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【  2010年02月  】 

白昼夢 第5話 サクラ(2)

第5話 サクラ

2010.02.26 (Fri)

 落ち着いたアンティーク調のインテリアの並ぶホテルの一室。その中を、まるで落ち着きのない熊のように坂木は行ったり来たりしていた。タバコはくわえたまま火を付けるのも忘れている。部屋の外から鍵を開ける音がすると、弾かれたように坂木はドアの方へ走った。いつものように入ってきた陽は、飛び出してきた坂木に少し驚き、クスッと笑った。「どうしたの? 坂木さん」「いや、どうもしない。・・・帰って来たんならいいんだ。...全文を読む

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(雑記)ジャンルって難しいね

☆雑記・四方山話

2010.02.24 (Wed)

 自作小説を紹介するときに、ジャンルを書く欄がありますね。私はいつも迷ってしまいます。ブログ村やFC2には、私の場合「ミステリー」と書いていますが、はたしてミステリーなのか・・・。本格推理物をミステリーというのなら、全く違っています。殺人犯人を探すわけでもないし、大がかりなトリックをひも解くわけではないし。今も番外を製作中の「RIKU」は特に迷いました。ミステリアスだけれども、推理ではない。ホラーやファンタ...全文を読む

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白昼夢 第5話 サクラ(1)

第5話 サクラ

2010.02.23 (Tue)

 深夜だというのに眠らない繁華街。雑居ビルの隙間に身を縮めるように、その古びたホテルは建っていた。6階に位置する部屋で、向かいのビルのネオンの光を全身に浴びながら蠢くひとつの影。ベッドに横たわる大柄な中年男の首に、きれいなスラリとした指をあてがい軽く目を閉じている青年。次第に小さくなっていく命のあかしを、静かに息を潜めて確かめている。右手で男の胸に取り付けていた小さな器具を慣れた手つきで折り畳むと、...全文を読む

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ラビット 第4話 稲葉くんの憂鬱(5)

第4話 稲葉くんの憂鬱

2010.02.20 (Sat)

 ほんの一週間前。『近頃やけに怪しい連中がかわいい息子のアパートに出入りしている。なにか脅されていやしないのか。自分には何も話してくれない。心配なので調べてほしい』ホストをしている青年の母親からそんな依頼を受けた宇佐美はさっそく身辺調査に乗り出した。だが、調べていくうち最悪なことにそのホスト青年はすっかりヤクザまがいな商売に手を染めていた事が分かってきた。主にロシアから流れてくる拳銃の密売。あどけな...全文を読む

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それぞれの龍馬

未分類

2010.02.19 (Fri)

 最近、どんなドラマを見ますか?連続ドラマって、なかなか腰を据えて見るのは難しいですね。おもしろそうだなと思っても、第一話を見逃すと、「あーあ」って感じで諦めざるをえないし・笑だから、めったにドラマは見ないんです。月並みですが、私がドラマを見るきっかけはやはり、好きな役者さんです。全クールで爆裂的にはまった「JIN」も、一話にちょろっと好きな役者さんが出てくれたお陰で出会えました。この春クールは、連ド...全文を読む

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ラビット 第4話 稲葉くんの憂鬱(4)

第4話 稲葉くんの憂鬱

2010.02.17 (Wed)

 「あれ? 稲葉?」ビルの中から出てきた人影が稲葉に声をかけた。宇佐美だった。「・・・宇佐美さん!」かすれた声でつぶやき、稲葉は宇佐美を見つめた。今、一番会いたい人に会えた。稲葉は全身の力が抜けて、あやうくその場にへたり込みそうになった。宇佐美は少し笑いながら稲葉の肩に手をかけると中へ入るように促した。「李々子が心配してたよ。どうした?」二人をしばらく見ていた警察官はほんの少し帽子のゆがみを直すと、...全文を読む

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パース的なイラスト

☆イラスト・マンガ・水彩画

2010.02.16 (Tue)

 小説の更新は(遅筆につき)二日置きと決めてるので、場つなぎに日々のつぶやきでも・・・。とは思ってるのですが、なかなか面白いネタは転がってないもんです。で、昔のファイルを整理がてら、ちょっとイラストでも載せてみることにしました。さびついたHPからも拝借して・・・。(この時間に書きなさい、小説!・・と、心の声が・・・)これは京都の、あるお寺からのお仕事でした。「山の写真を描き起こしてほしい」と。なんでも...全文を読む

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ラビット 第4話 稲葉くんの憂鬱(3)

第4話 稲葉くんの憂鬱

2010.02.14 (Sun)

 事務所から歩いてすぐの私鉄のコインロッカーの前で、稲葉はさりげなく辺りを見まわした。とりあえずこの袋はコインロッカーに入れてしまおう。対応は後で改めて考えるとして。家に帰る金は宇佐美に借りよう。もう少しして、また事務所に行って・・・。もう少しって、いつだ? 何待ちだ。何分待ちだ。 あれって何分待てばいいんだ。稲葉はまた頭をブンと振った。ろくでもない妄想が脳裏を浸食してくる。とにかくこの疫病神を手元...全文を読む

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『終末のフール』伊坂幸太郎

☆感想(観劇・映画・小説)

2010.02.12 (Fri)

 終末のフール (集英社文庫)(2009/06/26)伊坂 幸太郎商品詳細を見るやっと一冊読み終えました。一ヶ月半かかったかな。これも、入浴中に読む、という制限のため、仕方ないですね・笑もっと読書時間がほしい・・・。この「終末のフール」も、またもや今までの伊坂作品とひと味違う、人間ドラマでした。8年後に地球に隕石が衝突して人類が滅びる。・・と発表されて5年後の、退廃した日本が舞台。まるでSFのような設定ですが、そこ...全文を読む

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ラビット 第4話 稲葉くんの憂鬱(2)

第4話 稲葉くんの憂鬱

2010.02.11 (Thu)

 一瞬触れた指先が、その確かな冷たさを感じ取ったのに、まだ稲葉は今見た物が信じられない。だいたいそんな物が自分の手の中にあるなんて馬鹿げている。でも、事実だ。さらにその手の中の塊は重量感を増して稲葉に存在をアピールしている。稲葉は急に怖くなり、あたりをキョロキョロ見回した。どうしよう。警察か? いや、待て。僕は見られてる。あれはどう見ても取引現場じゃないか?かといってこんなもの、ここに置いて行くわけ...全文を読む

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厄介なアイテム

未分類

2010.02.10 (Wed)

 水曜日は休日です。やっとまとまったプロットを基に、ミステリーを書いていたんですが今回使ったアイテムは携帯電話。いや、これが思いがけなく厄介な代物でした。進化し続けるケイタイ。今現在何ができるか、何ができないかを知らないと、展開がまるで変わってくることに気づきました。あと数年後には・・いや、半年後には状況が変わってしまうアイテムを出すことは危険ですね・笑でも逆に上手く利用すればおもしろいことにもなり...全文を読む

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ラビット 第4話 稲葉くんの憂鬱(1) 

第4話 稲葉くんの憂鬱

2010.02.08 (Mon)

 時刻は午前10時20分。約束の時間から20分過ぎている。稲葉は少しソワソワしながら映画館の前で腕時計を何度も見た。二日前の金曜日、やっと意中の校医、前園洋子と映画を見る約束を取り付けた稲葉は、もうその日からずっと落ち着かなくてソワソワしっぱなしだった。今日も約束の時間よりもずいぶん早く来てしまったために、映画館の清掃員のおばさんにだんだん気の毒そうな視線を投げかけられ始めていた。20分くらいの遅刻...全文を読む

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猫も好き♪

☆イラスト・マンガ・水彩画

2010.02.07 (Sun)

 私の小説には、たびたび猫も登場します。猫っていいですね。なんだかちょっとモノ言いたげで、不満をかかえてそうで。でも、お腹がすくとすり寄って媚を売る。気まぐれで小悪魔。ミステリーにはとてもよく似合います。今、猫をタイトルに持ってきた長編を書こうと試行錯誤しているのですが、なかなかまだ雲をつかむような段階です。それにしても、仔猫。仔猫の可愛らしさの前にはもう、なんの抵抗もできません。いきものの赤ちゃん...全文を読む

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GIFアニメ

☆イラスト・マンガ・水彩画

2010.02.05 (Fri)

 要らないソフトは捨てよう・・と、相棒のMacを触っていると、GIFビルダーを発見しました。そういえば7~8年前、初めてHPを立ち上げた時に、賑やかしにGIFアニメを作ってみたことがあります。どっからもらったソフトなんでしょう。全部英語で、訳が分からなかったのに必死で解読して作ってみました。今ならきっとすぐれもののソフトがあるんでしょうね。ちょっと載せてみます。・・・動くのかしら、これ。まずは、ふくろうさん。...全文を読む

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白昼夢 第4話 この星の下で(4)

第4話 この星の下で

2010.02.05 (Fri)

 その仕事の決行日は少し蒸し暑い、風のない夜だった。本来パートナーとは連絡を密にしながら慎重に行動するのが基本だったが、坂木はその晩、服部に声もかけずに現場に乗り込んだ。仕事の間中インターフェイスによる通信も義務づけられていたが、それさえも坂木は装備しないで行った。子供じみた反抗心なのは解っていたが、自暴自棄になる事くらいでしかその時のやり切れなさを押さえることができなかったのだ。坂木は、闇の中に佇...全文を読む

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白昼夢 第4話 この星の下で(3)

第4話 この星の下で

2010.02.02 (Tue)

 坂木が辰巳に服部を紹介されてから二日後の朝。その同じ地下の一室で、坂木の端末が2週間ぶりの仕事の依頼を受信した。驚いたことに“組み”の仕事だった。ノックも無しに後方のドアが開き、新しいパートナーの服部が入ってきた。「来ましたね。いきなり“組み”だなんて、上は何考えてんでしょうね」服部はメガネの奥の腫れぼったい目をしかませて言った。だが特に不安がっている様子はない。上層部は坂木と服部がパートナーになって...全文を読む

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