更新履歴

さわりを読む▼をクリックすると更新された内容の冒頭部分がご覧になれますので、久しぶりのご訪問の方は
こちらで未読・既読のご確認ができます

日付別の更新チェックはカレンダーの日付をクリック ▼

【  2011年02月  】 

少年春樹 第2話 悪い癖

KEEP OUT 2  少年春樹

2011.02.28 (Mon)

 涼を求めて二人が飛び込んだ小売店の主人は、とても気のいい女性で、酔っぱらった美沙に丸イスをすすめてくれた。ジュースやアイス、タバコや少しばかりのスナック菓子しか置いていない小さな店だったが、店内は明るく清潔で、唯一開いている店がここで良かったと春樹は思った。とりあえず少し休んだらタクシーを呼んで、予約を入れておいた民宿に向かう予定だったが、その予定も美沙が狂わせた。丸イスに座るなり後ろの壁にもたれ...全文を読む

▲PageTop

少年春樹 第1話 革の手袋

KEEP OUT 2  少年春樹

2011.02.26 (Sat)

 真夏の太陽は、線路をも溶かさんばかりの勢いで照りつけ、陽炎を立ちのぼらせていた。四方を山に囲まれた無人改札駅のホームには、この地方に多いニイニイゼミとアブラゼミの大合唱が響き渡っている。その大合唱の観客は、ついさっき列車から降り立った若い男女のみ。二人の他に人影はない。まだ幼さの残る細身の少年は、少し心配そうに連れの年上の女を気遣っている。少年の名は天野春樹(あまの はるき)。この春、高校を卒業し...全文を読む

▲PageTop

少年春樹 あらすじ

KEEP OUT 2  少年春樹

2011.02.24 (Thu)

 【あらすじ】舞台は、「呵責の夏」で、友哉が帰省した、あの田舎。そして、あの3日間。友哉がホームに降り立つ数時間前に、同じようにホームに降り立った二人の男女の物語がはじまる。友哉とはまるで接点のない二人だ。二人は、ある調査で、その場所を訪れた。18歳の少年、春樹。そして26歳の女性、美沙。春樹は、他人の肌に触れるとその記憶の断片を瞬時に読みとるという、不思議な能力を持っていた。その忌まわしい力が、こ...全文を読む

▲PageTop

(後記)「呵責の夏」の舞台はココ♪

☆雑記・四方山話

2011.02.23 (Wed)

 こんにちは^^「呵責の夏」を、最後まで読んでくださったみなさん。本当にありがとうございました。最後の最後に、奇妙な展開で混乱させてしまって、ごめんなさい。その謎は、『KEEP OUT2』の【あらすじ】で分かると思いますので、どうかもう少し待ってください。※たった、1行の説明なので、見落とさないでくださいね(o^-')b さて、この「呵責の夏」の舞台となった場所は、実在します。中国地方のある場所に。実際、名勝天然記念...全文を読む

▲PageTop

呵責の夏 エピローグ ホームにて

KEEP OUT 1  呵責の夏

2011.02.22 (Tue)

 閑散としたローカル線の無人改札駅のホームには、その二人の男女以外、誰もいなかった。20代半ばと思われるスタイルの良い女は、ハンカチでパタパタと自分の首筋に風を送りながら、電車が来るはずの方角をじっと見ている。淡いブルーのチュニックが涼しげだ。側に立っている17、8の少年は、退屈だったのか不意にイタズラっぽい微笑みを浮かべて、女に近づいた。「今日もあの真っ赤なワンピース着られたら、どうしようかと思っ...全文を読む

▲PageTop

(雑記)「リヴィエラを撃て」読了

☆感想(観劇・映画・小説)

2011.02.21 (Mon)

 いやあ、実に1カ月半かかって読み終えました。私の遅読と、時間の無さ故です。作品自体はとても読み応えのある、素晴らしい作品でした。確かに私が大好きな「李歐」や「わが手に拳銃を」とは、作風が違い、更に重厚で細密で複雑で、男くさい作品でした。その根底にはアイルランド紛争や、政治的に複雑に絡み合う人間の抗争があったからかもしれません。でも、テロリストやスパイ、それぞれの生きざまがとても人間味を帯びていて、...全文を読む

▲PageTop

呵責の夏 第15話 漆黒の蝶の下で

KEEP OUT 1  呵責の夏

2011.02.20 (Sun)

 青年は優しい、澄んだ声で続けた。「夜中に降った雨のせいで、きっと今より水かさは高く、流れも急だったはずだ。足を滑らせれば、更にこの下の滝壺か、運悪ければ尖った岩場に叩きつけられる。それでも、彼は真っ直ぐ前だけ見て水の中に入ったんだ」「どうして!」友哉は叫んだ。この少年の正体を問いただすより先に、そう訊かずにいられなかった。正体を問いただしたらきっと消えてしまう。そんな事させない。ただ、真実が知りた...全文を読む

▲PageTop

呵責の夏 第14話 誰?

KEEP OUT 1  呵責の夏

2011.02.18 (Fri)

 「ねえ、ほら早く、早く」しびれを切らした子供のように青年は友哉の右手を握り、足元のテーブル状の岩に肘を付くようにしゃがみ込んだ。偶然だとは思えなかった。それは、友哉が由宇と腕相撲した岩だ。友哉はしゃがみ込みながら、呆然として正面の青年を見つめた。友哉と目があった瞬間、なぜか青年は一瞬苦痛に顔をゆがめたように見えたが、すぐさま隠すようにその顔を伏せた。「なんで・・・腕相撲なんか・・・」友哉が訊くと、...全文を読む

▲PageTop

(雑記)だから動物はしゃべれないのか

☆雑記・四方山話

2011.02.17 (Thu)

 ようやく庭の雪も溶けてきました。すごかったですね、月曜日。大阪に、あんなに雪が積もったのは何年ぶりでしょう。雪まみれになりながら、生きた心地もせず、自転車で帰宅しました(>_...全文を読む

▲PageTop

呵責の夏 第13話 あの場所へ

KEEP OUT 1  呵責の夏

2011.02.16 (Wed)

 体中が総毛立ち、友哉はその場から逃げるように走り出した。少年が何か言いたげに唇を開いたのが目の端に映ったが、振り向くことなど出来なかった。――――何を怯えているんだ。 怖い事など、あるはずないじゃないか。冷静になろうとするのだが叶わず、街灯もまばらな薄暗い村道を歩きながら、友哉は気を失いそうなほど激しい動悸に襲われた。呼吸が常に苦しく、何度も立ち止まっては体を折り曲げて息をつき、再び歩いた。祖父母の家...全文を読む

▲PageTop

呵責の夏 第12話 同窓会の夜

KEEP OUT 1  呵責の夏

2011.02.14 (Mon)

 廃校直前の校舎を眺めながら行う同窓会は、その日の夕刻から始まった。地元の連中は毎年駅近くの居酒屋に集まって小さな同窓会をやっていたらしいが、実家もなくなった友哉に連絡が来ることは、今回まで無かった。けれど小学校が廃校となる前に、クラスメイト全員を集めるのだと、幹事はかなり頑張ったのだという。初めて同窓会に顔を出した友哉を、旧友たちは優しく迎えてくれた。流石に全員は難しかったらしく、その日の出席者は...全文を読む

▲PageTop

(雑記)なんとなく解説

未分類

2011.02.13 (Sun)

 さて、もう11話まで進みました「呵責の夏」。毎回、読みに来て下さる皆様、本当にありがとうございます。コメントも、拍手も、ポチも、めちゃくちゃ嬉しいです(*^_^*)さて、残すところあと5話になりました。最後の1話は、友哉たちが出てこない、ただのエピローグなので、実質この物語は15話完結です。あと、4話ということになります。さあ、こっから物語はちょっと変わった展開を見せます。皆様、どうぞ付いてきて下さいね...全文を読む

▲PageTop

呵責の夏 第11話 喪失

KEEP OUT 1  呵責の夏

2011.02.12 (Sat)

 由宇がいなくなった。翌日、大人達が大騒ぎし始めたのを知ったとき、友哉は全身を突き刺すような戦慄に襲われた。それは紛れもない恐怖だった。咄嗟に浮かんだ恐ろしい想像を頭を振って必死に否定するが、その妄想はじわじわ精神を浸食してくる。信じない。何かの間違いだ。自分は何も知らない。関係ない。ただそれだけを心の中で叫んでいた。早朝、滝の方へ歩いていく由宇を見たという老人の話を元に、消防団や地元の青年団が総出...全文を読む

▲PageTop

呵責の夏 第10話 怒り

KEEP OUT 1  呵責の夏

2011.02.10 (Thu)

 翌日その場所に行ってみると、夜のうちに降った雨のせいで滝壺の水は少しばかり濁っていた。けれど友哉と由宇を落胆させたのは、その場に先客が居たことだ。一番会いたくなかった奴らだ。「何もんくありそうな顔しちょんじゃ友哉。俺らがここにおったら悪いんか?」木ノ下と山岸を引き連れた富田は、ニヤリとして言った。「お前らいっつもコソコソ、こんなとこに隠れて遊びよんじゃろ?」木ノ下も山岸も、富田が側に居るときだけは...全文を読む

▲PageTop

呵責の夏 第9話 羽化

KEEP OUT 1  呵責の夏

2011.02.08 (Tue)

 「わあ……。きれい。鏡みたい」滝の上流まで行くと、由宇は感嘆の声を漏らした。トロトロと静かに流れてくる山水と湧水が皿のような地形を作り、そこに満たされた水が鏡のように地上の萌える緑を映して、目も覚めるような景色をつくりだしている。水の勢いが弱く、透明度も増すこの時期、余計にその美しさは際立っていた。実際そこは危険な場所でもなんでもなく、『一雨の滝』という名のついた、ちゃんとした観光コースだった。ただ...全文を読む

▲PageTop

(雑記)自分で自分の首を絞める書き方

未分類

2011.02.07 (Mon)

 小説を書いていると、きっと誰もが「壁」にぶつかるんですよね。なるべくなら、そんな壁はすんなり通りぬけたいもんです。きっと、何らかの成長過程なんだと自分を励ましつつ。しかし、やっちゃったな。 遊び過ぎました。ある、シリーズものの続編を書いてたんです。(まあ、シリーズと言えば、今RIKUしかないんですが・笑)で、ちょっとした遊び心で、最終話に課題を出したんです。本編とは関係ないけど、とんでもない終わり方...全文を読む

▲PageTop

呵責の夏 第8話 不純

KEEP OUT 1  呵責の夏

2011.02.06 (Sun)

 富田達が再び仕返しをしてくるのでは無いかと気を張っていた友哉だったが、次の日も、その次の日も、一向に気配はなかった。下手に友哉を刺激して、悪事が露呈してしまうのを恐れていたのかもしれない。ただ時折、忌々しそうにこちらの様子を伺っているだけだった。あれ以来、友哉は放課後になると由宇に声を掛けた。あからさまないじめには遭わなくなったが、姉の庇護を失くした由宇は、いつもポツンと自分の椅子に座ったまま、教...全文を読む

▲PageTop

呵責の夏 第7話 弱肉

KEEP OUT 1  呵責の夏

2011.02.04 (Fri)

 梅雨が明け、輝くばかりの新緑の季節になった。保奈美は相変わらず女子や一部の男子の憧れの的として君臨し、富田達と敵対していたが、そんな状況を楽しんででもいるかのように、更に生き生きと輝きを増した。弟の由宇も相変わらず保奈美の庇護のもと、空気のように存在を消し、そして友哉はあまり誰とも喋らなくなった。保奈美もあれ以来友哉を非難することは言わなくなったし、富田もイジメ甲斐のない友哉をターゲットにするのは...全文を読む

▲PageTop

(雑記)方向感覚ゼロと中国の旅。

☆雑記・四方山話

2011.02.03 (Thu)

 何の脈絡もないんですが、今日はこんな雑記です。(^.^)自分に方向感覚がないことは、もう子供の頃から気付いていました。中学の頃、映画館に行こうとして、気が付いたら海でした。いや、本当に。なんでしょうね、方向感覚以前の問題でしょうか。人間的判断力に欠けるのでしょう。友人からは、よく、ボンヤリ系だと言われます。末っ子だったために、人の後に付いて歩くのを得意とします。間違っても私を先頭に立たせてはいけません...全文を読む

▲PageTop

呵責の夏 第6話 苦痛

KEEP OUT 1  呵責の夏

2011.02.02 (Wed)

 次の日教室に入ると、友哉の机は無惨にひっくり返され、中に入っていたノートや文房具類が辺りに散乱していた。誰もが見て見ぬ振りで、いつもどおりに談笑している。友哉は頭の隅と舌が痺れるのを感じ、同時にこれから過ごすであろう苦い時間を思い、憂鬱になった。教室の窓際に富田達を見つけ、ひと睨みすると、3人はニヤニヤしながら「バカが」と呟いた。友哉は無言でその幼稚な仕返しの後片づけを済ませると、居たたまれなくな...全文を読む

▲PageTop

前月     2011年02月       翌月

Menu

最新記事

カテゴリ

最新コメント

ブロとも申請フォーム

QRコード

QRコード

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

フリーエリア