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【  2011年06月  】 

RIKU・5 第13話 イサクの犠牲

RIKU・5 天使の来ない夜

2011.06.28 (Tue)

 秋山が指定した喫茶店は偶然にも、佐伯の画廊、『無門館』から二駅しか離れていない、静かな通りにあった。レトロな雰囲気を纏いつつも、白く塗られたアーチ型の出窓がホッとする柔らかさを演出している。一歩中へ足を踏み入れたリクを、エントランスの飾棚に並ぶ陶器の動物たちと、香ばしいコーヒーの香りが優しく迎えてくれた。硝子越しに見渡すと、しっくい風の壁には、様々なタッチの油絵が飾られており、ギャラリー喫茶になっ...全文を読む

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(雑記)厄介な病

未分類

2011.06.26 (Sun)

 「これはねえ、ストレスが大きな原因なんです。体重減ったでしょ。痩せると悪化しますよ。ストレスをためないようにして、ちゃんと食べて、体重増やしてくださいね」あ・・・、いやいや、先生、お母さんじゃないんですから、もっと他になんか、ありませんか( ̄ロ ̄lll)このところの体調不良で、耳と喉に異常をきたしたらしく、医者嫌いの私が、頑張って耳鼻科に行ってきました。耳の方は、自分では病名が分かってたんですが、ネッ...全文を読む

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RIKU・5 第12話 頼み

RIKU・5 天使の来ない夜

2011.06.25 (Sat)

 「どうした? リク」長谷川が声をかけると、リクは二台並んだ自動販売機の横の壁にもたれたまま振り向き、真っ直ぐ長谷川を見た。蛍光灯の灯りのせいか、いつにも増してリクの顔色は青白く、長谷川を不安にさせる。「あんたさ、なんか病気とかじゃないよね。本当にちゃんと食事してる?」また同じ事を訊く長谷川が可笑しかったのか、リクは笑った。「大丈夫だよ」「それならいいけど。……で。何かあった? 珍しいよね、あんたが自...全文を読む

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RIKU・5 第11話 止まらぬ流れ

RIKU・5 天使の来ない夜

2011.06.22 (Wed)

 緑に囲まれた国道はすれ違う車もなく、都内であることを一瞬忘れそうになる。車がカーブを曲がり、バックミラーからリクの家が見えなくなると、秋山は深く息を吐き、再び上着のポケットで震え始めた携帯電話を取り出した。「俺だ」『ああ、秋山社長! どうして連絡くださらないんですか。いったい今どこに? ジュールド・クラウンの社長がすぐに連絡をくれって、何度も……。きっとハサウェイの件です。とりあえずこれから僕と村山...全文を読む

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(雑記)友人のお父さんは作家さんだった

☆雑記・四方山話

2011.06.21 (Tue)

 ブログという媒体の中でですが、こうやって小説を書いていると、小説家という職業を持つ人に興味が湧いてきます。どんなふうに、日々机に向かってるんだろう。やっぱり、ワクワクするのだろうか。登場人物に感情移入したりするのだろうか。一度訊いてみたいな。・・・などと。そんなことを考えてて、二日前ふと思い出したんです。そういえば、小学生の頃、とても仲の良かった女の子のお父さんは小説家だったと。ジャンルでいえば、...全文を読む

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(参考画像)様々な『アモール(エロス)とプシュケ』

☆雑記・四方山話

2011.06.19 (Sun)

 こちらは 『RIKU・5 第10話 惰性』 の為の、参考画像ページです o(^-^)oエロスはギリシャ語であり、恋と性愛を司る神のことなんですね。ラテン語ではアモール。それを幼児化したものが、キューピッド。様々な芸術家たちに描かれてきた「アモールとプシュケ」を、いくつかご紹介します。アモールはもちろんエロス。プシュケは人間の王の娘(心・魂の意)。・ブグロー『アモールとプシュケ 子供たち』・ブグロー『キューピッ...全文を読む

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RIKU・5 第10話 惰性

RIKU・5 天使の来ない夜

2011.06.19 (Sun)

 秋山はブグローの絵を指さして言った。「エロスというのは、この可愛い男の子のことだよ。ラテン語でアモール。イタズラ好きのキューピッドであり、恋心と性愛を司る神。愛の女神、アフロディーテの息子でね、とても美しい少年なんだ。でもドジを踏んで、自分の恋の矢で自分を傷つけてしまったため、人間の女なんかに心を奪われる羽目になった。勿体ない話だよ」憮然としていう秋山の言葉に、リクは笑った。「秋山さんの感想は、ち...全文を読む

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RIKU・5 第9話 均衡

RIKU・5 天使の来ない夜

2011.06.16 (Thu)

 「玉城は電話一本よこさないよね」編集室のデスクで長谷川はポツリと言った。「え? 玉城先輩が、何ですって?」PC入力作業をしていた多恵がひょいと顔をのぞけた。他の社員は早めの昼食に出払っていて、現在編集室には二人のほか誰も居ない。誰の策略か、いつの間にか新人の多恵の席は、長谷川の斜め前に配置されていた。けれど長谷川を煙たく思っていない多恵には、何の支障もなかった。「電話くらいしてくればいいのにって、...全文を読む

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(雑記)バナーが楽しい

☆雑記・四方山話

2011.06.15 (Wed)

 今日は梅雨の晴れ間。大阪はいいお天気です。風邪による頭痛と耳鳴りも、少し楽になり、休日の今日はまたPCに貼りついています^^;休日は外に出るのが面倒くさくって。でも、給料日なので、後で銀行行かなきゃ・・・。さて、この2,3日、作品のバナーなるものを作って遊んでいます。これは、アルファポリスさんというサイトの登録に伴うもので。アルファポリスさんって名前は知っていましたが、どういう媒体なのかよく分からな...全文を読む

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RIKU・5 第8話 キズ

RIKU・5 天使の来ない夜

2011.06.13 (Mon)

 秋山がリクの家を訪れたのは、翌日の午後3時を回った頃だった。自家用車で乗り付けた秋山は、昨日と同じように仕立ての良いスーツに身を包んでいた。リクの家と、それをとりまく自然の美しさを一通り褒めると、ぱたりと喋るのをやめ、突っ立ったまま、ただ嬉しそうにリクの顔をじっと見つめた。「お茶を煎れますから、座ってください」困ったようにリクがそう言っても、秋山はその表情を崩さない。「何も要らないから、ここに居て...全文を読む

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RIKU・5 第7話 違和感

RIKU・5 天使の来ない夜

2011.06.10 (Fri)

 少年は、ものめずらしそうに、きょろきょろと部屋の中を眺め回した。公園で出会った若い男に連れてこられたのは、外からは誰も住んで居なさそうに見える、朽ちかけたあばら屋だった。『ここは俺たちのアジト。隠れ家なんだ』男はいたずらっぽく声をひそめ、少年に目配せした。『俺さ、最初はこんな計画降りようと思ったんだ。身代金誘拐だなんて、どう考えても極悪非道だろ? 羽白たちは君の親に個人的に恨みを持ってるらしいけど...全文を読む

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RIKU・5 第6話 わがまま

RIKU・5 天使の来ない夜

2011.06.07 (Tue)

 「リクのプライベートな場所を教えるわけにはいきません」表情は穏やかだったが、秋山に投げつけた長谷川の声は剣呑だった。秋山は、突然現れたこの大女の説明を求めるように、佐伯を見た。「グリッドの編集長の長谷川さんです」佐伯がそう言うと、秋山はクルリと表情を一変させ、そつのない笑みを浮かべた。「ああ、あなたがグリッドの? あの美術誌は素晴らしい。毎号見させてもらっていますよ」「それはどうも、ありがとうござ...全文を読む

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(雑記)微熱の休日。ブグローの画集買う。

☆雑記・四方山話

2011.06.05 (Sun)

 梅雨の中休みですね。気だるい休日。みなさん、いかがお過ごしでしょう。私は久々に風邪をもらったようで、喉が痛くて体が鉛状態です。でもですね、下書きを終えた原稿を、ちょっとずつPC入力して行ってます。「KEEP OUT5」は、若い読者を失いそうな勢いです。さて。喉が痛いです(わかったって)風邪薬、ガンガン飲んでます。飲み過ぎて胃が痛くなりました。なんたって明日からまた怒涛の一週間。風邪なんかで弱ってい...全文を読む

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RIKU・5 第5話 画廊にて

RIKU・5 天使の来ない夜

2011.06.04 (Sat)

 路面電車を降り、西欧をイメージした煉瓦の舗道を少し歩いた所に、オーナー佐伯の経営するギャラリー『無門館』はあった。リクの絵を独占的に扱っている画廊だ。同時に若い才能の発掘場所でもあり、長谷川の受け持つ『グリッド』の奥の手として、よくここから出た若い画家が取りあげられた。『大東和出版に来られるついであったら、是非こちらにも顔を出してくださいね。語りたいことがたくさん溜まってるんです』と、佐伯は事ある...全文を読む

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RIKU・5 第4話 通り魔

RIKU・5 天使の来ない夜

2011.06.02 (Thu)

 ラウンジのTV画面に映し出されたのは、数時間前にここと隣接する地区の貸倉庫の裏で見つかった刺殺体のニュースだった。その遺体の状況から、ここ数週間、大東和出版本社がある地区を中心に発生していた、通り魔の犯行の可能性もあるとみられているらしい。人通りのない夜道を歩いていた通行人がいきなり、マスクとサングラスで顔を隠した人物に鋭利な刃物で衣服を斬りつけられるという悪質なもので、その切り裂き魔は、警察の警...全文を読む

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