。
といっても、もう遅すぎたんですが。
秋人を生かして、ハッピーエンド……という形も取れたと思うのですが、こういう結末になってしまいました。
周囲の大人には、これから大きな課題としてこの事実を背負って行ってほしいと思うんです。

そうなんです(*´ω`*)
NOISEの赤ん坊は、この時の子でした。
日にちを9月30日に合せるのがたいへんだったです~~><
逆算、逆算でスケジュール組んで(笑)←作者以外にはどうでもいいことだったんですがw

NOISEのあの赤ん坊は誰が入れたのか……。そんなことを思ううちに、生まれた物語でもあります^^
(プチ創作裏話でした)

ツバサさん、今回もお付き合いくださって、本当にありがとうございました!!

夢月亭清修 さんへ 

夢月亭清修さん、この長い物語、最後まで読んでくださって、本当にありがとうございました!
そして、面白かったと言ってもらえて、すっごくうれしいです。
書いた甲斐がありました( ;∀;)
小菊の恐ろしさと妖艶さを気に入ってくださっていた読者様には、もっと別な、派手な展開を期待されてたんじゃないかと思い、力不足を感じていたのですが、腑に落ちたと言ってもらえて、本当にホッとしました。
流鬼というホラーじみた存在を、どう展開させたら一番面白いエンタ小説になるのかを考えると、このラストは迫力不足でしたが……。
でも、最初に書きたかったテーマに沿わせると、こうするよりほかになかったんです><
いつか、めっちゃ怖くて妖艶なホラーを、これとは別に書いてみたいなあ(笑)

うん、そう、健造は生きていましたよね。和貴は、それはそれで大変だろうな~(/_;)
秋人はやっぱり、和貴の親を殺すことができなかったのでしょうね。めっちゃ憎くても。
健造がこのあと、自分の愚行を悔い改めて、真人間になってくれたら、せめてもの償いですよね><

えへへ。そうなんです。NOISEという作品には、この赤ん坊がちょっと登場します。
あ、でもほんのチョイ役で、大きな存在ではないんです。
気になさらないでくださいね。
でも、この赤ん坊が拾われるシーンだけ、チラッと読んでもらうのも、うれしいなあ~(*´▽`*)←あつかましいw

改めまして、最後までお付き合いくださって、ほんとうにありがとうございました!!

こんばんは! 

連載、お疲れさまでした。そして、完結、おめでとうございます。

「流鬼」、読ませていただきました。
読み始めてすぐに作品世界に引き込まれ、ほぼ一気読みでした。
ボリュームのある作品ですけど、読みやすい文章で、展開の早いストーリーが描かれていて、長さを感じることなく読み終えられました。
う~ん、上手いなぁ。

小菊の存在感が、登場回数は少ないし内面はほぼ描かれていないのに、作品全体のイメージを支配していますね。登場人物たちと同様に、底知れない妖艶さに魅せられ、惹きつけられました。
彼女が祠で拾われるというはじまりと、赤子がコインロッカーに捨てられるというエンディングが輪廻のようにつながっていて、ちょっとゾッとしました。

狭い「ムラ社会」では、由良一家のような存在って、あるんですよね。
御作では小菊や秋人に特殊な能力があることが明確に書かれていますが、そうではない場合でも、スケープゴートのように扱われる「鬼」のような存在が生み出されることって、リアルにありそうで怖いです。

結局、「鬼」は人の心の中にこそいる、ということなんでしょうね。
それが多数の側の論理として表に出てしまうと、少数のものが犠牲にならざるを得ないというのは、ほんとうに恐ろしいことです。
村人たちもそうですが、小菊もキヨも、健造も根岸も、飛田や和貴だって、そういうものを抱えていたのでしょう。
小菊が、同情に値する境遇ではありますが、そんな「鬼」を利用していたということも、やるせないです。

悲劇的なエンディングですが、そのおかげでずしりと重い読後感があって、納得できる終わり方だと感じました。ミステリアスな部分が残ったままというのも、深みがありますしね。

TOM-Fさんへ 

わ~~、TOM-Fさんだ!
まさか、この流鬼を読んでくださるなんて思いもしなかったので、びっくりで、そして感激です!(日本語がおかしい~w)
私自身でさえ、この膨大な流鬼を読み返すのがつらいのに、この短時間に読んでくださるなんて、本当に有難いやら、申し訳ないやら。

小菊の存在、そして由良家の人々の存在を印象付けるために、何度も同じような説明や描写をしてしまったので、一気に読まれた方は、ちょっとうんざりするんじゃないかなあと思っていたんです(;_;)気にならなかったら、うれしいなあ。(弱気)

そして、やはり一番印象付けたかった小菊に、魅力を感じてくださった事が嬉しいです。
そう、おっしゃる通り、小菊の登場はとても少ないし、一番分からない部分の多い人物だったので、流鬼のタイトルを背負わせるのはどうかなあ~と思ってたんです。
この物語、最終的にはホラーではなかったのですが、ホラーっぽい演出もしてみたくて、小菊に頑張ってもらいました。
(一番報われなかったのは、やっぱり小菊で、ちょっとかわいそうな事をしたなあと思うのですが)

祠で拾われるところと、赤子がコインロッカーに閉じ込められるシーンの繋がりを取り上げてくださった事、とてもうれしいです。
小菊を拾ったのもキヨなら、その子供を閉じ込めたのもキヨ。
物語では印象の薄いキヨですが、彼女の非情っぷりも、書いていて面白かったですw(あの人も、相当な鬼ですよねw)

そうなんですよね。私もそれ程民俗学や人類学に詳しいわけではないのですが、生まれた場所はまさしくこんな辺鄙な田舎だったので、閉鎖的な土地の人間の、凝り固まった考えとか、集団心理とか、何となく実体験としてあるのです。まさにそれがムラ社会というものなのでしょうね。

この物語のように、ほんの百年ほど前に酷い仕打ちをして全滅させた鬼(単なる異人種?)が居たとしたら、その自分の祖先の罪をすべて征伐にすり替えて、後世に伝えるって事もあるんじゃないかな、とか。
そうだとしたら、鬼の復活はリアルに怖いでしょうね。
普通に「習わし」とか「言い伝え」に込められるものって、本当に伝えていいものばかりなのか……。
日本に伝わる鬼伝説も、じっくり歴史と重ねていくと、いろんな偏見が感じられたりしますもんね。

ああ、なんか、纏まらないコメント返しになっちゃいましたが><
この物語、いっぱい謎を含んでいるように見えて、実際はとても単純なものでした。
過去をひきづらずに今を見て生きていたら、異能を持って生まれた小菊も別の人生を歩めたろうになあと。
(ものすごい女優にでもだってたかも^^)

いろんな感情や情報を詰め込み過ぎて、感想を書くのが難しかったと思うのに、丁寧なコメント、本当に嬉しかったです。
ざーっと通して読んだ時、いったいこの物語はちゃんと成立してるのかがとても気になり、不安だったので、TOM-Fさんのコメントが、本当に救いになりました。
またこれからゆっくり改稿していくと思うのですが、そのエネルギーになりました。

長い物語に付き合ってくださって、本当にありがとうございました!

NoTitle 

こんばんは。

完結、おめでとうございます。

偶然(なのか必然なのかわかりませんが)小菊と秋人になんの力もなかったら、ストーリーとしてはつまらなかったかもしれませんが、こんな悲劇は起こらなかったのかもしれませんね。いや、それでも、ひどい周りの人間は、なにか理由をこじつけて二人を追い詰めて言ったのかもしれませんが。

伝説の流鬼と小菊親子は同じではなかったかもしれませんが、異質であることに寛容でなかった村人たちに排除されて全滅させられたという意味では、同じと言っても良かったのかもしれません。

灰の中で残った赤い糸が際立たせる虚しさや、和貴や飛田の想いが届かなかったこと、わかりやすい正義的な解決で終わらなかったことには、やりきれなさを感じますが、このやり切れなさはそのまま現実世界に存在するものですよね。

limeさんが伝えたかったのは空虚な予定調和よりも現実に存在するやりきれなさそのものだと感じましたし、そういう意味ではその意図がはっきりと伝わってきたと思います。

鬼と、鬼でないものの立場が、読み始めと読み終わりで逆転しましたけれど、一番の鬼はキヨだったとは! 

読んでいてすぐにピンときましたけれど、あの赤ちゃんの話だったとは。キヨの行為は許し難いですが、結果としてその絶望の泣き声が届くべき人に届いたということを知って、少し救われたエピローグでした。

今年も素敵な物語をたくさんありがとうございました。
来年もまた読ませていただくのを楽しみにしていますね。

八少女 夕さんへ 

夕さん、長い本作に、最後までお付き合いくださってありがとうございました!

いつもは、作品が完結すると、少し寂しい気持ちになるんですが、今回はホッとしています。
この物語が、今までのようなキャラクター作品じゃなかったからでしょうね。
(うーん、やっぱり自分は、キャラクターものの方が向いてるような……w)

夕さんに少し触れていただきましたが、この物語の読後にきっと感じられるのは、「え、あの二人は人間だったの? でも恐ろしい力があるよね。偶然なの?」って言う部分だと思うんです。私も書きながら思いましたもん。これ、偶然という事にしちゃっていいのかなと。

私は今まで異能を多く扱って来たせいで、人間に特殊な力があっても、それは不思議ではないんじゃないかな、ファンタジーではなくて、きっとそう言うこともあるだろう……というスタンスなので、特に問題にしなかったのですが、この偶然はやっぱり読者様には「ん?」かもしれないなあと。

ここでは何の説明もいれていませんが、小菊は本当に、昔『流鬼』だと言われ、排除された移民の末裔なんじゃないかと思うんです。彼ら流鬼は、普通の人と違う能力を持つがゆえに、一カ所に住みづらくて流浪している血族だったり…。
私が以前書いた、凍える星の凪たちも、じつはその血が……とか、裏ではいろんな構想が立ってたんです(笑)

でも、小菊に異能があっても無くても、この村ではきっと小菊は伝説に絡めてひどいイジメにあってたんじゃないかなあと思うんです。
そこに、本当にあの移民たちの末裔(?)を仕組んだのは、作者の悪い癖で><
(いうなれば、作者は、ここのカラス達と同じですねw 一石を投じて、天から眺めてみたい気持ちになったんです)

読者様が、その偶然の一致をするっと受け入れてくださるか心配だったのですが、夕さんが、私の描きたかった読後感をしっかり感じ取ってくださったので、ほっとしています。
前回、コメント欄を閉じたのは、あそこで何らかの感想を聞いてしまうのがちょっとしんどかったからで。この物語に置いたテーマは、小菊たちの意外な正体では無かったからです。

はい!。何とも救われないやるせなさ、そう言う読後感の作品も、描いてみたいなあと思いました。
でも、同時に、報われる友情や愛情も、込められたらいいかなあと。
一瞬だけど、小菊と秋人の愛情交換も……。(一瞬過ぎたけど><)
きっと夕さんは読み取ってくださるだろうなあと、(*´ω`)←読者任せ。

小菊を拾い、そして小菊の第2子をまた閉じ込めたキヨ。

キヨの事も、そんなに多くは取り上げて来ませんでしたが、一番自分本位で、そして『何もしてやらなかった』事においては、キヨが一番の元凶だったんじゃないかと|д゚)

鬼を飼いならそうとしてたんだろうなあ、この女。虎の威を借りようとした女。
でも描写が足りなかった。
改稿の際には、もう少しこのキヨの事を書く必要があるなと、ちょっと反省もしています><

そして、そうなんです、この小菊と秋人の赤ん坊が、NOISEのコインロッカーベビーでした。
NOISEを書きながら、この流鬼の構想が広がっていました。

でも、流鬼を読んでからNOISEを読むと、なんだか肩透かしな感じなので、この物語はまったく別物として描きたかったんです。
たまたま、二つを読んだ人が、「あ」って思ったら、おもしろいなあ~と^^

ホッとするコメント、本当にありがとうございました。
この流鬼は、年明けには非公開にして、またちょこちょこ修正しようと思う拙作なのですが、なんとか読ませられる作品になってたのかな、と、自信が持てました。

もう、長編新作のストックはゼロなので、来年は縮小気味になると思いますが、また夕さんの新作や続編を楽しみにしていますので、引き続き、どうぞよろしくお願いします(*´▽`*)

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NoTitle 

鬼? そりゃあ、limeさんで(笑)

面白かったですよ(^^)

NoTitle 

ああ~!覚悟はしていましたが。やっぱり辛いです。
秋人はおろか小菊まで・・・!落ち込みますね。
和貴が無事だったことと、秋人との友情が確認できたのは救いですね。
正直、健造はもうサキの意識の外だったりします。でも、和貴のお父さんですからね。ま、一応・・・。
最初、サキは小菊と秋人はきっと人間なんだ、なにか理由があって異能があるような噂が立っているだけに違いない、と考えながら読み進めていました。
途中からは、これは本当に異能が存在するんだなと、諦めましたが・・・。
小菊のこの世の物とは思えない美しさと、その美しさに精神を犯されたような根岸の不埒な行動は、この物語の出発点ですが、サキは根岸だけを責める気にはなれないでいます。もちろん小菊に非があるわけでは全然ないんですけれど。
小菊があのショッキングな事件を経験しなければどんなふうになったのか、色々と想像しますが、いずれは破綻がやってきたのではないかと思います。
小菊が誰にも知られずあの異能を封印できるかというと、そんなことは難しいと思うからです。
この能力がなければ、やり過ごさざるを得なかった出来事も、この能力があるがために、やり過ごせない、そういう場面が必ずやって来そうな気がします。
もちろん、何事もなく静かに、その能力を封印したまま過ごすことが出来ていたら、それにこしたことはないんですけれど。
じゃぁ秋人はどうだっただろう?
小菊がもし普通に結婚できて、秋人をもうけていたら秋人は?
そんなことをグズグズと考えています。
サキは飛田のようにこの2人を“少しだけ特別な力を持って生まれてしまった普通の人間”とは思いません。
この2人は人間ではないと思うからです。
人間が、特殊な能力を持たない普通の人間が、“鬼”と呼ばれる異能を持った人間のような者を排除しようとする。
これを悪いことと言えるのだろうか?
そんな風に考えてしまうのです。
ですから、なにか理由があって異能があるような噂が立っているに違いない・・・と考えたかったのかもしれません。
流鬼、その血が普通に生きていきたい2人をこの事件に駆り立てていったのかもしれませんね。
キヨもその血に操られていたのかもしれないと思います。
キヨは抗いにくい流れにはなんとなく流されていきそうな・・・。
もっと濃い鬼の血を受け継いだこの赤ん坊はそんなキヨを見限ったのかも。
え?コインロッカー?
そうか鈴音くんか・・・。

あの子ならなんとか流れを変えてくれるでしょうか?

ポール・ブリッツさんへ 

ポールさん、最後までお付き合いくださって、ありがとうございます。
ああ、そうですよね。
鬼は人間のほうである、というのは、過去のいろんな作品で言われ続けて来た言葉ですよね。
このブログでも、他の方と何度かそんな話もしました。
でも、あえてもう一度、子供に言わせてみました。
悟ったような大人の言葉とは、また別の響きがあればいいと願いながら。
やっぱり、この物語はホラーではなかったようですね。
まだ、ヒューマンドラマといったほうが、近いのかな……。まあ、ジャンルはさておき。
ポールさんを最後まで楽しませられなかったのは残念ですが、またいろいろチャレンジしてみますね。
ありがとうございました!

山西 サキさんへ 

サキさん、最後までお付き合いくださって、ありがとうございました。
サキさんが小菊の事を気に入ってくださっていたので、このラストは申し訳ないなあと思っていたのですが><
きっとこのコメントを書くのも、いろいろ悩まれたんじゃないかなあと思います。
それでも書いてくださって、とても感謝です。

今まで私が書いてきたのはキャラクター小説だったのですが、今回は初めて、人間というものを客観的に見て見ようかな、と思ったんです。
異能を持った物は、普通の人間と共存できないのか、というのも、ひとつの実験であり、テーマでした。

この小菊は、過去にこの村に訪れて、結局村人と相容れず衝突し、焼かれてしまった、まさしく流鬼だったんだと、私は想定しました。そうなんです、サキさんがおっしゃったように、小菊も秋人も普通の人間じゃなかったんです。

でも、もしも、過去の出来事は遠い昔話として置いておいて、たとえ祠で拾われても、ただの遺棄児として育てられたならば、きっと小菊も能力を押さえて、協調性を持って生きていくんじゃないかと、ちょっと思ってみたり。
まあ……結局は、人間は何もない所からも、異端や弱者を見つけて排除する生き物だったという、悲しい結論になってしまったのですが。

実は、この小菊の異能は、凍える星の双子の能力と一緒です。
あの二人の母親の血筋も、実はこの流鬼と同じところにあったというのが、私の中の設定です。

結局ミツルは自分の能力に溺れてしまいましたが、ナギはしっかり自分を制して、人間の中で暮らしています。
(話が飛んでしまいましたが)、私の願いは、きれいごとたんだけど、異能であっても、人間と共存してほしいなあというものなので、この村の、異端は排除、てきな風習に、何とか気づきを与えたいなと……、そんな想いで書きました。
鍵コメさんには、「人間が鬼なのは当たり前だから」という、なるほど、な指摘をもらったのですが、それでも私は、そう言う部分にメスを入れてみたいな、と、思ったんです。

サキさんはずっと、小菊たちは本当は普通の人間であってほしいと思ってくださってて、私もそうであったら、また違うラストになっていただろうなあと思いながら、これを書いていました。

うん、そうですよね、もし、本当に村人や子供らに虐げられても、ここまでひどい事にはなっていないし、もしかしたら小菊はそれをはねのけて、立派な大人になって……。
と、そこまで考えて、「あ」と思いました。……だとしたら、盛り上がらないΣ( ̄ロ ̄lll)
ああ~、やっぱり、小菊たちには、怒りと共に沸き立つ異能が無ければ、物語として成立しなかったような気がします(;_;)

色々な意見を総合してみると、この物語は、ホラーとしては薄味過ぎたようです。
でも、私が書きたかった、「もういい加減、過去の自分たちの悪事を妙な伝説に封じ込めて正当化するのはやめようよ」という想いは、描けたんじゃないかなと。

NOISEの赤ん坊が、本当はどこから来たんだろうというのを妄想して生まれた物語だったのですが、何だか、自分でも思わぬ方に広がって行って、驚いています。

ホラーというジャンルにはなりきれなかったし、色々課題は残りますが、今までと違った作品が書けたんじゃないかと、そこは満足しています。
どうやったら完璧な物語になるのか、またゆっくり推敲してみようと思っています^^

サキさん、たくさん貴重な意見と時間を、ありがとうございました!

NoTitle 

いや、気にしないでください。「うまいもん食って文句つける」というのは「美味しんぼ」以来の「うまいものの褒め方」の基本です。(笑)

わたしがジェラシー感をばりばりに出しての評価しかできないことから察してください(笑) くそう面白い作品書きやがって(^^;)

でもこれ、どこからどう見ても、絶対にモダンホラーですよ。モダンホラーの基本的条件が、その基本が恐怖よりもヒューマンドラマであるところですから。キングとかマキャモンとか初期のJ・R・R・マーティンとか、そっち系列の作品だと思うがなあ。

ご無沙汰しちゃってすみません! 

連載終了、お疲れ様です(*^_^*)
ちゃんとfollow upしていたのですが、最近はPCの前にじっくり座っている時間が無くて、タブレットで拝読していたらコメントが追いつかなくなっておりました。なので、まとめコメントで済みません(>_<)

まず、脇役から……何を置いてもカラスですよね。物語の中で、ストーリーにも登場人物たちにもつかず離れずで存在感が大きくて。カラスって見かけもあんなふうに威圧感があるし、頭いいし、本当に物語を推し進めるキィになっていましたね。ついつい、ヒッチコックの『鳥』を思い出しておりました。でも、八咫烏ですものね。熊野の神社では神様の遣い。日本的な神さまというのは善とか悪とかの区別がないものだから、このカラスだって、ただそのものとして存在しているだけなんですよね。まさに見る者の心を映す鏡なのかもしれません。心に何かを背負っている人間には、カラスの黒さは恐ろしいものに映るだろうし、そうではない純な目で見る者には、ただ生命のあるべき姿に見えるのだろうし。
でも、カラスって、外見だけで結構損してますよね。それに比べると、シマエナガなんて、外見でむっちゃ得してる(o^^o) 我が愛するハシビロコウはカラス以上に外見で損してるかもしれないけれど、カラスほど頭は良くないから、顔はともかく写真集を出してもらえる位には愛されキャラかも。

根岸が、善悪の基準からすると、悪い側にいたのは少し意外でした。いえ、もちろん、白黒で割り切れる話じゃないのですが、でも飛田の言うほどに確信犯だったのかなぁと思ったりもします。飛田は飛田で、自分に納得のいく解釈をしてしまっているけれど(それはもしかすると自分もどこか後ろめたいからなんですね)、ただ根岸はやっぱり弱かっただけなのかなぁ、と思います。飛田は生きていて何かを思うことができるし、記憶を塗り替えていくこともできるけれど、根岸はもう死人に口なしだから、ちょっと可哀想な気もしました。弁明の余地を与えてやって欲しいわぁ。
飛田は最後に火事場の馬鹿力で倫理に目覚めたような事を言っておりましたが、何だかその言葉の中に、自分へのいいわけを一生懸命してるようにも見えたのは、私のあまのじゃくな解釈でしょうか。もちろん、和貴や秋人のことを思っての行動や言葉には何の嘘もないと思うけれど、一元的なものでもないような。
limeさんの作品の中では、いつも迷える年頃の少年や少女たちが書かれいてて、その存在の純粋さと、その裏返しの残酷さが本当に上手く描かれています。本当に純で、それだけに残酷で、でもその裏表は簡単にひっくり返るし、残酷さも純粋の故だったりして。その心の在り方って、いつも上手く書いておられるなぁと感じます。だから、最後のシーンの中の和貴の言葉や行動は理屈じゃなくて、心からの声の発するところと思えるんですよね。でも、飛田はやっぱり純粋な思いばかりじゃないのかなぁ~なんて、その対比を感じちゃったのですが。あまりにも穿った感想でしょうか……(ごめん、飛田……別に恨みはないんだけれど)。いや、心から彼ら少年たちに同情したのは分かるんだけれど……それはもしかしたら、自分と根岸の友情の中にはなかったものだったからなのかしら。根岸の死の真相を確かめてやりたいと思ってきたのでしたよね。その真実に打ちのめされたとは思うけれど、根岸に裏切られたままになってしまった自分、しかも彼を信じてやれなくなった自分、そういう関係の自分たちと、純粋に相手を思い合う秋人と和貴の関係の比較。
……うううむ。なぜかあまのじゃくな今日の私でした。
子供たちが純であればあるほどに、大人の事情が悲しいんですよね。でも大人は大人で必死なのですよね。村人たちだって、個人個人を取り上げてみたら、そんなに悪人でもないんだろうけれど、それが集団として動いたら、きっとこんな風になってしまう。集団の理論ってのは、いつも仮想敵を必要としますものね。今まさにトランプがやっていることだけれど、子供たちもまたいじめの中ではそんなことをしたりする。みんなが個人として正しいと信じることを、他者への思いやりを持って選択できるくらいに強かったらいいのですが、残念ながら人間はそうでは無いのですね。

秋人や小菊は異能の故に孤立してしまったのかどうか……う~ん、どうなんだろう。もしも小菊がこんな能力が無かったら、ただの妖艶な魅力を持つ女だったら、こうなってなかった話かもしれませんが、limeさんがあくまでも異能の物語を書きたいとこだわるのって、わかるきがします。「もしもそうで無かったら」という前提の撤回はlimeさんの中にはないんですよね。これはlimeさんが覚悟を持って異能者の話を書かれているんだなぁと……それは春樹のシリーズを拝読した時からの印象です。
異能の物語って、魔法使いとか出てくるファンタジーならともかく、(一応)現実の世の中を舞台に描こうとするのって、結構覚悟がいるんじゃないかなと思うのです。その能力が浮いてしまって、物語の中で「なくてもいい設定」にならないかどうか、人はそれぞれどこかしら特別な能力を持っているというような括りではなくて、全くの異能という存在を書くからには、そういう自問自答をしてしまうんじゃないかと。そこにlimeさんは向かい合っているんだなぁと思う。このこだわり、かなり好きです。異能故の苦悩を描く、って部分、大事に読ませて頂きたいなぁと。小菊の「どうせ分かってもらえない」という諦めが切ないし、それでもあがこうとした秋人も切ない。

赤ん坊繋がりの物語のオチは納得しました。なるほど、あそこに繋がっていくのか~。で、結局キヨですよね。キヨもやっぱり村の人たちに復讐したい気持ちだったのかなぁ。まず彼女こそが、村八分的な扱いをされていたのか……だから小菊の境遇に共感して、最初は同情だったのが、だんだんもてあまして……う~ん、キヨの心の動き、主人公にして書いたらかなりうっとうしいかもしれないけれど、もっと知りたくなったのでした。
何はともあれ、救いがあるような無いような、でも、どこかへ行き着こうと懸命にもがく人たちの物語、堪能いたしました。

ポール・ブリッツさんへ 

再び、ありがとうございます。
そうか、モダンホラーというジャンルもあるのですね。
この拙作が、そんなちゃんとしたジャンルに当てはまるかどうかは分からないのですが><

長編を書いていて、ちゃんと読者を楽しませてあげられるかどうかは、ラストを書く時点でだいたいわかるんですよね。
今回は、やっぱりこういう終わり方がいいのかどうか、かなり迷いました。

自分が書きたいテーマを貫くよりも、読者をとにかく楽しませて納得させなければ書く意味はないのかもしれない……と、ちょっと今回反省もあります。
また、時間に余裕が出来たら、何かに挑戦してみたいと思います^^(いつになる事やら……)

大海彩洋さんへ 

わあ~、大海さん、お時間取らせてしまってごめんなさい!
お忙しいし、お疲れなのに(;'∀')大海さんのブログに広告が出てて、更新する時間も無いんだと、気になっていたんです。
それなのに~>< 申し訳ない!
そして、この拙作に、こんな丁寧なコメントをくださるなんて。

思わず、読みふけってしまいました。考察がすごく理路整然としてて、そして深い!
私が作品に込めた想いや、こだわりや、そして自分でも手薄になって居たなあと思う部分を見事に察知されてしまった!
やはり、こういう部分も敵わないなあと思うんです。

カラス! そう、とにかくカラス達はよく働いてくれました。結局最後まで、このカラス達がどういう意思を持っていて、どんな役割分担なのかというものは、明確にしませんでした。でも、まさに大海さんが書いてくださったような効果を狙ったのです。
後ろめたい感情を持つものには、邪悪なものに感じられてしまう。
確かにこの村のカラスは異常にウザくて騒がしいですが(笑)唯一、秋人にとっては特に気になる存在では無かったですもんね。
最後に飛田が、ちょっと悟ったような目でカラスを見ていますが、これも、何らかの答えを出したい飛田の思い込みかもしれないし。本当は、ただクスノキチップの燃焼で、ラリッてただけなのかも(笑)
うん、シマエナガは本当にかわいいし、白鳥なんて、白いだけで純潔なイメージw おお~、ハシビロコウがお好きなんですね。とっても愛嬌があってかわいい^^ でも、人気がでるまでにはやっぱり、長い道のりがあったのかもしれませんね。

根岸と飛田。うん、そうですよね。私思うんですが、(って、私が作者なんだけど)飛田ってそんなに根岸と仲が良かったわけでも、友情を深めて来た友人でもなかったんだろうなと思うんですよ。それなのに、この村に根岸の死の真相を確かめに何度も足を運び、こんなに必死になるのって、大海さんがおっしゃるように、自分の中にも根岸と同じものを感じてしまっていたからで。ある意味、怖れにも似た感情?
いろいろ調べていくうちに根岸の卑劣な行為を知り、自分の中に合った罪の意識みたいなものを全部根岸への糾弾にすり替えて、最後は自分を正義の人間に仕立て上げた部分が、(本人の無意識の中に)あるように思うんです。
大海さんがひねくれているわけではなくて、大海さんはちゃんとキャラの内面を見抜いていてくださった。
でも、作者が力不足で><彼の立ち位置を曖昧にしてしまいました。
最後のシーンで、飛田に自己嫌悪されてしまったら、もう和貴の感情をすくい上げるものが居なくて、最後のシーンはグダグダになってしまいそうだったので、彼の事情は押し込めてもらいました。
とりあえず飛田には、和貴のいい理解者としてそこに居てもらったんです。
ここは、本当に大きな課題です(他にもいっぱい課題はあるんですが)
それぞれの感情を全て出してしまうと、いったい誰の物語だったのかが分からなくなるし、むずかしいなあと、改めて思いました。ストーリーテラーに徹してもらうには、飛田はちょっと軸が弱すぎたみたいです。うーん、改善の余地が多いなあ。

あ、それから、登場人物を異能の持ち主にしてしまった心情を、汲んでくださった事、すごく嬉しいです。
小菊たちが、普通の人間なのに、ただ言いがかりで村八分にされる設定にした方が、リアリティはあったと思うのですが、そうなると、とても底の浅い予定調和か、もしくはありがちな悲劇で終ってたような気がするんです。
あえて私が書かなくても、そういうイジメ問題のお話はたくさんあります。

この物語って、もしここに、まるで流鬼のように祠から拾われた少女が居て、過去に流鬼を焼き払った歴史を持つ村人が、迷信に惑わされずにその小さな命を見守ることができるのか……という設定で始めた、私自身のシミュレーション小説でした。
異能集団だった流浪の民(流鬼)は、村人と共存できませんでした。
そして、最初は異能を隠して来た小菊も、共存は不可能でした。その息子の秋人も。
じゃあ、その子供は……?(NOISE2を、ずっと書きたくて仕方がないのですが、これはカクカクサギになりそうなので、内緒です><)

なぜ自分が、こんなに異能にこだわるのか分かりませんが、(竹宮さんで育ったから??)大海さんにも認証を戴けたことだし(これ心強い)これからも、リアリティを持たせつつ、人間と異能を描いて行きたいと思っています。

あ! そう、キヨです。
この物語で一番自分本位だったのは、彼女でしょうね。
村人も、自分たちを守ろうという意識がそうさせていた部分もあります。
でもキヨは、小菊を拾うところは良心的でしたが、その後は守ることをしなかった。逆に、自分を見下していた(らしい)村人に、流鬼を飼う事で恐れられる存在になる事を望んでいたんじゃないかと。
その後のごたごたは、まさに自業自得。
『守らなかった』というのは、迫害にも等しいような気がするんですよね。

キヨの内面を、どこの場面で、どれほど書き込めばいいのかを悩み、結局中途半端になってしまいました。この部分も、これから推敲が必要ですね。

とにかく、初めて挑戦してみた『キャラクター小説じゃない小説』でした←なんだ?
かなり問題点は残りますが、勉強になりました。
たくさんの気づきを与えてくださって、ほんとうにありがとうございました!!
また、改めてお邪魔しますね!

^^ 

エピローグ~キヨの行動には驚きましたが(こういう展開好き)。同時に「続編」あるんじゃね?と思ったワタクシw 都会編があることを確信しています(脅迫か?w)さて。件の能力についてですが。世界でも多数あるようですね。しかも年齢的には20歳以下が圧倒的に多いのも面白い。因みにスプーン曲げが話題になっていた頃。兄の娘(小学生)がスプーン曲げちゃったんですよ。(何本も!)さすがにウソ言ってもしょうがないので。子供のこころは恐るべきですね。ワタシのスプーン曲げは「テコの利用」というネタがありますがw^^)/

NoTitle 

limeさーん^^ 「流鬼」の完結、お疲れさまでした。
晴れてメリクリ~ですかね(?)

エピローグではニマニマが止まりませんでした。
「NOISE2」、私も浮かんでいました。

一番の鬼は最初っから決まっていたじゃないですか。limeさんて。
二人の少年は、幸福を願いながらもきっと違う方向にいくんだろうなあ、limeさんだから…と思っていましたよ。(あ、私、こう見えてもlimeさんLoveですからぁ^^)

この物語がホラーかというと、ホラー色をもっと強めても良いのではと思います。怖さというのは人の心がつくるものですから、この物語のヒューマンリソース的な部分にきっちりと合致すると思います。なんちて。

キャラクターものだったかどうか。キャラクターものだったと思いますよ。鬼という宙に浮かんだようなキャラ。誰が鬼なのか、だったのか、というものが物語を覆っている。これをめぐるキャラ模様が物語をギュッと固めていると思います。ちなみにキヨは私の中では鬼ではありません。強さと弱さが極端なかわいそうな人、ですかね。なんちて。

異能について。特殊能力は…アリですよね^^
欲しい^^ (←持たぬ者の希望)

初期の頃はカラスの印象がカラスのポーを越えるのに時間がかかりました(苦笑)
limeさんの実体験の色々も物語に反映されているんだろうなあ。
執筆裏話もまた教えてもらえると嬉しいです。

物語、和貴がこれを受け入れて強く生きていくよね、という先が見えるような余韻に浸っています。堪能させていただきました!

NoTitle 

ご馳走様でした。
大変美味しく頂きました。(*^^*)
どうも感想文が苦手なのと、小説の読み方が今一つわからない(どうしてもリアルのモラルとタブーのせめぎ合いが脳の中で起こる)のと、只今精神的に衰弱中なのとで、言葉が纏まりません。
ただ、言えるのは、読み終えたら最初に抱いたオカルトやホラー的なミステリー感はなく、最後は生物学的ヒューマンドラマのような、宇宙人の目線で「人間」という生物を観察した気分です。(^▽^;)

続きはまだかな、まだかなとわくわくしながら時々覗かせて頂いていました。
とても読み応えのある面白いお話でした。ありがとうございます。

waravinoさんへ 

waravinoさん、最後まで読んでくださって、ありがとうございました!
そしてエピローグ、気に入ってくださって嬉しいです。

このシーンを書きたくて書いて来た物語のようなきがします。
(え、じゃあいままでのはぜんぶ、つじつま合わせ?)

そしてさすがです。この続編が書きたくて仕方ないんです。でも、結局1年くらい悩んで、まだできていません。
死ぬまでにかければいいな……。

おお、件の能力の件。waravinoさんが肯定派で良かった。
世界では話題になるんですが、すごく胡散臭い偽能力者の記事ばかり取り上げられるせいで(浮遊する修行僧とか)、まったく相手にされませんよね。

たぶん本物の超能力者は、なるべく自分の能力を隠すと思うんです。だから世界には本物がきっと潜んで……。
おお、姪っ子ちゃん、曲げちゃいましたか!すごい。そうですよね、小学生くらいが一番能力を発揮しそうな気がします。
本物はきっといる。
でも、別に世間に証明しなくても、良い能力ですよね^^

コメント、ありがとうございました!

けいさんへ 

けいさん~、最後に全体のまとめコメント、ありがとうございます。
私がお願いしていた、ジャンルアンケートにも答えてくださって、うれしいです。

エピローグ、ニマニマしてもらえましたか!やった。
本当は、このシーンを書きたくて書いたと言っても過言でないので!(でもNOISEを読んだ事の無い人には、特に意味の無いシーンになったのかなあ)

そして、ジャンルアンケート。
>この物語がホラーかというと、ホラー色をもっと強めても良いのではと思います
おお~、やっぱりそうですよね。中盤まではもしかしたら、ホラーの予感を匂わせていたかもしれないけど、ラストの部分でのホラー感は弱かったですよね。
いや、じつはこの物語、ホラーという言葉には一切触れないで、普通のヒューマンドラマにしたかったんです。でも、皆さんの反応がホラーに対するそれだったので、「お、これホラーでもいけるか?」と、ちょっとばかり夢を抱いてみました。
実際、ホラーは苦手だし、読まないジャンルなので、ホラーが何なのかを分かってないんですよね、作者。
うん、やっぱりホラーというのはやめよう(笑)

>キャラクターものだったかどうか。キャラクターものだったと思いますよ。
こっちは意外でした。そうか、キャラクターもの感も、あったのですね?
今回は、登場人物一人一人に必要以上の愛着を持たずに、俯瞰で見ながら進めてみました。(そうしないと、ラストの秋人の死を描けなかったと思うから←へたれ)
でも、けいさんのコメントで、ちょっとはキャラにも魂を宿らせたかな、と、ほっとしました。

そして、キヨへの印象が意外でした。キヨの事を温かい目で見てくださって、そこも感謝。
キヨの行動は、結果から見たら非情ですが、弱い人間だと思えば、そうも見えますよね。
まさに「自分の手には余る存在」を、拾ってしまったキヨ。ああ、……だんだんキヨが哀れになって来た(笑)

キヨに関しては、最初、全く何の設定もせずに書き始めました。でも次第にその行動が怪しくなって、自分本位で、もしかしたらこいつが鬼か、と、そんな気持ちになって行ったんです。
作者がそんな状態なので、読者様がいろんな見方をしてくださって、当然ですよね。

とっても貴重な意見でした。

この物語、「みんな仲良く幸せに暮らしました」という終わり方にはしたくなかったんです。
でも、おっしゃるように、この悲劇の後、皆少しずつ変わってくれたらいいなという願いを込めました。
だから、悲惨なラストではなかったはず。
けいさんのコメントで、それを改めて実感することが出来ました。

本当に、ありがとうございました。
お忙しいと思いますが、またけいさんの新作も、楽しみにしていますよ~。
どうぞ、よいお年を!(はやい?)

Ichiiさんへ 

Ichiiさん、この長い物語を、最後まで読んでくださっただけでも有難いのに、最後にコメントまで、本当に感謝です。

私も、感想とかすごく苦手なので、わかります!
Ichiiさん、どうか、私の物語の感想は、気になさらないでくださいね。本当に。

今回の流鬼は、単純なハッピーエンドではなかったし、善と悪が曖昧で、特に感想が難しかったと思います。
私自身、感想を言えと言われたら、逃げます(笑)

でも、読んでいる最中に楽しめて、ラスト、妙なモヤモヤ感と、人間の弱さと未熟さを俯瞰で感じてもらえば、それで十分です。
だからIchiiさんの感想はとても有難いものでした。

いつもご無沙汰してばかりなのに、お立ち寄りくださって、本当にありがとうございました!
来年は、もうちょっと楽しいお話を書こうと思います^^

Ichiiさんも、お忙しいと思いますが、お元気で!よいお年を^^

やっと書きに来られました~\(^0^)/ 

やっと書きに来れました(;m;)
なんか、すみませんでした・・・・・・
エドのことでコメントも頂き、本当にありがとうございましたm(;m;)m
そうですよね、きっとライムちゃんとエドも一緒に楽しく遊んでますよね。
ついつい、もっと気をつけてあげれば良かった。とか
色々考えちゃうんですが、もう取り返しがつきませんし
きっと、どんなに尽くしても後悔は尽きないと思うので。
(だから、お悔やみって言うんですよね。きっと・・・)

そう、このお話もまさにそんな感じでした。
ほんの少しずつのすれ違いやボタンの掛け違い
ちょっとした悪意や嘲笑や
ひとつひとつのきっかけは、ささいな間違いかもしれないのに
全部が悪い方に悪い方に纏まって大きくなっていって
最後はこんなに悲惨な結果に・・・・・

ごめんなさい。あまりにやりきれなかったので
流鬼の最後を何度も何度も読み返して
どうしてもコメントを書くことが出来ないでいたので
(一応、何度もトライしに来てたんですよ~(;Д;))
爽やかな読後感を残してくれていたNOIZの頭と最終話を
もういちど読み返してみました。
うん
気が晴れました。
鈴音は、きっと悲惨な人生を歩まないんじゃないかな・・・
きっと幸せになれる。
異能を持ってたって幸せになれる。
そんなことがあっても良いんじゃないかな?
悲しい運命を辿ったお母さんと兄でありお父さんである秋人の分も。
秋人と綾斗って音にすると名前、似ていますよね。
ひょっとして仕組んでました?(^^*)
綾斗と成長した鈴音が組んで(滝くんも入れてやるわ~(笑))
ご機嫌な探偵事務所を作るとか、ラビット・ドット・コムみたいなお話所望~

和貴は、立ち直れるかなあ・・・
赤い組みひもは彼にとって
支えになるのか心の痛みになるのか
あんなにひどい十字架背負っちゃって・・・
(私だったら到底乗り越えるの無理!!)
それはそれで飛田くんになんとかしてもらおう!!
でも飛田も相当ダメージ受けてるからな~・・・
生き残ったあの3人が心配だ~~~(´Д⊂。
(キヨさんは、なんんだかんだいって図太いから心配される人から除く)

過去を振り返って後悔することが出来るのは人間だけ。
動物は後悔しない。
ただ生きてその時を生きて土に帰っていくだけ・・・

それは人間だけに架せられた業なのかもしれませんね・・・

かじぺたさんへ 

かじぺたさん、まだとてもつらい時期だと思うのに、コメント、ありがとうございました( ;∀;)
ほんとうにね、大切に育てた飼い主さん程、いろいろ後悔してしまうものなんだと、書いてありました><
(ペットロスについて調べてたりして)
胴長犬同志、エドさんとライムは、きっと仲良くしてると思います(;_;)

そして、流鬼の感想も、ありがとうございました。
最初に沢山注意書きした通り、この物語は本当に救いが無くて……。愛情を持って読んでくださるかじぺたさんには申し訳ないなあと,描きながらずっと思ってたんです。

でも、ちょっと救いはあったんです^^
小菊が最後の最後で、秋人に愛情を示しました。
ほんの少し微笑んで秋人が死んでいった事。少ししか描写していなかったけど……。
秋人は小菊を守れて、少し救われたんじゃないかな、と。
(結局小菊は悲惨な最後になっちゃったけど・・・。彼女も、他の子供を殺めたという罪が有りますからね。もしかしたらそう言う事なのかも……と><)

この物語、人間の愚かさを中心に描いてみました。
いつも読み終えた後は、心が救われる物語を書いていたんですが、悩みつつも、今回はこういう形にしてみました。
でも、本当に悪い人って、実はいないんですよね。
みんな臆病で、みんな小者で。

かじぺたさんの書いてくださったように、本当に、少しずつのすれ違いなんですよね。
和貴は若いから、きっとこのあと本当の男になってくれると期待しています。
健造も、罪を認識して生きて言ってくれたらいいなと思い、生かしておきました。
飛田もきっと、和貴を時々気遣ってくれるはず(期待していいのかな><)
そうそう、キヨは一番のくせものだから、放っておいても大丈夫w

そして、あの赤ん坊、のちに鈴音のなる子。
NOISEが先に公開済みだったので、思い切ってかけた部分が有ります。
あの赤ん坊はきっと幸せになるだろうと、皆の中にいい予感があるから。

過去の風習とか言い伝えとか、人間は守らなきゃいけないと思って、ひたすら伝えていくけど、もしかしたらその中に、伝えてはならないも、あるいは都合よく湾曲させられたものも混じっているんじゃないかと、時々思うんです。
人間は素晴らしい生き物であると同時に、とても愚かな生き物だという事を、作品の中に込めてみました。

ああ、でもやっぱり、読み終えた後爽快になる物語を書く方が性に合っている気がします。
しばらくは長編の創作は無いと思いますが、爽快な短編を公開していくと思いますので、また良かったら気軽に遊びに来て下さいね。
コメント、ほんとうにありがとうございました。(*´ω`)

NoTitle 

ああぁぁっぁ~~~~><
と、思わず叫びたくなる結末でした。
limeさんは賛否両論と書きましたが、
私は大満足のラストでした。
根岸さんが…くずだった(笑)
でも飛田さんも、同じ感情を抱いていて
和貴のお父さんもまた…。罪深い。
お父さん、ラストのご乱心ぶりはかなり恐ろしかったです。
鬼より怖いよお父さん・・・。
でも、生かされたんですよね。和貴の為に。

小菊とは対照的に燃えて消える事を選んだ秋人はかわいそうですが
(何も悪いことして無いのに><)
万が一秋人が生き残ったとしても
辛すぎますよね。
最終話で、小菊をかばって死ぬキヨ!!
なんて、ちょっぴり想像しましたが
やはり、そこはキヨ・・・(笑)
秋人が死んで、その子供が生き残るというのが
容赦ないですlimeさん。
そしてキヨ・・・
ある意味象徴的で人間らしい様な?
鬼っぽい様な?好きじゃないけど憎めません(笑)
でも、NOISEにつながるんですね。
(NOISEは前に読んでいますが、さきほど一話と最終話を読んできました^^
なんだかウルッときてしまいますね)
いや~、とにかくお疲れ様でした!
楽しい時間をありがとうございました^^
最後になりましたが、今年もよろしくお願い致します^^

ななおんさんへ 

ななおんさん~~ (゚´Д`゚)゚
流鬼に嬉しいコメントを、本当にありがとうございました!!

いやあ、もう、マジでめちゃくちゃうれしいです><
今までみたいに、わりと温かめなすっきりしたラストじゃないし、けっこうこの結末に悲しまれた読者さん多かったし><
やっぱり物語は爽快ハッピーエンドのほうがいのかな、なんてちょっとくじけそうになったんですが、でも、伝えたいテーマはそう言う方向じゃ描けなかったし。
でも、ななおんさんが大満足って書いてくださったんで、ほっとしました。(´;ω;`)

健造、なんか本当に書きながら「こいつこえ~><」とか思ってたんですが、秋人が優しかったもんで、生かすことになりました。和貴は、それはそれで辛いだろうなあ^^;
うんうん、秋人の最期、本当にあれでいいのか、ちょっと悩んだんですが(←ちょっとか!)、やっぱりあれしかないですよね。
小菊の事があるし、普通には生きられないと思うし。

でも最後、小菊が秋人のために泣いたシーン、あれは秋人へのプレゼントでした。
きっと報われたんじゃないかと(ぜひとも報われてほしい!(;_;))

ふふ、キヨは一番のダークホースでした。地味で貧相で優柔不断なおばさん。一番目立たない存在のあの人が、この悲劇を誘導した張本人かもしれない……という設定にしてみたんですが、ななおんさんのおっしゃるように、実は普通の、人間らしい人間なんですよね。人間って、どっかに鬼が眠ってるのかも……。
(こういうマイナスな想いを込めて作ったのも、流鬼が初めてでした)

そうそう。秋人が死ぬのは、あの赤ん坊の存在を引き立てるための演出でもありました(容赦ないな)
NOISEへつながる物語だったため、この流鬼は徹底して悲劇でもいいかと、どっかで思ってたんです。
NOISEと流鬼は、続き物ではないのですが、やっぱりそんな想いがあって。

ななおんさんがNOISEの最初と最後をもういちど読んでくれたとか、もう嬉しくて泣きます( ;∀;)
作者冥利に尽きます!

この流鬼は、未熟な部分も多くて、きっとまだ未完成なのだと思うんですが、今までにない作風に挑戦できたことは、無駄じゃなかったなあと思います。……人気が無くても( ;∀;)

でも、ななおんさんに元気をもらいました。
また、試行錯誤してがんばります!
こちらこそ、今年もよろしくお願いしますo(*`▽´*)o

読了しました! 

こんなエンディングになるとは、想像もしていませんでした!
もう半年も前の記事なのに、今さら驚いています(笑)

この小菊と秋人の子が、異常聴覚少年に発見されて、鈴音ちゃんという名前(でしたっけね?)を付けられることになる、ということでしょうかね。
この作品のエピローグが、他の物語に続くプロローグだという展開もとても面白いですね(^^)


ずっと被害者だと思っていた根岸が、実は加害者だったなんて!の辺りから驚きっぱなしです。
普通に事情を聞けば、誰でも「根岸が悪い!」と言いそうな状況なのに(13歳の少女に罪がある、なんて話には決してならないだろうのに)、そこをそうだと思わせないのが作者の筆の妙ですね!
「根岸かわいそう!」などという心情をうまく誘導されて、すっかり引っかかってしまいました。
全くの部外者だと思っていた飛田が、実は犯人側の人物であったとわかったときには、飛田本人と同じぐらい僕もショックを受けました。

序盤はあんなに仲良く和貴と秋人の友情が描かれていたのに、誰が敵対しても和貴だけは秋人の味方だったのに、そして秋人は最初から最後まで一貫して友情を信じていたのに、にもかかわらず、こんな結末になってしまって、切ない気持ちにさせられます。
それもこれも、村人という人間たちの中に潜む鬼の所業ではありましたが、この村人たちの心理状況もまた、よく納得できました。非リアルの中のリアリティと言うべきか、特殊能力を持つこと自体は非リアルだけど(パイロキネシスは、あるいはリアルという解釈になるのかもですが)、特殊能力が仮にあるとしたら、確かにこんな心理状況になるのだろうと、その人間心理にはとてもリアリティを感じました。秋人が特殊能力を隠そうとする心理も、村人たちが特殊能力を恐れる心理も、とても納得できる心理であり、この村においては、むしろ常識人の飛田のほうが違和感のある人物だったのかもしれないですね。

今回も面白い物語をありがとうございました!
ハッピーエンドならハッピーエンドで「いい話だった!」となりますが、アンハッピーエンドでも、それはそれで「これが現実ではなく物語でよかった!」という気分になりますね!(^^)

廣木涼 さんへ 

廣木涼さん、流鬼をこんなに早く、最後まで読んでくださるなんて、本当に感激です!
そして、丁寧なコメントに、ウルウルです(;_;)。

この物語、一気に書き上げて、推敲も不十分なまま更新したので、重複したり、少し細部が食い違っていたりしたと思います。自分も読み直して愕然! 申し訳なかったです (>_<)
でも、この物語を通して伝えたかった部分を余すことなくすくい取ってくださって、本当に嬉しかったです!

この物語を書こうと思ったきっかけは、やはりあの「NOISE」でした。
あの赤ん坊、どこから来たのかな……という単純なもので。

けれど書きあがったものは、まったく独立したホラーでした(笑)ホラーのつもりで書いたわけではありませんが、この不条理さと、異能を扱った非現実さは、とてもヒューマンドラマとは言えない気がして……。
ほらーだったら、この読後の後味の悪さも、許してもらえるような気がしたんです。

そうなんですよね、村の人々の気持ち、(悪いと分っていながらも)少し理解できる自分がいます。
移民の集団の不気味さ、そして異能は、恐怖に通じ、そして「殲滅しなければ」という結論になったんでしょう。現代ならありえないこの虐殺を、手助けしたのがこの、昔話の「鬼」だったのでしょう。

人間って、自分の行為に理由付けして、正統化しようとするところがありますよね。
イジメに関しても、「苛められるほうにも理由がある」と言ってみたり。

根岸も結局、自分の行為を「鬼」を使って「自分が引き寄せられた」と思いこんだり。
人間のエゴ、弱さ、ご都合主義、集団心理。そんな醜いものの中に、まだ穢れていない少年たちを投入してみました。(ヒドイ><)

作者の狙いを途中で知られたくなくて、いろいろ視点にも苦労したのですが、廣木さんにその辺もすんなり受け入れてもらえて、さらにリアリティも感じてもらえた事、とても勇気づけられました。
思い返せば、有り得ない事ばかりなのですが><(都合よく小菊たちが鬼のような異能を持っていた事等)

実は私の中で、小菊は100年前に殺された移民の血を引いた子だったという考えもありました。
でも、もしそうだとしても、こんな虐待を受けるいわれはないし、標的にされなければ、小菊は普通の人生を歩んできたはずです。
異なる人種は共存できるかどうか……という隠れテーマもあったのですが、今回は悲劇に終わってしまいました。

もしいつか機会があれば、生き残った鈴音が、強大な異能を持ちつつ、人々と共に生きていく続編を書けたらいいな……なんて思っています。(夢のまた夢ですが><)←テーマが大きすぎ

この物語のラストは、あまり評判が良くなく、「悲しすぎ」「もっと面白いラストになれたはず」という意見を多くいただきました。
今、少しずつ別のところで改稿中です。でも、このラストは……変えないでおこうと思います。
テーマを貫くために。

廣木さんには、丁寧に読んで頂き、そして温かい感想をいただいて、本当に有難く思っています。
このあとも、改稿を頑張るエネルギーになりました。本当に感謝です!!

 

まだ改稿を続けているんですね!
完結した物語も疎かにせず、ブラッシュアップを続ける姿勢は僕も見習いたいです(^^)

エンディングには、なるほど賛否あるのかもしれないですね。
これは一読者としての僕の個人的意見ですが、僕は、このエンディングは正しいエンディングだと思います。アンハッピーエンドだからこそ、リアリティがあるわけで、これを取って付けたような簡単なハッピーエンドにしてしまうと、ここまで書いてきたテーマを軽視することに他なりません。
たとえば、いじめが悪い、と言いたいのであれば、物語としては、いじめがあった結果アンハッピーにならなければなりません。いじめがあったにもかかわらずハッピーな結果になれば、それは作者がいじめを肯定していることにもなります。
いい行いがいい結果を招き、悪い行いは悪い結果を招く、ということが一貫しているほうが、読者としても納得しやすいです。
もちろん、現実的リアリティとしては、いい行いをしているのに理不尽な状況になるというリアリティは確かにありますが、読者はそういうことを求めていないと僕は思っています。物語上のリアリティとしては、行いと結果の一貫性が、読者の心理を納得させるものだと僕は思っているところです。
ですので、どうぞ自信を持って、この結末をブラッシュアップしていただきたいです(^o^)

廣木涼 さんへ 

わ~~、廣木さん。
再びの、温かい励ましコメント、感激です!

廣木さんの意見を聞かせてもらえて、とても勇気づけられました。
物語の読後感って、ある意味中盤より大事だという意見もありますし、やっぱりすごく悩んだんです。
「こういう方向の方が面白いよ」と、別の案を書いてくれた方もいたり(笑)

でも、廣木さんから頂いた意見は、私の目指すところのものと一緒で、本当にホッとしました。
このまま行っても大丈夫かもしれない、と。

あとは、細かいティテールをもう一度丁寧に磨きなおして、完成度をあげて行こうと思います。
(これが一番難しいし、終わりはないんですが(;_;))
しばらく長編新作は書かず、頑張ろうと思います。

この物語、そしてコメントに、お時間を割いてくださって、本当にありがとうございました!!



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