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【  2017年12月  】 

流鬼 最終話 夜明け前、そしてエピローグ

流 鬼

2017.12.21 (Thu)

 「おおー。和貴もあんたも、無事か?」飛田がうっすらと目を開けると、自分を覗き込んでいた宮野老人と、その横の数人の男たちが安堵の声を漏らした。手に猟銃を持ったその男たちに揺さぶり起こされるまで、飛田は意識を失っていたのだ。焦げ臭い匂いにむせ返りながら、鈍く痛む頭を起こして周囲を見回した飛田は、愕然とした。周囲一帯の木々は葉を焼き尽くされ丸坊主になり、そこにあったはずの祠は石の台座があるのみだ。自分と...全文を読む

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流鬼 第29話 遅すぎた想い

流 鬼

2017.12.14 (Thu)

 母親ほどの歳であるにもかかわらず、飛田は思わずキヨに声を荒げていた。怒号に似た問いかけになったのは、その、貧相な女の口から出て来るであろう回答に、言い知れぬ恐れを抱いていたからに他ならない。有ってはならないその推測が杞憂であることを、飛田はどこかでずっと願いながら、この数日を過ごしてきたのだ。けれどその願いはあっけなくキヨに砕かれることとなった。「14年前、あの男は12歳の小菊に興味を持ち、写真を...全文を読む

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