小説ブログ「DOOR」

いらっしゃいませ。右側の目次はシリーズ毎に帯の色分けがしてあります。【あらすじ】だけでも覗いて見ませんか?★切なくスリリングに登場人物たちの心の葛藤を描いて行きたいと思っています★イラストや漫画も時々更新♪

(イラスト)ちょっとクールな青年&拙作大改稿 

☆イラスト・マンガ・水彩画

梅雨に入ったけど、まだカラッとしたお天気が続きますね。
私的には嬉しいんだけど……(*´Д`)

そういえば、今年の目標に、「KEEP OUT」を書き変える! ってのがあったんだけど、これはいっこうに進まず。はやくも諦めました。

でも、そのほかの過去作品は、着実に修正が進行中です。『RIKU』の番外とか、春樹の番外とか^^←本編を直しなよ。
一番手間を掛けさせる問題児は、やっぱり『ラビット・ドットコム』。なにしろ、本当に初期作品ですから。

今のところ第6話の後半まで見直し、なんとか読んで恥ずかしくない程度に改稿されつつあります。(当社比・笑)
いや~~(>人<;) 、改めて読み返して、恥ずかしくて死にそうでした。
もう、会話とかひどい! こんなのを読ませていたのかと思ったら、本当に穴を掘って埋まりたい気分でした。(読んでくださった皆さん、ほんとごめんなさい><)

改稿のきっかけは、他所でこの作品を紹介しようと思ったからなんですが、掘り返してみてよかった。
自分の過去作の酷さを改めて知ることが出来ました。
ただ、根幹のストーリーラインは気に入っているので、その骨の部分だけは生かそうと思っています。

会話文は8割、地の文は6割ほど書き変え、更に加筆しているので、ボリュームは1.4倍くらいになりました。
ようやく、キャラ本来の味が出て来たんじゃないかと思います。

宇佐美は大人の落ち着きと優しさを見せ、李々子はガサツな部分を可愛らしさに変え、そして稲葉は、前よりもすこしバカっぽさを押さえ、素直な子にしてみました。(おや? 別人じゃない?)
第1話の、稲葉のアホっぽさは残ったままですが、5~6話の稲葉は、ちょっと大人^^

会話文って本当に大事ですね。今までは、こういったコメディタッチの作品はノリで書いていた部分もあり、そこを大いに反省しています。
一つ一つの会話文が、キャラを作っていくんだって言うのを、改稿作業で改めて感じました。
まあ、大元がお気楽コメディなので、目覚ましい変化はありませんが、ブログに残しておいてもいいレベルにはなった気がします。

修正したページは、ものすごく行間を開けて書いてあるので、一目瞭然。
勉強の意味も兼ねて、最後まで地道に修正していきたいと思います^^


さて、今日のイラストは、仕事の出来る理系男子風。
ちょっとガッチリさせつつ、クールさも出してみました。

ああ~。理系男子ってキャラもいいな。 
うちには光瀬と比奈木がいるけど、彼らは絶対コメディ要員だしな……( ̄- ̄lll)





kaminaga.jpg



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流鬼 第19話 偽りの協定(2)  

流 鬼  《連載中》

今にして思えば、自分がこの村に来たのは、根岸の死の真相を探るというよりも、根岸に対する自分の想像が、まったくの思い違いであることを確かめる為だったのかもしれない。

そしてその事で、ろくでもない妄想の連鎖から解き放たれ、自分自身もどこかで救われたいと願ったのかもしれない。
飛田は秋人という少年を見つめながら、そう思った。

まずは小菊に会わなければならない。そのためには少しばかりの嘘が必要だった。

「実は僕、民俗学の研究をしていてね、いろんな土着信仰を調べているんだ。鬼を祀った神社は日本にいくつかあるけど、ここの事はまだほとんど知られていないよね」

「え。ほかにもあるんですか、須雅神社みたいなところ。そこにも鬼が閉じ込められてるの?」
秋人は大きな目をさらに大きく開き、興味深げに飛田を見た。少し予想外の反応だ。

「ああ、鬼神神社のように有名どころもあるけど、きっとここのように、知られていなところもまだ沢山ありそうだしね。出来るだけ詳しく調べたいんだ。でもここの人たちはあまり村の歴史なんかを話すのが好きじゃないみたいで、さっぱり情報が集まらない。
ただ、なぜか小菊さんや、由良という家の名前は何度か出てきたもんだから、きっと神社について詳しいんじゃないかなと思って探してたんだ。
そう言う事で……秋人くんのお母さんに会わせてもらえると有難いんだけど」

こんな下手な芝居が通用するだろうかと幾分不安になりながら返事を待っていると、秋人は意外にもあっさりと答えをくれた。

「それならおばあちゃんに訊くといいよ。母さんは体調がよくない日は誰にも会わないし、知らない人とは口を聞かないから。それでもいい?」
不思議な事に秋人はとても好意的に目を輝かせ、飛田を真っ直ぐ見上げた。
今時の13歳にしては意外なほど無邪気で人懐っこい子供に見える。

あの第一印象の方が間違いだったのかもしれないと飛田は思った。
この子なら少し突っ込んだ質問でも受け入れて、答えてくれるかもしれない。

「君のおばあちゃんって、神社で小菊さんを拾って育てた人?」
「そうだよ。だから血は繋がっていないんだ」
あまりにあっけらかんと言うので、飛田は逆に戸惑った。

「……そのおばあちゃんが、君とお母さんのお世話を?」
「そう、全部。昼間は外で仕事もしてるし、大変だと思うから、僕も学校が無い時は、なるべく手伝うようにしてる」
「へえ、そいつは偉いな。じゃあ、小菊さんはずっと家に? 仕事は?」

「してない。体と……時々心が病気になっちゃって」
僅かにテンションが下がった気がした。けれど、質問を遠回りさせたくなくて、そのまま続けた。

「それは大変だね。働き手がおばあちゃんだけだなんて、生活も大変だろう。……ところで、秋人君のお父さんは?」
さらりと言ってみたつもりだったが、僅かに声が上ずった。
秋人と目が合う。

「お父さんは亡くなった」
「亡くなった?」
「母さんが殺したから」

次の言葉が継げず、思わず黙り込んだ飛田の顔を無表情でじっと見つめた後、秋人は笑った。

「…って、村の人たちに聞かされたんでしょう? 村の人たちはそんなひどい噂ばかり流すから。時々僕も、本当なのか嘘なのか分からなくなる。
村の人とは仲良くしたいけど、母さんの事悪く言う人たちと仲良くする気は、なんだか起こらなくて……」

すこし言い淀んで秋人は飛田を見上げた。

「飛田さんが本当の事を調べてくれるのなら、僕は協力する。母さんは鬼なんかじゃない、普通の人間だってみんなに言ってくれるのなら、協力する。母さんにも会わせてあげる」

飛田はとりあえず「出来るだけ協力する」と、頷いた。
頷きながらも罪悪感で胸が痛んだ。
本当は鬼の伝説などどうでもよかった。今はただ、小菊にもう一度会えさえすればそれでよかったのだ。

鬼などと言う迷信的なものが存在するはずないこの世の中で、小菊は鬼なんかじゃないと言うのは実際訳もない。
ただ、村人にこの根深い『いじめ』をやめさせるように説得する役は、よそ者の飛田には無理なのだ。安易に約束することなど出来ない。

それでも少年は嬉しそうに目を輝かせた。

「飛田さん、僕の家こっちだよ。ロクと一緒に付いてきて」

自転車にふわりと飛び乗って走り出した少年を、飛田は車でゆっくりと追う。
期待と不安と罪悪感の入り混じった、なんとも複雑な気持ちだった。

同じく少年を追いながら、ロクという名のカラスが、まるで挑発するように車と並走して飛ぶ。
時折こちらに首を動かすカラスの視線がすべてを見透かしているようで、飛田には怖かった。




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あれ? 思ったよりも先が長いです (゚ω゚:)
次回は、また健造の家からお送りします 


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流鬼 第19話 偽りの協定(1) 

流 鬼  《連載中》

ハンドルを握る手が汗ばんで、小刻みに震えた。
猟銃を鼻先に突き付けられたことよりもむしろ、最後の健造の狂気を思わせる咆哮がおぞましく、今も耳から離れない。

和貴は慣れていた様子だったが、飛田にはあれが猟銃所持を許された男の行動だという事が恐ろしくてならなかった。
問題なく所持許可が下りたのだとしたら、たぶんここ最近の変貌なのだろう。明らかに常軌を逸している。

そしてそうさせているのは、春先に13年ぶりに戻ってきた小菊たちのせいなのだと、和貴は飛田にほのめかした。

13年周期。由良家。カラス。須雅神社。そして鬼。
いったい何の符号なのだろうと考えを巡らせたが、よそ者である飛田には何の絵も見えてこなかった。

小菊に会おう。結局それが一番の近道だと思った。
友人の根岸が14年前、亡くなる前日撮った写真の事も、その半年後に飛田が撮った写真の事も伏せて、まずはただ、通りすがりの旅行者として成人した小菊に会ってみたいと思った。

根岸を惑わせ、健造を狂わせ、村人に鬼と畏れられ、13歳で子を生み、忌み嫌われながらも再び13年後にこの村に戻ってきた女。
小菊に会いたいと強く思った。

村人を誰でもいいから捕まえ、謝礼をはずんでもいいから家を聞き出そう。そう思いながら飛田は車を徐行させ、もう日の暮れかかった寂しげなあぜ道と田畑を見回す。
そして同時に気持ちを落ち着かせる努力をした。
知らず知らずに気持ちを乱され、いったい自分は何をしにこの村に来たのか、それ自体を見失いそうになっていた。

急な土手沿いのカーブを曲がりかけた時、飛田は咄嗟にブレーキを踏んだ。
にわかに視界の端に飛び込んだ人物の姿に、胸が高鳴る。
草むした急こう配の斜面を背にして道端に座り込んでいるのは、先ほどの少年、秋人だった。

自転車を脇に止め、肩に止まったカラスと戯れている。
足に赤い紐を巻きつけたカラスは、まるで愛撫するように少年の髪をくちばしでついばみ、少年はくすぐったそうに笑い声を漏らした。
まるで映画のワンシーンのように、不思議で優しい、見とれてしまう情景だ。

けれど道のわきに停まった飛田の車に気づいた秋人は、すぐに表情を曇らせた。
さもありなん、あんな出会いを仕掛けたのは飛田だ。こちらにいい印象を持っていないのは想像に難くない。
車から降りながら飛田は、出来るだけ優し気に声を掛けた。

「さっきはせっかく友達と一緒に帰ってたところをごめん。俺は飛田っていうんだ。ちょっと調べ物をしていてね。君は、秋人君だよね」

秋人とカラスは同じようにじっと飛田を見つめて来た。敵か味方かを見定めるように。
秋人が穏やかならば、カラスもそれにならうらしい。
白い瞬膜でパタパタ瞬きしながら、首をかしげるようにしてこちらを伺っている。

「君のカラス? よく懐いてるな」
「飛田さんは僕のお母さんを探しているんですか? なぜ?」
秋人はゆっくり立ち上がり、やはり真っ直ぐ飛田を見つめて来る。

飛田は少年のその面影を、13年前自分の肉眼で捉えた小菊と重ねて、少しばかり胸が苦しくなった。
あの12~3歳の小菊の毬のような腹の中に居たのが、この少年なのだ。そしてもしかしたら……。

考えないようにと封じ込めていた推論が、その時同時に飛田の中ににわかに湧き立った。
何度追い払っても消え去らない、死者への愚弄とも取れる推論だ。
ありえないし、有ってはならないことだった。この少年が根岸の子だなどと。

けれど事務所で最初にあの写真を見せられた時、撮影者の、被写体への隠しきれない欲情を感じてしまったのは確かなのだ。

少女の視線をこちらに導き、陽に透けた逆光から幼い肢体の稜線を拾う手法。あどけなく薄く開かれた唇と、外れたボタンから覗きかけた、僅かに膨らんだ胸元のショット。
それは恐ろしい事に、飛田自身が映した小菊の写真とも重なる。

幼い少女にそんな感情を持つことが罪だとすれば、より罪深いのは飛田の方かもしれない。
飛田は、明らかに腹に子を宿した少女に魅せられ、あるいはある種の欲情を感じてシャッターを切ったのだから。





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(イラスト)ホットケーキとスイーツ天使(追記:5月31日) 

☆イラスト・マンガ・水彩画

もう5月も半ばを過ぎました。
新緑の心地いい季節。でも、また梅雨に入るんだなあ。

ああ、それにしても日々が経つのが早い。10日に一回は更新しようと思っているのに、気が付くと2週間。

GWもひたすら籠ってたし、雑記の話題もないし、どうしよう……。

あ、ここ2カ月で、やたらと買い物をしました。
車。Mac(夕さん、最新iMac買っちゃった。Retinaちゃん)。ソファ。そして週末には冷蔵庫買わねば(冷蔵がすべて凍る)。
散財です (。-_-。) 仕事辞めらんない……。


ちょっと前に衝動でイラストを描いたので今日はイラストをUPしてみます。

以前描いた、ミニサイズのスイーツ天使です。
シロップに興味津々で、近寄ってきました。
ちょっかい出して遊んでいますが、きっとこの後、べたべたになるはず(笑)

ギリギリまで服を着せるか迷ったのですが、もういいや!と、すっぽんぽんで^^

このメイプルシロップのとろ~~りを、描きたかったのです^^



ほっとけーきpng


パンケーキが昨今人気ですが、たまにはこんなフワフワホットケーキも、いいもんですよね。

※《追記:5月21日》
★なんとかじぺたのデンジャラス(そうでもない)ゾーンの、かじぺたさんが、このイラストにとってもかわいいSSをつけてくださいました!
とってもハートフルで、ちょっとウルウル来ちゃう、感動SSです。
この一枚から、まさかあんな背景を生み出してしまうとは。天使の描写がめちゃくちゃ可愛くて、思わずにまにま^^主人公のお兄ちゃんの優しさも、じんわり伝わる、素敵なSSです。
どうぞ、読んでみてください~(*´▽`*)かじぺたさん、ありがとう!!
かじぺたさんのSSはこちら

※《追記:5月25日》
★今日はね、Debris circusの山西サキさんが、このイラストにSSを書いて下さいました!
何とも壮大で、重厚感のある、せつないSFです。この天使がここに存在する背景には、とんでもない真実が……!
あのほよよんイラストから、なんでこんな物語を思いつくのだろうと、驚きです。
ああ~、こういう発想力ほしいな><
サキさん、ほんとうにありがとうございます! 皆さんもぜひ読んでみてください。
サキさんのSSはこちら。

※《追記:5月31日》
★今日は、『百鬼夜行に遅刻しました』のウゾさんが、このイラストにSSをかいてくださいましたよ! 
とっても短いお話なんだけど、とっても可愛くて、ニマニマしちゃいます。さあ、主人公の調査員の語りを、たっぷり楽しんでください(*´▽`*)ウゾさん、ありがとう~~。
ウゾさんのSSはこちら!







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流鬼 第18話 叫び(2) 

流 鬼  《連載中》

「秋人って子がやったのか? でもどうやって」
そんな飛田の質問など耳に入らぬ様子で、和貴は跳ねるように立ち上がり、そのまま家に駆けこもうとした。

けれど咄嗟に飛田は和貴の手を掴んで引き止める。
ここで逃げられるのは不本意だ。
「ちょっと待って。何か大変なのは分かるけど、小菊さんの家だけ教えてくれないか? あとはもう自力で何とかするから」

苛立ったように振り返った和貴だったが、その目は飛田を睨みつける間もなく、すぐに飛田の後ろに居る別の何かを捉えた。
一瞬にして和貴の表情が凍り付く。

振り向こうとした時にはもう遅く、すさまじい力で飛田は背後から襟首を掴みあげられ、そのまま横向けに地面に叩き落された。
頭を打ち付けるのは免れたが肩を強打し、呻きながら天を仰いだ飛田の鼻先に、二つの空洞のある凶器が突き付けられた。

肩の痛みなど瞬時に吹き飛び、全身が恐怖で硬直し縮上がる。
まだ火薬のにおいが強く残る、それは上下二連式の猟銃だった。

「俺の息子に何をしてる」
低く唸るような声で見下ろして来たのは、赤黒く日焼けした顔に無精ひげを生やした、熊のような大男だ。その目は今すぐに引き金を引いてやると言わんばかりに血走り、飛田を睨み据えている。

―――これがカラス撃ちの健造か。
喘ぐようにひとつ息を吸い込んだが、言葉が出てこない。
きっとこういう猟奇殺人犯と鉢合わせしてしまった人間は、声を上げる間もなく撃たれて死んで、翌日の朝刊に載るんだろうと、頭の中を冷めた思考が一瞬駆け抜けただけだった。

「やめなよ父さん。この人は人を探してるだけなんだ」
和貴の落ち着いた声が、逆にこの状況では異様に思えた。

「誰なんだ、こいつは」
「小菊に会いに来たみたい」
「小菊……」
健造は喉を鳴らして息を吸い込み、再び強張った形相で飛田を見下ろした。
銃口が飛田の鼻先から僅かに外れる。

「うん。僕が生まれる前、須雅神社の近くで旅行者の男の人が死んだ事故があったんだろ? この人、その死んだ人の友達で、その時の写真が……」
「うわあああぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーー!」

突如耳をつんざくような奇声を張り上げ、健造は頭を抱えたまま体を前後に激しく揺さぶり始めた。
一瞬何が起きたのか、飛田には理解できなかった。
支えを失くした猟銃は耳のすぐ横に落下し、飛田は思わず喉の奥で「ヒッ」と叫び声をあげた。
和貴も顔や体を硬直させ、絶叫しながら家の中に走り込んで行った父親を、唖然として見送った。

「和貴……。一体……」
肩の痛みを堪えて立ち上がり、和貴の傍に駆け寄ったが、和貴の顔はすでに落ち着きを取り戻していた。
何事も無かったかのように猟銃を拾い上げ、飛田を振り向く。

「由良の3人がこの村に戻ってきてから、父さんはおかしいんだ。……乱暴してごめんなさい」

工具と自転車をその場所に置いたまま、父親を追って家の中に入ろうとする和貴に、飛田はなんと声を掛けてよいのか戸惑った。この異常な事態はこの少年にとって日常なのだろうか、と胸の冷える想いがした。

「和貴。……お父さんには、猟銃を持たせちゃいけない」

小菊と健造の間にいったい何があるのか、そこも酷く疑問に思ったが、飛田は最後にこの言葉を選んだ。
けれど和貴は思いがけず、笑い返して来た。

「大丈夫。父さんは腕のいい猟師なんだ。人間は撃ったりしない。父さんが撃つのは、カラスと鬼だけだ」

真意の分からないうつろな目をして言ったあと、和貴は猟銃と共に、薄暗い引き戸の中に消えて行った。



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流鬼 第18話 叫び(1) 

流 鬼  《連載中》

赤い紐を足に結わえたカラス。
そして、そのカラスをしもべのように従わせ、細い脇道の先に消えてしまった少年を、飛田はじっと目で追った。

立ち去る刹那、自分の方にゆるりと視線を流して来たその少年の目が、飛田の脳裏に刻まれ、ゾワゾワとした感情がぬぐえない。
初めて会った少年のはずなのに、胸騒ぎにも似た動悸がしばらくたっても鎮まらなかった。

先刻、フロントガラス越しに二人の少年を見つけた飛田は、願ってもないチャンスに遭遇したことを瞬時に把握した。
背の高い方は、ひと月前に飛田が小菊の写真を見せて質問した少年だ。
この村で希少な中学生であり、宮野老人が『カラス撃ちの健造の子』と言っていた子に違いない。

そしてその横にいるのが、“この村に越して来た、もう一人の中学生”であり、“小菊の息子”であることは十中八九間違いなかった。
ここで怪しまれず、かつ迅速にその「息子」の反応を伺うために、飛田はわざと、顔見知りの少年の方に情報をぶちまけたのだ。
そして飛田は確信を得た。
小柄な少年は、わずかな警戒の視線を一瞬飛田に向けて来たのだ。あるいは敵意だったのかもしれない。

「今の……、小菊さんの子供だね」
ゆっくりと吐き出したその言葉は、走り去ったその少年を見つめていた大柄の少年を、ひどく慌てさせたようだった。

「あんた……いったい……」
「やっぱり」
核心に一気に近づけたことが嬉しくなり、飛田は車を飛び降りた。走って車の後方に回り、トランクを開ける。

「じゃあまず、その自転車を乗せようか。歩くと遠いんだろ? 家まで送るよ。それとも自転車屋に持って行って修理する? どっちでも行くよ」
「……俺から何を聞きたいんだよ」
「だから話は車の中でしようよ。さあ、どっちに行く? 家? 修理屋?」
「……家」
「了解。案内頼むよ」

宮野老人の言葉どおり、その少年は和貴と名乗った。
あまり口の軽くないこの少年と打ち解けるために、飛田はまず、自分のこの行動の理由を、できるだけ丁寧に説明した。
自分が14年前、この須雅神社の近くで変死した根岸という男の友人であること、その友人が亡くなる前日に撮った写真とメッセージが気になって、その写真の女の子を探そうと思った事。
そして根岸の死体が何者かによって食い荒らされていた事まで。

子供に聞かせるには少々グロテスクな話だとは思ったが、飛田はこれ以上遠回りをするつもりは無かった。
けれどさすがにその根岸が死んだ時期と小菊が妊娠した時期が重なるという情報は、あえて伝えなかった。
逆算すれば分かる事ではあったが、それでも。
妙な方向に勘ぐられるのは根岸の名誉に関わるし、紛らわしい情報は真実をブレさせてしまう恐れがある。

「じゃあ、なんでさっき秋人を追いかけなかったんだよ」
ひとしきり聞いた後、和貴はボソリと言った。

「秋人が小菊の子だと思ったんなら、すぐに車で追いかけて、家まで押しかけて小菊に会えば良かったんだ。小菊を問い詰めて、あんたは14年前に根岸っていう旅行者に会って、写真を撮られて、それが気に入らなくてその旅行者を呪い殺して、食い散らかしたんだろうって、訊けば良かったじゃないか」

「……え」
あまりに刺々しい言葉に飛田は正直たじろいだ。
同級生の親を、なぜそんな風に呼び捨てにし、辛辣に語れるのだろう。
とっさに返す言葉を失った飛田をちらりと睨み、和貴は続けた。

「きっとそんなことが有ったんだって聞いても今更村の人は誰も驚かないし逆に、ああそうか小菊ならやりかねない、って言うと思うよ。小菊本人に直接聞いた人間はまだ誰もいないけど、知りたいんなら訊けばいいじゃない。俺は半年前にあの家族が戻って来るまでの事は何も知らないし、俺に訊いても無駄だと思うよ。送ってもらっといて悪いけど。……あ、そのカーブの先にあるのが、俺ん家だから」

「なあ、君は秋人って子と友達じゃないのか? 俺たち、君の友達のお母さんの事話してるんだよね、今……。
あ、その口ぶりからすると、喧嘩でもしてたのか? さっき」

納屋付きの、この辺ではよく見かける平屋の民家の前に飛田が車を停めると、助手席の和貴が飛田の方を向いた。

「秋人とは友達だったとしても、小菊が恐ろしい女だってことには変わりないよ。詳しく調べて、警察にでも届ければいいじゃない。小菊は流鬼だから捕まえてくださいって」

そう言って車から飛び降りると和貴は、半開きのままトランクに乗せてあった自転車を下ろし、納屋の方に押していく。
明らかに機嫌が悪そうに見えた。

「なあ、今、流鬼っていったよね。君、詳しいの?」
「知らないなら広辞苑で調べれば? 夜千代村に住んでる鬼って出て来るよ」

冗談とも本気ともつかない口調でそう言い、いったん納屋に入って行った和貴は、中から大きな工具箱を出して来て、チェーンの切れた自転車の横にしゃがみ込んだ。自分で修理するらしい。

「わかった。和貴に全部聞こうってのは虫が良すぎたよな。友達の家族じゃ言いにくい事もあるだろうし。……じゃあさ、その小菊さんの家だけ教えてくれる? 今更だけど。
ちょっと前に会った宮野ってお爺さんには近寄るなって言われたんだけどさ。やっぱり一度話をしてみたいんだ。根岸が撮った最後の被写体だしね」

少々しつこすぎるかと思いつつ、尚も食い下がり、飛田は少年の横にしゃがみ込んだ。
「自分で修理するの?」と、興味深げに垂れ下がったチェーンを覗き込んだが、すぐに奇妙な事に気づく。

「あれ……。このチェーンなんだろ。熱で溶けたみたいになってる。走ってる途中に切れたんだろ? 普通、こんなふうになるかな」

飛田が摘み上げたチェーンの先を、和貴も覗き込んで来た。その表情が次第に強張っていく。

「秋人だ……」

まるで憎悪の塊を吐き出すようなその声に、飛田は今までとは違う寒気を感じた。



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(バトン/イラスト)春樹×塚本×隆也 

☆イラスト・マンガ・水彩画


今日は、TOM-F さんや山西サキさんや八少女 夕さんがされてたキャラバトンに挑戦しました!

うちも、1人では味気ないので、この3人に登場してもらいます。
KEEP OUTシリーズの春樹隆也、そして『不可視光線』で初登場の塚本です (*´ω`*)

塚本、覚えていらっしゃいますでしょうか。
春樹をえらく気に入ってしまった、ちょっとアブノーマルな大学生です。
(私のキャラの中で、唯一のゲイです) 


とりお

↑ここで、塚本のイラスト初公開(*'ω'*)
え!? 隆也は? ないの?
ないよ。 ……端折りました(。-_-。)        …… (∥ ̄■ ̄∥) ← 隆也

そんなことは置いといて、バトンスタート(*´▽`*) なるべく短く答えますね。

                  ***


1、自己紹介

(春)KEEP OUTシリーズの天野春樹です。生まれつき持ってるサイコメトラー能力に、未だに悩まされています。

(塚)『不可視光線』から登場した塚本忠志です。あの番外以来俺、登場してないんですけど(作者を睨む)

(隆)ずっと春樹の親友の、穂積隆也です。……て、おい作者、なんで俺のイラスト無いんだよ!塚本は要らんでしょ!


2、好きなタイプ

(春)そばに居て、安心感をくれる人。(なるべく触って来ない人)

(塚)年下の可愛い少年、もしくは春樹。

(隆)なんか、守ってあげたくなる様な人。……てか、塚本てめえふざけんな(怒)


3、自分の好きな所

(春)……ひと晩考えさせてもらっていいですか。

(塚)逆に嫌いなところが無いな。

(隆)親友想いなところ。(どや顔)


4、直したい所

(春)考えすぎるところ。臆病なところ。でも一番はこの能力を消したい。

(塚)ない。オレ完璧。

(隆)短気なところ。……塚本お前はすべて直せ!


5、何フェチ?

(春)……フェチってなに?(と、横の塚本に訊く)

(塚)こういう可愛い生き物を眺めながら脳内でアレコレ遊ぶこと。(春樹を見ながら満面の笑み)

(隆)こいつ殴っていいですか(塚本を指さす)


6、マイブーム

(春)美味しい珈琲をいれること。

(塚)春樹。

(隆)シミュレーションゲーム。塚本という名の害虫の駆逐。


7、好きな事

(春)休日、隆也とくだらない話をしたり、美味しい珈琲店開拓すること。

(塚)それ隠居生活だな春樹。もっとエキサイティングな日々を提案しようか。

(隆)道頓堀に沈めるぞ塚本!(←なぜ道頓堀)


8、嫌いな事

(春)満員電車、プールや海水浴……。(←いろいろトラウマが有るらしい)

(塚)合コン。(←マジ女は苦手らしい)

(隆)(*`▽´*)(←塚本の回答がツボだったらしい)


9、読者に一言

(春)微妙なところで連載が終わっていますが、またどこかで番外が出ましたら、どうぞよろしくお願いします!

(塚)言っとくが、俺にだってコアなファンはいるんだ。

(隆)もし続編が有っても、塚本は出てこないと思うので安心して読みに来てください。……てか、作者、続編書けよ!


10、次を指名する。

どなたでも、お気軽に~!


       ***

って事で、久々のトリオ漫才でした(*´▽`*)




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流鬼 第17話 帰巣 (2)  

流 鬼  《連載中》

「ねえ和貴。なにか怒ってる?」
自転車のスピードを上げれば上げる程、秋人は後ろから必死に追ってくる。

バスの中では和貴が終始無言で窓の外を見ていたため、秋人は話しかけてこなかったのだが、村に入り、カラスが舞うバス停に降りた途端、急にしつこく近づいて来始めた。

怒っているわけではなかった。ただこの秋人という少年が、今はどうにも不気味だった。

小菊の子供の頃の噂、由良の3人が越して来てから人が変ってしまった健造、異様な存在感を放ち増殖するカラス、学校で広がる数々の波紋と、不可解な事故。
そして小菊と和貴の事を知っていながら、まるで今までと変わりなく和貴に懐いて来る秋人。
ひたひたと、目に見えない何かに追い込められている。それが思い過ごしだと思えるほど、和貴は鈍感ではなかった。

「ねえ和貴。待ってよ。話をしようよ、僕さあ……」
秋人の自転車がすぐ横に並んだ。

「悪いけど、急いでるんだ。この頃おやじ、駆除から帰ってくるの遅いし、帰ったら帰ったで酒飲んで寝ちまうし。晩御飯は自分で作ることが多いんだ。何も無かったら買い物に出なきゃならないし」

「健造さん、まだカラス撃ちを?」
「そうだよ。この一週間は仕事も休んで狂ったみたいに打ちまくってる。半年前までは……。3月まではそんなことなかったのに」

「僕らがこの村に来てから、っていう意味? でも、僕らとは関係ないよ」
「そんな事言ってないだろ? 絡むなよ! 頼むからもう放っといてくれ」

乱暴な言い方なのは分かってた。けれど秋人に対する罪悪感は希薄になっていた。
何に向けていいのか分からぬ怒りが自分の中で増幅するのを紛らわす様に、和貴は力任せにペダルを踏み込む。
ただ逃げ出したかった。
この少年から。あの狂いかけた父親から。そして得体のしれない妖気すら漂うこの村から。

「でも、僕は何もしていないじゃないか!」

思いがけず発せられた秋人の叫びと共に、バキンという金属音が足元に響き、自転車が制御不能になって揺らいだ。
とっさにバランスを取りブレーキを掛けたので転倒は免れたが、和貴の自転車のチェーンは見事に切れて地面に垂れ下がっていた。

和貴は自転車を飛び降りると、すぐ後ろに止まった秋人を振り返った。
興奮し、心臓をバクバクさせているのは自分で、叫んだはずの秋人はただヒンヤリとした視線で和貴を見つめている。
全身に湧き立つのが怒りなのか恐怖なのか、分からなくなった。

「いい加減にしてくれよ……。もうやめてくれ」
「何を? 何をやめればいいんだよ」

秋人はそこでようやく表情を崩し、泣きそうに顔をゆがめながら和貴を睨んで来た。

頭の奥がズキンと痛む。秋人を怒らせてしまったのだと気づくと、それだけで得体のしれない冷たい汗がにじむ。その感覚は“恐怖”以外の何ものでもなかった。
目の前にいるのは、数か月前に引っ越して来た、ただの同じ年の少年のはずなのに。

「怖いんだよ!」
思わず口から零れ落ちたのは、言うつもりなど少しも無かったその言葉だった。
「こわい? どうして」
秋人は大きな黒いガラス玉のような瞳を見開き、まっすぐ和貴を見つめて来る。

「そんな目で見るからだろ。そうだよ、怖いんだよ。怒ってるのは俺じゃない、秋人のほうなんだ。そうだろ? あの日からきっと秋人は怒ってたんだ。それなのに……」
「あの日?」
「あの日だよ。登校日の。俺、あの日確かに小菊さんに呼ばれて家に入ったけど、何もなかったんだ。本当に何も……。もし秋人があの時なにか、変な事思ったとしたら、全部誤解なんだ。本当に。俺は、全然……」
突然バサバサと黒い影が和貴の頭をかすめ、そのまま秋人の方へ向かった。

秋人の肩に舞い降りたカラスは、1、2度秋人の頬にくちばしを摺り寄せて甘える仕草をした。右の足に赤い紐。
ロクだ。
秋人より先にあの夏の日、あの場所で裸の小菊と和貴を見ていたはずの、カラスだ。

「ああ……そっか」
そう言いながら秋人はロクのくちばしをさする。

「そんなことなら気にしなくていいのに」
「違う! 本当に違うんだ。ただあの日暑くて……すごく暑くて……」
「すごく暑かったから母さんと裸で水を浴びていたんだろ。それでいいじゃない」
「良くない! お前のその言い方が何か疑ってるみたいで、腹が立つんだよ!」

「和貴が母さんと何をしたって、僕は関係ない。僕と母さんは別の人間だし。母さんがむかし、人を殺しただとか、鬼の生まれ変わりだとか言われたって、僕にはどうすることもできないのと同じ。どうしようもないことだよ。ただ……」

静かに言った後、秋人はそこで唐突に話を止め、耳を澄ます仕草をした。
わりと近くの山から銃声が2発、続けざまに響いた。そのあと、また2発。カラスが山の上を沸き立つように飛び交い、騒ぎ立てる。
秋人がそれを目で追い、言葉を続けた。

「この村の人はみんな狂ってる」

まるでカラス達の羽ばたきが巻き起こしたかのような突風が秋人と和貴の髪をかき上げ、辺りの木々をザザッと揺らした。
秋人がこぼしたその言葉は、張り詰めた和貴の神経の糸を切るには充分だった。

「今何て言った。秋人。もういっぺん言ってみろよ」
喉の奥で唸るような自分の声は、和貴自身が戸惑うほどだったが、それよりも秋人がそんな言葉を吐いたことが、和貴には脳天を殴られたほどの衝撃だった。
体が震え、次の言葉が出てこない。
あたりの緑を取り込んで異様に光る秋人の目を見つめながら、和貴はただ自分の中でうねる、怒りに似た感情を持て余した。


「あれ、この前の子だよね。今学校の帰り? あ。チェーン切れてるじゃないか」
ゆっくりと近づいてきた白い車から聞こえて来た男の声に、和貴はドキリとした。

やはりそうだ。車の窓から顔を出しているのは、1か月前に和貴に小菊の写真を見せて、「知ってる?」と尋ねて来た男だ。
嫌な予感がし、思わず自転車を押して立ち去ろうとした和貴を、その男は呼び止めた。

「この間はごめんね。あの写真の女の子、小菊さんって言う人の、12歳の時の写真だって分かったんだ。13年ぶりに、またこの辺に引っ越して来たって聞いたんだけど、君、知ってるよね。君くらいの歳の子供がいるそうだし。ちょっとだけでも話を聞かせてくれたら、家まで送ってあげるよ。自転車はトランクに積めるし。どう? 悪くないだろ?」
男は、そのあとようやく秋人気づいたように、「あれ…」と口籠る。

けれど再び口を開く前に、ロクが車めがけて飛び立った。
激しい羽音に気圧されて、窓から顔を出していた男は「わっ」と叫んで首をひっこめる。

「ロク! おいで」
ひと声だけ鋭く発し、秋人は和貴の横をすり抜けた。
秋人の自転車は、家のある脇道の緩い坂を上っていき、すぐに見えなくなった。

その秋人を追いかけて飛んでいくロクの足の赤い紐を、和貴はぼんやりと見つめる。

秋人の右足に、同じ真紅の紐を結えたあの日の事が、やけに遠い昔に思えてならなかった。



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(イラスト)久々に春樹 

☆イラスト・マンガ・水彩画

やっぱり3月は早いですね。
バタバタしてる間に終わってしまいそうな勢いです。
年度末、皆様もきっと慌ただしい日々をお過ごしでしょう。

ところで毎年この時期になると、私の家の周辺一帯が醸されてるような匂いに包まれます。
「あ、これはもしかして、桜が芽吹く前の匂い??」と、毎年一人で感慨にふけっていたのですが、だれに聞いても、ネットで調べてもそんな話はヒットしない。

でも、この地に引っ越して来て20年。毎年この時期に、このにおいを嗅いでいるんです。
謎です。
いったいなんだ??

そして私はある考えにたどり着いたんです。

……もしかしたら、二件隣のおうちの、家庭菜園の畑の肥料の匂いなんじゃないかと。
けっこう本格的にお野菜を庭で作ってるおうちがあるんです。(あまりしゃべった事は無いんですが)

うん……そんな気がしてきました。きっとそうだ。『芽吹き』じゃなくて、『肥やし』だ!

20年間の疑問が解決した気分です。……もっと早く気づくべきだった (。-_-。)



さて、今日は久々に春樹のイラストをUPしてみます。
少し前に描いた、20歳の春樹。ちょっと憂いた表情ですが、元気でやってるかなあ・・・。




春樹rakugakiブログ


数か月前から、春樹の最後の物語を書こうと、地味にプロットを組み始めていたんですが、ふっと気が変わりました。

いや、それよりもこの春樹の物語を、ちゃんと整理して一本の長編にする方が先かも! と。

春樹のシリーズは、今現在『呵責の夏』からスタートしています。
私にとっては大事な作品の一つではあるのですが、このシリーズの第1話として置いておくのはやっぱりちょっと違う気がして。
(春樹はちょこっと出てきますが、あれは友哉と由宇の物語ですもんね)

もうこの際大改稿して、KEEP OUTをごっそり再編集してしまおうと思い立ったんです。
今年は流鬼を書きあげた後、それに集中しようと思います。

まだ、思いついたところなので、完成するかどうかは分からないのですが、ブログでは、新しくなった部分だけ抜粋して追加掲載する予定です。

また更新が途絶えることがあったら、「仕事でばててるか、改稿に悩んでるんだな」と、憐れんでやってください(;_;)

創作って、どこまで行っても果てが無いなあ……。でも、やっぱり楽しい作業です(*´ω`*)





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流鬼 第17話 帰巣 (1) 

流 鬼  《連載中》

「13年? 何の事でしょう」

飛田は問いかけたが、老人はすっかり自分の思考の中に埋没してしまったようで、聞いてもいない風だった。けれど左手だけは無意識なのか巧みに動き、右手に少女の写真を握ったまま、落ち葉除去を続けている。
飛田はすこし話題を変えてみた。

「いつも綺麗にされているんですね。ここはずっと、あなたがお一人で?」
竹の熊手には、宮野、と黒いペンで名が書かれている。この老人の名だろう。仕事上の癖で飛田はその名をしっかり記憶に留めた。

「持ち回りだよ。上夜千代は若いもんが少ないからな。まつりごとも年寄りの仕事になる」
「祭りの準備なんですね。だからこんな立派なかがり火台が置いてあったんだ」
「ああ、今月の末にな。祭りって言っても、火を三日前から絶やさんようにして、交代で守りするだけの地味なもんさ。最終の本祭には隣村から神官に来てもらって祝詞あげるが、派手なもんじゃない。ここに宿る魂が荒ぶる神にならん様に祈る神和ぎだから」

「へえ……。僕も立ち会っていいですか、その本祭。9月30日ですよね」
「よそ者が見たって何も面白いこたあねえよ。それでもワシらの若い頃はもっと派手な櫓組んでクスノキの炭と薪で盛大に火を焚いたもんだ。火柱はここのご神木より高く昇ってな。祭りの三日間はそりゃあカラスが狂ったように騒いだもんさ。ここのカラスは須雅様そのものだ。少々悪さしても、なかなか撃ち落とす気になれないのもそのせいさ」

少し饒舌になってきた宮野老人は、気が済んだのか握っていた少女の写真を飛田に返した。
写真のしわを伸ばし、飛田はもう一度そこで話を本題に戻してみた。祭りの話には、それほど興味はなかった。
「小菊さんって、有名なんですか?」

宮野老人はハハッと笑う。
「そりゃあね。知らんもんはいないね。この神社の祠ん中から拾われた赤ん坊だし。弱りもせず泣きもせず入ってたもんで、鬼の子かって騒ぐ奴もいてな」
飛田の胸に何かが刺さった。

「この祠から?……ここに捨てられていたんですか? なんで? 親は?」
「さあもう何も喋らねえ。それこそなんか変なもんに祟られるわ」
老人が再び笑う。

「だけど……ひと月前この村に通りかかった時、店屋の女の人や学生にこの写真見せて訊いたんですが、知らないって言われましたよ?」
「店屋の女の人? ヨシ江さんかな。あの人は口から生まれたみたいに喋り魔だけど、小菊の事は怖がってるし、よそ者には喋らんだろうね」
「中学生か高校生くらいのガッチリした男の子は?」
「和貴か? カラス撃ちの健造の子さ。それこそ喋らんだろう。……さあ、もうおしまい、おしまい。くわばらくわばら」

宮野老人はおどけた様子で掃除用具を片付け手に持つと、飛田に背を向けた。
喋りたい気持ちと警戒する気持ちとがせめぎ合っているようにも見える。

「あの……。もう一つだけ。小菊さんに会いたいんです。どこに行けば会えるかだけでも教えてもらえませんか」
もう10メートルほど先を進んでいた老人は、渋い顔で振り返った。

「やめた方がいい。13年目に当たる年だしな。面白半分に近づくとあんたも食われるぞ」

それは妙にゾッとする響きを残し、飛田の耳に刺さった。
―――あんたも食われるぞ……。
それは『根岸が小菊に食われた』という事なのだろうか。

「まさかね」
そうつぶやいたが、笑い飛ばせない余韻がまとわりつく。
この森には思いもよらない事が起こっても不思議ではない、そんな空気が漂っている。

ふと気配を感じ頭上を見上げると、木々の枝を軋ませて止まっているおびただしい数のカラスがこちらを見下ろしていた。
いままで気配すら感じなかったのに。
体中が総毛立ち、飛田は努めて素知らぬ顔で来た道を折り返した。

―――食われる。

そんな馬鹿げた恐怖を感じたのは、その時が初めてだった。


              ◇


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(イラスト)もう3月。鶯の声も^^ 

☆イラスト・マンガ・水彩画

2月の終わりの朝にね、綺麗な声で鶯が鳴いていました。

気の早い子。でも、かなり美声でした。
最初は練習して、4月ごろにはあちこちで鳴き始めるんだと思うけど。

「いい声だけどまだ真冬じゃん!」って、メス鶯のツッコミが聞こえそうな寒い朝でした(笑)

前回の雑記では、耳の不調のことを書いてしまい、みなさんにねぎらいのコメを沢山いただきました。
お気遣いさせてしまってごめんなさい(>_<)
そしてありがとう~~。完全栄養食、めっちゃ参考になりました!

あれから大阪で唯一の、その病気の専門医に通い、ずいぶん回復してきました^^
耳鼻科ジプシーをした結果、あの手術(耳業界ではかなり荒療治)をやる先生は日本であの人しかいないという事実が判明。
出会えてよかった。(手術は麻酔効かなくて拷問に近いが)(それなのにいつもにっこり笑ってるドクター!)

とにかく、地の底から地上に出て来られた感じで、ほっとしてます。…………啓蟄Σ(*゚Д゚*)

仕事の方も少し落ち着き、PCの前に座る時間も取れそうです。
相変わらずの遅読で遅筆、そして春は頭もフワフワしていますが、またよろしくお願いします^^
更新間隔は、相変わらずこんなペースだと思いますが(>_<)

今日は特別なにも事件が無いので(事件は無いに限りますが)、
以前、UPのタイミングを逃してしまった、チョコのイラストを載せておきますね。

チョコと一緒に、フワフワ飛んでる子がいますが(笑)

最近、私のお気に入りの天使。

そう、「またもや天使」のあの子に似てますよね。
ちょっとコミカルにアレンジしてしてみました。
すごく大食いでお菓子大好き。でも天然で可愛らしい、まさに天使。
この子を拾っちゃった殿方は、なかなか手放せないかも…的な。

基本天使なので服は着ないんですが、いろんな大人の事情があるので、とりあえずエプロンを着せます。
は〇かエプロンは、流行の天使モードです。

すいません、春はなんかちょっとlimeもフワフワしてます(*´ω`*)




ちょこてんし



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流鬼 第16話 兆し(2)  

流 鬼  《連載中》

                ◇

昼前に飛田は、篠崎町の宿「千鳥」をいったん出て、車で上夜千代に向かった。
ぽつぽつと点在する田圃では、もうすっかり稲刈りもはざかけも終わり、秋の気配を漂わせていたが、相変わらず人の姿は少なく、目にするのはカラスばかりだ。

飛田はまず、13年前に行きそびれた須雅神社に向かう事にした。
鳥居のそばに車を停め、ゆっくりと傾斜の急な参道を登っていくと、麓から15分ほどのところにその小さな神社はあった。
苔むした3段の石段の上に、子供が手を広げたほどの祠宮が鎮座している。何の変哲もない、古ぼけた祠だ。

けれど観音開きの扉には、まだ新しいしめ縄と紙垂(しで)が施され、竹の花器には艶やかな榊が生けられていて、人々にきちんと祀られていることが伺われる。
灯篭の横には、その場にそぐわない黒光りのするかがり火台が6台も設置され、ひょっとすると祭りが近いのだろうかと、飛田は思った。

村と共に創設され、火の神であるとともに農業の守護神でもあるカグツチを主神にし、知能の高いハシブトガラスを眷属とした神社は、長い間村人の中心にあったのだろう。

そして明治の初めごろ、村人はこの神社に、村の災いの元凶と伝えられる“流鬼”を新たに祀った。
米田教授の話によれば、それは流れ者の集団をさすものであり、鬼であったために村人は殺戮を余儀なくされたのだと記述されているという。

火事を起こして半焼し、さらに神社合祀令によって夜千代村の氏神は別の神社に取って代わられたが、それでも村人は須雅神社をこの山奥に遷座し、相変わらず鬼を祀り、そして祈った。

死んでも尚村に災厄をもたらす「流鬼」の魂を慰めるために祀ったと言う事なのだろうが、飛田にしてもそれは恐れからの封印にしか思えなかった。
そもそも“鬼だったから退治した”的な、時代錯誤な言い訳が、どうにも滑稽で辟易した。

流鬼は村のほの暗い歴史とともにあり、その殺戮が事実だという事はたぶん、村人も暗黙のうちに了解しているのだろう。
村人は何か天災が起こるたび、常に恐れて来たのかもしれない。

思えば祭りごとは元来どれも、敬意というよりは畏怖と鎮魂が発端のように思えてならない。
この扉の中には村人が畏れ、ひたすら鎮めようとしている負の力が閉じ込められているのだろう。

―――14年前、この場所で飛田の友人、根岸は変死した。あのメッセージを残して。

何か関係があるのか。それともまったく無縁なのか。

飛田は根岸が発見されたと聞いている、祠の正面の崖に向かって歩いた。
崖と言っても木々の根の張り巡らされた、なだらかな傾斜だ。
足を滑らせても、そう簡単に頭を割られて死ぬようなことは無いように思われた。
けれども根岸は確かにこの場所で脳が崩れるほどの損傷を受け、そして獣に食い荒らされ、無残な姿で発見されたのだ。

いったいその時何があったのか。どういう状況だったのか。
何もわからぬまま14年が過ぎた。

飛田は根岸の好きだった日本酒の瓶をカバンから出してその斜面に振りかけると、長い時間をかけて手を合わせた。
本当は13年と少し前、この村を訪れた時にするはずだった弔いだ。
けれどあの時、腹の膨らんだ人形のような少女に出会い、思わず写真に収め、そしてそのことに何かとてつもない背徳感に襲われ、この場所に来る前に逃げ出してしまった。

つい3か月前に根岸の撮ったという、あの少女の写真を見た時、正直言って飛田は戦慄した。
根岸の撮った写真の中の少女が、「なぜ逃げたの?」と飛田に問いかけてきた気がしたのだ。

いったいあの少女は何なのだろう。
あの少女と、根岸の死と、根岸が残した「鬼」の文字。そしてこの村の伝説。
何か関係があると思い込んでる自分こそ、どこかおかしいのだろうか。

飛田は合掌を解き、視線を斜面から180度返し、封印の祠と、その背後に佇むクスノキを仰いだ。
物言わぬそのご神体はきっとすべてを見ていたのだろうと思いながら。

その時ふいに、緑の天蓋の果てから、パンという乾いた破裂音が響いた。

どこかでカラスが騒いだ。続けてまた破裂音が2発続く。
間違いない、銃声だ。狩猟期を外れてもここでは猟をやっているのだろうかと、飛田は暫し聞き耳を立てた。

「ああ~~。な~んだ、キモ冷やしたよ、あんた。俺ぁ、てっきり熊でも出たのかと思った」

突然真後ろから声がして、飛田はビクリと体を竦めた。振り向くと、竹の熊手と麻袋を持った老人が一人、笑いながら頭を掻いている。
70歳くらいだろうか。頭は白髪で体つきもひょろりとしているが、背筋はぴんと伸び、「かくしゃくとした」、という言葉がふさわしい老人だった。

老人は首の手拭いで汗をぬぐいながら、飛田から目を離そうとしない。

「あんた、この辺の人じゃないな。迷いなさった?」
「いえ。ちょっとこの神社にお参りを、と思って」

老人はハハッと笑い、拝んでもなにもご利益はねえよと言いながら、熊手であたりの落ち葉をかき集めはじめた。
地元の人間に向こうから話しかけられたのは初めてで、聞きたいことは山ほどあったが、ひと月前の失敗もあるし、ここはあえて慎重に話題を選んだ。

「ここ、熊なんて出るんですか? さっき銃声が聞こえたみたいなんですが」
「熊は居るには居るが、ここ数年見てないな。イノシシなら多いが。あの銃声は健造さ。健造がカラス撃ってんだ。休みの日は朝から晩までな」
「え。でもこの村ではカラスは守り神みたいなもんだって聞いたんですが」
飛田の言葉に老人は口元だけで笑った。

「あんた詳しいね。そうだよ、別に敬ってる訳でもないけど、カラスを撃つのはあの男くらいだ。人間並みに賢いし気持ちのいいもんじゃないだろ? 健造もそのうち祟られる」

「守り神じゃなくて、崇り神なんですか?」
飛田の質問に、こんどこそ老人は手を止めた。

「……なんでそんなことを訊く? あんた何しに来た」
「14年前、私の友人がここに旅行に来てこの場所で亡くなりました。ご存じないですか? その弔いを兼ねてここに来ました」

ほんの少し前の守りの体勢を解き、飛田はいきなり本題に切り出した。根拠はないが、この老人なら答えてくれそうな気がしたのだ。

「へえ。それは気の毒だったな。そう言えばそんな旅行者がいたような気もするが。崖から落ちたのか? 街のもんは山に慣れてないからすぐに足を踏み外す」

けれどそう言っただけでまたすぐ熊手を動かし始めた。

「確かにこの崖を落ちたんですが、そのあと鳥か獣に損壊されて」
「気の毒にな。キツネや山犬も出るしな。田舎は」

老人は次第に面倒くさそうに声を小さくし、手を動かしながらも背を向ける。
けれど飛田は畳みかけた。

「その友人はカメラが趣味だったんですが、死ぬ前の日にこんな写真を撮ってたんです。この子、ご存知ありませんか?」

飛田が老人の目の前に、根岸の撮った少女の写真を一枚かざすと、そこで今度こそ老人はぴたりと動きを止めた。首を伸ばし、食い入るようにその写真を見つめる。

「こりゃあ……小菊」
「小菊?」
繰り返した飛田を、老人が見上げる。

「その死んだ友達って人は、小菊に会ったのか?」
「……こうやって写真撮ってますから。それは間違いないでしょう。写真のバックは平地みたいだから、こことは別の場所で見かけたんだと思うけど。……この子は小菊っていうんですね? 今もこの村に? おいくつなんでしょう。いえ、変な意味ではなくて。友人が最後に会話を交わした人かもしれないから、ちょっと気になってしまって」

「小菊か……。そうか、小菊が」
「あの……」
「小菊は14年前なら小学生さ。13の時に村を出たが、また今年になって戻ってきやがった。子連れでね。へえ……そうか。やっぱり孕んでたってのは本当だったか。……小菊の奴……」

老人は自分に言い聞かせるようにモゴモゴつぶやく。その目は僅かに好機に輝いていた。
「子を?」
飛田はその老人の言葉を確認せずにはいられなかった。

「子供を産んだんですか? 13で」

やはり飛田がカメラを向けた少女は奇病ではなく、腹に子を宿していたのだ。
あの腹の子は、ちゃんと生まれ、そして今母子ともにこの村にいる……。

正体のわからない奇妙な興奮と感慨が飛田の中に過ぎる。
すっかり自分の思考の中に埋没しているらしい老人が、ふと顔を上げ、答えを見つけ出したようにつぶやいた。

「13年周期……。まさか奴め。それで戻ってきたか?」

その老人の小さな独り言は、奇妙な響きをもって飛田の耳に届いた。





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前回の更新からずいぶん間が空いてしまいました(;´Д`) 話の筋を忘れちゃった皆さま、ごめんなさい><。

さあ、また飛田が戻ってきました! もうラストまで消えませんよ~。
今回は須雅神社のあれこれを、もう一度振り返ってみました。

細かく読み解く必要はありません。さらっと読みで大丈夫です^^
ようやく、少し喋ってくれる老人をゲットした飛田ですが。さあ、どこまで探ることができるのか。
見守ってやってください^^



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(雑記・イラスト)共著の結果発表 

☆イラスト・マンガ・水彩画

昨年のクリスマスに、携帯小説サイト(エブリスタ)で、お友達のSさんと、お題小説を共作した記事を書きました。

記事→→「(イラスト・雑記)メリクリ&初めての共著体験」

その結果発表があったのですが、嬉しい事に入賞しました。
Sさんに、「二人で組んで、最高に面白いエンタ作品書いて、賞狙おう!」って誘われ、取り掛かったお題小説。
超・妄想コンテスト、お題は「猫」が出て来る物語。

とにかく「何も考えずに夢中で読めて、過激なのに、そのくせハートフルで可愛くて萌える」。そんなのが描きたいよね。……と、二人で試行錯誤して2週間。

完成した作品は、ぶっ飛び設定だけど最高にお気に入りなエンタ小説になりました。(10000文字の縛りがあって、急ぎ足な展開にはなりましたが)

だから、入賞できてほんとうによかった。
私もSさんも、どちらかというとエブではアウトローな小説を書くタイプなので、運営さんからはあまり好かれてないかな?なんて思ってたんです。
今回も、キャラは男多めですし(笑)

このお話は共著だし、Sさんのページで公開しているので、ここに掲載は出来ないんですが、リンクを貼っておきますね。

コンテスト結果発表はこちら。

共著作品は→こちらです


表紙はこちら↓

ちくわ表紙370

【あらすじ】
雷鳴とどろく深夜。
殺人を依頼された純平は、生きた心地もせずにターゲットの元に向かうのだったが。
気付くと自分は濡れそぼった小さな捨て猫で……。
―――なんじゃこれ!
拾い上げてくれた優しい青年と、派手なギャル、そして赤毛単細胞のヤクザ男。
子猫になった純平の奇想天外、猫ライフストーリー♪


看板ネコの、ちくわ です。
Sさんは今、手術&入院療養中なので、コメントはできない状態です。もしご訪問される場合は、そっと覗いてくださるとうれしいです^^

このごろすっかりブログへの訪問回数が減ってしまって、頻繁にコメントできなくて、本当にごめんなさい。
繁忙期であるとともに、体調のほうがなかなか優れなくて、ちょっとサボりがちです。
耳の持病がまた悪化で、ほぼ毎週日帰りぷち手術。
耳が調子悪いと、無口になるし、食べることが面倒くさくなります。
(なんか、リクになった気分)
お昼も食べないし、うっかりすると夜中まで、薬とサプリとコーヒーしか飲んでない……ってなことになるので、頑張ってなにか口に入れるようにしなければ。
(完全栄養食って、何があるだろう……最近バナナも美味しくないし。……何故バナナ)

もう少し元気になって仕事も落ち着いたら、いっぱいお邪魔すると思いますので、その時はまたよろしくお願いします(*´▽`*)



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流鬼 第16話 兆し(1)  

流 鬼  《連載中》

その朝、教室に入った和貴と秋人を迎えたのは、異様な級友たちの視線だった。

もちろん秋人に対する畏怖とも興味本位とも取れる視線は以前からあったが、今朝の雰囲気は和貴が休む前日までとはまったく違う、殺気立つほどに冷ややかなものだった。

「和貴、ちょっと……」
普段はわりとムードメーカーの中嶋が、カバンを置いたばかりの和貴を廊下に引っ張って行った。

「なんだよ」
「由良秋人はバケモノだ。近づかないほうがいい」
「……なに。突然」
まるでホラー映画の役者を演じているような中嶋の喋り方に、思わず笑いそうになった和貴だったが、中嶋はそれを許さなかった。

「3年の香川先輩が昨日、大やけどしたんだ」
「やけどって……。でもなんでそれが?」
「あいつだよ」
その視線は一瞬教室内の、大人しく自分の席に座って窓の外を見ている秋人に向けられた。
中嶋の声にはまったく躊躇いはなかった。憶測ではなくて、恐ろしいまでの断定の表情だ。

「焼却炉の当番だった香川先輩の横を由良がすれ違うとき、なんかちょっと肩が当たるとかのいざこざがあってさ。ほら、香川先輩ってあの、由良の母ちゃんに従姉殺された高本先輩と仲良いだろ。いつかそのことを面と向かって言ってやろうと思ってたみたいでさ。
ぶつかった事をきっかけにして、相当あからさまに暴言吐いたらしいよ。人殺しの子とか、鬼一家とか。
そしたらいきなり、種火程度まで消えてた、何も入ってない焼却炉から爆発するみたいに火が噴き出してさ、香川先輩直撃喰らったんだ。髪の毛と顔の皮膚焼いて、即病院送りさ。救急車来て大騒ぎだったんだぞ、昨日」

和貴はあまりの衝撃に小さく口をあけたまま中嶋を見、無言でその先を促した。

「な? そんなこと今まであったか? あの、ただでさえ燃えにくい焼却炉だぞ? 俺、由良のうわさは今まで適当に笑って聞いてたんだけど、昨日の話し聞いてちびりそうになったもんな。スプレー缶でも混ざってたんじゃないかって先生たち調べてたけど、結局そんな破片なんにも見つからなかった。
由良はそのあとホームルームを早退してさっさと帰っちゃうしさ。そのあと先生たち泡吹いて焼却炉閉鎖したり、大変だったんだ。……なあ、今朝由良はその話、和貴にしたのか?」

「いや、……ぜんぜん」
心臓がザワザワと騒ぐ。
今朝の秋人は、事故の事など匂わせもしなかった。そんな騒ぎが目の前であったのに、あまりにも不自然ではないか。

和貴は窓越しに教室の秋人をチラリと確認すると中嶋に視線を戻し、出来るだけ声を潜めた。
「……その香川って先輩は?」

「結局は顔に軽い火傷しただけだったみたいだけど、髪の毛ほとんど焼けちゃってさ。横でずっと見てたもう一人の当番の先輩は、絶対死んだ!って思ったらしいぜ。顔だけ火だるまで。先輩相当ショックらしかったから、しばらく学校休むんじゃない?」
「……へえ。こわいな」
「由良だよ。あいつやっぱり化け物なんだ。でも証拠がないし、だれもあいつを突き出せない。……けさも平気な顔で登校してきやがる し。和貴、ほんと、もう近づくのやめた方がいいって」

そこまで話したところで担任が廊下の端に見え、その話題はとりあえずそこで打ち切りになった。
担任に注意される前に二人は慌てて室内に飛び込み、席に着く。
教室では誰もが秋人を目の端で捉え、観察し、ピリピリとした空気に満たされている。

和貴は頭の中でひたすら、焼却炉の種火が爆発的に燃え出す科学的な別の理由を考えながら、担任の話を上の空で聞いていた。
けれどもその一方で、心のどこかではすっかり諦め、由良秋人という人間の正体に、自分が結論を出そうとしているのに気付きはじめていた。


                ◇



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今回も短めですが、ここまでで止めておきますね><
次回、(2)からようやく飛田ががっつり介入してきます。
村人や関係者への聞き込み調査で、真相がじわじわ分かっていくはずです。
(飛田が、優秀ならば……(・_・;))
少年たちとの接触も、もうすぐかな。



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(scriviamo!参加イラスト)またもや天使。(追記:2月14日) 

☆妄想らくがき・企画

scriviamo.png

今年も夕さんのscriviamo!に参加してみました。

小心者の私はもちろんプランA、そしてまたもやイラストです。
昨年は狐画だったのですが、今回は天使。前にも天使を描いたような気がしていたのは、別の(妄想ラクガキ)企画でしたね^^;
(すぐに忘れちゃう)

さあ、今回の天使、またちょっと脱ぎかけています(汗)
だって、服を着てたら羽根が出せないじゃん(´゚∀゚`;) (´゚∀゚`;)

……という、物理的理由から、私が天使を描くと、ほぼ間違いなくちょっと脱いでいます(*´∀`*) 他意はありませんw

今初めて地上に降りて来たような、世間知らずな感じの天使。
夕さんは、どんなふうに料理してくださるか、楽しみです(*´▽`*)

後回しでも構いませんので、どうぞゆっくり創作してやってください^^

あ、もしもこのイラストで、何か創作したいと思われる奇特な方がいらっしゃいましたら、どうぞお持ち帰り下さいませ。



てんしブログ


※《追記:1月25日》
今回は、妄想ラクガキ企画ではなかったのですが、嬉しいことに、お2人の方がこのイラストを使ってSSを書いてくださいました!

★まずは『Debris circus』の山西サキさん!
とってもキュートで可愛らしい天使のお話。天使のネーミングが、まさか・・・ww。
ニマニマしてしまうこと間違いなし。上から目線の蝶々にも注目^^ぜひ読んでみてください!そして、天使の新たな事実が……。
サキさん、ありがとう~。
サキさんのSSはこちら!

★そして『Court Cafe BLOG』のTOM-Fのさんも、作品を寄せてくださいました! 
TOM-Fさんといえば、132文字Twitter小説です。短い文字で物語を綴るのは難しいのに、今回も鮮やかで美しいです! 堪能させてもらいました^^ TOM-Fさん、ありがとう~。
TOM-FのさんのSSはこちら!

※《追記:1月29日》
★参加者、また増えました!なんとかじぺたのデンジャラス(そうでもない)ゾーンの、かじぺたさんも、参加してくださいました!
イラスト内のすべての要素を使って、とっても奇想天外でキュートなお話を書いて下さいました! そうか、その発想はなかったなあ~。かじぺたさんの妄想力が素敵wそして天使よ、たまには断ってもいいんだよ、とか突っ込んでしまいそうw
とっても可愛いかじぺたさんのSSはこちら!

※《追記:1月30日》
★八少女 夕さんの『scriviamo! 2017 』企画からの、お返し掌編
さあ、早くもscribo ergo sum の夕さんの、scriviamo!企画のお返し掌編が更新されました。
天使イラストは2度目なんですが、今回はとっても可愛らしい童話の世界を思わせるSSです。(いや、ナース服がらみだったとしても、ちっとも怒ったりしませんがww)
イラストに描かれているものすべてを余すことなく使い、いや描かれていない部分まで膨らませて、感動のラストに!
主人公の彼が聴く、鳥たちの会話も隅々まで大好き♪
本当にさすがです。いつも無理難題なイラストを投げちゃってごめんなさい><
(次回はもっと難しいので大丈夫だなという、確信を得ました(´▽`*))
夕さんの素敵なお返し掌編はこちら!

※《追記:2月7日》
★またまた、参加してくださった奇特なお方が! 今日は(あ、昨日だけど><) 「コーヒーにスプーン一杯のミステリーを」の大海彩洋さんが、とっても楽しいSSを書いて下さいました!タイトルは、なんだかしんみりなのに、読んでびっくり(笑)
あの天使はアレで、背景はアレで、そして蝶々がまさかのアレ!!(なんのこっちゃ)
爆笑必至。大海さんの関西魂をご覧ください^^
大海さんのSSはこちら。

※《追記:2月11日》
★今日はお二人も参加者が!
まずはクリスタルの断章のポール・ブリッツさん。とっても短いお話なんですが、私には衝撃でした。
ええ。ちゃんとタイトルは「メルヘン」って書いてあったのに……。ほんとうにごめんなさい><でも、でも……。(詳しくは私のコメントを)とってもピュアでかわいいSSです!マジ。
そんなポールさんのSSはこちら

★そしてもう一方は藤花幻のmiss.keyさんです。
これは腹を抱えて笑えること間違いなし。設定だけでも面白いのに、この2人の会話がww 彼は、心を入れかえて頑張れるのか……。
とても楽しいmiss.keyさんのSSは こちら。

※《追記:2月12日》
★なんとなんと! 「コーヒーにスプーン一杯のミステリーを」の大海彩洋さんが、あのSSの第2弾を描いて下さいました。
そう、あの孫娘が再び!あの世に行ったじいちゃんを救え!(いやそんな話じゃないw)とにかく爆笑間違いないあの世ライフ。皆さんどうぞ、覗いてみてください。
大海さんの第2弾は こちら。

※《追記:2月14日》
★今日は「自分勝手な想像世界」の想馬涼生さんが、SSをかいてくださいました。ご自分のシリーズのキャラクターにあてはめて、とても温かい親子の会話劇に。想馬涼生さん、ご参加、ありがとうございました。
想馬さんのSSは こちら。





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流鬼 第15話 歪んだ口碑 (2)  

流 鬼  《連載中》

そして、それとは別に、和貴が秋人と距離を置こうとする原因は学校の中にもあった。
あの登校日の秋人の騒動は、まるで誰かの陰謀のように急激に蔓延した由良家のうわさに拍車を掛けることとなり、尾ひれを付けて広がった。

“母親は思うままに人を殺す鬼の末裔で、その子供の秋人も同じ力をってるらしいよ。”
“じゃあ、やっぱりあの時の煙って……。”
“夜千代村は山火事に苦しめられてた村だったって聞いたよ。”
“あの母親が拾われた神社って、火の神のカグツチを祀ってるっておじいちゃんが言ってたけど、なんか関係あったりして!”

そんないかにも都市伝説めいた話は、中学生には何よりのご馳走だった。
本当か嘘かの検証に興味は無い。そう言うものが自分たちの直ぐそばにあるのだという事に、ただ興奮し、楽しんでいたいだけなのだと和貴は思った。

最初こそ和貴がどちらの味方なのか分からずに警戒していた同学年の生徒たちも、特に秋人をかばう素振りをしない和貴を、情報源として引き込もうと近づいてきた。

「なあ和貴、由良のお母さんって、会ったことある? 本当に人殺しなのか?」
「子供の頃、苛めた奴ら皆殺しにしたって本当なのか?」
「12歳でヤリまくって、秋人産んだんだろ? なあ、どんな女?」
「私見たことあるよ。時々学校に来るのはおばあちゃんで、本当のお母さんは高校生みたいに若くって、顔小さくて、なんか人形じみてて怖かった。ちょっと前に夜千代村の親戚の家に行った時、山の麓の鳥居をくぐっていくの見たの」
「その山のカラス神社で拾われたんだろ? 里帰りってこと? お参りしてさらに魔力充填してたりして」

噂は好き勝手に暴走する。
和貴は、「へえ、そうなのか。秋人とは家の話はぜんぜんしないから」と、とぼけて、敢えて話に加わらないようにした。
なるべく由良の話に関わりを持ちたくなかった。

元気いっぱいだった秋人も、さすがに9月に入ってからはポツンと一人でいることが多くなった。
夏を境に急に蔓延してしまった小菊の噂の事には当然気づいているはずだし、同級生や、被害者を親戚に持つ3年生の一部からの、妖怪でも見るような視線も常に感じているに違いなかった。
自分からクラスメートに話しかけることもしなくなった。
けれど和貴にだけは相変わらず、仔犬のように無邪気にじゃれついて来るのだ。

「和貴、消しゴム忘れたの? 貸してあげる」
「ノート、ちょっとだけ見せてもらっていい?」
「和貴、ほら帰ろう。バス、出ちゃうよ」

本心が見えない。
本当のところ秋人はどんな気持ちでいるのか。
同級生や3年生の間で蔓延する小菊のうわさや、そして1か月前の和貴と小菊の風呂場での事を、いったいどう思っているのか。
知りたくて仕方がなかったが、どうしても聞くことが出来なかった。特に後者の方は。

秋人がすぐそばに近寄ってくるたび、その体から微かに香る、小菊と同じ花の匂いに体の芯がギリリと閉めつけられた。
あの行為を思い出し、そしてそれをすべてこの秋人に見られてしまったのかもしれないという思いに、恥ずかしくて気が狂いそうになる。

―――きっとお前は俺のこんな気持ちを知らないのだろう。いや、それとも知っていて俺を試して楽しんでいるのか? 
そんな思いがふと過ぎり、横に並ぶその少年の細い首を締め上げたくなる時さえあった。

秋人の存在は日を追うごとに和貴を追い詰め、不安にさせていった。
けれど他の生徒のように秋人を突き放すわけにもいかない。
秘密を知られたかもしれないという負い目が、和貴を幾重にも縛りつけるのだった。

「和貴、もう熱のほうは大丈夫?」
今朝も、並んで登校しながら、秋人はいつもと変わらぬ優し気な声で訊いてきた。
昨日一日だけ和貴は学校を休んでいて、それをねぎらっての言葉だ。
何か食べ物にあたったらしく、本当は腹を下していただけだったのだが、学校へは原因不明の熱が出たんだと、少し大げさに連絡を入れた。
もちろん電話を入れたのは和貴本人で、父親の健造は和貴が休んだことなど知りもしなかっただろう。

「うん。もう治った」
「そう、よかった。僕一人だと、通学時間がすごく長くて退屈なんだ。やっぱり和貴が居てくれる方がいい」
「……うん」
「そうだ、一学期は和貴が僕の家に迎えに来てただろ? 二学期は僕が和貴の家に迎えに行くよ。そんなに遠回りじゃないし」
「そんな事しなくていい。どうせバスで一緒になるんだ、無駄な事だよ。それに……」
「それに?」
和貴は余計な事を言ったと思い、息を呑み込んだ。

「……なんでもない」
「和貴の家に行くと、健造さんに会っちゃうかもしれないから?」
「……え」
「健造さんが、僕に会うのを嫌うから?」

和貴の体から、ひやりとした汗が噴き出した。秋人を振り返ると、秋人は何でもない事のように、ニコリと笑う。

「いいんだ。知ってる。おばあちゃんが教えてくれたから。健造さんは僕の家族が嫌いなんだって。カラスをあんなに殺すのも、そのせいだって。きっとカラスは、とばっちりを受けてるんだね。僕らの身代わりなんだ」
「そんなこと……」
「でも平気だよ。足に赤い紐を付けたカラスだけは撃たないでくれたらいい。それから和貴が僕の友達でいてくれたら、僕はそれだけで夜千代村を好きでいられる」

黒く深く、そのくせどこまでも艶やかに辺りの緑を映し込む秋人の瞳が和貴を見つめる。
そして小菊によく似た桜色の唇がうっすらと笑った。

「……うん」
そう頷いた和貴の胃は、永遠に消化できない異物を流し込まれたように、重かった。

―――逃げられない。 

なぜか、そう思ったのだ。



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(雑記・イラスト)2017年。トリの年です。 

☆イラスト・マンガ・水彩画

皆さま、明けましておめでとうございます。
穏やかな新年をお過ごしでしょうか。

昨年末は、ラクガキイラストだけUPして、バタバタと終えてしまいましたが、新年のご挨拶はちゃんと……水色ネコの続きを……。え、そんなの期待してない??(;∀; )

昨年は、仕事やプライベートも忙しかったのですが、某携帯小説サイトの方にも勉強がてら通っていたので、新作執筆がさらに停滞してしまいました。

皆様との交流もちゃんとできなくて、読み切れていない記事や作品も多々。本当に体と時間がもう一つ欲しかったです。
いえ、時間の使い方が下手なのが、全部悪いのですが(;_;)

今年は、今更新中の『流鬼』が終わりましたら、しばらくは短編を何回かに分けて、少しずつUPしていく予定です。
本当は長編を書きたいのですが、なかなか新作プロットが完結せず……。
(今まで、1本プロットを完成させるまで2年とか普通にかかっていましたし、もしや新作は2年後・・・?)

とにかく、自分の出来る範囲で頑張って執筆して行こうと思いますので、どうぞ、温かく見守ってやってください。


では、水色ネコの続きです。(本題か!)

あれからどうなったかな??



ぴよこがいないブログ



            君のぴよこは ここに……。 


ぴよ子はここブログ




           ボクのぴよこ♡

酉年burogu



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(イラスト)水色と黄色 

☆イラスト・マンガ・水彩画


年末に全く関係ないけど、イラストを置いて行きます^^

年末のご挨拶もできないまま年を越してしまいそうだったので、とにかく何かUPしないといけないと思いまして(*`ω´。)。。

新年のご挨拶で、またちゃんと記事を書くと思いますので、今日はお礼だけ(*^^*)
(すぐに新年ですし、皆様お忙しいとおもうので、今回はコメント欄を閉じさせていただきますね)

皆さま、ノロノロ更新にもかかわらず、読みに来て下さり、本当にありがとうございました。

来年もこんなペースになると思いますが、また良かったら、お時間のある時に、お立ち寄りくださいませ。

では、どうぞ良いお年を(*´▽`*)



ひよことburogu



飼うブログ用



(つづく・笑)


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(イラスト・雑記)メリクリ&初めての共著体験 

☆イラスト・マンガ・水彩画

Merry Christmas~~.:*・☆・゜・*:.。.:*・☆・

気が付いたらイブでした(;´Д`) 
仕事ではすっかり正月企画も終わり、バレンタイン企画をやっているので、感覚がカオスで。
本当に年末は忙しくて、帰ったらグッタリ……。

早朝と寝る前にはなるべくブログ訪問しようと思ってるんですが、なかなか余裕が無くて、ほんとうに申し訳ないです。
正月休みに入ったら、読んでいない作品たち、、読みに行かせてもらいますね(*´ω`)


そして、……そんなバタバタの合間に、携帯小説サイトさんで知り合ったクリエさんに誘われて、共作でお題小説を書きました。

そのサイトでは毎月お題が出され、登録クリエが10000字以内でSSを書き、それを審査されます。
(以前、私も数本このブログで紹介した事がありますが、あんなかんじです)

審査員の好みがよく分からず、自分が面白いと思ったものが選ばれない傾向があったので、最近はあまり書いていなかったんですが、そのSさん(私の大好きな作品を書かれるカッコいいクリエさん)が「一緒に組んで、すっごく面白いの書こうよ!」と、誘ってくださったので、なんだかワクワクしてきて、チャレンジしたんです。

さあ、共著初体験。
今回のお題は「猫が出て来る物語」。
いやん、おもしろそう!

2人で数点プロットを出し合い、私のプロットが採用されました。
でも、肝心な部分がどうも歯抜け。私が苦手とする、悪役系です。
そこをSさんが、抜群の発想力で補ってくれて、第1プロット完成。

けれど、書きはじめるためには更に細かいキャラ設定や矛盾点の克服が必要で、お互いに書いたものを添削しつつ、冒頭を書きはじめるまでに10日間かかりました。
お互い仕事で疲れていたけど、深夜まで添削し合ったことも。

それぞれ持ちキャラを決めて、7シーンに分かれて交互に書いて行くことにしました。
相互編集できるように、クラウド上にドキュメントをあげて、同時進行で、チャットを挟みながら執筆、修正していきます。

兎に角10000字しかないので、よけいな文章は極力抑え、それでも重要な部分を失わないように必死です。
互いに遠慮していたらいいものが出来ないので、「ここは不要だよね」、「ここは、後で私がこう描写するから、削った方がいい」とか、的確に伝えあいます。

自分一人で、制限なく書いていた時には気付かない、不要で無駄な描写が、ものすごく浮き上がって来て、目から鱗の日々。
互いに遠慮なく意見していくのに、目標や萌え処が同じなのでちっとも嫌じゃなくて、ドキドキの連続です。

私が見ているドキュメントにマーカーで指摘が入り、文字が打ちこまれていく。
逆に、彼女が「このあとが思い浮かばん><」という部分に、私がたたたっと文章を追加していく。
「すごい、自動筆記AIだ」なんて、二人で笑いあっていました。

タイトに絞り、完成したものを、文字カウンターに書けると11000字強。さらにここからが辛い作業。
あと1000字カット。
どこも削りたくない文章を、互いに削っていきます。あるいは別の表現に書き替えつつ。
ついには一人のキャラの思考を完全シャットアウト。

そうすると不思議な事に、スカッとまとまったのです。

削って削って文章を書くと、本当にいらないものが多すぎたことに気づきます。
大概の余分な描写は作者のひとりよがりの贅肉だったんだな、なんて。
必要最低限、意味が伝われば、あとはストーリーの力とキャラの個性がきっと助けてくれる。
余分な贅肉が無いおかげで、すごくスピーディでサスペンスっぽい感じが浮き出たように思いました。

3週間のドキドキ体験。
きっと、どんな小説セミナーに出たよりも、得るものが大きかったと思います。

出来上がった作品が、もしも評価されなくても私にはとても大事なSSになりました。
(共著作品なので、このブログでは発表できないのですが)

そんなこんなの制作中に、2カ月前に、別のお題で私が書いたSSが、そのコンテストで大賞を頂きました。
「先に大賞取っちゃって~!」と、Sさんには笑われましたが、私にはその共著の方が何倍も大事な作品です( *´艸`)

共著作品はここで公開できませんが、イタズラで描いたキャラクターのイラストだけ載せておきますね^^
2枚目は、ちょっとクリスマスっぽくなったかな?


ちくわブログ用


くりすますちくわブログ用


最後まで読んでくださってありがとうございます。

あ、それから諸事情により、いくつかの作品を非公開設定にする予定です。
また復活すると思いますので、ご了承ください^^
もちろん、皆様からの大事なコメントも保存されています。

それでは、素敵なクリスマスを!



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流鬼 第15話 歪んだ口碑 (1) 

流 鬼  《連載中》

9月25日。
飛田は1週間ほど事務所を締め、夜千代村に隣接する篠崎町に宿を取った。

ひと月前に来たときはほんの素通りだったので、めぼしい情報は得られなかったものの、よそ者への排他的な空気感だけはしっかり受け取り、そのことが余計、飛田の興味を掻き立てていた。

根岸の母親から正式な依頼をもらったわけでもないし、友人の死に事件性がある確証があったわけでもない。
それなのに、ここまでこの村にこだわったのは、やはりあの写真の少女の存在が大きかった。
14年前、友人の根岸が死の前日に撮ったものと、その半年後、自分が撮った少女の写真は、今回も大事にカバンの中に入れてある。

飛田が泊まったのは、商店街の外れにある『千鳥』という簡素な民宿だった。
ここは根岸が変死してしまう前の晩まで泊まっていた宿屋だ。
3か月前、飛田が受け取った写真に写っていた飛田宛てのメッセージも、ここの部屋で書いたものらしかった。

変死した日の前夜、根岸は少女を撮り終えて余ったフィルムの最後の一枚に、何のつもりかあのメッセージを写し、そのフィルムだけカバンの底に隠した。
そして翌日はそのかばんを置き、カメラだけ持ってでかけたのだ。
あの夜千代村の、須雅神社の山へ。

『飛田。おれ、やばい事になりそう』
あのメッセージは余ったフィルムを消費するためだけに、適当にふざけて書いたのか。
それとも本当に切羽詰まった状態だったのか。

分からないことだらけだが、そのフィルムだけカバンの底に隠したのは、他のものと区別し、あとで現像に出すかどうかを改めて検討しようと思ったのではないかと飛田なりに結論付けていた。

けれど結局本人は変死し、その判断を自分ですることも叶わず、時を経て現像された写真は飛田の元に届けられた。

根岸と飛田が、半年違いで撮った少女の体の変容が、一体何を意味しているのか飛田には判断できなかったが、やはり正直に言えば、その写真に写っているものが根岸の死にかかわりある事のように思えてならなかった。

13年前の春、自分がこの目で見たあの少女の腹の中身が正常に生まれていれば今、中学生のはずだ。

あんな小学生のような女の子が赤ん坊を産んでいれば村にとっても衝撃な事だっただろうに、前回写真を見せて訊ねた少年も店の女も、どこか胡散臭げに飛田を見ただけで「知らない」と言うだけだった。

流れ着いた鬼の一族が村で始末され、その災いを、祀ることで封印してきたという夜千代村。
その鬼が封印されているのが、眷属のカラスの名を持つ須雅神社であり、根岸が食い荒らされて死んだ場所なのだ。

根岸の心を乱し、「おかしく」させたものは一体何で、あんな無残な骸にしたものとはいったい何なのだろう。
飛田は根岸の写した、まだあどけないが妖しい色香を宿す少女の写真を見つめながら、少しばかり背筋が冷えて行くのを感じていた。

               ◇

「和貴、おはようー!」

学校へ行くバスに乗るため、自転車を農協の駐輪場に置いていた和貴が振り向くと、秋人の笑顔があった。
その笑顔が明るければ明るいほど、この頃の和貴は身のすくむ思いがした。

9月に入ってから和貴は朝、秋人の家に誘いに行くことをしなくなった。家を出て、1人で真っ直ぐこの駐輪場に来るのだ。
げれど隣町まで行くバスがここを通るのは午前中に1本しかなく、秋人とここで会ってしまうのは避けようがなかった。

8月の後半のあの日、小菊との風呂場での行為を秋人に見られていたのかもしれないという思いは日に日に確信に変わった。
秋人がその時の不自然な和貴の状況について、一切触れてこないことが何よりの証拠だと思った。

そのことを思うと身をねじ切られるほど恥ずかしく、自分が汚らしい人間だと蔑まれているような気がして、どうにも居たたまれなくなる。

新学期に入って顔を合わせた秋人は、今までと一切変わらず和貴に親しげに接してきたが、和貴はもう以前と同じ笑顔を向ける事が出来なくなっていた。
声をかけられれば、ただなんとなく曖昧に視線を交わす。それだけだ。

あの時の状況は、混乱していたとはいえ詳細に脳に刻まれていた。
濡れた体に何も纏わず、小菊が風呂場から出て行った姿を秋人が見たのはやはり確かなのだ。

そのあとで、ずぶ濡れの自分が風呂場から飛び出して行った。何も思わないほうがおかしいのだ。
秋人は一体何を思ってこんな無邪気に和貴に接してこれるのか。
もともとあの笑顔はすべて作り物で、本心はまだ一度も見せたことが無いのではないだろうか。

考えれば考えるほど和貴の中の混乱は激しくなり、気持ちが紛れることなど無かった。


             

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