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【  2017年09月  】 

流鬼 第24話 問い(2)

流 鬼

2017.09.27 (Wed)

 飛田は細い農道の端に立つ二人の少年に気づき、窓を開けたままゆっくり車を近づけた。口論しているような険悪な雰囲気に見えたが、この機会を逃すつもりはなかった。小菊に容易く近づくことができないと分かった今は、自分の求める答えをくれるのは、やはり子供たちかもしれないと思い至り、彼らに会うために先刻宿を出たのだ。けれど車を路肩に寄せた直後、鋭く発せられた秋人の声に和貴は雷に打たれた様に怯み、すぐに自転車でそ...全文を読む

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流鬼 第24話 問い(1)

流 鬼

2017.09.15 (Fri)

 夜が明けて、9月末日の早朝。和貴は納屋の前で自転車チェーンの修理に取り掛かった。休日なので、時間は充分あった。それこそ考えたくないことまで想像し、思い巡らせてしまうほど。垂れさがったチェーンを引き抜き、不自然に溶けた部分をチェーンカッターで切り落とした。工具箱から予備の古いチェーンを取り出し、長さを調節しながらつなぎ直す。小学校の頃に、健造が教えてくれた工程だ。無事繋がったチェーンをホイールにはめ...全文を読む

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流鬼 第23話 悪夢

流 鬼

2017.09.04 (Mon)

 夕闇を引き裂く悲痛な声とともに、無数の羽音がクスノキの森に響き渡った。目の前で血に染まるのは見ず知らずの男だ。けれど体の奥底から噴き出す恐怖にわななき、健造は喉が裂けるほど大きく叫んで身を起こした。豆球の明かりだけの薄暗い部屋の布団の上で、汗だくになりながら肩で息をする。夢を見たのだと気づいた後も、体の震えは止まらなかった。もう数え切れないほど何度もあの日の夢を見てきたが、今夜見た理由は和貴が連れ...全文を読む

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