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【  2012年01月  】 

KEEP OUT5 第23話 受容体

KEEP OUT 5  死の馬

2012.01.31 (Tue)

 「美沙……どうして? まだ病院じゃなかったの?」 目を見開いたままそう言った春樹の表情は蒼白だった。「ええ。2日ほど退院を早めてもらったのよ。経過が良かったから」 あれほど求めていた少年を目の前にしているというのに、春樹の中に、美沙の回復を喜ぶ余裕がないことを悟ると、美沙はどうしようもなく心が冷えて固まっていくのを止められなかった。「そう……。良かったね。退院おめでとう。……ごめんね、毎日顔出せなくて。...全文を読む

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KEEP OUT5 第22話 求めた光

KEEP OUT 5  死の馬

2012.01.28 (Sat)

 《ごめん ごめん ごめん 》 たったそれ1行だけの、叫び声のような隆也からのメールを、春樹はただじっと見つめた。 事務所ビルの横にあるファーストフード店は、いつになく閑散としていて、ぬるくなったコーヒーをカウンターに乗せたまま、春樹はもう1時間もボンヤリとそこに座っていた。 どこに行く当てもなく、結局行き着くのはここなのだった。美沙と春樹の探偵事務所、鴻上支社のあるビルの横。隆也がいつも春樹と落ち...全文を読む

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KEEP OUT5 第21話 眩暈

KEEP OUT 5  死の馬

2012.01.25 (Wed)

  たぶん依頼人であるだろう初対面のその女を、歓迎する気持ちは微塵も沸いてこなかった。さらに自分の中に敵意に似たものが生じていることに気づき、美沙は戸惑った。 ただの勘。けれど確信に近い勘だ。この女は自分や春樹にとって良くない種を持っている。いや、もしかしたらその種はもうどこかに植わり、芽を出しているのかも知れない。 美沙の体の芯が鈍く痛んだ。「初めて会うのに、私の名前が分かっちゃうのね。さっすが、...全文を読む

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KEEP OUT5 第20話 その女

KEEP OUT 5  死の馬

2012.01.22 (Sun)

  入院してから、実に10日ぶりだ。美沙は緊張と不安と、僅かな期待を込めて、事務所のドアを押した。 けれどもやはり鍵が掛かっており、春樹は来ていなかった。休業中なのだから当然と言えば当然なのだったが。 急性膵炎とはいえ軽度だった事もあり、美沙の場合、入院の予定は普通の患者よりかなり短い2週間だった。 2週間できっちり復帰したくて、絶食、点滴、血液検査、エコー等、大人しく耐えてきた美沙だが、どうにも春...全文を読む

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KEEP OUT5 第19話 エゴ

KEEP OUT 5  死の馬

2012.01.19 (Thu)

 「春樹!」 ゆっくりとこちらに歩いてくる春樹に声を掛けると、その時初めて気が付いたらしいく、ボンヤリした眼差しを上げて彼は隆也を見た。「ああ……隆也」 生気のない、ため息のようなその声に、隆也は訳もなく怒りが込み上げてくるのを感じた。「ああ、じゃねえよ。どこで何してた。三日も。メールも電話もシカトして」「……ごめん」「ごめんって事は、やっぱりワザと無視してたんだな。そうなんだな、春樹」 春樹は少し怯え...全文を読む

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(雑記)ふたたび漫画の話

☆雑記・四方山話

2012.01.18 (Wed)

 皆さん、子供の頃は、マンガを沢山読まれる子でした? それとも本派?私、本ももちろん大好きで、毎日図書館に入り浸っていたんですが、マンガのほうも大好きでした。私の上に、14も年の離れた兄がいたので、小学生の頃は、もっぱら読むのは少年ジャンプと少年チャンピオンでした。「マカロニほうれん荘」とか、「こまわり君」とか「ブラックジャック」とかetc.突き抜けるようなギャグや、骨太な描写、意味不明な会話ww。独特...全文を読む

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KEEP OUT5 第18話 残酷と静寂の朝

KEEP OUT 5  死の馬

2012.01.16 (Mon)

  レース越しの小さな窓から、柔らかな白い光が流れ込んでくる。こんなに静かな気持ちで朝を迎えられるのは何年ぶりだろう。 すっかり身支度を整えた咲子は、まだベッドに横たわり、静かに寝息を立てている少年を、愛おしい気持ちで見つめた。 性交の合間に口移しで飲ませた強い睡眠薬のせいで、その少年はシャワーを浴びることも叶わぬまま、まだ咲子の匂いを体に纏わらせ、深い眠りに落ちている。 今は危険だとして製造を禁じ...全文を読む

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KEEP OUT5 第17話 この体に刻む

KEEP OUT 5  死の馬

2012.01.13 (Fri)

  この子も自分と同じ、幸の薄い子なのかもしれない。咲子は少年を抱きながら、そう思った。 その並はずれた色素の薄さ故だろうか。 ベッドに横たわる その裸の胸は白磁のように滑らかで、しなやかに細く美しく、自分が今、犯そうとしている罪の深さに鳥肌が立ってくる。 嫉妬に狂い、クスリを乱用し、半ば意識を混濁させながら愛おしい人を崖下に突き落とした。そんな自分が今さら、この少年を抱くことに、これほどまで罪の意...全文を読む

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(雑記)今年も、こんな感じで

未分類

2012.01.11 (Wed)

 雑記に今年の目標でも書こうかなあ・・・と、一瞬思いましたが、すぐにあきらめました。まあ、いいかげんな私に、目標が守れるはずもなく^^今年も、なんとなく、ワクワクを模索して行こうと思っています。「なんとなく、摸索」が、ポイント! でも、それじゃあ何の雑記にもならないので、思いつくままにやりたいことを書きだしてみましょう~♪○小説これは、アイデアが枯渇するまで書き続けたいと思っています。小説を、ある日、...全文を読む

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KEEP OUT5 第16話 涙

KEEP OUT 5  死の馬

2012.01.10 (Tue)

  逃げるように病院を飛び出したあと春樹は、日の暮れかかった駅近くの公園のベンチで、ボンヤリと行き交う人々を眺めた。 自分の人生に何のかかわりも持たない人々の波は、不思議と頭の中を空っぽにしてくれる。 そうやって気持ちを落ち着かせた後、携帯電話を取り出し、登録した番号を押した。「調査、終了しました。……今から会えますか?」 春樹が電話でそう伝えると、咲子は『へえ。もう終わっちゃったんだ。早かったね』、...全文を読む

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KEEP OUT5 第15話 降下

KEEP OUT 5  死の馬

2012.01.07 (Sat)

  春樹が自宅マンションに辿り着いたのは、午後3時を回った頃だった。 荷物をポンとベッドの上に投げ出すと、鉛のように重い体を休めることもせず、すぐさまローテーブルの上に置いてあるノートPCを立ち上げた。 朝キヨスクで買った朝刊を隅々まで読み漁ったが、春樹が知りたかった情報はどこにも載っていなかった。 当然だ。電話を入れて半日で記事に上がる訳もない。自分の馬鹿さ加減に笑えた。 その後絶えず携帯でニュー...全文を読む

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KEEP OUT5 第14話 それぞれの苦悩

KEEP OUT 5  死の馬

2012.01.04 (Wed)

  渓谷を抜けた先に、ぽつんと佇む売店を見つけ、春樹は走り寄った。 その軒下には、今どき珍しいコイン式の赤い公衆電話が据え付けてあった。春樹は周りに誰も居ないのを確かめた後、10円玉を入れて、ある場所に一件電話を掛けた。 声が震えていなかったろうか。不審な電話と思われなかったろうか。話し終えて受話器を置いた頃には、手の平は冷たい汗でぐっしょり濡れていた。 時刻はまだ昼過ぎ。この町で自分がやれることは...全文を読む

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新年のご挨拶は今年もイラストで

☆イラスト・マンガ・水彩画

2012.01.01 (Sun)

 2012年が明けました。皆さま、いかがお過ごしでしょうか。今年も、せいいっぱい頑張って(ときには心を休めながら) 行きましょう(*^-^*)今年は「辰」の年ですね。今年も懲りずに、拙いイラストを描いてみました。去年は「ラビットの年だ~」とうさぎちゃんの簡単なイラストでご挨拶したのに、今年はドラゴンですか。難しい!龍といえば・・・。今現在住んでいる家に引っ越した晩、小高い丘で月を見上げる、銀色をした三つ...全文を読む

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