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【  2017年11月  】 

流鬼 第28話 業火

流 鬼

2017.11.30 (Thu)

 「和貴!」木立を曲がったところでようやく追い着いた飛田が和貴に触れると、その肩はガチガチに固まり、震えていた。「和貴、どうした。健造さんの声がしたように思ったけど」「父さんが……」「どうした」「俺に銃を向けた」「……まさか」「俺の事が分からなくなったみたいな顔して、俺の顔に銃口を向けたんだ。カラスに襲われて頭も顔も血だらけで、……もう普通じゃなかった。小菊に何かされたのかもしれない。もう頭を掻き壊されて...全文を読む

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流鬼 第27話 畏怖の正体

流 鬼

2017.11.19 (Sun)

 方向は分からなかったが、銃声は短い間隔で2発、3発と続いた。「違う。父さんの2連銃じゃない。宮野のじいちゃんたちだ。……今頃慌て出しても遅いのに」苦々しげに和貴は言う。確かに飛田も、これほどまでに増え、気の荒くなったカラスに銃で対処するのは焼け石に水だと感じた。頭上では尚も高く低く、騒がしい黒い煙と化して乱舞している。「祭りの日に守り神のカラスが暴れ出して氏子を襲うなんて、シャレになんないな」「シャ...全文を読む

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流鬼 第26話 倉皇

流 鬼

2017.11.08 (Wed)

 あまりにも気味の悪い光景に、和貴は自転車を止め、空を見上げた。この村のカラスが騒がしいのはいつもの事だが、空を黒くするほど一斉に飛び交う姿を見たのは初めてだ。昨夜健造から15年前の話を聞いた和貴は、いつにも増してこの黒い鳥に嫌悪感を覚えた。朝方は遠くに響いていた銃声が、そう言えば陽が高くなってからは聞こえなくなった。カラス撃ちに出て行った健造は、この状況に森の中で苦戦しているのではないだろうかと、...全文を読む

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