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【  2011年12月  】 

KEEP OUT5 第13話 カケラ

KEEP OUT 5  死の馬

2011.12.31 (Sat)

  彼女は町田が通っている大学病院の看護師であり、今日もじっとしていられず、休み時間を利用して訪ねてきたのだという。胸の名札に〈西山〉、とあった。「もしかして、ひょっこり帰って来てるんじゃないかと思って。でも……やっぱり居ないね」「いつもそうやって、気にかけてるんですか?」「心配だしね。……ほんと、どこ行ったんやろ」 一瞬目を潤ませた西山を、哀れむというのとは少し違う、胃が軋むような痛みを感じながら、春...全文を読む

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(雑記)今年もありがとうございました

☆雑記・四方山話

2011.12.29 (Thu)

 今年一年、当ブログへお越しくださいました皆さま、本当にありがとうございました。あ、31日(大晦日)にも、最後の更新をしますが^^;秋ごろから多忙になり、なかなか皆さまのところへの訪問もままならなかったのですが、沢山のご訪問&コメ、本当に感謝しています。今年一年。日本も大きな悲しみに包まれ、そして、いろいろ考えさせられる年でした。皆さまも、心に大きなダメージを抱えながら、日々を送って来られたことでしょ...全文を読む

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KEEP OUT5 第12話 真実の眠る地

KEEP OUT 5  死の馬

2011.12.28 (Wed)

  見舞いに来てくれた友人2人を見送ったあと、再び静かになった病室で美沙は携帯電話を開いた。やはり春樹からのメールの返信はない。 昨日も顔を出さなかった春樹に、今朝ついにメールを送ってしまったのだ。 普段、わざと素っ気なく装っている癖に、そんな自分が情けなく、そして同時に恐ろしくて堪らなかった。  数日姿が見えないだけで、自分の問いかけに返信してくれないだけで、こんなにも苦しくなる自分が居るのだ。 ...全文を読む

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『イエロー・オーカー』(後編)

クリスマス企画(RIKU・番外編)   イエロー・オーカー

2011.12.25 (Sun)

 次の日。世の中が浮かれる聖なる日も、鉛色の空は相変わらず寒々しく、俺の全身の気怠さに拍車をかけた。俺はそれでも“何か”に衝き動かされるように、商店街の外れの一角に向かった。そして昨日と同じように露店を出して座った。昨日とは別の目的で。クリスマスソングも今日で終わりだと思えば腹も立たなかった。あのF4のイチョウ並木の風景画をエサに、獲物を待つ間の、いいBGMになる。予感は当たった。寒さにつま先の感覚が無...全文を読む

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『イエロー・オーカー』(前編)

クリスマス企画(RIKU・番外編)   イエロー・オーカー

2011.12.23 (Fri)

 背筋がゾクリとする。まだ午後3時だというのに、やけに冷え込んできた。空は相変わらずの鉛色だ。商店街の方から流れてくるエンドレスのクリスマスソングにうんざりしながら、俺は露店の店じまいを始めた。やはりこんな浮かれたイブの日に、こんな無愛想な男に似顔絵を描いて貰おうなどという物好きは居ないらしい。今日の収入はゼロだが、まあいいだろう。原因不明の体調不良のせいで、2年前から職を転々としてきたが、なんとか...全文を読む

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(雑記)明日からクリスマス企画^^

☆雑記・四方山話

2011.12.22 (Thu)

 日々、寒くなってきましたね。今年はホワイトクリスマスになるかな?さて、当ブログ。23日(金)と、25日(日)は、クリスマス企画の短編を更新します。昨年は、シリアスにしようと思ったのに、なぜか「コメディですか!」と言われてしまった、『白昼夢・番外編』でしたが (^^ゞ今年は、少し前に完結しました『RIKU』の番外編です。最初は、甘いコメディを書こう! と思ってたんですが、どうもしっくり来ず。ああ、自分は...全文を読む

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KEEP OUT5 第11話 触

KEEP OUT 5  死の馬

2011.12.20 (Tue)

  翌日、いつも通りに出社した春樹は、町田の実家があった別府市桜ヶ丘の不動産会社を検索し、片っ端から電話を入れた。 ダメ元で、“数年前までその番地に空き家があったが、今はどうなっているか分かりませんか?” と訊いたところ、思わぬ成果があった。 その物件を扱っていたと言う不動産会社に当たったのだ。 町田の実家の売買は、7~8か月前に契約が成立していた。 電話の相手がその時の担当者だったのは幸運だったが、...全文を読む

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KEEP OUT5 第10話 疑念

KEEP OUT 5  死の馬

2011.12.17 (Sat)

 『町田さんなら、実家のあった大分に帰ったはずよ』 夜になってやっとリツコに教えてもらった元ホステス、聡美に電話が繋がったのだが、開口一番彼女はそう言った。 どうやらリツコがあらかじめ連絡を入れてくれていたようで、聡美はとても好意的に春樹に協力してくれた。『私も偶然出身が大分だったから、その事もあって話が弾んでね。咲子と二人で町田さんの田舎の別府の話で盛り上がったの』「じゃあ町田さんは田舎に帰るから...全文を読む

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KEEP OUT5 第9話 姫

KEEP OUT 5  死の馬

2011.12.14 (Wed)

  春樹が返事に困っている様子を満足そうに眺めたあと、咲子はぐるりと部屋を見渡し、キャビネットの脇に置いてあった額に目を止めた。 ここが立花探偵事務所の系列事務所だという証明書だ。そこにはこの事務所の所長、戸倉美沙の名やフランチャイズ登録番号等が書いてある。「ここの所長さんは女性なのねえ。お休みなの?」「はい。少し休養中なんです」 話題が変わったことにホッとしながら春樹は答えた。「私のカンでは若い娘...全文を読む

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KEEP OUT5 第8話 暗中

KEEP OUT 5  死の馬

2011.12.11 (Sun)

 「きのうは春樹くん、お見舞いに来なかったんですか?」 美沙の腕の留置針の具合を確認しながら、担当看護師北村がちょっとイタズラっぽく美沙に言った。「どうして?」「戸倉さん、浮かない顔してるから」「晴れ晴れした顔の入院患者を捜す方が難しいんじゃない?」 美沙はワザとおどけたように言い返してみたが、実のところ図星だった。 きのう立花聡局長と一緒に入ってきたかと思ったら、なぜかいつの間にか消えてしまった。...全文を読む

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(雑記)クリスマス。優しいファンタジー

☆雑記・四方山話

2011.12.10 (Sat)

 ふと窓の外を見ると、白い光の中、ちらちらと降って来るものあり。雪? と思ったら、・・・なんだ、やっぱり雨。温かい大阪で、雪はまだ早かったです。この時期街に出ると、クリスマス一色ですね。クリスマスは心躍りますね。きっと、多くの人がそうじゃないでしょうか。クリスマスと言えば、サンタクロース。子供の頃、唯一親から与えられた、ファンタジックな夢物語。そういえば、小学1年生のクリスマスの朝・・・。私は心躍ら...全文を読む

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KEEP OUT5 第7話 悲しい女

KEEP OUT 5  死の馬

2011.12.08 (Thu)

 「本当に町田さんの情報を、奈津実さんは知ってるんですね? だったら僕は、キスだって何だってします」 春樹は横に座る奈津実に向き直り、真剣な目で言った。 自分がいったい何を言ったのか、その意味を春樹自身充分わかっているつもりだった。 自分は肌に触れることで相手の心と記憶を赤裸々に読んでしまう異端。触れること自体が相手のプライバシーを侵害し、絶対に許されない行為だ。それでもその瞬間、奈津美の自分に対す...全文を読む

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KEEP OUT5 第6話 華蓮

KEEP OUT 5  死の馬

2011.12.05 (Mon)

  クラブ『華蓮(かれん)』は、雑居ビルの地下一階にあった。 5時くらいから店の前に貼り付いていた春樹は、いかにもホステスらしい女性が階段を降りようとするのを呼び止め、出来るだけ丁寧な言葉で、訊きたいことがあるのだと正面から切り出した。 咲子よりも少し若いと思われるその女は、器用にセットした巻き髪を触りながら、「いいよ。なんでも訊いて頂戴、少年」と屈託なく笑った。「あの、いくつかの質問の前に……今日は...全文を読む

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KEEP OUT5 第5話 町田

KEEP OUT 5  死の馬

2011.12.02 (Fri)

  病院を出てから一時間後、春樹は町田健一郎が勤めていた水島証券の本社ビルの前に立っていた。 個人投資家相手のリテール営業が中心の中小証券ということもあり、自社ビルもわりと小ぢんまりとした印象だ。 先だって電話で、町田が半年前に辞めたことは聞きだしてあったが、さすがにそれ以上は踏み込めなかった。正攻法としては正面から出向き、彼の顧客を装って情報を聞き出すのが一番だと思ったが、どう転んでも高校生にしか...全文を読む

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