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【  2010年08月  】 

僕らの相対論 第1話 ルームメイト

僕らの相対論1・トンネル効果の章

2010.08.31 (Tue)

 「なあ、比奈木。トンネル効果(※1)で犯罪が出来ると思うか?」光瀬が、携帯の画面を眺めながら、唐突に訊いてきた。僕はそんな光瀬の質問をぼんやり聞きながら、じっと彼の目の前のカップラーメンを見ていた。もうお湯を注がれて随分たっている。きっと中の乾麺はふやけてしまっているだろう。けれど、食べごろを教えてあげるほど僕はお人よしではない。実のところ、腹も立っている。「なあ、比奈木ってば。トンネル効果で犯罪を...全文を読む

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あらすじ

僕らの相対論1・トンネル効果の章

2010.08.30 (Mon)

 【あらすじ】「トンネル効果の実験に行こうか」 光瀬の言葉に目が点になる比奈木。ミクロの素粒子の現象を、マクロの世界で観れるはずがない。もともと変わった奴だが、いったい光瀬は何を考えているんだ?比奈木のちょっと不運な一日が始まった。【概要】ルームシェアし、同じ工科大学に通う19歳の学生ふたりの、何気ない物理雑談に始まる物語。アインシュタインとホーキングを敬愛する比奈木(ひなき)は、いつも奇妙に好奇心...全文を読む

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(雑記)白昼夢あとがき&これからの予定

未分類

2010.08.29 (Sun)

 白昼夢が完結しました。白昼夢を読んでくださった皆様、改めて感謝いたします。短編の積み重ねではありますが、すべて読むとなると、ずいぶんな時間を使わせてしまったことと思います。なんとお礼を申し上げてよいか。そして、コメントを下さった方、ご自分のブログで何度も宣伝してくださった方々、思わずハグしたい気分です。(あ、逃げないで・・・)いろいろ作品についての想いや、登場人物の二人への想いなど書こうとも思いま...全文を読む

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白昼夢 最終話 夢の終わりに(後編)

最終話 夢の終わりに

2010.08.28 (Sat)

 「あいつを自由にしようと思えばできたんだ。組織を抜けさせて普通の生活をさせてやることだって出来たかもしれない。でも、そうさせてやらなかった。考えないようにしていた。自分にまでウソをついていた。本当はこの世界から逃がしたくなかったんだ」「・・・坂木さん」「やっと全て分かったんだ。あいつがいなくなってやっと本当の事が分かったんだ」「やめて、坂木さん」坂木は少女の言葉など聞こえていないかのように喋り続け...全文を読む

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(雑記)イラスト・鳥編&イラストソフト

☆イラスト・マンガ・水彩画

2010.08.26 (Thu)

 さあ、雑記に書くことがない場合に苦し紛れに登場する、イラストコーナー。猫、犬に続き、鳥編です。何度も書いたと思いますが、鳥って好きなんです。今回はちょっと趣向を変えて、私が使っているイラストソフトの紹介をします。とはいえ、あまりに一般的なソフトなので、皆さんもご存じだと思うんですが。Adobe Illustrator(アドビ イラストレーター)とAdobe Photoshop(アドビ フォトショップ)。どちらもMac向けに作られてい...全文を読む

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白昼夢 最終話 夢の終わりに(前編)

最終話 夢の終わりに

2010.08.25 (Wed)

 坂木はゆっくりともう一度振り返った。まだ心臓を掴まれたような、心を包み込まれたような不思議な感覚が消えない。この世に魔法と言うモノがあるなら、今、自分はその魔法にかかった。そう思った。さっきまで自分と話をしていた少女の姿はもう無かった。ふいに空を見上げる。そこに居るはずもないのに。まだ17、18歳くらいだろうか。OEA第5支部から出てきた坂木はその少女と鉢合わせる形になった。華奢な体つきの可愛らしい...全文を読む

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白昼夢 第10話 エレジー(後編)

第10話 エレジー

2010.08.22 (Sun)

 片山は銀の鎖を握りしめたまま、また口をつぐんでしまった坂木をじっと見つめた。彼が語りだすのを、ただじっと待っていた。何故だかわからないが、今はそれが自分の仕事のように思えた。坂木は一つ息を吐くと、ゆっくり口を開いた。「自分の身に何が起ころうと、どんな運命に左右されようとも、いつもあいつは真っ直ぐ目を見開いていた。One Eyed Angel。天使が閉じているのは自分を見つめる真実の目だ。自分の本当の姿を見る目を...全文を読む

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(雑記)「ウィンブルドン」心惹きつける様々な要素

☆感想(観劇・映画・小説)

2010.08.20 (Fri)

 数日前、またもやある小説にハマり、寝食削って読んでしまいました。これまた「真夜中の相棒」に引き続き、ポール・ブリッツさんのお勧め。「真夜中の相棒」の喪失感と寂しさから抜け出せずにいたところを、この小説が少し和らげてくれました。素晴らしいエンターテイメント!心をグッと掴んで離さない、不思議な魅力をもつ、新感覚な小説。でも、実は30年くらい前のオーストラリアの著者による作品です。硬式テニスの試合など見...全文を読む

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白昼夢 第10話 エレジー(前編)

第10話 エレジー

2010.08.19 (Thu)

 ビルの屋上にポツンと置かれたベンチに男は座っていた。五月の気持ちよく晴れた空を眺めながら、タバコを吸っている。ヒゲも髪も近頃は少し白いモノが目立つようになり、昔痛めた膝がまた疼き出していた。「あの・・・坂木さんですか?」後ろから声をかけられ、坂木は座ったままゆっくり振り返った。声の主はまだ若い青年で、緊張した面持ちでベンチの斜め後ろに立っていた。「えーと、辰巳さんに言われて来たんですけど。坂木さん...全文を読む

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(雑記)ラビット・ドットコム、終わりました

未分類

2010.08.18 (Wed)

 ラビットシリーズにお付き合いいただいて本当にありがとうございました。思えばこのお話は「白昼夢」を描いている時にふと、バカバカしくて楽しいお話が書きたい・・と始めた気がします。とにかく「白昼夢」が重くて重くて、弾けたかったんでしょう。最初はあの1話だけの短編のつもりでしたが、なんだかキャラに愛着が湧き、2話、3話と続けてしまいました。なんか、連ドラのような感じで作り上げていきました。だいたい、自分がミ...全文を読む

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ラビット 最終話 あの月が満ちるまでに(完)

最終話 あの月が満ちるまでに

2010.08.16 (Mon)

 事務所ビルの屋上。フェンスの張り巡らされた殺風景な場所だが、邪魔な障害物がないので夜景がきれいに見下ろせる。そして今夜は何よりも美しい満月だった。稲葉と宇佐美がその屋上にあがっていくと、もうマユカはその中央でまぶしいほどの月を見上げて立っていた。月の光の強さで星々は姿を隠し、白いワンピースを着たマユカの影が冷たいコンクリートの上に落ちている。青白くほんわりと浮かび上がるその姿は、本当に月からの使者...全文を読む

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ラビット 最終話 あの月が満ちるまでに(9)

最終話 あの月が満ちるまでに

2010.08.13 (Fri)

 「テロメアって聞いたことあるだろ?」宇佐美は聞き逃しそうに小さく言った。「あ・・・なんか聞いたことあるような気がします」そう言った後で稲葉は、自分はアニメのキャラクターと勘違いしてるんじゃないかと思った。あれは黒いアヒルだから、きっとそれは関係ない。「その存在が一般に知られるようになったのはつい最近だけど、医学界で報告されたのはマユカが生まれて2年目だった。その頃はまだ罪の意識を感じながらも研究室...全文を読む

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(雑記)夏休み終了

未分類

2010.08.11 (Wed)

 5日間の夏休みが終了しました。明日は台風接近? 出たくないよ~。さて、休みの間にやったこと。買い物以外には外に出ず、ひたすら本を読んでいました。こういうのもヒッキーですかね(^_^;)あ、ほんの少し新作のプロットも立てましたよ。完成するのか、まだ不安な作品ではありますが。この5日間に2冊読みました。いずれもテリー・ホワイトの「刑事コワルスキーの夏」と「木曜日の子供」。それぞれに面白かったのですが、心をぐ...全文を読む

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ラビット 最終話 あの月が満ちるまでに(8)

最終話 あの月が満ちるまでに

2010.08.10 (Tue)

 宇佐美は稲葉の質問に答える代りに、静かに話を続けた。「医学部についていたスポンサーの中に多臓器不全の患者を家族に持つ人がいてね。一部の研究員だけに、その身内の臓器を作って非公開で移植してほしいと依頼してきた。莫大な予算を提示して。そんなにすぐに実用が可能にならないのが分からないわけじゃ無かったろうに、藁をもつかむ思いだったんだろうと思う。そのスポンサーから金を受け取った俺のグループのメンバーは、秘...全文を読む

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(雑記)だらだら話と、イラスト・犬編

☆イラスト・マンガ・水彩画

2010.08.09 (Mon)

 昨日から夏休み4連休でっす!・・・といっても、もう残りわずかとなりました。今回もヒッキーです。読書三昧です! いっこうに小説の筆が進みません・笑すっかりこのところ読書に夢中です。あの「真夜中の相棒」の余韻から抜け出せず、いまだに何度も読み直す始末。同じ作者の作品も、とても楽しくて読み漁ってるんですが、やっぱりあの処女作には勝てず。あの作品を元に作られた映画「天使が隣で眠る夜」を観たんですが、ラスト...全文を読む

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ラビット 最終話 あの月が満ちるまでに(7)

最終話 あの月が満ちるまでに

2010.08.07 (Sat)

 マユカが帰って行った後も、二人は微動だにせずその場に立ち尽くしていた。混乱する思考の一方で、何と声をかければいいのかを必死で摸索しながら、稲葉はただ宇佐美の青ざめた横顔を見つめた。もちろん稲葉にも訊きたいことはたくさんある。けれど、どこから切りこんでいいのか全く分からなかった。「ごめん、稲葉。・・・帰ってくれないか」窓の外を見ながらポツリと宇佐美が言った。稲葉はその時やっと理解した。今までの宇佐美...全文を読む

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ラビット 最終話 あの月が満ちるまでに(6)

最終話 あの月が満ちるまでに

2010.08.05 (Thu)

 意地悪な、残酷なかぐや姫。男達はただただ姫を愛し、守り、側に居たかっただけなのに。プレゼントを手に入れるために彼らは命を落とすかもしれないと言うのに。あえて、その愛を試そうとするかぐや姫。彼女に愛はあったのか。たとえ男たちが身を痛めてプレゼントを渡し、愛をささやいたとしても、結局は----「かぐや姫は月に還るの」マユカはまるで心の中を見透かしたかのようにニヤリと笑って稲葉を見つめた。ドキリとして稲葉は...全文を読む

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(雑記)『真夜中の相棒』 ああ、なんというラスト(後編)

☆感想(観劇・映画・小説)

2010.08.03 (Tue)

 ついに・・・ついにたった今、読み終えました。「真夜中の相棒」。4時間、息つく間もなく、ただひたすら体を緊張させながら読みました。(今日が休日で本当によかった)もう・・・なんだって、このお話は終わらなければならなかったんでしょう(´_`。)終わらなくたっていいのに。あの優しいジョニーと、ジョニーを唯一理解し愛したマックの、二人の何気ない会話を永遠に聞いていたい。あまりにも辛辣でせつなくて苦しくて受け入れ...全文を読む

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ラビット 最終話 あの月が満ちるまでに(5)

最終話 あの月が満ちるまでに

2010.08.02 (Mon)

 「なあ、お前にはわかるか? ポー」次の朝。エレベーターの中で稲葉はポーを腕に乗せたままぼんやりつぶやいた。オフィスビルのすぐ側の木でポーを見つけた稲葉は、名前を呼ぶだけで難なく捕獲に成功した。一旦飛び出したはいいが、やはり鳥かご育ちのそのオウムは冒険する勇気が無かったのだろう。けれど今朝は昨日のことが引っかかっていてなかなか気分が浮上しない。『あの子は諒の十字架なの』『この事務所閉めるって言ったら...全文を読む

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(雑記)「真夜中の相棒」胸が痛くなるほど愛しい小説(前編)

☆感想(観劇・映画・小説)

2010.08.01 (Sun)

 もう、この小説を読み始めて数日、頭の中はこの物語でいっぱい。こんなに心を奪われる作品は初めてです。実は、今まだ読んでる最中なんです。バカですね~、読んでる途中で感想書くなんて。でも、きっと全部読んだ後だと長くなるんで、半分に分けます。これは25年くらい前に女流作家テリー・ホワイトによって書かれた作品で、MWA賞を受賞したサスペンスです。タイトルは『真夜中の相棒』この作品は、リンクさせてもらってるポ...全文を読む

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